啓治さんなんてことを……。裏切りとアキトの変化に注目の、『コードギアス亡国のアキト』第4章初日舞台挨拶レポ

　大人気アニメ『コードギアス反逆のルルーシュ』と世界観を同じくし、第一期と第二期『コードギアス反逆のルルーシュR2』との空白を描く『コードギアス亡国のアキト』。その最新第4章『憎しみの記憶から』が、2015年7月4日に劇場公開となった。それに際して、新宿バルト9にて初日舞台挨拶が行われた。
　白熱のメカアクション、キャラクターたちが複雑に絡み合う人間模様などが魅力の本作。本稿では、第5章『愛シキモノタチヘ』の公開日も決定し、ますます加速するアキトの世界への出演者のみなさんのこだわりが窺えた、この舞台挨拶の模様をお届けする。

　なお、当日の出演者は以下の面々だ。

【出演者】
入野自由さん（日向アキト役）
坂本真綾さん（レイラ・マルカル役）
松風雅也さん（シン・ヒュウガ・シャイング役）
赤根和樹監督
河口佳高さん（サンライズ・プロデューサー）

　生憎の空模様にも関わらず大勢のお客さんが詰めかける中、当日の出演者の方々が登場。一人ひとりご挨拶が済むと、今回の物語への思い入れをそれぞれ語ってくれた。

　アキトを演じる入野さんは、「序盤にあった戦闘シーンが一番の赤根節、そしてコードギアスの見どころ満載。」と本作への熱い思いをあらわに。
　さらに「あのキャラクターの裏切りが!?」と舞台挨拶でずっとおっしゃられてきたという、クラウス・ウォリック（CV：藤原啓治）とジィーン・スマイラス（CV：石塚運昇）の裏切りへ「啓治さん、なんてことを……。」と言及、会場の笑いを誘った。
　また、アキトが見せてくれるようになった様々な表情について、人間らしくなり印象的だったと感慨もひとしおな様子。

　続いて坂本さんは、「レイラを演じる自分としては、持ち上げられてから騙されたと気づくまでが早かった。」「啓治さんが演じている時点で、ずっと怪しいなと思っていた。」と、先ほど入野さんがおっしゃったクラウスの件に言及し、これには会場の人たちも思わず笑いをこぼした。
　そして、今回の第４章でこれまでの主題歌「モアザンワーズ」に変わる新たな主題歌として披露された「アルコ」について、アキトの変化に合わせて「やわらかい、ちょっと希望を持たせるような曲になっている。」とコメントした。

　本作の監督を務める赤根さんは、本作のアクションシーンのコンセプトについて、「空間を有効に使った、スピーディな展開のアニメーションの画面を目指した。」と語り、それを融合できないかと試行錯誤を繰り返したそうだ。
　そうして完成した閉鎖空間内での戦闘シーンについて、満足のいく出来になっていると本作への自信を明らかに。

　それぞれの本作への思いや、アフレコでのエピソード、今後の展開など話題は尽きないが、舞台挨拶の終了の時間が近づくと、キャストのみなさんがファンへのメッセージを語ってくれた。以下、メッセージを抜粋してお送りする。

日向アキト役・入野自由さん：第1章の時からこのエピソードは大切だと毎回言ってきましたが、あらためて4章まできて、無駄な台詞、無駄なエピソードなど無駄なものは一切ないんだなと実感しています。次の5章に向けて、この4章もみなさんの手で盛り上げて貰いたいと思います。

レイラ・マルカル役・坂本真綾さん：次章の予告にてレイラがズタボロになっていたのですが、最終章がどんな展開になるのか、今回の第4章で明らかになったことが沢山あるので、最終章の前に何度か見て、頭の中を整理して待っていたいと思います。

シン・ヒュウガ・シャイング役・松風雅也さん：他の芸術もそうだと思いますが、いいものを作るだけではダメで、それを理解して応援してくれる皆様がいて、はじめて成立するものだと思っています。本当にみなさんのおかげです。

赤根和樹監督：こんなに多くの人に来ていただけてありがたいと思います。続けて最終章に向けて、全スタッフ・キャスト共に面白い物ができるよう頑張っているのでお楽しみに！

