テニミュ サポーターズクラブ プレミアム パーティー vol.9 &ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン青学(せいがく)vs不動峰 製作発表レポート
2003年4月に誕生した『テニミュ』ことミュージカル『テニスの王子様』は、2010年5月に原作を描ききり、1stシーズンを終える。2010年8月からは2ndシーズンがスタート。新たな演出や企画を加えつつ、今年2014年の11月にさいたまスーパーアリーナで開催された『Dreame Live』で幕を下ろした。
そして、2015年1月。3rdシーズンを迎える。本稿では12月25日(木)、TOKYO DOME CITY HALLにて行われた、3rdシーズンキャストのお披露目イベント&製作発表の模様をレポートする。
●小越勇輝ら『テニミュ』2ndシーズンメンバーも応援に駆け付け!
『テニミュ』3rdシーズンキャストのスタート地点は、テニミュ サポーターズクラブ(TSC)の会員が集う「テニミュ サポーターズクラブ プレミアム パーティー vol.9」の場となった。司会を務めるのは、1stシーズンで1年トリオの水野カツオを演じた堀田 勝さんと不動峰・桜井雅也を演じた髙木 俊さんの2人。『テニミュ』ファンには、2ndシーズンのイベントの司会でもおなじみだ。司会の2人から見ても、楽屋での3rdシーズンのキャストは緊張しまくり。髙木さんは、「桜井、ガンバレ! 悪いけど、3rdシーズンも不動峰オシで!」とステージ上からエールを送っていた。
ここで、3rdシーズン紹介映像が上映。鼓動の音が響く中、テニス合宿でキャスト全員で円陣を組み、越前リョーマ役古田一紀くんの「『テニミュ』3rdシーズン絶対成功させるぞー!」の一声でスタート。スチール撮影や稽古場の風景なども加わり、全身全霊で『テニミュ』に挑んでいる姿が映し出された。
堀田さんの呼び込みで、手塚国光役の財木琢磨くんが1人ステージに姿を現し、「いくぞ、青学(せいがく)!」の声に青学(せいがく)キャストが「オー!」と応え、ステージに集合! 不動峰メンバー&1年トリオを加え、初代から歌い継がれているナンバー『ザ・レギュラー』で歌とダンスを披露した。
歌を披露した後は、芝居も。個性豊かなキャラクターを魅力たっぷりに演じ、ラストは青学(せいがく)の部長・手塚と不動峰の部長・橘との「決着は2か月後に!」と交わした固い握手で、2015年2月から始まる3rdシーズンに期待が高まった。
3rdシーズンキャスト全員揃ったところで堀田さんから質問。「初のお披露目はいかがですか?」の質問に、古田くんは「まだまだだね」とリョーマで返答。さらに、「映像にもありましたが、合宿はいかがだったんでしょうか?」の質問に、手塚役の財木くんは「体力面・精神面共に鍛えられて、とても充実した合宿になりました」、橘 桔平役の青木空夢くんは「チームとしての課題も見つかったので、さらに練習を重ねて全国に行きます」とこちらもキャラクターで返答していた。
ここで、2ndシーズンキャストが応援で駆けつけた! 2ndシーズンの全公演リョーマを演じ切った小越勇輝くん、大石秀一郎役の山本一慶くん、菊丸英二役の黒羽麻璃央くんの3人は、3rdシーズンメンバーの緊張に当時の自分たちの姿を重ねてドキドキ。特に印象に残ったキャストは3人一致していて、声を揃えて「ましましゅー!」と桃城 武役の眞嶋秀斗くんを挙げていた。名前の語感が特徴的なのもそうだが、「うちのマシューと違って真面目で爽やか!」と、彼ら青学(せいがく)7代目の桃城役も石渡真修(ましゅう)と同じ“ましゅう”だったからだ。
さらに、青学(せいがく)7代目の手塚役多和田秀弥くんもVTRで応援メッセージを送った。同じ手塚役の財木くんに「財木国光くん! ここで1つ言わせてください。いつも僕と会う時に変な冷や汗をかいていて、とても怪しかったのを覚えています。次に会う時は清々しい顔で会ってください」とオチャメなエールを送っていた。
