TVシリーズの常識を覆すクオリティ!メインキャスト陣も勢揃いしたTVアニメ『神撃のバハムート GENESIS』先行試写会レポート
2014年9月27日、東京・TOHOシネマズ六本木にて、TVアニメ『神撃のバハムート GENESIS』の先行試写会が実施された。
『神撃のバハムート GENESIS』は、DeNAがMobage上で展開中の、ビジュアルファンタジーゲーム『神撃のバハムート』を題材としたTVアニメ。全世界1000万以上のプレイヤー数を誇る大ヒットタイトルを『TIGER & BUNNY』で知られるさとうけいいち監督と音楽担当・池頼広さんコンビを筆頭に、『ベルセルク 黄金時代篇』の恩田尚之さんをキャラクターデザイン・総作画監督として迎えた超豪華な布陣が制作することで話題を呼んだ。
今回の試写会には、さとうけいいち監督と池頼広さんに加え、ファバロ役・吉野裕行さん、カイザル役・井上剛さん、アーミラ役・清水理沙さん、ラヴァレイ役・平田広明さん、ジャンヌ・ダルク役・潘めぐみさん、バッカス役・岩崎ひろしさん、ハンサ役・森久保祥太郎さん、アザゼル役・森田成一さんら8名もの主要キャスト陣も駆けつけた。その模様をお伝えしよう。
■ 劇場用作品かと見間違うほどのハイクオリティな映像に客席の誰もが仰天!
最初に本日の司会を務める岩崎さんが、なんと1時間もの時間を擁したというハートマークのメイクを額に描いての登場。続いてさとう監督、そしてキャスト陣が一度勢揃い
……したかに思えたのだが、すぐに上映を始めるため、すぐに退場することに。これにはすかさず吉野さんが「マイクもないしなんで出されたの!?」と渾身のツッコミを生声で入れ、いきなり会場の爆笑を誘ってのスタートとなった。
今回試写会で上映が行われたのは第1話と2話で、主人公であるファバロがヒロインであるアーミラと出会い、共に旅をすることになるまでのエピソードが描かれる。とにかく要所要所での作画が凄まじく、その圧倒的な迫力に客席の誰もがスクリーンに魅入り、その映像美に酔いしれていた。原作である『神撃のバハムート』ファンならニヤリとする要素を残しつつも、ストーリーやキャラクターはほぼ本作オリジナルのものとなっているため、原作をプレイしたことがないという人も一切敷居を感じず楽しめるようになっていた。
■ 監督とキャストの深い信頼関係が見えたキャストトーク!
後半からはキャスト陣が再び登壇し、アフレコや本作に関連したミニトークのコーナーへ。
実際に1・2話と見た感想では、キャスト陣が口を揃えて常識外の映像・音楽のクオリティーの高さを絶賛。「これ劇場版じゃないですよね?」「これがTVで放映されるなんて信じられない」という声も上がるほどだった。そんな中、吉野さんが「これが最後までもつか心配」とコメントすると、おそらく同じように考えていた客席から笑い混じりの拍手が巻き起こっていた。
キャラクターにまつわるトークでは、「神様だけどアヒル」という役柄の「ハンサ」を演じる森久保さんは、台本にあるほとんどの「か」の文字をアヒルらしい「クァ」の発音に直して収録しているそうなのだが、その数があまりに膨大なため、「これ、いただいてもいいんですクァ?」とつい普段でも言い直してしまい、日常生活に弊害が出始めたと語り、会場の爆笑を誘っていた。
アフレコにまつわるエピソードとして、さとうけいいち監督はアフレコの収録も現場でディレクションを自ら担当される珍しいタイプなのだそうだが、ほぼNGを出すことがなくすんなりといってしまうことが多く、ある日不安に思った井上さんが今の演技で大丈夫だったか質問したことがあったという。それに対して監督は「自分で選んだ役者がそういう風に演技したなら、それはその形が正解なんだよ」と回答し、強固な信頼関係が形成されているからこそできる手法なのだと明かしてくれた。
加えて既にアフレコは全体の3分の1程進んでいるとのことだが、実は本作の収録は1話、2話という時系列順ではなく1話→4話→2話というようなシャッフルした状態で進められていることも判明。さとう監督はこの場ではその真意については語らなかったが、そのためキャスト同士の仲は良いながらも緊張感もある良い雰囲気の現場で収録が行われているとのことだ。
■ エンディングテーマは、アーミラ役・清水理沙さんが担当!
