千菅春香さんによる「きみがいれば」のライブも! 『ソウルイーターノット!』第1巻NOTりイベントレポート
2014年11月16日(日)、テレビアニメ『ソウルイータノット!』のBD/DVD第1巻購入者に向けた「第1巻NOTりイベント!」が開催された。
本稿では、春鳥つぐみ役の千菅春香さん、多々音めめ役の悠木碧さん、アーニャ・ヘプバーン役の早見沙織さんが出演した本イベントの模様をお伝えしていこう。
●キャラクターソングからスタートした作品との関わり
イベントが始まると、司会の呼び込みで、さっそく千菅さん、悠木さん、早見さんがステージに姿を見せた。客席では受付時に配られたうちわを振って出迎えている人もおり、キャスト陣は「うちわがあるとお祭り感がするね!」と口を揃え、スタートからテンション高めな様子。オープニングトークでは、前説の注意事項で千菅さんが「携帯電話の電源をオフにするか、電源をお切りください」と台本ミスをそのまま読んでしまったことをネタにしたりと、楽しい雰囲気での幕開けとなった。
この日のステージは様々なコーナーも用意されており、作品が死武専(学校)での生活を軸としているため、授業形式で進められることに。1時間目の「道徳」では、オーディションやアフレコなど、作品を通してこれまでのことを振り返っていった。
まず最初に話題に上がったのは、本作において3人に共通していたのが、キャラソンから作品に関わったということだ。中でも千菅さんはキャラソンそのものが初めてだったことや、アニメのアフレコと異なり一人で収録する心細さから、一番緊張していたかもしれないとのこと。レコーディングの際は監督が温かく対応してくれたが、今聞いても少し緊張感が残っていると感じるようだ。ただ、その緊張感が「つぐみが新しいところに踏み出していく緊張感とリンクしてくれたかなと、今となってはそう思います」との感想も語っていた。
早見さんも、歌からキャラクターを作っていくことに難しさを感じたと話す。早見さんは本作で監督を務めた橋本昌和さんとは別の歌ものの作品でも一緒になったが、そのときとは歌い方が違ったという。今回はキャラクターの絵と、そこから受ける印象で作っていくことになるため、「可愛らしい女の子がツンとしているところもあるから、笑顔過ぎないほうがいいのかなど、キャラクターをだいぶ意識しました」と、収録に臨む心境を語ってくれた。
悠木さんはオーディション時のエピソードについても触れた。最初に演じためめは「そうなんですか~(はーと)」といった感じの、かなりぶりっ子寄りでいってみたものの、音響監督から「この子が一番お姉さんだから、もっとしっかり!」と言われてしまったようだ。合格の自信はなかったようだが、結果は無事にオーディションを通過。それは良かったものの、ぶりっ子以外にも4パターンほど演じていたため、「どのめめで採用されたのか分からない状態だったので、そこもプレッシャーでした」と当時を振り返った。
●尽きない庶民ネタに大盛り上がり!トークバトルコーナー
2時間目の「体育」は、用意されたお題をPRして、どちらのプレゼンが良かったかを競うトークバトルが行われた。最初は「睡拳(悠木さん)」VS「ロイヤルカラテ(早見さん)」で、ジャッジは千菅さんが担当。ロイヤルカラテの魅力を次々語る早見さんだったが、それに被せるように睡拳の良さを押し出していく悠木さんにたじたじ。そんな中、「ロイヤルカラテは、名前がロイヤルじゃない!?」と苦し紛れの一言が、「すいけん!」だったらアニメみたいじゃないか、「ロイヤルカラテ」というアニメがあったら見てみたくないか、と場が盛り上がっていく。
早見さんがロイヤル立ちという技を考え出せば、悠木さんに実演を求められたりと、カオスな展開に客席からは絶えず笑い声が。押され気味の早見さんだったが、千菅さんの「どちらで守ってもらいたいか」という判定基準でギリギリ勝利を収めたのだった。
2問目のお題は「庶民対決」でつぐみ(千菅さん)とめめ(悠木さん)のバトルが展開。両者ともにレジ袋を三角に折るのが楽しいとのトークで共感したり、石油ファンヒーターで使う灯油を買ってくる役目を決めるので家族内で大乱闘。でもガスファンヒータにして快適(悠木さん)、色んな暖房器具をみていいなと思ってもお金がもったいないし結局エアコンで乗り切る(千菅さん)などのエピソードを披露。早見さんの印象では互角だったが、最後に捨てる前の靴下で網戸掃除をする節約を見せた千菅さんが逆転勝利となった。
3問目は「ガガントス」(千菅さん)VS「デス・バザ~ぁ?」(早見さん)という、よく分からない対決に。ここではジャッジ役の悠木さんが、「ガガントス」と「デス・バザ~ぁ?」のポーズを取ってみて、と進行役を買って出る。
