『ひと夏のアクエリオン』連載企画:原作&ストーリー 河森正治さんと声優の菅沼久義さん、飛び入りで小林裕介さんが『電波諜報局』に出演
2015年6月25日(木)、ニコニコ生放送でMay'nさんと鷲崎健さんがMCを務めている番組『電波諜報局』において、多次元プロジェクト"The Fool"第二回作品『ひと夏のアクエリオン』から、アニメーション監督の河森正治さん、声優の菅沼久義さんがゲスト出演! 本稿では、そんなニコニコ生放送の『ひと夏のアクエリオン』コーナーをピックアップしてお届け!!
<舞台『ひと夏のアクエリオン』とは>
現代の肉体(LiveAct)と一万二千年前の魂の声(LiveVoice)を組み合わせる=「合体」。拳一と波瑠斗が所属する現代の高校演劇部を舞台に、“一万年と二千年前”から続くもう一つの堕天翅ライハと魔導士ガレの戦い、そして人間イリアとの恋の物語を、笑いあり、涙あり、戦いありのストーリー展開で描かれる。演技をする役者に対して、声優が生身の人間に声を当てていくという、河森監督の新たな試みが見られる作品。
●河ちゃん、菅ちゃんと呼び合う2人の仲は如何に!?
生放送も後半に差し掛かかり、ゲストを招いて話を伺うコーナー「特別諜報局員からの報告」に突入。特別諜報活動のため欠席したMay'nさんの代わりに、代理MCを務める声優の明坂聡美さんの呼び込みによって、舞台の原作とストーリーを担当する河森監督と、魔導師ガレを演じる菅沼さんが登場した。様々なトークが展開されると思いきやここで衝撃のカミングアウトが。なんと河森監督と菅沼さんは、今回の放送を通して初めて対面したとの事実が発覚。すかさず鷲崎さんからも「そんなことあります!?」と指摘を受ける場面も。しかし放送前に数十分、話をしただけで2人は意気投合したらしく、菅沼さん曰く「河ちゃん、菅ちゃんと呼び合うまでに仲良くなりましたよ(笑)」と、軽快なトークからスタートしていった。
まずはじめに、ゲストの2人のプロフィールや舞台の最新プロモーションビデオ、物語のあらすじ等を説明。元より河森監督は演劇に興味があったらしく、20代の頃は鑑賞のため足繁く劇場に通っていたとのこと。また監督は、自らが携わっている表現とは異なる舞台を隣の芝生と揶揄し、「生で繰り広げられていく展開がとても羨ましかった」と制作に膨大な時間を必要とするアニメと比較して語った。
ここで気になる稽古の状況を鷲崎さんが質問すると、7月下旬公演予定ながらも河森監督から「まだシナリオを鋭意制作中です」と驚きの発言が飛び出した。これにはMCの2人も戸惑いを隠し切れない様子だったが、「出来上がった台本を演出の方と摺り合わせ、キャッチボールをしている状態です」と、最終段階まで出来上がっていることを弁明。それを聞いた鷲崎さんは「だから2人はここで初対面だったのか!」と改めて納得した様子を見せたものの、「すごく言いづらいんですけど、菅沼さん何しに来たんですか?」と鋭い質問を切り返す。対する菅沼さん、カメラを自分に近づけて欲しいと言うと「僕が言いたいのは……頑張るぞ!!」と大きく意気込みを声にし、視聴者やスタジオ内の人間の笑いを誘った。
そして公演日によって異なる出演者の紹介をしているところ、鷲崎さんから菅沼さんに意気込みを聞かれ、先ほど同様カメラにズームの指示を出し一言「頑張るよ!!」と強く拳を握りしめながらも口にし、直後に「もうちょっと真面目に語りたかった(笑)」という発言しスタジオに笑い声が響き渡った。ちなみに「舞台だけど舞台ではない、朗読だけど朗読ではない、舞台と朗読の新しい合体を、ぜひ見に来ていただきたい。そして僕は……頑張るぞ!」と、舞台に対する真摯な思いも告白。また改めて今回の舞台について河森監督は「アフレコ現場で声優がキャラクターに命を吹き込んでいく姿そのものを、今回の舞台で再現していきます。もともと役を演じるということは、ある意味声優と役が合体することではないかと、その事実を舞台で表現したくて、この度のストーリーを制作しました。役者や声優が好きな方にとっては絶対面白い、そんな舞台になっています」と、原作者としての思いを熱弁していった。
●あの無限拳が舞台で見られる!? 菅沼さんがカクエリオンゲームに挑戦!