出演者の中からもまるで映画のようだと好評だった音楽面では、先に楽曲を作ってそれをシーンに当てはめる通常の方法ではなく、先にシーンを作りそれにあわせて専用の曲を作る、本当に映画と同じ形式で制作が行われているそうで、これには客席から多数の驚きの声が上がっていた。スケジュールに余裕がある今だからこそ出来ている方法でもあるのだが、「なるべく最後までこの方式でやれるように頑張ります」と、音楽を担当する池さんも意気込み十分な様子だった。
さらにこの場での新発表として、なんと本作のエンディングテーマの制作は池さんが担当しており、アーミラ役の清水さんがそのボーカルを務めることも明かされた。清水さんは第1話のアーミラ登場シーンなどに流れるBGMのコーラスなども担当してEDクレジットに名前が乗っており、その歌唱力は抜群。映像面だけではなく、エンディングテーマも非常にクオリティの高いものが期待できそうだ。
■ 監督の無茶ぶり!? バハリマックス解禁!!
トークの後には会場に来ていたお客さん達を含んだ写真撮影も行われた。キャスト陣以外は受付で配られていた「ファバロ」と「カイサル」のお面をつけての撮影となったのだが、ところどころでお面が足りないという事態が発生。その度にキャスト陣が「こちらのお客様にアフロの追加お願いします!」「リーゼント不足です!リーゼントが足りません!」とアピールしながらお面を配るというシュールな光景も繰り広げられ、最後の瞬間まで笑いの絶えないイベントとなった。
最後にさとうけいいち監督がファンに向けたメッセージを送ったが、「では、吉野さん、最後にバハリマックスを……」と唐突すぎる無茶振りをし、「バハリMAXって何ですか!?」と何も聞かされていなかったキャスト陣は大困惑。話し合いの結果、出演者の「バハリ!」にあわせて「MAX!」と客席が返すという掛け合いということで落ち着き、会場が1つとなった掛け声で試写会を締め括った。おそらく今後、『神撃のバハムート GENESIS』のイベントでは定番の挨拶となるのではないかと思う(?)ので、覚えておくといいかもしれない。
<INTRODUCTION>
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族の入り混じる神秘の世界ミスタルシア
かつて、黒銀の翼持つバハムートにより世界は終焉の危機に瀕した
しかし、《人》《神》《魔》は種族の垣根を越えて共闘し
多大な犠牲をもってその力を封印した
そして、封印の鍵を二つに分け、《神》と《魔》それぞれが有することとなった
その鍵が決して一つになることのないように
それから二千年以上が経ち、世界は安寧の中にあった
いつしか《人》はバハムートを唯一無二の存在と考え、恐れ崇めるようになっていた
そんな或る日
決して盗まれるはずのない《神》の鍵がひとりの少女によって奪われる
世界の均衡が緩やかに崩れはじめた
バハムートが復活の咆哮をあげるとき
世界はまた絶対的絶望の淵に沈んでいく
世界よ、滅べ。
誰かが、ただ切に願った
<放送情報>
TOKYO MX 10月6日より 毎週月曜24時~
サンテレビ 10月6日より 毎週月曜23時30分~
KBS 京都 10月6日より 毎週月曜25時~
テレビ愛知 10月6日より 毎週月曜25時35~
BS11 10月8日より 毎週水曜24時~
サガテレビ 10月10日より 毎週金曜25時50分~(初回放送は26時30分から)
AT-X 10月8日より 毎週水曜21:30~/毎週金曜9:30~/毎週日曜27時30分~/毎週火曜15時-30分~
※放送日時は予告なく変更になる場合があります。
<STAFF>
【原作】Cygames
【監督/コンセプトデザインワークス】さとうけいいち
【シリーズ構成】長谷川圭一
【キャラクターデザイン/総作画監督】恩田尚之
【音楽】池頼広
【美術監督】中村豪希
【エフェクトアニメーション】橋本敬史
【VFXスーパーバイザー】森川万貴
【撮影監督】吉岡宏夫
【色彩設計】三笠修
【CGIディレクター】須貝真也
【編集】廣瀬清志
【副監督】小林寛
【アニメーション制作】MAPPA
<CAST>
ファバロ・レオーネ(CV:吉野裕行)
カイザル・リドファルド(CV:井上剛)
アーミラ(CV:清水理沙)
ラヴァレイ役(CV:平田広明)
ジャンヌ・ダルク役(CV:潘めぐみ)
バッカス役(CV:岩崎ひろし)
ハンサ役(CV:森久保祥太郎)
アザゼル役(CV:森田成一)