豪華キャスト陣が命がけでイベント!? アニメ『デス・パレード』SPイベント昼の部、“デス・ゲーム”で世界の残酷さを味わう!
2015年7月19日(日)、江戸川区総合文化センターにて、オリジナルアニメ『デス・パレード』のスペシャルイベントが行われました。前野智昭さん、瀬戸麻沙美さんをはじめ、総勢7名のキャストが登壇し、アニメ内での"デス・ゲーム"を模したゲームのほか、朗読劇あり、ライブありのイベントで、観客を楽しませました。
【登壇者】
前野智昭さん(デキム役)
瀬戸麻沙美さん(知幸役)
大久保瑠美さん(ノーナ役)
細谷佳正さん(ギンティ役)
種﨑敦美さん(有田マユ役)
内山昂輝さん(クラヴィス役)
白石涼子さん(クイーン役)
●"デス・トーク"で大盛り上がり!
スクリーンにデキムが現れてルール説明を開始。イベントは命をかけて楽しむこと、終わるまで会場からは出られないことなど、アニメでの"デス・ゲーム"開始を思わせるような演出に会場から拍手が起きました。その後、オープニング曲『Flyers』が流れ、キャラクター紹介映像が流れます。
そしていよいよキャストが登壇! 主演の前野さんはデキムと同じバーテンダー姿で登場し、観客を喜ばせました。それぞれ挨拶が終えたあと、スクリーンに"デス・トーク"の文字が映し出されます。「暴露話!?」と細谷さんが驚く姿を見せましたが、内容は「キャストが選んだお気に入りエピソード」をテーマにトークをしていくというもの。今回は前野さん、種崎さん、白石さん、細谷さんがお気に入りシーンについて話してくれました。
前野さんは1話のデス・ダーツで出てきたシーンを選びました。女性が終盤で「好きになるはずがないでしょう!?」と叫ぶ姿を見てデキムが「え!?」という表情を見せるシーンについて、これが今後につながる忘れられないシーンだと語りました。
次に種﨑さんは10話の「私、いい人生だったわ」というセリフが1番好きだと語りました。また、10話とは対極的ともいえる6話の明るいシーンもお気に入りにあげ、「こんなに1話のなかで喋ったのは初めてです」と笑顔を見せました。ほかにも、内山さん演じるクラヴィスの「イエーイ!!」というセリフが好きだと話し、内山さんは「6話ではあの一言に全力を注ぎました」と返し、会場の笑いを誘いました。
白石さんは7話を選択。理由はデキムについてのエピソードで、とても深い話の回であるから、とのこと。また、クイーンのキャラができあがった思い出のシーンであるとも。細谷さんが選んだのは9話。理由は「重い話になっちゃうんですけど……」と前置きをした上で、「学校では道徳の授業で"人間は平等"と習うけれど、社会に出てみて、なにが平等だ! と感じました。だってすっごくモテる人もいれば全然モテない人もいるんですよ!? 世界は残酷だ!!」と熱弁し、会場からは笑いが起こりました。
●原作脚本・監督の立川譲さんが登壇!
ここで、原作・脚本・監督の立川さんが登壇し、優しい雰囲気の外見に「こんなに人の好さそうな監督があんな残酷なストーリーを!?」と驚きの声が上がりました。それに対して「監督はデス・パレードの現場の皆で飲みに行くと『人間はみんな信じられない』という話をしますよ」と瀬戸さんが答え、ほかのキャストも共感する様子を見せていました。
監督が参加してからの"デス・トーク"は「キャストから監督への質問」というテーマに変わり展開していきました。まず、内山さんからの「登場人物が辛い状況に追い込まれていくストーリーを書いていて監督自身が落ち込んでくることはありませんか?」との質問に対し、「脚本を書いているときは、もっと辛い状況に落とし込んでいきたいというSっ気が出るけれど、作品に声や色が入ると『やりすぎた……』って思います。だからアフレコブースで登場人物とともに苦しみを味わいます。自分のせいですもんね」と回答。でも「終わってみると良かったなと思う」とのことでした。
次に大久保さんからの「モデルになった人物はいますか?」との質問に「6話に出てくるアイドルの原田は、実在のアイドルをモデルにしました」とのことで、そのアイドルが誰かという憶測が飛び交いましたが、明確な回答はありませんでした。また、モデルというわけではないけれど、監督自身が「デキムに似ていると言われる」と話しました。
3つ目は瀬戸さんからの「ほかに書いてみたい人間の本性はありますか?」との質問に「ヤクザの兄貴分と弟分、身体は男だけど心は女など、書きたいものはたくさんあります」と回答。瀬戸さんは「また次回作があったらぜひよろしくお願いいたします」と監督に声をかけ、キャスト陣から「営業かよ!」とツッコミを受ける場面が見られました。しかし、次回作や監督の新しい作品に対する期待はキャスト、観客ともに持っている様子で、「見たい」との声が上がっていました。
4つ目の質問は前野さん。「プレッシャーはありましたか?」と監督に尋ねると同時に「僕はプレッシャーで布団から出たくない、朝が来なければいいのにと震えますよ」と話しました。それに対して「僕もありますよ。でも自分の作りたいものはハッキリしていたので、遠慮するくらいなら言いたいこと言おうと思ってやってきました」とアニメに対する思いを語りました。それを聞いた前野さんの「時代が監督を放っておかない」という言葉に監督は照れた表情を見せていました。
ここで、一旦キャストは退場し、スクリーンには『デス・パレード』スタッフのお気に入りシーンが流れました。
●デス・ナインゲームでいじられまくる!?
