彼女達の青春がここにはある！　歌って踊って生演奏、トーク＆クイズで大盛り上がり！　テレビアニメ『ハナヤマタ』イベント「花彩よさこい祭」夜の部レポート

　2014年11月16日(日)、日本青年館大ホールにて『ハナヤマタ』トーク＆ライブイベント「花彩よさこい祭」が開催された。2014年7月～9月にかけて放送されたテレビアニメ『ハナヤマタ』は、「よさこい」をテーマに、女子中学生5人の友情、青春を描いた物語。美しい絵と、個性的なキャラクターでも話題となった作品である。

　今回ステージには、上田麗奈さん(関谷 なる役）、田中美海さん(ハナ・N・フォンテーンスタンド役)、奥野香耶さん(笹目 ヤヤ役)、大坪由佳さん(西御門 多美役)、沼倉愛美さん(常盤 真智役)、若井友希さん(山ノ下 祥子役)、高井舞香さん(小町 結香役)、山本彩乃さん(梶原 亜里沙役)、「smileY inc.」、シークレットゲストとして豊口めぐみさん(常盤 沙里役/※夜の部のみの参加)という『ハナヤマタ』には欠かせないキャスト陣が大集結。

　本稿では、『ハナヤマタ』の集大成ともいえるイベント「花彩よさこい祭」の夜の部をレポートしていく。

　まずは最初のコーナー「ハナヤマタ 一緒に振り返りませんか？」のコーナーへ。こちらでは事前に公式HPにて募集していたお題のランキングを、監督のいしづかあつこさんを招いて発表していく。今回のお題は「ナイスカップリング」。少女達の友情も描かれる『ハナヤマタ』らしいお題に会場の期待も高まる。

　早速、大橋さんから第3位にラインクインした「サリーちゃん＆マチ」という組み合わせが発表される。これには豊口さん、沼倉さんも立ち上がって大喜び。投票したファン達からは「わだかまりがなくなった最終回の2人が可愛い」「仲直りした2人に感動した」という意見が多かったようだ。

　続く第2位は「なる＆ヤヤ」。ここで奥野さんが「なる、どうして私が1位じゃないの？　ハナの方が好きなの？」と上田さんに核心をつくような質問を投げかける。上田さんも「そ、そんなの決められないよ！」と困ったように返す。それに対して奥野さんからは「ここでは私って言ってよ！」という、ヤヤのようなセリフが飛び出していた。これには監督からも「ちょっとヤヤちゃんの将来が心配になる」とコメントが挙がり、会場中が爆笑に包まれていた。

　そして、堂々の第1位は「なる＆ハナ」という結果に！　大喜びする上田さん、田中さん。そして、全くランクインされなかった大坪さん、1位を取られた奥野さんがほっぺを膨らませて拗ねたような表情を浮かべていた。

　その後、少数派の意見が寄せられた組み合わせが発表されたが「なる＆大船 勝」「なる＆なるのお父さん」という、大坪さん演じる「タミ」の名前が全く出ないという事態が発生。これにはファン達は爆笑していたが、大坪さんは「なんでなの？」と嘆いていた。

●3番勝負で珍回答連発！

　続いては、チームにわかれて3番勝負を繰り広げる「ハナヤマタ　3番勝負!!　トライ・トライ・トライ」のコーナー。くじ引きの結果、Aチームが沼倉さん、山本さん、奥野さん、高井さん。Bチームは上田さん、若井さん、田中さん、大坪さんというチーム分けとなった。

　勝負1組目は「4文字クイズ、しませんか？」。こちらは4文字の鎌倉にちなんだお題を、1人1文字ずつ答えていき、4人で正解を導き出すクイズ。『ハナヤマタ』のニコニコ生放送でもお馴染みの人気コーナーでもある。

　問題は、「テレビアニメ『ハナヤマタ』の成功祈願で行ったのは○○○宮？」というもの。正解は「鶴岡八幡宮」だが、Aチームは「鶴・岡・八・ん」となんだか尻窄みな答えに。「ん」と答えた高井さんは「んは万能って聞いたんです！」と弁明。結局豊口さんによる採点は10点中8点となった。

　しかし続くBチームはさらにとんでもないものになってしまった！　まずは上田さんが鶴に似た意味不明の漢字を提示、さらに大坪さんは「幡」を「幅」と書いてしまう。ボロボロのBチームは10点中4点という結果になってしまった。

　勝負2組目は、出題されたお題にそって、あいうえお作文をチームで作り1つの作文にする、「一緒に作文しませんか？」のコーナーへ。お題は『ハナヤマタ』の舞台となる「かまくら」。まずはAチーム、沼倉さん「関東の大名所です」と鎌倉をイメージさせる文を作る、しかし続く山本さんは「ママ何で？」と突然の質問文。そして奥野さんが「くらっときてしまうほどのステキなこの地で」と再び鎌倉を連想するワードに繋げ直すが、最後の高井さんは「らんらん気分で帰りましょ」となぜか帰ってしまうというオチをつける。これには大橋さんも「行ってすぐ帰るの？」とファン達の気持ちを代弁するようなツッコミを入れていた。

　Bチームは上田さんの「かわいいよハナちゃん、かっこいいよヤヤちゃん、大好きだよタミお姉ちゃん、愛してるよマチちゃん」、若井さんの「まーなんとかなるかなって思って」、田中さんの「くぅ～やっぱこれだね」、大坪さんの「らんらんるーをしました。」という、繋がっているのかよくわからない作文が完成した。結局Aチームが10点、Bチームが15点という結果になり、ここまでで両者は1点差を争う接戦となっていた。