そもそも「デス・バザ~ぁ?」はどういう状況で使うのか、といった戸惑いを見せつつも、早見さんは買い物中に優雅に手を振り笑顔を振りまく感じで会場を味方につける。一方、千菅さんは「ガガントス」は挨拶にも使えるとのことで、コール&レスポンスで場を盛り上げる一幕も。お互いの奮闘を見た悠木さんは、勝者は「両方で!」と平和的に場を収めた。
●三者三様の答えが飛び出した「国語」の時間
3時間目の授業では、「国語」としつつも大喜利対決が繰り広げられた。1問目は「日」に棒を1本入れて別の漢字を完成させよ、との問題だ。答えは全部で8個存在し、無事に全てを答えたのは千菅さん一人。悠木さんは途中で家のようなものや顔文字を書いたり、早見さんはトンチをきかせて「一日」と書いてみたりと、それぞれが自由に答えていった。
2問目は『ソウルイーター』になぞらえた「健全なる○○は 健全なる○○と 健全なる○○に宿る」の穴埋めをせよ、との問題。まず早見さんの答えは「健全なるつぐみさんは 健全なるめめさんと 健全なるアーニャに宿る」というもの。めめにも、アーニャにも宿り、共に力を育てていくからこのキャッチコピーにしたようで、よく考えられた答えに会場からは感心した様子の声と拍手が沸き起こった。
続く悠木さんは、「健全なるオタク魂は 健全なる二次元と 健全なる生活で宿る」と回答。早見さんの解説を聞いていいこと言うべきだなという感想を漏らしつつ、ネタ回答で会場の笑いを誘っていた。
最後に千菅さんは「健全なる酒とつまみは 健全なる冷蔵庫に宿る」と、少し言葉をいじっての答えを披露。これは最近自炊することが増え、余ったものはこまめに冷凍したほうがいいのかな、という自身の生活をもとに考えたようだ。1年前のマヨネーズが出てきたらガックリする、冷蔵庫は生活が出るなど、早見さんと悠木さんが共感していたのも印象的だった。
●『きみがいれば』。この1曲でファンの心を掴んだライブコーナー
最後の授業の前には「休み時間」として告知コーナーが設けられていた。ここでは、原作最終回が掲載されている月刊「少年ガンガン」12月号や、原作とアニメのコラボブック「ソウルイーターノット!4.5 OFFICIAL FANBOOK ~NEED TO KNOW~」、BD/DVDやオープニングとエンディングの各CDなど、すでに発売されている内容をおさらい。
また、今後の関連商品発売スケジュールについては、コミック最新5巻と大久保篤さんの画集「SOUL EATER SOUL ART2」が12月22日に同時発売、BD/DVD最新刊となる「NOT.6」が12月24日に発売されることが紹介された。公式サイトでも随時情報が更新されているので、合わせてチェックしておこう。
告知も終わり、いよいよ最後の授業「音楽」では、千菅さんによるライブが行われた。歌う曲はアニメ9話、12話で流れた挿入歌『きみがいれば』だ。3人での歌唱ではなくソロライブだったため緊張もひとしおだったように思うが、集まったファンに優しくも力強い歌声を届けていた。
ライブはこの1曲のみだったが、イベント終了後の帰り際、「『きみがいれば』を聞けてよかった!」とファンたちが友人同士で話している声が多く聞こえたたので、きっとたくさんの人の心を掴んだだろう。
ライブが終わった後は改めて千菅さん、悠木さん、早見さんの3人が揃い、閉幕の挨拶となった。アニメの放送終了から少し時間が経ってのイベントだったが、またこうしてイベントができることを楽しみにしているとの思いを語ってくれた。最後には「皆さん。また会うときまで、ガガントース!」「ガガントース!」の掛け声で締めくくりとなった。
■テレビアニメ『ソウルイーターノット!』
【STAFF】
原作:大久保篤(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督/シリーズ構成:橋本昌和
キャラクターデザイン/総作画監督:小池智史
色彩設計:菊地和子
美術監督:加藤美紀
美術設定:川井憲
撮影監督:福士享
テクニカルディレクター:宮原洋平
編集:高橋歩
音響監督:若林和弘
音響効果:倉橋静男
音楽:林ゆうき・橘麻美
音楽制作:KADOKAWA(メディアファクトリー)
アニメーション制作:ボンズ
製作:ソウルイーターノット!製作委員会
【CAST】
春鳥つぐみ:千菅春香
多々音めめ:悠木碧
アーニャ・ヘプバーン:早見沙織
茜:櫻井孝宏
クレイ:山下誠一郎
エターナルフェザー:小松未可子
カナ・アルタイル:小岩井ことり
キム・ディール:斎藤千和
ジャクリーン・オー・ランタン・デュプレ:沖佳苗
マカ=アルバーン:小見川千明
ソウル=イーター:内山昂輝
【あらすじ】
どこをとっても"普通"な少女・春鳥つぐみ、忘れ過ぎ少女・多々音めめ、天邪鬼お姫様・アーニャ・ヘプバーンの三人が死武専を舞台に紡ぐ、殺伐だけどウキウキ学園ライフ♪
>>テレビアニメ『ソウルイーターノット!』公式サイト
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