花澤香菜さん、野島健児さんらに加え、サプライズで関 智一さんも登壇! 『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』完成披露試写会レポート
第2期が最終回をむかえたばかりのテレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』。本作の劇場版が、2015年1月9日(金)より公開! これに先駆け、12月19日(金)にお台場シネマメディアージュにて完成披露試写会と舞台挨拶が行われた。
舞台挨拶は上映後に行われ、主要キャストである花澤香菜さん(常守朱役)、野島健児さん(宜野座伸元役)、佐倉綾音さん(霜月美佳役)、伊藤静さん(六合塚弥生役)、櫻井孝宏さん(雛河翔役)、沢城みゆきさん(唐之杜志恩役)のほか、塩谷直義監督、本広克行総監督も登壇。思いの丈を語ってくれた。本稿では、当日の様子をレポートする。
■“サプライズ”に大歓声! キャスト&監督陣がシリーズを振り返る
大きな拍手と共に上映が終了し、どよめきが止まないほど興奮状態の会場。その中に、ドミネーター(声:日髙のり子さん)の音声によって、一人ひとり呼び込まれ満を持してキャストと監督陣が姿を現した。「犯罪係数999、監督・塩谷直義」「犯罪係数0、総監督・本広克行」と呼ばれた場面では、観客から思わず笑いが起こる。
また、登壇者の挨拶を終えたところで、観客へのサプライズとして関 智一さん(狡噛慎也役)が登場! 場内はまたも大きな拍手と歓声に包まれた。「狡噛さんにやっと会えた!」と告げる花澤さんに、「大好きだもんね! 狡噛がね!」と応える関さん。さらに「あんなに新人だった女の子が、男たちを仕切って犯罪者と戦うまでに成長して。お兄さん本当に嬉しいよ」と、感慨深げに語っていた。
劇場版については「英語を話すシーンが多かった」との話題が。花澤さん曰く「関さんの英語がめちゃくちゃカッコ良かった」そうだが、その秘訣は、英語のセリフをカタカナに直していたことだったよう。「どういうふうに言ったって、結果が良けりゃいいじゃない!」とは関さん。役者としての技量が伝わるエピソードに、場内は再びどよめく。
加えて、本シリーズを振り返るトークも。ここでは、「劇場版では“ポニちか”でまさかの登場で……」など、自身演じる宜野座を親目線で見守っていたという野島さんや、霜月に対する微かな苛立ちをおぼえたことで「朱ちゃんのことすごい大好きなんだなって気づいた」と志恩の心情を分析した沢城さんほか、役を通して見たそれぞれの『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界が語られた。
続いて語った塩谷監督は「(製作期間は)つらかったなあ……。もちろん、良い意味でですけど」とポツリ。なんでも、テレビシリーズと劇場版をほぼ同時に制作(!)していたという塩谷監督。制作を終え試写会も成功したこの瞬間だからこそ出た、安堵の言葉だったようだ。これを受けて、本広総監督も感無量の様子。「こんなにたくさんの人が……。しかも女性が多い!」と、客席を見渡し驚きの声をあげていた。犯罪係数999という塩谷監督の色相も、これで少しクリアに近づくかもしれない。
こうして、トークは終了。ドミネーターを手に再登場した登壇者のフォトセッションののち、関さんと花澤さんから最後の挨拶があった。「第2期にほぼ出ないという悲しみを乗り越えまして、ついに狡噛慎也、サイコパスに帰ってまいりました!」と改めて喜びを露わにした関さんは、「帰ってきたからには、まだ続けていただいて、みんなといっしょにサイコパスの世界を楽しみたい」と続編への意欲を見せた。
また花澤さんも、海外に舞台を移したことで「(朱は)さらに大きなものを背負ってしまった気がする」としたうえで、「続きがもしあったとしたら、朱ちゃんはどうなってしまうんだろう?って、不安と期待とが入り混じった状態です」と、“この先”を見据えてコメント。「もっと続きが見たい」という気持ちをファンと分かち合った。
沸きに沸いた完成披露試写会を経て、年明け1月9日(金)より『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』ついにロードショー。朱たちが対峙した、新たな“正義”の形とは……? 自身の目で確かめるべし!