　ラストの勝負3組目「鳴子であの子に伝えませんか？」では、よさこいの必須アイテム鳴子を使用して、誰もが知っているような有名な楽曲を伝えるというもの。120秒間で代表者の1人が鳴子のみで楽曲を他の3人に伝え、正解した時点の残り時間がポイントになる。Bチームは上田さんが「森のくまさん」を披露。なぜか鳴子は使わず、クマのジャスチャーを繰り広げたのを田中さんが見事に正解。107点という高得点を獲得した。

　Aチームは山本さんが代表者となるが課題曲の「ちょうちょ」を知らないと発言して会場中を驚かせる。一気に不安になるチームメイト。結局なんとか鳴子で曲を表現、それを高井さんが正解するが、惜しくも107点に届かず、見事勝者はBチームとなった。

　負けたAチームには罰ゲームとして、動物の耳をつけての「アニマル反省会」が開かれることに。犬・猫・羊・ウサギになりきった4人は、語尾に「にゃ～」「わん」をつけて反省していたが、突然沼倉さんが「昼の部でもつけてない人はつけたほうがいいと思います」との提案が挙がり、結局Bチームもアニマルになって「アニマル勝利の宴」も開催され、ファン達にはまさにご褒美な展開が繰り広げられていた。

●ダンス＆生演奏ライブ！　そしてキャスト陣の熱い想い

　朗読劇のコーナーでは、アニメでは描かれていなかった原作漫画6巻「友を訪ねて三千里!?」が披露された。イベントでしか味わえない、新たな『ハナヤマタ』の物語にファン達は浸っていた。

　そして、いよいよファン達お待ちかねのライブへ。まずは「smileY inc.」が登場。エンディングテーマ『花雪』を披露。ファン達ならぬ社員達からの「社長！」という声援はここでも変わらずに響く。『ハナヤマタ』と「smileY inc.」の深い関係性を感じることができた。

　続いては「Need Cool Quality」による挿入歌『コドクシグナル』が、なんと生演奏でイベント初お披露目！　作中同様、ギター、ベース、ドラムを見事に演奏して会場を驚かせていた。キャスト陣達も忙しい合間を縫って一生懸命練習してきたようで、かなりハイレベルな演奏で気持ちよさそうに歌い上げていた。

　そして最後は「チームハナヤマタ」によるオープニングテーマ『花ハ踊レヤいろはにほ』で会場が一体となる。洗練された彼女達の踊りはファン達を魅了する。ファン達もリズムに合わせて鳴子を打ち鳴らすのも印象的だった。もはや『ハナヤマタ』イベントでの鳴子コールは、風物詩と言っても過言ではないのかもしれない。

　ライブコーナーも終わり、最後は出演者から一言ずつ挨拶。


□smileY inc.・ゆうゆさん
　大好きなハナヤマタという作品に少しでも関われて幸せです。

□いしづか監督
　こうしてみなさんのリアクションが見れるイベントが出来て嬉しいです。

□豊口さん
　沢山の方がハナヤマタを愛してくれていることがわかって嬉しかったです。

□山本さん
　みなさんが支えてくれました。全員が青春を味わえたイベントだったと思います。

□高井さん
　私が演じるゆっちんが見たかった景色を、みなさんのおかげで見ることができました！

□若井さん
　みなさんがハナヤマタを愛してくれたからこそ、会場全体が一つになれたんだと感じます！

□沼倉さん
　この作品は踊ったり、歌ったり……部活のような感じです(笑)。私達と一緒に汗をかいてくれてありがとうございました。

□大坪さん
　ぱーっとぱーっと晴れやかになれましたか？　女の子も沢山きてくれて嬉しかったです！

□奥野さん
　いままで、ヤヤのカッコよさに追いつけてないなぁと感じていました。でも今日はカッコいいところ見せられたかな、と思ってます。

□田中さん
　まだまだこのままでは終われないです！　今後も応援よろしくお願いします。

□上田さん
　終わってしまうのはすごく切ない。今後もなる達の成長を、誰よりも近くで見守っていきたい！　絶対またイベントしましょう！　ハナヤマタをよろしくお願いします。

　こうして、ハナヤマタ愛に包まれたイベント「花彩よさこい祭」は、大盛況のまま幕を下ろした。

■テレビアニメ『ハナヤマタ』

【STAFF】
原作：浜弓場 双(芳文社「まんがタイムきららフォワード」連載)
監督：いしづかあつこ
シリーズ構成・脚本：吉田玲子
キャラクターデザイン：渡辺敦子
音楽：MONACA
音楽制作：DIVEIIentertainment
アニメーション制作：MADHOUSE

【CAST】
関谷なる：上田麗奈
ハナ・N・フォンテーンスタンド：田中美海
笹目ヤヤ：奥野香耶
西御門多美：大坪由佳
常盤真智：沼倉愛美

サリー先生：豊口めぐみ
大船 勝：小山剛志

山ノ下祥子(さっちん)：若井友希
小町結香(ゆっちん)：高井舞香
梶原亜里沙(あっちん)：山本彩乃

＜楽曲 情報＞
■OP『花ハ踊レヤいろはにほ』
アーティスト：チーム“ハナヤマタ”
作詞：畑亜貴
作曲：編曲：田中秀和(MONACA)
振付：中村信幸（天空しなと屋）
発売中

■ED『花雪』
アーティスト：smileY inc.（スマイリー）
作詞・作曲・編曲：ゆうゆ
発売中

■劇中歌『コドクシグナル』
アーティスト：Need Cool Quality (ニード クール クオリティー)
作詞：畑亜貴
作曲・編曲：広川恵一（MONACA）
発売中


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