山下大輝さんの「壁ドン」演出に花江夏樹さんが放心状態!? 『全力少年達のおうた&とりあい』イベントレポート【AGF2015】
2015年11月7日(土)~8日(日)の二日間、池袋にて開催された乙女の祭典『アニメイトガールズフェスティバル2015』(通称:AGF2015)。そのメインステージである豊島区民センターにて、最終日となる2日目に、キャラクターソング・シチュエーションCDを中心に展開している、停滞する少女と全力で生きる個性的な少年たちの物語を描いた作品『全力少年達のおうた&とりあい』のイベントが開催されました。
今回のイベントでは、まず増田俊樹さん(館花セナ役)、山下大輝さん(如月リヒト役)、花江夏樹さん(宍倉キィ役)、斉藤壮馬さん(佐伯タイガ役)ら4名のキャスト陣が登壇し、それぞれが演じる4人のキャラクター達による朗読劇によって幕を開けます。
■ここでしか聞けない新鮮なメンバー同士の絡みに客席も興味津々
朗読の内容は、漫画のネタを探すため楽しいことを探すタイガとそれを手伝うセナにいつも通り口げんかの耐えないリヒトとキィが絡んでいくという新鮮な組み合わせ。個性的なキャラクター達によるユニークなやりとりが満載で、特にキィのソースがチョコにすり替えられていたという話を聞いたセナが、イタズラされていないかを確かめるためマヨネーズを吸い上げるシーンでは、客席の爆笑も沸き起こっていたほどでした。
その後は、登壇したキャスト陣による本作に関連した様々なトークが行われることに。まず本日の朗読劇を終えて、この4人のキャラクターが揃うのは初めてということで、斉藤さん達はリヒトとキィの容赦のないやりとりを非常に驚いていた様子。本日は残念ながら出演できなかった、タイガとセナにとって同学年のコンビ相手である蒼井翔太さん(結城ユズル役)、梅原裕一郎さん(桜庭トア役)との共演を果たしたかったという想いもやはりあったようで、「いつかは6人でステージに立つことができたら」とコメントし、メンバー全員集合してのイベント開催への期待を一心に集めていました。
それぞれが演じたキャラクターにまつわる話では、アフレコの際のエピソードやキャラクターに対して抱いていた第一印象などの話題で盛り上がります。増田さんは、先に知らされていた「不良・投げやり・実は一途」というキーワードから、クール系の役柄をイメージして最初の収録に挑んだ所、クールではなく爽やかな雰囲気という要望を受け、用意していた10の演技プランの内9が崩れ去ることになったのだとか。
また、山下さんはリヒトのような「ワイルド系」を演じることがこれまでなかったそうです。その分非常に新鮮な気持ちで楽しく演じられていることを明かし、「ツンツンしている割に、純情な所があるのがかわいい」と合間に見える意外な一面も含めてお気に入りなのだそうで、他のキャスト陣も皆それぞれのキャラクターに対して並々ならぬ愛着を抱いている様子でした。
■「壁ドン」シチュエーション対決で、最も多く女子のハートを射止めたのは……?
ゲームコーナーでは、お題である「壁ドン」のシチュエーションにぴったりの、女の子のハートを奪う台詞をキャスト陣が考え、その結果を客席の拍手の大きさで決めるという対決が行われました。優勝者には、それぞれのキャラクター達の好物(チョコ、ソースなど)に加えて、焼肉引換券がプレゼントされるということで、キャスト陣はすっかり皆やる気満々に。ただ読み上げるのではなく、キャスト同士が実際に「壁ドン」を行いながら台詞を呟く寸劇形式で行われることとなり、客席も大いに沸き上がります。
先陣を切ったのは増田さん。序盤はワイルド気味な演技を披露して良い感じの雰囲気を作るのですが、壁ドンという行為に到った理由がまさかの「顔についたマヨネーズを拭うため」だったという、自身の演じるセナに絡めたオチを綺麗につけ、黄色い歓声ではなく爆笑を沸き起こしてしまう結果に終わります。
それに続いたのは山下さん。山下さんも増田さんと同じく、リヒトの好物であるチョコを絡めた展開をしていくのですが、衣装である帽子を上手く使い、チョコを直接舐めとってあげるような仕草を演出するという、乙女にとってはたまらない王子様のようなシチュエーションを披露。これは客席だけではなく相手役を務めていた花江さんにとっても衝撃的だったようで、あまりのカッコよさに「しゅごい……///」と言葉を失い、しばらくの間放心していたほどでした。
その山下さんの頑張りに触発されたのか、続く花江さんはシャンプーの臭いを確かめるように甘い台詞を呟きながら耳に吐息を吹きかけ、斉藤さんは「どんな漫画よりもドキドキさせてあげるから」という殺し文句と共にハッカキャンディーを放り込むなど、それぞれのキャラクターを意識したシチュエーションをノリノリで展開。
客席からはどのシチュエーションにも甲乙付けがたいほどの拍手が送られ、結果はスタッフによる審議へもつれ込むことに。最終的には、帽子という小道具を上手く生かして女子のハートを射貫いた山下さんが優勝者となり、賞品である焼肉引換券を手に喜びを露わにしたところで、大興奮のステージは幕を降ろしました。