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『ユリ熊嵐』まだ追いつける!ガウガウ☆一挙上映会レポ―ト

1話~6話まで先行上映含む一気上映&幾原監督とキャスト3名のトークショーも!! 『ユリ熊嵐』まだ追いつける!ガウガウ☆一挙上映会レポ―ト

 幾原邦彦監督による衝撃の話題作『ユリ熊嵐』のイベント、「『ユリ熊嵐』まだ追いつける!ガウガウ☆一挙上映会」が2015年2月8日(日)、東京・角川シネマ新宿にて開催。既に放送された1~5話&オンエア前の6話の上映と、幾原監督、百合城銀子 役・荒川美穂さん、百合ヶ咲るる 役・生田善子さん、椿輝紅羽 役・山根希美さんによるトークショーが行われた。気になるトークショーの模様を中心にレポートしよう!

●トークショーにキャスト3人がキャラのコスチュームで登場!

 まずイベントでは幾原監督のごあいさつと既に放送された1~4話を上映。ミステリーとコメディ、手に汗握る展開にあっという間に4話まで終了。そして上映後に幾原監督とメインキャスト3人によるトークショーがスタート!

 ステージに最初に現れた幾原監督に続き、荒川さん、生田さん、山根さんはキャラと同じコスチューム(ACOS製作)を着用し、また荒川さんはクマ銀子、生田さんはクマるる、山根さんは紅羽が描かれたグッズを抱えて入場。生田さんの「似合ってますか?」の問いかけに会場は大きな拍手で応えた。「ありがとうございます!」とうれしそうな生田さんだったが、「百合城銀子役の生田善子です」と間違えると荒川さんからオフマイクで教えられて驚いた様子で「驚きって感じだよね」(あの冒頭のセリフ!?)。「でも私も最近、『百合ヶ咲るる役の――』って自己紹介したことがあったから」(荒川さん)、「愛が深過ぎてお互いね(笑)」(生田さん)。山根さんは初のイベント出演で緊張気味?

 まず放送後の反響について尋ねられたキャスト陣は「銀子ちゃんみたいな役を演じるのが初めてだったので、放送前は意外と言われましたが放送は違和感なかったと。また各方面の方から『すごく引き込まれる』とか、『「ユリ熊」大好き!』という声もいただきました」(荒川さん)、「ストレートに感情を表現する、るるみたいな役を演じるのは初めてで。視聴者の方から『キャラに合ってるね』と言っていただいて。あと謎が多い作品なのでどんな反応になるかなと思っていましたがみんなおもしろいと言っていただいて、うれしいです」 (生田さん)、「初めてのレギュラー作品だったので家族がすごく喜んでくれて。お父さんとお母さんに『おもしろいよ』と言ってもらえてうれしかったです」(山根さん)。

 荒川さんが「あのOPをバッチリ見られているわけですね」と2人にふると「そこに関しては特に(笑)」(山根さん)、「うちの両親もまったく触れなかったです」(生田さん)。そんな2人の話を聞いていた幾原監督は「うちの家族はテレビのタイトルバックを写メで撮ってたよ」と明かすと場内から笑いが。そのやり取りを見ていた荒川さんは「うれしいですね。家族って暖かいですね」と優しく微笑。


●監督がキャストを選んだ基準とキャスト3人、お互いの印象は?

 幾原監督はオーディションでキャストを選んだ基準について、「皆さんが知っている人でもこういう声って聴いたことないでしょというところで選びました。荒川さんも生田さんも。山根さんはほぼほぼ初めてに近いけど、こういう声の人はどうですか? と。あと3人並んだ時のバランスですね」と説明。

 またキャスト3人のお互いの印象については「生田さんとは『輪るピングドラム』でご一緒していて、山根さんとはオーディション後に初めてお会いして。その時から印象が変わらなくて、まっすぐでまじめな優しい子です。紅羽やるるの資料をいただいて、『どんな声なんだろうな』と思っていましたがアフレコが始まってすっと入ってきました」(荒川さん)、「違和感なかったですね。荒川さんの銀子がすごく意外で。どちらかと言えば紅羽みたいなロングヘアの子をやるイメージがあったから『どういう声でやるんだろう?』と思ったけど、収録が始まったらすっと入ってきました」(生田さん)、「お二人と初めてお会いしたのがPVを録った時で、アニメの現場が初めてだったので「どんな方がいらっしゃるのかな?」と思っていたらキャラクターそのままでめちゃめちゃかわいくて」(山根さん)。

