小西克幸さん、伊藤静さんらが魔の十四楽団とゲーム対決! 『ディーふらぐ!』府上学園フリーダム祭(仮)レポート
2014年9月27日(土)、東京・渋谷区にある山野ホールにて「『ディーふらぐ!』府上学園フリーダム祭(仮)」が開催された。『ディーふらぐ!』は「月刊コミックアライブ」にて連載されている漫画が原作で、2014年1月から3月までテレビアニメの放送も行われていた作品だ。
そのテレビアニメの放送から約半年が経過しているにも関わらず、多くの出演者を伴って今回イベントが開催されることになった。本稿では、約2時間にわたって盛り上がった当日の模様をお伝えしよう。
●開幕からライブで全力スタート
イベントでは、風間堅次役の小西克幸さんと高尾部長役の伊藤静さんが司会進行を担当するなか、まずはゲストとしてイオシスjkガールズが登場。本作のオープニングテーマ「すているめいと!」を振り付きで熱唱し、開幕すぐのライブで場を一気に盛り上げた。
会場の雰囲気が温まったところで、水上桜役の高橋美佳子さん、大沢南役の小清水亜美さん、船堀さん役の豊崎愛生さんがステージに姿を見せ、順に「みなさ~ん、ウォーター!」「サンダー!」「ギッチギチー!」と、作品にちなんだセリフで挨拶。
その後は、小西さんと伊藤さんがパーソナリティを務めるウェブラジオのトークが始まり、高橋さん出演の際には黒ひげ危機一髪を遊んだり、小清水さんはゲームを考案するだけで遊べず、翌週出演した花澤さんがそのゲームを遊ぶといった、番組の思い出話に花を咲かせていた。
●始まる前から勝敗が想像できるフリーダムなゲームコーナー
ゲームコーナーへ移ると、魔の十四楽団のリーダー小田原役の稲田徹さん、高崎役の小田柿悠太さん、松久と長男・次男・三男さらに児玉役の西山宏太郎さん、明覚と毛呂役の藤原貴弘さん、竹沢役の岩瀬周平さん、拝島役の高橋栄一さん、高麗川役の松田健一郎さん、折原役の後藤ヒロキさんが登場。一度に8人も出演者が増えたこともあり、魔の十四楽団の8人には名札が配られることに。
ゲーム対決は小西さん、伊藤さん、高橋美佳子さん、小清水さん、豊崎さんによる「ゲーム製作部チーム」と、稲田さん率いる「魔の十四楽団チーム」に分かれて行われることとなった。勝利チームは高級焼肉店での食事代を全て持ってもらえるということもあり、場はわりと勝利に本気な雰囲気が漂う。
勝負はウェブラジオでも使われていたポイントの獲得数を競うこととなり、ゲーム製作部チームは5人全員のポイントを足した58点、魔の十四楽団チームはメンバー全員に加えて今日参加できなかったゲストの分を全て足した18点でスタート。開幕から40点差が付いているという一方的な状況で、勝負の火蓋が切って落とされたのだった。
最初のゲーム対決は、「大体真ん中で生きる男」の呼び名で知られるフィフティー・フィフティー藤崎役の高坂篤志さん審判のもと「フルコンボクイズ」が行われた。これはゲーム製作部チームには5文字、魔の十四楽団チームには8文字が答えのクイズが出題され、ひとり1文字ずつ答えてメンバー全員で正解を目指すというもの。
このクイズでは1問正解ごとにゲーム製作部チームには5ポイント、魔の十四楽団チームには8ポイント入り、得点差を埋めるハンデが用意されていた。しかし、基本的には高坂さんの気分次第でゲーム以外でもポイントの増減があるため、開始早々食べ物のワイロでポイントを稼ごうとする場面もあったりと、ステージはフリーダムそのもの。
肝心の問題にも触れておくと、ゲーム製作部チームに出題された1問目は、松尾芭蕉の俳句「ふるいけや かわずとびこむ ○○○○○」を完成させるという内容。かなり有名なだけあって、シンキングタイムが始まったときにはすでに全員が書き終えていたが、回答を見ると「みずのぽな」となっており不正解。「ぽ」と書いた豊崎さんは分からなかったからと正直に答えていたが、「な」と書いた高橋美佳子さんは「かえるかな」と思っていたようで「えっ、私間違ってる!?」と素で驚いた様子を見せていた。
魔の十四楽団チームに出題されたのは、豊臣秀吉のエピソード「鳴かぬなら ○○○○○○○○ ほととぎす」の穴埋めだ。正解は「なかせてみせよう」で、先頭の稲田さんは見事正解を書いていたが、2人目の松田さんが早くもボケに走り、似顔絵を書いて笑いを取りに行く。当然不正解となってしまったが、これが面白かったと評価されて30ポイント獲得するファインプレーとなった。
その後も「税抜40000円の商品は税込だと○○○○○円」「UFOの正式名称は(ひらがなで)○○○○○○○○物体」といった易しめの問題が出たものの、今度は勘違いの連発で結局正解は出ず、キャスト陣のツッコミやファンたちの笑いで盛り上がったのだった。
●逆境の中、本気で勝利を目指す魔の十四楽団チーム
続いてのゲームは、KONAMIの『beat gather』を使った「リアル音ゲー対決」が行われた。このアプリはiPhone/iPad/iPod touchにある楽曲を取り込んで自動的にゲームの譜面を作ってくれるというもので、今回はエンディングテーマ『ミンナノナマエヲイレテクダサイ』を使って勝負することに。
