「神あそラジオ」オリジナルソング企画始動！　レコーディング現場で上村祐翔＆豊永利行に直撃インタビュー!!

　TVアニメ『神々の悪戯』の魅力をより多くの人に伝えるために配信されていたラジオ番組「神あそラジオ」(配信：アニメイトTV)。上村祐翔さん(戸塚月人役)と豊永利行さん(戸塚尊役)がパーソナリティを務め、作品にちなんだコーナーを展開し人気を博していたが、先日最終回を迎えた。

　そんな最終回の番組内でオリジナルソング企画が発表、豊永さん作詞・作曲による「新世代行進曲」を上村さんが歌うという驚きの内容で、大いに話題を呼んでいた。そこで今回、レコーディングスタジオにて豊永さんと上村さんにインタビューを敢行。企画決定から曲作りについて、さらにはレコーディングの様子などたっぷりと語っていただいた。

●意外な話からオリジナルソング企画が始動！

──まず最初に「『神あそラジオ』オリジナルソング企画」が生まれたきっかけについて教えていただけますか？

上村祐翔さん(戸塚月人役／以下、上村)：5月に名古屋で行われた「神あそラジオ」の公開録音がきっかけなんです。豊永さんが個人名義のアルバムを発売された直後で、「僕、アーティスト活動してるんだよ」という話から「僕も歌いたいです！」って返したら、「じゃあ作ろうか？」って豊永さんがおっしゃってくださいまして、気付いたらとんとん拍子に進んで今日まで来ました(笑)。もともとはパンクロックやるなんて話もありましたけどね(苦笑)。

豊永利行さん(戸塚尊役／以下、豊永)：本当にそういうノリだったよね(笑)。公開録音が終わった後、番組のスタッフさんに「ホントに(曲を)書いていただけるんですか？」と言われたので、「書いて良いなら本当に書きます」って言ったんですよ。で、僕が曲を書いてスタッフさんに渡したら「本当に作ってくださったんですね……」みたいな感じで(苦笑)。そこまでは2～3週間も経ってなかったと思うんですけど、本当に僕が曲を作って持ってきたことにスタッフさんがビックリしてましたね。「レコーディングスタジオ、手配しなきゃ！」って焦ってましたよ(笑)。

──ちなみに曲の制作期間はどのくらいだったんですか？

豊永：2日間くらいですね。曲のテーマは「ゆとり」と決まってましたし、ラジオ本編内でも「ゆとりの世代」の話をよくしていたので、上村君がゆとり世代の代表みたいな感じで先陣を切って「ゆとりの歌」を歌ったら若い子たちが喜んでくれるんじゃないかなって想像しながら作りました。サビが最初に出来上がりましたね。

上村：耳に残りますよね！　「ゆとり」って何回言うのかなって(笑)。

豊永：「もういいよ！」っていうくらい上村君に言ってもらいたくて(笑)。歌詞の他の部分は、上村君にメールしてアイデアをもらいました。僕はゆとり世代ではないので、どういうことをするのがゆとりなのか、逆に何をしないのがゆとりなのか、というのを上村君に聞いて、そこから歌詞を作りましたね。

上村：だから共感できるところがいっぱいありました。むしろ等身大の僕ですね、この歌詞の主人公は(笑)。本当に、自分のことのように歌わせていただきました。

──歌詞のなかで上村さんが最も共感したのはどの部分でしたか？

上村：「インターネットもあたりまえ」ですね。小さい頃からあることが当たり前でしたから。あと「嫌いな人には一目散」でしょうか。学生の頃はそれでいいとしても、大人になればそれを理由に逃げちゃダメだなって勉強にもなる歌詞でしたし。嫌いな人とだって付き合うことが大人ですから、そこは僕も直さないといけないことかなと思います。

豊永：つまり、反面教師ってことだね？

上村：そうですね。共感するところもありつつ、歌詞を見て「これはダメだな」と反省すべきところもあるなと勉強になりました。歌は何かしらのメッセージ性がこめられているものですから、僕もそういう気持ちをこめて歌わせていただきました。

●アーティスト・上村祐翔、プロデューサー兼ディレクター・豊永利行誕生！

──つい先ほどレコーディングが終了したばかりですが、レコーディングはいかがでしたか？

上村：豊永さんが「上村君らしさを出したい」とおっしゃってくださったのですが、声優になって歌を歌うことは月人のキャラクターソングでしかしたことがなかったですし、レコーディング＝月人のイメージがありました。でも、この歌は月人からかけ離れていますし、どう自分らしさを出そうかなと悩んだのですが、歌詞の力を借りつつ、またメロディの流れが自分にあっていたこともあったので、自分らしさを出してレコーディングすることができました。豊永さんの素晴らしいディレクションもありましたし。