 「キャラが二人共、ヘンタイ性があるからビックリしちゃった(笑)」(生田さん)、「ビジュアル的にです(笑)。でも実際に演技を見て、投影されている部分が意外に多いなと感じて。荒川さんのお仕事に真摯に向き合っている姿やスッとしている様子は銀子だなとか、生田さんもるるみたいに元気いっぱいで現場を和やかにしてくださって。お二人に癒されてます」(山根さん)、「一人でしゃべっていること結構ありますよね。ひとり言が大きめで。私も独り言言うけどちっちゃめ(笑)」(荒川さん)、「誰かに気付いてほしいのかな(笑)」(生田さん)、「明るくてムードメーカー的な存在です」(荒川さん)。


●4話で印象が変わったるる。監督の擬音へのこだわりとは?

 4話までで印象的だったエピソードやシーンは「4話ですごく、るるの印象が変わった気がします。台本を見た時にビックリしましたよね?」(荒川さん)、「ビックリしました。普段はオバカさんに見えちゃうのにこんなに深い過去があったのかと。なんて素敵な役なんだろうと感動しました」(生田さん)。

 なお現場の雰囲気は「作品が女性しか登場しない設定なので、キャストも女性がほとんどで。差し入れにお菓子をいただいて、キャッキャッしてるところが女子校っぽいですね」(荒川さん)、「アフレコ中にお腹がすいちゃって、休憩の間にみんなで取り合うみたいに(笑)」(山根さん)、「楽しいし、雰囲気もやわらかいですね。あと不思議なセリフも多いし、ゲストでいらした方とも「この言葉はよく作品に出てくるんですか?」とか作品の話で仲良くなって」(生田さん)、「収録前や休憩中は作品の世界観の話をしたり、ちょっと耳に残るセリフを口にしてみたり。“シャバダバドゥ”とか(笑)」(荒川さん)。

 また今作では“ガウガウ”など擬音も多く使われているが「元々、擬音が好きなんです。仕事を始めた時から擬音にはこだわりがあって。特に動物の鳴き声は擬音でやったほうがいいなって。声優さんの声を素材にしてそのまま聴いてもらえるのがいいところですね」と幾原監督が説明した。


●「痛さと愚かさが行き過ぎて愛しさへ」

 幾原監督から受けた印象的なディレクションを3人が語る。まず山根さんは「今でもずっと大切にしていきたいと思っているアドバイスが「耳に残す。セリフを残す」で。さりげない言葉でも画面の入れ替わりだったり、キャラが最後に話す言葉はさらりと流されてしまわないように、見てくださった方が「あれって何だったんだろう?」と耳に残すことが大事なんだよと。今後も仕事を続けていく上でも大切にしていきたいと思っています」。それを聞いた幾原監督は「初めて終電を意識した作品です(笑)」。本線収録後も細かいところまでこだわって収録するためらしい。

 生田さんは「冒頭のナレーションの“驚きって感じだよね”に監督がすごくこだわられていて。「お前が驚きって感じだよと突っ込まれるくらいにしてください」と言われて、なるほどと思ってやったのを覚えてます。あとはあまり言われなくて自由にやっていんだと。るるが匂いをかぐ時に“くんくん”と台本に書いてあったけど、るるは違うなと“くんかくんか”とやったらOKをもらえて。思ったことをやっても採用されるんだって(笑)」と言うと「るるはどれだけ弾けられるかが大事で、生田さんなら弾けてくれるだろうと思ってお願いしているので狙い通りです」と幾原監督から言われて安心した表情。

