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原作、監督、声優が参加の『山田くんと7人の魔女』イベントレポ

マンガ原作者の吉河先生、宅野監督、声優・タカオユキさん&田澤茉純さんが出演! 『山田くんと7人の魔女』連載3周年記念バレンタインイベントレポート!

『週刊少年マガジン』(講談社刊)で好評連載中の『山田くんと7人の魔女』の連載3周年&4月からのTVアニメスタートを祝したバレンタインイベントが2015年2月14日、東京・阿佐ヶ谷ロフトにて開催!

出演は原作の吉河美希先生、TVアニメ監督の宅野誠起さん、吉河先生の担当で『週刊少年マガジン』編集部の鈴木一司さん、アニメで猿島マリア役を演じるタカオユキさん、西園寺リカ役の田澤茉純さん。チケット完売でプレミアム化したイベントの模様をお届けしよう!

 

■ 吉河先生が明かす『やまじょ』を描いたきっかけとは?

入場時、バレンタインデーにちなんで『やまじょ』のイラスト入り特製チロルチョコをプレゼントされ、来場者はニッコリ。

イベントはアニメのPVが流れた後、進行役のアニメ制作・ライデンフィルムの担当の方が、原作の吉河先生、編集の鈴木さん、アニメ監督の宅野さんを呼び込んで、吉河先生の「バレンタインの夜にようこそ!」の音頭で、会場全員で乾杯! 吉河先生は、満員の会場を見渡して、更に客席との近さに驚いた様子。また鈴木さんは、「(吉河先生とは)15年仕事での付き合いがあるのに一度もチョコをもらったことがない」と言うと、吉河先生は「あげないです!」とキッパリと即答し、会場は早くも笑いに包まれた。

最初のコーナーは作品にまつわる質問についてトークしていく“あれこれ聞いちゃうぞ!質問コーナー”。「『やまじょ』を描こうと思ったきっかけは?」で、「ある日、ソファで寝っ転がっていたら、入れ替わりものがおもしろそうだなと思いついて」と、吉河先生。「当時、『ヤンキー君とメガネちゃん』の連載中にその話を相談されて、“吉河さんが描いたらおもしろそうだから、やろうよ”と言った記憶があります。それで最初は、寄宿舎で男女が入れ替わるっていう構想になったんです」と、鈴木さん。それに答えるように、「寄宿舎だったら生徒しかいないから、いいかなって軽いノリですね(笑)」と吉河先生が、連載の誕生秘話を紹介した。

「どうして『7人』の魔女なのか?」については、「週刊連載だと展開が速いので、ある程度の人数が入れ替わったほうがいい。5だとちょっと物足りないのでキリがいい7かなと」と、吉河先生。
それを補足する形で、鈴木さんが、「最初にいろいろな能力を持つ人達が出てくるのは決まっていたけど人数は決まっていませんでした。タイトルを決めなくてはならない段階になって、僕ら2人の編集に“案を5つずつ考えてきて。私(吉河先生)は10考えるから。次の打ち合わせで決めます!”となったんです。次の打ち合わせに行ったら吉河さんも、もう1人の編集も、1つも考えてなかったんです……。結局、僕が考えてきた5つの案に7人という数字が入っていて、それが『7人』の魔女になったきっかけです(笑)」と、タイトル秘話まで紹介された。

話は続き、「吉河先生と鈴木さんの出会い」について。「吉河さんが新人漫画賞を受賞して、編集部内で僕が担当希望で手を挙げて担当することになりました。投稿作の『大和台風』は、ちょっと意味がわからない話だったけど、すごく絵がうまくて、アイデアが秀逸でしたね。また、初めて会った時の印象も、こんな風にマンガ家っぽくなかったですね(笑)。どうしてマンガを描くようになったのか、聞いたら、“なんとなく思いついて”という感じだったので、この人やる気ないのかなと(笑)。でも、“マンガをやる気ありますか?”と聞いたら「やります」と即答でしたね」と、当時を振り返る鈴木さん。

それに答えるように今度は吉河先生から補足が入る。「マンガを描いたきっかけは、“おもしろいアイデアが思いついた”からです。あと、描き終わったらマガジンの漫画賞の締め切りがちょうどよかったので応募したんです(笑)。応募の後に、海外に行こうかなと思っていたら、鈴木さんから電話かかってきたって感じですね。最初は “何か悪いことしたのかな”とビビッている状態でした。そんな中で“やる気ありますか?”と聞かれたので“は、はいっ!”と(笑)。それからは、マンガを描くのが楽しくてしょうがないですね」と吉河先生。
「もちろん光るものを感じたから電話をしたわけで。今でもその時の原稿は持ってます」と話す鈴木さんに、「もう見たくないので返さなくていいって(笑)」と吉河先生の返答に会場からも笑いが巻き起こった。

 
■ 吉河先生、宅野監督のお気に入りキャラは?