黒羽くんも同じ菊丸役の本田礼生くんにエールを送る。「菊丸に伝えたいことは……ホイホイ~♪」とまさかの菊丸台詞に、本田くんも「ホイホイ~♪」で返す! さらに山本くんも大石役の石田 隼くんに「大石くん! い~感じだ!」と大石台詞でエールを送ると、石田くんは「ありがとうございます!」と答えてかぶせていた。そして、小越くんは「やりにくいな」と苦笑いしつつも、「リョーマを演じる古田一紀くん。“まだまだだね”ですけど、すごく先が楽しみだと思いました。これからいろんな壁にぶつかると思いますけど、1つずつ突き崩して、一歩一歩やっていけばきっと素敵なリョーマになると思います」とエールを送りつつ、『テニミュ』ファンには「みなさんもあたたかく見守っていただいて、応援していただけたら嬉しいです」と頼もしい挨拶で締めた。
最後にリョーマ役の古田くんは緊張しつつも、「初めての『テニミュ』の舞台は本当に緊張したんですけど、すごく楽しかったです。長く続いている『テニミュ』に参加できたことをすごく嬉しく思っています。これからもっと気を引き締めて稽古に臨みたいと思います。これから始まる不動峰公演はここにいるみんなで切磋琢磨して、皆様を笑顔にできるような公演を作っていきたいと思います。また劇場でお会いできることを楽しみにしています!」と決意あふれる目でメッセージを送った。
●3rdシーズンキャスト陣の魅力=伸び代が未知数!?
続いて3rdシーズン製作発表がスタート。『テニミュ』のダイジェスト映像が上映されると、株式会社集英社・取締役・鈴木晴彦氏からご挨拶。「僕も『テニミュ』が大好きなんです。楽屋へ挨拶行く時にエレベーターでキャストのみんなと一緒になるんですが、汗でキラキラしている彼らにいつも心を打たれます。みなさんもあのエレベーターに乗せてあげたい」と冗談を交えつつ、新たに始まる3rdシーズンに期待を寄せた。
『テニミュ』を制作している株式会社ネルケプランニング・代表取締役・松田 誠氏からもご挨拶。その途中で、「“神様”からのメッセージが届いています」と、『テニスの王子様』原作者・許斐 剛先生からの映像メッセージも流れた。その言葉を受け、松田氏から「先生からは3rdシーズンになっても、『とにかく攻め続けてください』と言われています。ですので、今、新曲9曲入れるつもりで頑張っています」と驚きの発言も飛び出した。「許斐先生の“まだ誰も通ってない道は、ないか”の言葉通り、『テニミュ』も誰も通ってない道を行きます!」と宣言し、挨拶を締めくくった。
ここで改めてキャスト陣が登場。堀田さんの紹介を受け、1人ずつ決め台詞と決めポーズで自己紹介した。さらに、公演への意気込みを聞かれ、手塚役の財木くんは「少しでも原作の手塚に近づけるよう、日々努力します」、橘役の青木くんは「『テニミュ』3rdシーズン初戦、青学(せいがく)には負けない不動峰の団結力と不屈の精神で戦い抜きたいと思います」と熱く語った。
さらに、マスコミからの「3rdシーズンメンバーの魅力を教えてください」の質問に松田氏は、「伸び代です! 『テニミュ』はキャストが成長していくのを観るという不思議なショーでして(笑)。ここから伸びることが魅力です」とズバリ!
2015年2月13日からTOKYO DOME CITY HALLにて公演スタート。『テニミュ』6年ぶりの海外公演・台湾と香港を経て、東京・日本青年館には閉館前のラスト公演、福岡・仙台・愛知・大阪を巡り、5月17日にTOKYO DOME CITY HALLの東京凱旋公演で千秋楽を迎える。 「まだまだだね」のリョーマの言葉とおり、まさに「ここから」の『テニミュ』3rdシーズン。みんなと一緒に応援しながら、キャラクターとキャストの成長を同時に楽しめる、“体感型ミュージカル”の新たな挑戦に期待したい。
[取材&文・磯貝綾子]
>>ミュージカル『テニスの王子様』公式サイト
(C)許斐 剛 /集 英社・テニミュ製作委員会