小山力也さん、内田夕夜さん、高橋広樹さん、岡本寛志さんが愛のメッセージ講座にチャレンジ! 『ネオロマンス 20th アニバーサリー』13日夜公演をレポート
2014年9月13日、14日の2日間にわたり、にパシフィコ横浜 国立大ホールにて『ネオロマンス 20th アニバーサリー』が開催された。各日、昼夜の2公演、計4公演が行われたが、本稿では13日夜公演の模様をお届けしよう。
本イベントは、『アンジェリーク』『遙かなる時空の中で』『金色のコルダ』など、コーエーテクモゲームスが展開する女性向け恋愛ゲームシリーズが20周年を迎えることを記念して行われるもの。各作品に出演する声優陣がドラマやライヴを繰り広げる、ファン向けのイベントだ。
今回取材した13日夜公演には、小山力也さん、私市淳さん、真殿光昭さん、岩永哲哉さん、森川智之さん、冬馬由美さん、成田剣さん、高橋直純さん、井上和彦さん、阿部敦さん、四反田マイケルさん、伊藤健太郎さん、岸尾だいすけさん、内田夕夜さん、高橋広樹さん、楠大典さん、岡本寛志さんといったそうそうたるメンバーが出演。『ネオロマ』のイベントで欠かせない司会の久遠一さんはもちろん、進行のアシスタントとしてアンフィニのSoriさん、ユーキさん、Kanさんも参加していた。
■ バラエティ色の強いコーナーの数々で終始笑いが
イベントの冒頭は、チャーリー(真殿さん)、メル(冬馬さん)、風早(井上さん)、レイン(高橋広樹さん)によるプロローグからスタート。公演のテーマが「船上パーティー」で文字通り船の上ということもあり、チャーリーに大砲を用意して撃つのも面白いのではとすすめるなど、シチュエーションを活かしたトークに会場からは笑いが起こる。
そうして場が盛り上がってきたところで、もうひとつの「パーティー」であることも忘れず、キャスト全員が登場しての乾杯も行われた。ファンたちに贈られた甘い囁きも外せないポイントではあるが、キャストが一堂に会して乾杯する姿は圧巻の一言だった。
乾杯が終わったここからがイベントの本番。最初のパーティードラマでは、遠夜(高橋直純さん)、柚木梓馬(岸尾さん)、吉羅暁彦(内田さん)、織田信行(岡本さん)によるドラマ「喜びの歌」が展開。柚木のフルート演奏を聞いた遠夜が代わりに歌を返すところから始まるが、吉羅理事長が「私の前で歌うということは、星奏学院に入りたいということだな!?」と言った辺りからエスカレートしていく。願書を持ってくるからその間は踊っていてくれという無茶振りと、それに応える遠夜の姿に会場は爆笑。終始笑いの絶えないドラマとなった。
続いてのコーナー「メッセージ ~Message pour vous~」では、八木沢雪広(伊藤さん)、マティアス(楠さん)、チナミ(阿部さん)、梶原景時(井上さん)が登場。パーティーでダンスに誘われたり、一緒に船の探索をするといったシチュエーションに沿って「彼女」に様々なメッセージを贈っていった。中でも、八木沢の「足元に気をつけて」というセリフとあわせ、伊藤さんが客席に降りていくパフォーマンスには黄色い歓声が上がった。
メッセージコーナーが終わると、場面転換の後、即座にパーティーライヴへと突入。1曲目「Crazy Beat」を歌うレイン(高橋広樹さん)のステージではサイリウムも赤一色に染まり、見た目も激しい盛り上がりに。
その後もアーネスト・サトウ(四反田さん)の「The sun of silence ~沈黙の太陽~」、織田信行(岡本さん)の「希望の光輝(ひかり)」、エルンスト&メル(森川さん&冬馬さん)の「ありのまま、君のまま」と立て続けに3曲披露された。
■ 一人芝居は思った以上に消耗する!? 「愛のメッセージ講座2014」
今回のテーマは「バラエティ」だ。リクエストパーティーのコーナーでは、ファンからの人気が高い「愛のメッセージ講座2014」が行われた。参加するのは小山さん、内田さん、高橋広樹さん、岡本さんの4人。司会には久遠さんのほか、「このコーナーの怖さをよく知っています!」という岩永さんも加わっての進行となった。
「愛のメッセージ講座」は、抽選ボックスから「シチュエーション」と「ラストメッセージ」が書かれた紙を引き、その内容と課せられたテーマに沿ってキャスト自身が即興で物語を作り、自ら演じるというもの。
トップバッターは、本コーナー初参加という岡本さん。シチュエーションは「パシフィコ横浜で」、ラストメッセージは「抱きしめてもいいかな?」に決定し、今回の『ネオロマンス 20th アニバーサリー』に女友達と参加し終わった後を舞台にしていた。一人芝居なのに相手の女性から「友達としか思っていない」と言われた反応をして笑いを誘いつつ、最後は岸尾さんのフリーダムさに感化されてテンションが上がったことにして、告白後にラストメッセージを言う強引な展開で無事(?)やり遂げていた。