宅野さんが監督になった経緯は、かわいいマンガでドラマ風に紹介(なぜか監督はカワウソに)。アニメプロデューサーから「これ(『やまじょ』)で監督デビューね」と強引なオファーだったそうだ。「原作を読んだ時、『入れ替わりものだ。楽しそうだし、やりたいな』」と宅野監督が、作品に関わるきっかけも紹介された。

アニメのアフレコ現場の様子について監督は、「豪華ですね。端役に至るまで主役級の方がそろっていて、モブキャラをすごい方が演じていたりします」とのこと。
「第1話では皆さん、硬い感じだったのに、終盤では“ここ、学校かな”みたいな雰囲気になってて。1つの教室みたいです。“みんな、学生になっちゃったの?”。って感じで」と、吉河先生もアフレコの裏側を紹介。さらに、「福山潤さん(山崎春馬役)と杉田智和さん(鶴川秀明役)はずっとゲームの話をしてるし、逢坂良太さん(山田竜役)と増田俊樹さん(宮村虎之介役)はゲラゲラ会話しながら現場に入ってきて」と、アフレコ現場の良い雰囲気も紹介された。
また、「皆さん、(芝居の部分には)申し分ないのでOKを出すだけです。福山さんはしょっちゅうアドリブを入れてくるけど、本番ではそれを封印して締めるのがすごいですね」と宅野監督。編集の鈴木さんからは、「この作品は映像で能力を表現しにくいところがあって、声優さんの演技にかかっているんですが、皆さん、見事に表現していただけたことに感動しました」など、春の放送が楽しみな逸話が多数語られた。

続いて、先生、監督、編集のお三方のお気に入りキャラを聞く質問コーナーへ。「描いていると毎週好きなキャラが変わってくるんですけど、最近、アフレコ現場で五十嵐潮(CV:小野大輔)の新たな一面が見えたので今は潮くんが好きかな」と吉河先生。宅野監督は、「アニメを作っているとどうしても動かしやすいキャラが好きですね(笑)。だから伊藤雅(CV:内田真礼)かな」とのこと。最後、編集の鈴木さんは、「僕は(小田切)寧々(CV:喜多村英梨)派なんです。だから(原作では)吉河さんに“寧々をもっと出せ”って言ってます(笑)。アニメでも(小田切)寧々押しなのは変わらないけど、アフレコを通して大塚芽子(CV: 牧野由依)が好きになりました。正直、連載の時は大塚が好きになれなかったんですが、牧野さんに演じていただいて、おもしろい子かもしれないと気に入ってます」と、興味深い話も語られた。

 
■ 出演のタカオさんと田澤さんを交えて盛り上がったゲームコーナー

次のブロックでは猿島マリア役を演じるタカオユキさん、西園寺リカ役の田澤茉純さんが登場。

イベント会場では、『やまじょ』をモチーフにしたドリンクとフードが提供されており、その中から、自身の演じているドリンクを紹介した。タカオさんは、「グレナデンミルクで、彼女のように明るくなれるジュースです!」とマリアドリンクをアピール。一方の田澤さんは、「太陽のようなオレンジジュースです! 酸味が効いていておいしいです」とリカドンクを紹介。フードも「宮村の愛情スパイス入りカレーライス」、「椿が全力で揚げたポテトフライ・青春の涙味」など作品にちなんだ限定メニューが勢ぞろい。タカオさんと田澤さんが、裏メニューの高級ハムを監督におねだりすると「いいよ」と快諾。そして全員で再度乾杯が行われた。

ここから声優の2人、先生、監督の4人で “『やまじょ』ゲームコーナー”へ。まず原作コミックのセリフだけが削り取られたコマを見て、セリフを当てるゲームに挑戦。例題で監督以外は全員正解したが監督はボケ回答。その流れで、ゲームの趣旨が大きく変わり、当てるゲームから全員がボケる大喜利状態に。