──豊永さんのディレクションというのは具体的にどういったものでしたか？

豊永：特に何もないですよ。「いいんじゃない！　いいよ～」しか言ってません(笑)。でも「フレッシュで悔しい」とは言いましたね。

上村：それは僕の励みになりました。豊永さんを悔しくさせたってことは、うまく歌えているってことですからね。

豊永：そうだね……。「新世代行進曲」を作った立場で、自分の曲についてあれこれ言われるのってすごく恥ずかしくて(笑)。作詞家さん、作曲家さんって歌手と一緒にインタビューを受けるってあんまりないじゃない？　だからこんな直接的に「歌詞がよかった」とか「ディレクションがよかった」とか言われると恥ずかしい…。

上村：じつは恥ずかしがり屋ですよね、豊永さんって。

豊永：うるさいよ!!

上村：(笑)。

──ちなみに豊永さんは誰かに曲を提供したのは今回がはじめてですか？

豊永：はい、はじめてです。

──ということは、これまで上村さんは豊永さんに「はじめて」を奪われ続けていましたが、今回ついに上村さんが豊永さんの「はじめて」を奪ったんですね。

上村：やっとってことですね！

豊永：ついに、だね。あぁ、奪われちゃったよ～(笑)。

上村：奪っちゃいましたね(笑)。

一同：(笑)。

豊永：もう何なの、この会話(笑)！　じゃあもう結婚する？

上村：(笑)。

──上村さんとしてはキャラクターソング以外では初のレコーディングをして、豊永さんはご自身が作った曲をはじめて人に歌ってもらって、お互いに新鮮な体験になりましたね。

上村：ものすごく新鮮でした。しかも豊永さんはハモリも歌ってくださいまして、そのおかげでメロディラインの厚みが増した気がします。

──ハモリを豊永さんが担当されたということですが、元々ハモリを入れる構想があったのですか？

豊永：一応、コーラスで参加しようかなと思ってはいましたけど、細かくは決めていなかったので、レコーディング現場でアレンジャーの山下洋介くんと相談しながらやりました。上村君が歌っている後ろで僕が歌っているわけですから、どこでおっさんが歌っているのかをぜひ探してほしいですね(笑)。とはいえ、メインは上村君であり、今回僕はプロデューサー・ディレクターという立ち位置なので、あまり目立たないように裏方として参加しています。こういう参加の仕方も初なので、僕自身の経験値にもなりました。

──上村さんとしては豊永さんがいる安心感みたいなものがあったのではないですか？

上村：ありましたね、もちろん。でも、普段は同じ演者としてスタジオにいるのに今日は立場が違っていたので、最初は違和感がありました。

豊永：そもそもレコーディングスタジオに2人で入るってことがないもんね？

上村：そうですよね。それもはじめてのことでしたけど今回は僕自身、ものすごく貴重な経験をしましたし、勉強になることがたくさんあったので、豊永さんは頼りがいのあるいい先輩だなと改めて思いました。

豊永：光栄です(笑)。

──これからの展開も楽しみですね。では最後に「新世代行進曲」を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。

豊永：9/24発売の「DJCD神あそラジオVol.2」に収録されます。他の作品ではボーナストラック用に歌を歌うということはありましたが、自分が作詞・作曲した歌を誰かに提供して歌ってもらうというのは初の試みだったので、大変いい経験をさせていただきました。
多くの人に聞いていただきたいですが、DJCDですので店頭に並んだときには他のラジオのDJCDと一緒に売られてしまいます。楽曲だけ入っているアーティストさんのCDとは違って、このDJCDに上村君のデビュー曲が入っていることがわかりにくいですし、人の目になかなか止まりにくいと思うんです。ですので、みなさんが声を大に「このDJCDには上村君が歌っている歌が入ってるよ！」と宣伝していただけたらうれしいです。またDJCD本編も、僕たちがゆるりゆるりとしゃべっておりますので、そちらの方も楽しんでください。

上村：DJCD第2巻(2枚組)にはラジオ本編と8月の公開録音も収録されるそうなので、内容的に盛りだくさんの印象があります。そこに僕の歌う歌が入ったとしても、ちゃんと聞いてもらえるのかな……と心配です。自分で言うのもなんですが、シングルカットしてもいいくらい素晴らしい歌ですし、力の入った歌になっていますので、色々な人に聞いてほしいですし、聞かないと損です！　聞いたらハッピーになれますよ!!　ハッピーボーイである僕のお墨付きですので、ぜひ聞いてください。


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