各チームの代表でプレイするのは、高橋美佳子さんと後藤さんだ。高橋さんは音ゲーがあまり得意ではないとのことだったが、途中でコンボが途切れたりしつつも、難易度ハードを見事Aランクでクリア。しかし後攻の後藤さんはそれを超える腕前で、小西さんを中心に繰り広げられるゲーム製作部チームからの妨害をものともせず、ランクSのスコアをたたき出して完全勝利。勝負へのガチっぷりを見せてくれた。
3つ目のゲームは、客席のファンたちも参加しての「船堀コール予想ゲーム」が行われた。これは音の大きさを測定できるアプリを使い、会場からの「ふーなぼり!ふーなぼり!」コールが何デシベルかを予想するというもの。練習を兼ねてのコールでは69.1デシベルを記録。70デシベルが騒々しい街中ぐらいの大きさだというので、それよりは少し小さいというボリュームだった。ちなみに110デシベルでヘリコプターの近く、100デシベルで電車が通るときのガード下、90で犬の鳴き声ぐらいだという。
本番ではもっと声が大きくなることを見越して、ゲーム製作部チームは「93.4デシベル」、魔の十四楽団チームは「89.3デシベル」と回答。2回目の船堀コールは、船堀を演じる豊崎さんがステージにひとりで立って声援を浴びる、作中のシチュエーションを再現した中で行われるも……。結果は「75.0デシベル」で魔の十四楽団チームのが勝利し、27(ふな)ポイントが付与された。ただ、船堀コールを浴びた豊崎さんには50ポイントが入るというトンデモ展開が待っていたことも記しておこう。
●みんな伊藤静さんが大好き!
ゲームコーナーの最後は「かるた対決」。ゲーム製作部チームの女子は畳の近くから、魔の十四楽団チームはステージの端からスタートするという、これまた大きなハンデのなかスタートした。が、1番の注目どころはそこではなかった。
かるたの札はイベント用に作られた特別製となっており、「三角三角、ラララ三角!」「魔の十四楽団はいつも全員揃わない」など、作品にまつわる内容が書かれていたのだが、札のひとつとして伊藤静さんのブロマイドが用意されていたのだ。取り負けた人がこのブロマイドを取ってカメラにアピールする不思議な流れができ、当の伊藤さんがツッコミを入れる姿にファンたちは爆笑。味方チームのはずの高橋美佳子さんまでブロマイドを取りはじめ、混沌としたノリで会場が大いに沸いたのだった。
終始フリーダムなまま進行したゲームコーナーもこの「かるた対決」で終了に。結果発表前には、魔の十四楽団による初のライブで『漢気フルコンボ』が披露されたり、サイン入りポスターや台本が当たるプレゼント抽選会が行われたりと、最後までさまざまな催しが用意されていた。
肝心のゲーム対決の結果は、ゲーム製作部チームが勝利を収め、見事景品をゲット。とはいえ、点数は130対112で差が縮まっていた。メインキャスト陣の見事なステージ運びだけでなく、魔の十四楽団の奮闘もあってこそ、これだけ盛り上がるイベントとなったのかもしれない。最後は会場全体で「お疲れ様でしたー!」の掛け声を上げ、部活の一体感を味わいつつの閉幕となった。
■テレビアニメ『ディーふらぐ!』
【スタッフ】
原作:春野友矢
(月刊コミックアライブ掲載/KADOKAWA刊)
監督:菅原静貴
シリーズ構成:上江洲誠
キャラクターデザイン:松本健太郎
音楽:松田彬人
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
製作:ディーふらぐ!製作委員会
【キャスト】
風間堅次:小西克幸
柴崎芦花:花澤香菜
高尾部長:伊藤静
烏山千歳:斎藤千和
水上桜:高橋美佳子
大沢南:小清水亜美
河原中:福山潤
船堀さん:豊崎愛生
風間之江:加藤英美里
子王八:宮田幸季
【楽曲情報】
●オープニングテーマ『すているめいと!』
イオシスjkガールズ
作詞・作編曲:ARM
発売日:2014年2月26日(水)
価格:1,200円(税抜)
●エンディングテーマ:『ミンナノナマエヲイレテクダサイ』
柴崎芦花(CV.花澤香菜)、高尾部長(CV.伊藤静)、船堀さん(CV.豊崎愛生)
作詞:畑亜貴/作曲:太田雅友(FirstCall)/編曲:EFFY(FirstCall)
発売日:2014年3月5日(水)
価格:1,200円(税抜)
【ストーリー】
府上高校いちの不良として恐れられている風間堅次がひょんな事からゲーム製作部の部室を覗いてみると、その中では小火災が発生していた。中にいた部員たちと消火する事には成功するものの、火災を隠蔽するために堅次たちの記憶を奪おうと部員たちに襲われてしまう。必死に逃げる堅次だったが、部長・柴崎芦花に助けられた事をきっかけにゲーム製作部に入部する事になってしまう。
<リリース情報>
ラジオCD「ディーふらぐ!ラジオ製作部(仮)」Vol.1 好評発売中!
ラジオCD「ディーふらぐ!ラジオ製作部(仮)」Vol.2 2014年10月29日発売
>>テレビアニメ『ディーふらぐ!』公式サイト
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