ここからは告知の時間をかけたゲームコーナーに突入。「描く絵リオンゲーム」と題されたゲームにゲストの2人は挑戦していく。菅沼さんと明坂さんが、お題を書かれた紙を引いて30秒以内に題目通りの絵を描き、元々のお題は何だったのかを回答するゲーム。ちなみに描いている間の30秒間、河森監督は今回の舞台についてのアピールを行っても良いというもの。2人揃って正解出来た場合は15秒間の告知の時間をゲットできる。
早速一回目のゲームがスタートすると、絵を描く2人は真面目に作業を開始。河森監督はアピールポイントとして「今回の舞台は『アクエリオン』だけどもロボットが出てこない、ロボットに頼らないで生身の役者と声優の声、すなわち人間の肉体と魂が合体していく様を舞台で表現したい」と答え30秒ピッタリに収めた。そして2人による絵の回答が始まり、まずは菅沼さんが描いた絵を公開。シマシマ模様の丸い物に棒状の何かが触れているという構図、鷲崎さんも「分かった!」と口にしたものの、明坂さんは「流しそうめん!」と回答。すかさずスケッチブックを下に叩きつけた菅沼さんにツッコミを受け、答えは“スイカ割り”だったことを明かした。
続く明坂さんが公開した絵は、非常に強面な人の顔をした何か。これには他の3人も揃って難色を示したため、鷲崎さんが真似をしてくれと言ったところ「あぁぁ……お前を……食べる」と低い声で物真似をし、菅沼さんは「鬼? 赤鬼?」と回答をし、見事に正解を言い当てる。絵に対して河森監督は「巨人かと思った」、鷲崎さんは「ゴブリン系の何かかと思った」と率直な感想を口にしていく。
二問目に差し掛かかり河森監督は、アクエリオンと言ったら必殺技「無限拳」をどうすれば舞台で表現できるかを何ヶ月も悩んでいたことを明かした。そしてつい先日、舞台版の「無限拳」が思い付いたことをカミングアウトしたところで30秒が経過。菅沼さんがお題に書かれた絵を公開したところ、ほぼ悩む時間もなく明坂さんは「パン食い競争!」と正解を見事言い当てた。次に明坂さん、ある動物の絵を誰が見ても分かるほど上手に描いた上で、鳴き声を真似し「カバ!」と菅沼さんから正解の回答を引き出してみせ、ここでゲームは終了。
獲得した15秒を活用し舞台の告知を菅沼さんが行ったところ上手く告知できず、鷲崎さんに「最悪ですね!」と言われてしまう。これに対し河森監督は「これはエレメントチェンジしなくてはいけませんね(笑)」と言い放ち間もなくして、スペシャルゲストの小林裕介さんが急遽として登場。そして菅沼さんとも、河森監督ともこの場で初対面であることをカミングアウトしスタジオを笑いの渦に巻き込んでいく。そして菅沼さんの代わりに15秒間ピッタリに告知し、笑いが絶えることのない今回の「特別諜報局員からの報告」のコーナーは終了した。
短い時間にも関わらず、舞台『ひと夏のアクエリオン』の魅力を十二分に視聴者へ届けた御三方。今回紹介された舞台は2015年7月24日からの公演開始だ。生放送を視聴して気になった方がいたら、ぜひチケットを手にして自らの目で肉体と魂との合体を確かめてほしい。
■多次元プロジェクト"The Fool"公演『ひと夏のアクエリオン』
2015年7月24日(金)~26(日)アイア2.5シアタートーキョー
7月24日(金)19:00開演 LiveVoice:小林裕介、菅沼久義
7月25日(土)13:00開演・17:30開演 LiveVoice:内田雄馬、柿原徹也
7月26日(日)13:00開演・17:30開演 LiveVoice:近藤隆、興津和幸
LiveActは全公演共、安達勇人、北村諒。その他、小玉百夏らも出演。
全席指定7,800円(税込)
★公演別ビジュアルポストカード(サイン入り)付き
7月5日一般発売開始。アニメイトTVおよびアニメイト一部店頭にて発売。
>>『ひと夏のアクエリオン』公式サイト
>>多次元プロジェクト"TheFool"公式Twitter