2人目の高橋広樹さんは、「漂流戦の上で」「君の瞳に乾杯」を、3人目の内田さんは「夜景の綺麗なレストランで」「デートしませんか?」を引いていた。高橋さんは出だしが順調だったにも関わらず泳いでマグロを捕まえたり、内田さんはデートしてもらうためにレストランを建てたなど、どちらも超展開を見せてくれた。最後に演じた小山さんは「吹雪の中逃げ込んだ山小屋で」「君のライフセーバーになりたい」という、頭を抱えたくなる内容を引いていたが、「あんなところにマグロが!」と前の人のネタを使いつつ、何とか乗り切っていた。
■ チーム対抗で行われたキーワードリレー勝負
続くコーナーは「ネオロマンスの<輪> キーワードリレー」で、バラエティ色の強さは「愛のメッセージ講座」からまだまだ衰えない。このコーナーは、回答者とそのほかのメンバーに分かれ、お題に沿ったキーワードを1人10秒で書いていき、その内容を頼りに回答者がお題は何か当てるというもの。
2チームでの対戦形式となり、井上さん率いる「ネオロマンスチーム」と、成田さん率いる「アニバーサリーチーム」に分かれ、負けたチームには罰ゲームが用意されている。先行のネオロマチームには「成田剣」、後攻のアニバーサリーチームには「森川智之」と、それぞれ相手チームの名前が出題された。
1問目はどちらも無事に正解するが、2問目でまさかの事態が発生。ネオロマチームに出題された「誕生日」は、「ロウソクが年々増えていく」という厳しい現実を書いたキーワードで笑いが起きたりしたが、こちらは無事に正解。アニバーサリーチームに出された「紅葉」も的確なキーワードが書かれていたのだが、その中に「もみじ」という言葉があったのだ。キーワードに直接答えを書くのは当然NGであり、紅葉は「こうよう」だけでなく「もみじ」とも読むため、失格で敗北に。負けてしまったアニバーサリーチームのメンバーには、猫のポーズで「完敗だにゃん♪」という罰ゲームが執行されたのだった。
「愛のメッセージ講座」やキーワードリレーの合間には告知コーナーも設けられており、『遙かなる時空の中で6』がPSPとPS Vitaにて2015年に発売予定であることが発表された。また、舞台『遙かなる時空の中で』の情報では、出演キャストである坂本龍馬役の塩口量平さん、チナミ役の鳥越裕貴さん、沖田総司役の鈴木身来さん、小松帯刀役の吉田龍介さん、天海役の汐崎アイルさんが駆けつけて応援メッセージを送る場面もあった。
■ イベントの締めくくりはやっぱりライヴで!
イベントも終盤に差し掛かったところで、2回目のパーティードラマが行われた。今回のテーマは「明日がくるから」となっており、レオナード(小山さん)、ティムカ(私市さん)、チャーリー(真殿さん)、セイラン(岩永さん)、エルンスト(森川さん)、メル(冬馬さん)、アリオス(成田さん)が参加。
みんなで「彼女への感謝を書いたノートをプレゼントしよう」と企画を立て、それぞれが過去の出来事を振り返っていた。そして最後には、ヒロインに向けてのメッセージが読み上げられ、会場は甘い雰囲気に包まれた。
そんな空気を吹き飛ばすように、最後のライヴコーナーがスタート。チャーリー(真殿さん)の「commitment」、ティムカ(私市さん)の「一生に一度のお願い」、ヒノエ(高橋直純さん)の「月を抱く天秤」が次々と歌われ、客席のテンションは最高潮に。3曲目を歌い終え、ヒノエが「名残惜しいけど、宴も間もなくおしまいだ。この曲を贈るから、最後まで楽しんでくれよ?」と話すのを合図に、キャスト全員で最後の曲「Eternal Kiss 20th Anniversary Ver.」を熱唱。
そして盛り上がりが冷めやらぬうちにアンコールへ。キャスト陣から今年で20周年を迎えるにあたってのメッセージが客席へ贈られると共に、締めくくりに相応しいイベントテーマソング「Promised Rainbow」が会場一体となって歌われた。
撮影/大山雅夫
【出演】
[アンジェリーク]
小山力也(レオナード 役)
私市 淳(ティムカ 役)
真殿光昭(チャーリー 役)
岩永哲哉(セイラン 役)
森川智之(エルンスト 役)
冬馬由美(メル 役)
成田 剣(アリオス 役)
[遙かなる時空の中で]
高橋直純(イノリ/イサト/ヒノエ/遠夜 役)
井上和彦(橘 友雅/翡翠/梶原景時/風早 役)
阿部 敦(チナミ 役)
四反田マイケル(アーネスト・サトウ 役)
[金色のコルダ]
伊藤健太郎(土浦梁太郎/八木沢雪広 役)
岸尾だいすけ(柚木梓馬/水嶋 新 役)
内田夕夜(吉羅暁彦/榊 大地 役)
[ネオアンジェリーク]
高橋広樹(レイン 役)
楠 大典(マティアス 役)
[下天の華]
岡本寛志(織田信行 役)
>>ネオロマンス20thアニバーサリー