 荒川さんは「銀子の“私達は最初からあなた達が大嫌いで……”というナレーションが暗くなってしまうことが多くて。深い意味があるんじゃないかなと思ってやったんですが、監督からしっとりとアドバイスをいただいて頑張っています」と幾原監督をチラり。「よいですよ(笑)。今回すべてのキャラに対して強く意識しているのは、愚かしいところが愛おしいと思っていて。『何だよ、それ!』と突っ込みたくなるのが1点。あとはやり過ぎて、むしろ痛いキャラになっている。その痛さと愚かしさが行き過ぎてて逆に愛おしいという感情を見ている人に持ってもらえるように。紅羽は正しいことを言い過ぎてやり過ぎて痛い子になる。それは銀子もるるもそうで」と幾原監督。


●会場からの質問コーナー。監督が明かした「一番難航したのは5話」!?

 会場で募集したアンケートも紹介。まず監督へ「いかの塩辛やちくわの磯辺揚げなど独特な食べ物はどこから出てきたのでしょうか? 監督の好物ですか?」の質問に、「そうですね。好きです。いかの塩辛とナポリタンの組み合わせはくどさがいいかなと。実際に食べたことはないけど(笑)。食べ物は意識的にチョイスしました。食べ物がおいしそうなアニメっておもしろいと思っているので」。

 生田さんには「4話のるるを演じるにあたって意識したことは?」。「まず、るるのキャラが、自分が作っていたものと大幅に違って。声質ではなく、しゃべり方でかわいい雰囲気を意識しました。でも4話のるるはかわいい性格じゃなくツンツンしている感じなので、その中でるるのキャラがブレないようにするのが難しくて。あとるるの過去が明らかになって、みんなに好きになってもらいたい、感動が伝わればいいなと思って演じました。“デザイアー”もすごく監督がこだわって。「これじゃない」と。いろいろな“デザイアー”を出した気がします(笑)」。

 山根さんには「紅羽のここだけは見逃さないでほしいポイントは?」。「紅羽の真っ直ぐさが、皆さん徐々に痛いなと感じられているのでは? 私は紅羽の視点でずっと物語を追ってきたので、その痛さに気付いていなくてオンエアを見続けたら、もしかして頑なになり過ぎて周りが見えてないかもと心配になって(笑)。最終話に向けて紅羽が貫き通すのか、何か変化があるのかを見守ってくださったらいいなと思っています」。

 荒川さんは「大好きです。でもキャラは紅羽が一番好きです」と読まれた瞬間、「え~!?」、山根さんは笑顔で「ありがとうございます!」。質問はクラスメイトで好きなキャラだったが、「私が好きなのは澪愛さんですが、それは置いておいて(笑)、クラスの子なら蜜子さんかな。キャラが濃くて、優等生かと思いきやまさかあんなことに……。多面的な性格で見ていて飽きないです」と荒川さんが答えると、「蜜子は1話、2話、3話でそれぞれ変化を付けてキャラを作ってくれているのが伝わって、3話は見ていてみんな圧倒されたんじゃないかな」と幾原監督。その流れで「実は一番難航したのが5話で。それまで銀子というキャラをずっとミステリーでやってきて、みんなが気になってきた頃に種明かしをするのは狙ったところです」とこれから上映される5話の見どころも。


●後半も驚きがいっぱい! 最後まで見逃せない展開!!

 「この作品のすごいところは?」の質問に、「すごいところばっかり! 特にOPがすごいと思いました」(荒川さん)、「僕も驚いた(笑)。ディテールはスタッフにある程度任せているので、上がって来た時に『え~っ!?』って。でもこれで行ってしまおうと」(幾原監督)、「タイトルに負けないユリ感が。股ドンの嵐(笑)。蜜子さんとこのみさんとか銀子と紅羽も。もうちょっとふわっとした感じかなと思っていたけど、がつんと来ました」(生田さん)、「やり過ぎるくらいがちょうどいいんですもんね(笑)」(荒川さん)、「毎回考えさせられて、皆さんがそれぞれ受け止めて、解釈しようと熱くさせるところがすごさじゃないかなと思います」(山根さん)。