◆『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』作品情報
人々の精神が数値化される近未来で、正義を問われる警察のドラマを描くアニメーション作品「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ。それは「踊る大捜査線」シリーズを生み出した本広克行(総監督)が新たに挑む警察ドラマであり、「仮面ライダー鎧武/ガイム」や「楽園追放」を手掛けた虚淵玄(ニトロプラス)が緻密且つ大胆に書き上げたディストピアSF作品である。
そんなTV第1期で虚淵玄が築き上げた重厚な世界観を、TV第2期では「攻殻機動隊ARISE」「マルドゥック・スクランブル」の冲方丁がシリーズ構成を担当し、更なるSFクライムサスペンスに昇華させている。また、シリーズを通じてキャラクター原案の人気漫画家・天野明が人間味あふれる個性豊かなキャラクター達を生み出した。そして、それらの交錯する鋭いクリエイティブを纏め上げ、ドラマチックな映像・演出に仕上げたのは「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」の塩谷直義(監督)。
第1期、新編集版、第2期で構成される「PSYCHO-PASS サイコパス」TVシリーズ。そしてTV2期に後続する形で、新たなストーリーが劇場版アニメーション作品としてつむがれる。
正義をめぐる物語の行方は?
【STORY】
世界は禁断の平和(システム)に手を伸ばす。
2116年――常守朱が厚生省公安局刑事課に配属されて約4年が過ぎた。
日本政府はついに世界へシビュラシステムとドローンの輸出を開始する。長期の内戦状態下にあったSEAUn(東南アジア連合/シーアン)のハン議長は、首都シャンバラフロートにシビュラシステムを採用。銃弾が飛び交う紛争地帯の中心部にありながらも、水上都市シャンバラフロートはつかの間の平和を手に入れることに成功した。シビュラシステムの実験は上手くいっている――ように見えた。
そのとき、日本に武装した密入国者が侵入する。彼らは日本の警備体制を知り尽くしており、シビュラシステムの監視を潜り抜けてテロ行為に及ぼうとしていた。シビュラシステム施行以後、前代未聞の密入国事件に、監視官・常守朱は公安局刑事課一係を率いて出動。その密入国者たちと対峙する。やがて、そのテロリストたちの侵入を手引きしているらしき人物が浮上する。
その人物は―― 公安局刑事課一係の執行官だった男。そして常守朱のかつての同僚。
朱は単身、シャンバラフロートへ捜査に向かう。自分が信じていた男の真意を知るために。男の信じる正義を見定めるために。
<STAFF>
総監督:本広克行
監督:塩谷直義
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)、深見真
キャラクター原案:天野明
キャラクターデザイン:恩田尚之、浅野恭司、青木康治 総作画監督:恩田尚之
色彩設計:上野詠美子
美術監督:草森秀一
3D監督:三村厚史
撮影監督:荒井栄児
編集:村上義典
音楽:菅野祐悟
音響監督:岩浪美和
主題歌:凛として時雨「Who What Who What」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
アニメーション制作:Production I.G
制作:サイコパス製作委員会
配給:東宝映像事業部
<CAST>
常守朱(つねもり あかね)/声優:花澤香菜
宜野座伸元(ぎのざ のぶちか)/声優:野島健児
霜月美佳(しもつき みか)/声優:佐倉綾音
六合塚弥生(くにづか やよい)/声優:伊藤静
雛河翔(ひなかわ しょう)/声優:櫻井孝宏
唐之杜志恩(からのもり しおん)/声優:沢城みゆき
須郷徹平(すごう てっぺい)/声優:東地宏樹
雑賀譲二(さいがじょうじ)/声優:山路和弘
ニコラス・ウォン/声優:神谷浩史
デスモンド・ルタガンダ/声優:石塚運昇
◆公開情報
『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』
1月9日(金)全国公開
配給:東宝映像事業部
R-15指定
上映時間:113分
◆主題歌情報
凛として時雨「Who What Who What」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
2015.1.14 Out CD+DVD AICL-2795〜6 ¥1,200(tax out)
※3月末日迄の期間限定販売
>>『PSYCHO-PASS サイコパス』公式サイト
>>『PSYCHO-PASS サイコパス』公式ツイッター(@psychopass_tv)
>>『PSYCHO-PASS サイコパス』公式Facebook