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監督&キャストのオススメはココ!『バケモノの子』舞台挨拶レポ

監督&キャストのオススメシーンはココ! 映画『バケモノの子』公演初日の舞台挨拶をレポート

 2015年7月11日、TOHOシネマズ スカラ座にて、映画『バケモノの子』の公開初日を記念した舞台挨拶が行われた。『バケモノの子』は、『時をかける少女』や『おおかみこどもの雨と雪』などを手がけた細田監督による、最新作のアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの住む異世界「渋天街(じゅうてんがい)」での修行や冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクションなど、さまざまな見所が詰まった冒険活劇となっている。

 初上映を終えた後に行われたイベントには、熊徹役の役所広司さん、九太の少年期役の宮崎あおいさん、九太の青年期役の染谷将太さん、楓役の広瀬すずさん、多々良役の大泉洋さん、そして細田守監督が出演。作品の感想や収録字のエピソードなどが語られたので、その模様をお伝えしよう。

 
●役者陣が語るお気に入りのシーン

 今回の舞台挨拶は映画の上映後ということもあり、すでに作品を見終えたお客さんたちを前に、役者陣からお気に入りのシーンが挙げられた。役所さんの「アフレコしていたときから、熊徹と訓練を始めるところの九太が可愛いなと思っていました」というコメントに続き、宮崎さんは「少年期と青年期で、熊徹のお家の壁に描いてある絵が違ったり、細かいところに工夫がしてあって驚きました」、染谷さんは「青年になってから熊徹と九太が握手して、ちょっとした言葉を交わすシーンの熱さ、暖かさは身にしみました」と、それぞれが思い出のシーンについて語る。

 また、広瀬さんは駐車場で楓が初めて自分が心の底から思っていることを伝えるシーンを挙げ「自分の中でも大切にしていたシーンなのですごく好きなところです」と述べると、隣で話を聞いていた細田監督もうんうんと頷く場面も。

 大泉さんは九太が戦いに赴く際、熊徹と多々良の3人でやり取りする場面を選んでいた。収録の際、スケジュールの組まれ方もあって、このシーンを収録する30分ほど前に染谷さんが帰ってしまっており、「ここを一緒に録れればよかったですね」と言ったら、監督が「呼び戻しましょう」と決め、結果的に3人で収録することができたという。その影響もあり、「大変気持ちが入りました」と、シーンに賭けた思いも打ち明けていた。

 ちなみに、呼び戻された当の染谷さんは、マネージャーさんから「戻れる?」という旨の電話を受けた際、内心で「これは洋さんだな」と思っていたようで、まさにその通りだったという笑い話も飛び出した。

 
●初挑戦の心境から夏休みにしたいifのことまで

 本作がアフレコ初挑戦という広瀬さんには、その心境やエピソードについての質問もあった。尺が決まっている中で、どうしたら楓が喋るセリフを見ている人に届けられるか、どう演じればいいかを事前に考えていたが、いざマイクの前に立ったら冷や汗をかいたり、最初のセリフの声がガタガタだったりと、かなり大変だった様子。しかし、百秋坊役のリリー・フランキーさんは、細田監督と飲んでいたときに「広瀬すずは天才だ!」というほど絶賛しており、実際に映画を見終わったファンたちも、そんな裏話を感じさせない演技だったという反応を見せていた。

 広瀬さんがアフレコ初挑戦の一方、宮崎さんは男の子役を演じるのが初めてだったという。収録に入る前には何パターンか演じてみたものをケータイで録音し、どうしたら男の子に聞こえるか試してみたとのこと。それらも踏まえて、「やっぱり難しい」というのが宮崎さんの感想だが、監督は男の子や女の子以前に、宮崎さんは表現する力や、主人公感が強く、そこを求めていたようだ。

 作品や収録のトークも盛り上がったが、最後に話は一転、「もし夏休みがあったら何をしたいか」のトークが行われる一幕も。これには役者陣が「僕は失業中なので(笑)、休むより働きたい感じですね」(役所さん)、「家族で北海道に行って、牧場を巡ってソフトクリームを食べる旅をするので、夏はやっぱりそれですね」(宮崎さん)、「散歩が好きなので、東京の面白いところを散歩したいです。河童橋とか大好きなので(笑)」(染谷さん)、「1日は家に引きこもって昼間で寝て、残りの日は地元に帰りたいですね」(広瀬さん)、「函館に兄の家族がいるので、娘と従兄弟を合わせてあげたいですね」(大泉さん)と、続々と答えていった。

 最後には、イベント出演者たちがチコのぬいぐるみを客席に投げ入れるプレゼントがサプライズとして贈られ、盛り上がりを見せたまま締めくくりとなった。


◆「バケモノの子」作品情報

★2015年7月11日(土)ROADSHOW

<STORY>
この世界には、人間の世界とは別に、もう1つの世界がある。バケモノの世界だ。
人間界【渋谷】とバケモノ界【渋天街(じゅうてんがい)】。
交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。
ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹の弟子となり、九太という名前を授けられる。
その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった――

<STAFF>
監督・脚本・原作:細田守
作画監督:山下高明 西田達三
美術監督:大森崇 髙松洋平 西川洋一
音楽:高木正勝

<CAST>
役所広司 / 宮﨑あおい 染谷将太
広瀬すず / 山路和弘 宮野真守 山口勝平
長塚圭史 麻生久美子 黒木華 諸星すみれ 大野百花 / 津川雅彦
リリー・フランキー 大泉洋


>>映画「バケモノの子」公式サイト

(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
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