日野聡さんが演じるキャラクターの表と裏に注目! TVアニメ『オーバーロード』アフレコ現場に潜入レポート
2015年7月から放送中のTVアニメ『オーバーロード』。本作は、原作・丸山くがねさん/イラスト・so‐binさんが手がけるライトノベルを原作としたTVアニメだ。原作は元々、投稿Webサイト「小説家になろう」にて連載され、エンターブレインによって書籍化。現在では累計発行部数150万部を突破するほどの人気作となっている。
そして本作では、骸骨姿の主人公・モモンガを始めとして、個性的なキャラクターが勢揃い。モモンガの臣下にあるNPCたちは、それぞれ一癖も二癖もある人物ばかりだ。そんなユグドラシルの世界の中で絶大な実力を持つモモンガは、今後どのような伝説を残していくのだろうか。今回はそんな本作の収録現場にお邪魔させてもらった。本稿ではアフレコの様子やスタジオの雰囲気など、現場の様子をレポートしていく。
●Aパートはモモンガの独壇場! 二面性のある演技に注目!
収録に参加したのは、日野聡さん(モモンガ役)、原由実さん(アルベド役)、上坂すみれさん(シャルティア役)、加藤英美里さん(アウラ役)、内山夕実さん(マーレ役)、三宅健太さん(コキュートス役)、加藤将之さん(デミウルゴス役)、千葉繁さん(セバス役)、五十嵐裕美さん(ユリ役)の9名。
アフレコは、作品の流れや演技のタイミングなどの確認作業を兼ねたテストから始まった。Aパートは、ナレーションや主人公のモモンガが話しているシーンがほとんどのため、日野さんの出番が必然的に多くなってくる。しかし、マイクを前にした瞬間に日野さんの顔つきが変わり、モモンガとしてユグドラシルへ身を投じていった。テストが終了すると、制作陣で演技の方針や単語のイントネーション、台詞の変更点などの話し合いが行われる。
話し合いの結果で変更した点をキャストに伝えた後、いよいよAパートの本番が始まった。日野さんはテストで失敗した箇所や、制作陣からの要望や変更点などを一つ一つ丁寧に改善しており最終的に、より完成度の高い仕上がりとなった。ひと通り本番を終えると、今度はテストよりも細かい点の話し合いが制作陣で行われていく。主に感情表現や語尾の発音、要所でのアドリブを入れる箇所などを、場面ごとに録り下ろしていき、前半となるAパートが終了した。
●よいクオリティの高いものを目指して、何度でも
休憩を挟み、他のメインキャストの方々も席に着き始めた頃を見計らって、ブース内でスタッフからの指示入れが行われた。Bパートからは、キャラクターの数も動きも増えるので、指示する箇所も自然と多くなる。対するキャスト陣は指示に対し、熱心に質問や意見を投げかけ作品のクオリティアップを図っており、改めてプロとしての一面が垣間見えた瞬間だった。
指示を受けた後はAパートと同じ流れで、テストを通して本番を収録し、最後に制作陣側で録り直す部分を話し合っていく。Bパートではギャグシーンや戦闘シーンなど、Aパートにはなかった要素が多く見受けられるため、非常な賑やかな印象を受けた。もちろん、キャストはシーンごとに合わせて演技しなくてはならないので、ここは腕の見せどころだろう。
特に原さんが演じる小悪魔・アルベドが、モモンガに身体に触れられる場面は制作陣から「吐息は上品に、息を漏らす感じで」「より恍惚に」など、より高度な要望が求められたものの、リクエストを録り直しの際に逐一反映させ、制作陣の首を縦に大きく頷かせた。原さんに表現の幅に限界はあるのだろうかと疑ってしまう程だ。
また、加藤英美里さんの演じるアウラの戦闘シーンは、一度制作陣からOKが出たものの、本人は納得のいくクオリティに達していなかった様で、後ほど録り直しを自ら希望する場面もしばしば。アニメを見ているだけでは感じ取れない、アフレコ現場ならではの彼女のプロ意識の高さが伺えるワンシーンだった。
壮大なスケールの世界観に、心躍らせられるストーリー、良い意味で主人公らしからぬ外見の主人公や個性豊かなNPCの臣下たちと、見どころを挙げればキリがない本作『オーバーロード』。今後の展開から目がはなせない!!
■TVアニメ『オーバーロード』
【放送情報】
AT-X:7月7日より 毎週火曜日 夜11:00~
[リピート放送]
7月9日より 毎週木曜日 午後3:00~
7月12日より 毎週日曜日 夜8:00~
7月13日より 毎週月曜日 朝7:00~
TOKYO MX:7月8日より 毎週水曜日 深夜0:00~
テレビ愛知:7月8日より 毎週水曜日 深夜0:30~
サンテレビ:7月8日より 毎週水曜日 深夜1:00~
KBS京都:7月8日より 毎週水曜日 深夜2:05~
BS11:7月9日より 毎週木曜日 深夜0:00~
※放送日時は変更になる可能性がございます
【スタッフ】
原作:丸山くがね(「オーバーロード」/KADOKAWA刊)
キャラクター原案:so-bin
監督:伊藤尚往
シリーズ構成・脚本:菅原雪絵(ライトワークス)
キャラクターデザイン・総作画監督:吉松孝博
サブキャラクターデザイン・モンスターデザイン・プロップデザイン:出雲重機、前原桃子
美術監督:池田繁美、丸山由紀子(アトリエ・ムサ)
美術設定:池田繁美、大久保修一、友野加世子(アトリエ・ムサ)
色彩設計:野口幸恵
3D監督:籔田修平
撮影監督:川下裕樹
編集:木村佳史子
音響監督:郷文裕貴
音響制作:grooove
音楽:片山修志(Team-MAX)
音楽制作:KADOKAWA
アニメーション制作:マッドハウス
製作:オーバーロード製作委員会
【キャスト】
モモンガ/アインズ:日野聡
アルベド:原由実
シャルティア・ブラッドフォールン:上坂すみれ
アウラ・ベラ・フィオーラ:加藤英美里
マーレ・ベロ・フィオーレ:内山夕実
デミウルゴス:加藤将之
コキュートス:三宅健太
セバス・チャン:千葉繁
ナーベラル・ガンマ:沼倉愛美
ガゼフ:白熊寛嗣
ニグン:子安武人
エンリ:M・A・O
ほか
時は2138年。仮想現実の中を自由に遊ぶことのできる体感型ゲーム全盛の時代に一大ブームを巻き起こしたオンラインゲーム《ユグドラシル》は静かにサービス終了を迎えるはずだった。しかし、終了時間を過ぎてもログアウトしないゲーム。突如として意思を持ち始めたNPCたち。ギルドの外には見たこともない異世界が広がっていた。現実世界ではゲーム好きの孤独で冴えない青年が、骸骨の姿をした最強の大魔法使い・モモンガとなり、彼の率いるギルド《アインズ・ウール・ゴウン》の伝説が幕を開ける!
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