サンライズ・プロデューサー・河口佳高さん：5月に第3章を見ていただいて、7月から第4章をお見せできることになりました。その前はずいぶんお待たせしてしまいましたが、この近いタイミングで、みなさんに見て頂けるのは幸せだなと感じています。今後とも『亡国のアキト』応援よろしくお願いします。

　　　　　欺瞞は真理か、信頼は幻か。世界のすべてに裏切られても君を信じる。

【ストーリー】
　ユーロ・ブリタニアとユーロピア共和国連合（E.U.）の戦争は大きな転機を迎えようとしていた――。
　E.U.を混乱に陥れたテロリスト「箱舟の船団」。それがユーロ・ブリタニアの計略だと見破ったアキトたちは、その本拠である大型飛行艇ガリア・グランデへ乗り込み、因縁の敵・アシュレイと激しい戦闘を繰り広げる。戦闘を見守るレイラだったが、突如アキトたちからの連絡が途絶する。
　必死の通信を試みるも、アキトたちが不在のヴァイスボルフ城がユーロ・ブリタニアの襲撃を受ける。戦力も無く、兵士もいないレイラたちの前に、聖ミカエル騎士団総帥のシンが操る黄金のナイトメアフレーム・ヴェルキンゲトリクスが森を駆け、圧倒的な攻撃力で迫りくる！
　wZERO部隊が絶体絶命の時、首都パリでは、スマイラス将軍によるクーデターが決行される。E.U.政権を掌握したスマイラスは国民に宣言する。「レイラは死んだ」。
　シンの絶望、レイラの悲しみ、そしてアキトの怒りを飲み込んで運命の歯車が回る！

【作品情報】
■新宿バルト９、シネマサンシャイン池袋ほか、全国ロードショー!!■

■第４章の来場者特典として、総作画監督の島村秀一描き下ろしイラストを使用したミニ色紙（全6種）をプレゼント!!
※数量限定のため、無くなり次第終了となります。
※お一人様につきお一つのお渡しとなります。
※ランダム配布となりますので、絵柄はお選び頂けません。また交換等はいたしかねます。

【キャスト】
日向アキト：入野自由
レイラ・マルカル：坂本真綾
佐山リョウ：日野聡
成瀬ユキヤ：松岡禎丞
香坂アヤノ：日笠陽子
クラウス・ウォリック：藤原啓治
アンナ・クレマン：茅野愛衣
ソフィ・ランドル：甲斐田裕子
オスカー・ハメル：森久保祥太郎
ジョウ・ワイズ：川田紳司
ヒルダ・フェイガン：早見沙織
クロエ・ウィンケル：東山奈央
サラ・デインズ：高森奈津美
フェリッリ・バルトロウ：瀬戸麻沙美
ケイト・ノヴァク：小松未可子
ジィーン・スマイラス：石塚運昇
シン・ヒュウガ・シャイング：松風雅也
アシュレイ・アシュラ：寺島拓篤
ジャン・ロウ：伊瀬茉莉也
ヨハネ：島﨑信長
アラン：室元気
フランツ：小野友樹
クザン：花江夏樹
ロラン：逢坂良太
シモン：井口祐一
アリス・シャイング：石原夏織
マリア・シャイング：能登麻美子
シンの母：恒松あゆみ
マンフレディ：三宅健太
ジュリアス・キングスレイ：福山潤

【スタッフ】
原作：サンライズ、大河内一楼、谷口悟朗
監督：赤根和樹
脚本：大野木寛、赤根和樹
キャラクターデザイン原案：ＣＬＡＭＰ
キャラクターデザイン：木村貴宏
総作画監督：島村秀一
ナイトメアデザイン原案：安田朗
メカデザイン：宮本崇、アストレイズ、寺岡賢司、沙倉拓実、片貝文洋、カトキハジメ、剛田チーズ
3DCGアニメーションディレクター：井野元英二、佐藤号宙
3DCG：オレンジ
グラフィカルCGディレクター：角田祐司
色彩設計：中山久美子
美術監督：佐藤豪志
美術設定：金平和茂
音響監督：明田川仁
音楽：橋本一子
主題歌：坂本真綾　作詞：岩里祐穂、作曲・編曲：菅野よう子
製作：サンライズ・コードギアス　亡国のアキト製作委員会

　　　　　最終章『愛シキモノタチヘ』2016年2月6日劇場上映決定!!