 その後、ポスタープレゼント抽選を挟んで4人より、これから上映される5~6話の見どころとメッセージ。「5話と6話は緩急、落差、激しい上下感を楽しんでいただけたら」(山根さん)、「5話は銀子の違った一面が見られて、かわいいなと思える回だと思うので注目して見てください。6話は物語がどうなっていくのか、謎が加速していきますのでお楽しみに」(生田さん)、「6話からも手に汗握る展開になっていたり、笑えたり、ギャップがすごい作品だなと改めて感じていただけるんじゃないかなと思います」(荒川さん)、「謎が謎を呼ぶ展開で始まった『ユリ熊嵐』ですが、5話まで見ていただくとこの話がどこに向かっているのかようやくわかっていただけると思います。そして前半戦が終わる6話と、これから後の展開もいろいろな驚きを用意していますので楽しんでください」(幾原監督)。

 トークショー後には放送直後の5話と放送前の6話を先行上映。気になる6話を目の当たりにしたお客さんは驚きの連続だったのでは?  これから後半に差し掛かり、銀子、るる、紅羽の運命は? そして物語の結末は? 最後までお見逃しなく!


■TVアニメ『ユリ熊嵐』

【放送時期】
TOKYO MX:2015年1月5日より毎週月曜日 深夜0時30分~
MBS:2015年1月6日より毎週火曜日 深夜3時30分~
テレビ愛知:2015年1月6日より 毎週火曜日 深夜2時05分~
BS11:2015年1月7日より 毎週水曜日 深夜0時00分~
AT-X:2015年1月13日より 毎週火曜日 夜11時30分~
※放送日時は変更になる場合があります。

【スタッフ】
原作:イクニゴマモナカ
監督:幾原邦彦
副監督:古川知宏
シリーズ構成:幾原邦彦 伊神貴世
キャラクター原案 :森島明子
キャラクターデザイン:住本悦子
プロップデザイン:阿保孝雄
色彩設計:木村聡子
美術監督:中村千恵子
スペシャルテクスチャー:越阪部ワタル
撮影監督:荻原猛夫
編集:西山茂
音響監督:幾原邦彦 山田陽
音楽:橋本由香利
音楽制作:KADOKAWA(メディアファクトリー)
アニメーション制作:SILVER LINK.

【メインキャスト】
百合城銀子:荒川美穂
百合ヶ咲るる:生田善子
椿輝紅羽:山根希美
ライフ・セクシー:諏訪部順一
ライフ・クール:斎賀みつき
ライフ・ビューティー:山本和臣
泉乃純花:小倉唯
百合園蜜子:悠木碧
百合川このみ:小清水亜美
針島薫:日笠陽子
箱仲ユリーカ:井上喜久子
椿輝澪愛:遠藤綾

■■『ユリ熊嵐』■■
-イントロダクション-

 あるとき、宇宙のかなたで『小惑星クマリア』が爆発した。こなごなになったクマリアが流星群になって地球に降り注ぐと、何故か地球上の『クマ(熊)』が一斉に決起し、人類に襲いかかった!『ヒトVS クマ』クマはヒトを食べ、ヒトはクマを撃っち、果てのない戦いと憎しみの連鎖。やがて、ヒトとクマの間には巨大な『断絶の壁』が築かれ、互いに不可侵な状態となった…。

 ヒトの世界。ある朝、嵐が丘学園の生徒、椿輝紅羽(つばき くれは)と 泉乃純花(いずみの すみか)は二人きりで花壇に咲いた「百合の花」を見ていた。二人は『友だち』であり【 恋人 】。花壇は二人にとって大切な場所なのだ。見つめ合う二人。そのとき【クマ警報】がけたたましく鳴る!クマがヒトの世界に侵入し、ヒトが襲われたのだ! そのクマは果たして…? 謎が謎を呼ぶ怒涛の連続! 『ユリ熊嵐』が華麗に開幕!


>>テレビアニメ『ユリ熊嵐』公式サイト
>>テレビアニメ『ユリ熊嵐』公式Twitter

(C)2015 イクニゴマモナカ/ユリクマニクル
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