再度キャストが登壇し、"デス・ナインゲーム"が始まりました。3チームに分かれ、クジでゲームを選択し、ゲームごとの勝敗をポイント制で競います。チームは、種﨑さん、瀬戸さんの"知幸チーム"、細谷さん、前野さん、内山さんの"デキムチーム"、大久保さん、白石さんの"ノームチーム"に分かれました。
最初のゲームは「高級アテ」。3種類のぶどうジュースの中でどれが1番高級なジュースかを当てるというもの。Aから順番に味わいながらゲームを楽しむキャストをよそに、細谷さんだけ真剣な表情。「負けたくない!」と負けず嫌いな様子を見せていました。全て味見し終わったあと、知幸チームとノームチームはB、デキムチームはCと回答しました。しかし、デキムチーム内で、Cを主張したのは細谷さんとのこと。前野さん、内山さんはBだと思ったけれど、真剣な細谷さんを信じてCと回答したらしく、細谷さん以外のキャスト全員、Bが答えだと主張。
気になる答えは、なんとB! 細谷さんの主張を信じたデキムチームは不正解ということになりました。それに対し「これ本当に同じ果物ですか!?」という細谷さんの発言に、笑いが起こりました。
次は、「シェイカー万歩計」。シェイカーを振り、より多く万歩計をシェイクできたチームにポイントが加算されます。このゲームに対し、大久保さんは「リハーサルで壊しているので心配」と不安そうな表情を見せていました。一方、内山さんはカクテルを作るのが趣味とのことで、バーテンダーのような正しい振り方を披露していました。2人の合計ポイントを競い(デキムチームは3人のうち下位2人の合計)、結果は1位・知幸チーム、2位・ノームチーム、3位・デキムチームとなりました。
3つ目は「卓球リフティング」。邪魔してもOKということで、リフティングに失敗したキャストが次々と邪魔をしていきます。リフティングを続けるメンバーに「年収いくら?」、「白石さんの今日の髪型素敵ですね」、「家賃いくら?」、などと話しかけて邪魔をし、会場は爆笑の渦に包まれました。結果、1位・ノームチーム、2位・知幸チーム、3位・デキムチームとなり、デキムチームは最下位から抜け出せず…。
しかし、最後は「逆転アテ」という逆転チャンスのあるゲームで締めくくられることに。ダーツでポイントが加算されるので、真ん中にある10ポイントを狙うと逆転できるとのこと。そこで、デキムチームは「ここでヒーローになってほしい」との前野さんの思いから、細谷さんがダーツを投げることになりました。
すると、なんと1発で10ポイントの的にダーツが刺さり、会場から大きな歓声があがります。しかし、続いて瀬戸さんも10ポイントを獲得し、「細谷くんがかっこよかったのは3分だけ」と言われ、「世界は残酷だ!!」と細谷さんが叫び、笑いを誘いました。その後、大久保さんはマイナスポイントに当ててしまい、優勝は知幸チームに決定! 高級フルーツの盛り合わせが贈られました。
●オリジナル朗読劇はコメディ!? その後、ライブで大盛り上がり!
ゲームのあとはオリジナル朗読劇の時間へ。人の生死を扱った『デス・パレード』ですが、オリジナル朗読劇ではコメディ要素の強い内容で、笑顔の絶えない時間が流れました。ギンティを怖がらせようと目論む登場人物たちのコミカルなやりとりを演じたキャスト陣も「とても楽しかった」と笑顔を見せていました。
その後、『デス・パレード』のオープニング曲『Flyers』を歌う4人組ロックバンド「BRADIO」によるライブで会場は熱気に包まれました。次いで、バンドメンバーが"裏デス・パレード曲"と呼ぶ『感情リテラシー』を熱唱し、大盛り上がりのなかライブは終了しました。
イベントの最後に立川監督は「TVシリーズの監督としては、デビュー作であり、思い出に残る作品です。またみなさまに出会えることを楽しみにしています。」とあいさつを述べ、主役の前野さんも「メッセージ性の強い作品なのでたくさんの方に見ていただきたいです。良いチームワークでやらせていただいたので、これで終わるのは寂しい。またこのメンバーでできたらと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。」と締めくくった。
といったところで、イベントも終了の時間へ。コミカルに進められながらも、作品の雰囲気に相応しく深いテーマは忘れない、なんとも見ごたえ抜群のイベントでした。『デス・パレード』の今後の展開にも期待しましょう!
■TVアニメ『デス・パレード』
【STAFF】
原作:立川譲/マッドハウス
監督・シリーズ構成:立川譲
キャラクターデザイン
総作画監督:栗田新一
美術監督:平栁悟
撮影監督:川下裕樹
色彩設計:堀川佳典
CG監督:廣住茂徳
編集:河西直樹
音楽:林ゆうき
音響監督:本山哲
制作:マッドハウス
【CAST】
デキム:前野智昭
黒髪の女:瀬戸麻沙美
ノーナ:大久保瑠美
ギンティ:細谷佳正
■■『デス・パレード』■■
-Introduction-
「いらっしゃいませ クイーンデキムへようこそ」
何も知らない二人の客を迎えたのは、不思議な
BAR『クイーンデキム』と白髪のバーテンダー『デキム』。
「お二人にはこれより、命を懸けてゲームをしていただきます」
彼の口から語られるデスゲームへの誘い。やがて剥き出しになる客達の本性。
ゲームの果てに自らを『裁定者』と明かすデキム。
裁定者デキムが二人の客へ下す裁定とは…。
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