次のゲームは、スタッフの描いたキャラから答えを連想し、さらにイラストで答えを描くというもの。回答の時に、スクリーンに映し出された声優の2人と監督の描いたキャラに会場はざわつく場面も。一方で、吉河先生が描いたスケッチを見せた瞬間に、会場からは感嘆のため息が。出題のたびにお題の絵に「何?」という驚きの声が上がりつつも、会場の主役は完全に吉河先生の生イラストにという不思議な空気に包まれていた。

 

■ 4月のアニメ放送に先駆け、WEBラジオがスタート!

サイン入りコミックやポスター、ゲームコーナーで描いた絵などのプレゼントコーナーの後はエンディングへ。

3月27日から『やまじょ』のWEBラジオ「リスナーくんと2人の魔女」が『アニメイトTV』で始まること公開された。また、パーソナリティには、タカオさんと田澤さんということも発表。「『やまじょ』の魅力をお届けできるように頑張っていきたいです。楽しい番組にしますのでぜひ聴いてください」(タカオさん)、「アニメに関連するラジオは初めてなので、一生懸命頑張りますので、放送を聴いてください!」(田澤さん)と、2人からも意気込みが語られた。

イベントの最後には、4人からごあいさつが。

「先生の絵が見られたりして、1ファンとして楽しかったです。こういう機会がまたあればいいですね」(田澤さん)
「『やまじょ』のイベントに出るのは初めてで、アフレコ以外で初めてマリアの声を発したのでドキドキしましたが、呼んでいただいてうれしかったです」(タカオさん)
「どうしたら原作の持つ、ワイワイした楽しい雰囲気をアニメにできるかと一生懸命作っている最中です。『やまじょ』のキャラに色や声が付いて、動き回っている姿を楽しみにしてください」(宅野監督)
「素敵なファンの皆さんに集まっていただいて楽しい時間を過ごせました。これからアニメも放送されますし、原作も盛り上げていくので、ついてきていただけたらうれしいです」(吉河先生)。

イベント終了後にはサプライズで吉河先生が描き下ろしたイラスト缶入りキャンデーと先生の直筆サイン入りのメッセージカードを来場者一人ひとりに直接、手渡し。思いがけないスペシャルなプレゼントに『やまじょ』ファンの皆さんもうれしそう。会場全体が『やまじょ』愛に包まれたイベントでした。
 
 
【作品情報】

TVアニメ『山田くんと7人の魔女』は2015年4月より、TOKYO MX、読売テレビ、テレビ愛知、TVQ九州放送、テレビ北海道、西日本放送ほかで放送開始!

<STORY>
この学校には7人の魔女がいる。
私立の進学校での日常になじめず、問題ばかり起こしている主人公・山田竜。しかしあることをきっかけに、彼の学園生活は一変!新たな仲間や魔女たちとの出会いとともに、楽しくも大変な毎日が始まった。7人の魔女を見つけるまで、もう退屈なんて言わせない!

<STAFF>
原作:吉河美希『山田くんと 7 人の魔女』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
監督:宅野誠起
助監督:臼井文明
シリーズ構成・脚本:横手美智子
キャラクターデザイン&総作画監督:飯田恵理子
音響監督:鶴岡陽太
音楽:横山克
アニメーション制作:ライデンフィルム
製作:2014「やまじょ」製作委員会

<CAST>
山田竜:逢坂良太
白石うらら:早見沙織
宮村虎之介:増田俊樹
伊藤雅:内田真礼
椿剣太郎:佐々木寿治
小田切寧々:喜多村英梨
五十嵐潮:小野大輔
山崎春馬:福山潤
飛鳥美琴:花澤香菜
大塚芽子:牧野由依
猿島マリア:タカオユキ
滝川ノア:悠木碧
西園寺リカ:田澤茉純
玉木真一:立花慎之介
鶴川秀明:杉田智和
亀田満:小野友樹

>>TVアニメ『山田くんと7人の魔女』公式サイト
>>TVアニメ『山田くんと7人の魔女』公式ツイッター(@yamajo_anime)

(C)吉河美希・講談社/2014「やまじょ」製作委員会
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