花江夏樹さん、岡本信彦さんら大人気声優が一夜限りでコラボ! 「文化放送A&Gオールスター2015」詳細レポート
2015年11月20日(日)、パシフィコ横浜国立大ホールにて「文化放送A&Gオールスター2015」が開催されました! 本イベントは文化放送で放送中の人気番組が一同に集結し、一日限りのコラボレーションを実施する毎年恒例の催し物です。そんな全12番組、計21名と過去最多のパーソナリティが出演し、夢の共演を果たした本公演のレポートをお届けします!
【出演者】
花江夏樹さん(A&G TRIBAL RADIO エジソン)
日高里菜さん(A&G TRIBAL RADIO エジソン)
岡本信彦さん(Radio 4 Gamer tap(仮))
マフィア梶田さん(Radio 4 Gamer tap(仮))
高垣彩陽さん(高垣彩陽のあしたも晴レルヤ)
戸松遥さん(戸松遥のココロ☆ハルカス)
小倉唯さん(ゆいかおりの実♪)
石原夏織さん(ゆいかおりの実♪)
黒沢ともよさん(A&G NEXT BREAKS FIVE STARS)
深川芹亜さん(A&G NEXT BREAKS FIVE STARS)
田中美海さん(A&G NEXT BREAKS FIVE STARS)
松田利冴さん(A&G NEXT BREAKS FIVE STARS)
吉田有里さん(A&G NEXT BREAKS FIVE STARS)
鷲崎健さん(A&G ARTIST ZONE THE CATCH)
三澤紗千香さん(三澤紗千香のラジオを聴くじゃんね!)
洲崎綾さん(洲崎西)
西明日香さん(洲崎西)
小野友樹さん(小野友樹と江口拓也のTeamゆーたくのアニつく!)
江口拓也さん(小野友樹と江口拓也のTeamゆーたくのアニつく!)
豊崎愛生さん(豊崎愛生のおかえりらじお)
寿美菜子さん(寿美菜子のラフラフ)
■ 日高さんがピンチ!? 迫り来るアクシデントを回避せよ!
トップバッターを務めるのは「A&G TRIBAL RADIO エジソン」と「Radio 4 Gamer tap(仮)」のコラボレーション番組「エジガメ」。各番組からは花江さん、日高さん、岡本さん、梶田さんの4名が出演します。ちなみにアクの強いキャラクターで有名なフリーライターのマフィア梶田さんですが、隙があれば日高さんに近づこうとする事案が発生し、花江さんと岡本さんに全力で防がれる場面が多々見られました。
この「エジガメ」ではパーソナリティがアナログゲーム『キャット&チョコレート』を番組オリジナルの声優ラジオ編として挑戦していきます。『キャット&チョコレート』とは、お題となるアクシデントに対しランダムで引いたアイテムカードを使い、ピンチを回避できるようなストーリーを即興で作るアナログゲームです。判定はプレイヤー以外の3名で行なわれ、○の札が全員から上げられればクリアとなります。
プレイヤーの瞬発的な発想力が試されるゲームですが、最初にクリアしたのは岡本さん。お題の“チャック全開のままカッコ良いセリフを言っていた”に対し「カッコ良いセリフは“甘酒”を言いました。そして『しこさん、しこさん、僕も一緒に開けます』と言って“島﨑信長”さんが来る!」とプレゼンし、全員即決で○を上げ成功します。そして岡本さんの愛称“しこりん”にちなんで一回の成功につき、1しこポイントが与えられました。
また梶田さんが引いた“相方が番組中に作ったマズい料理とは?”のお題には「ラジオの相方はもちろん“杉田智和”さん。でも番組は料理で成り立たせないといけないのに、たまたま作ったものがマズかった。じゃあ番組の趣旨を変えて、杉田さんがアイスを“しゃぶしゃぶ”する映像を流そう。これなら特定の層にも受けます!」と、各番組で度々共演している杉田さんのカードを引き当てる奇跡を起こします。しかし、日高さんからは冷ややかな視線が送られ、咄嗟に「アイスは好きかい?(笑)」と言ったところで、ゴングが鳴り強制終了。判定は満場一致で×が上げられ、ポイントを獲得することはできませんでした。
その後も、ハードルの高いアイテムカードを引き数多くの無理難題を回避したキャスト陣ですが、優勝したのはカードを最大限に有効活用した日高さん。優勝賞品として、岡本さんが番組内で制作した『岡本信彦のダイスブレイカー』を含むアナログゲーム詰め合わせが贈られ「エジガメ」は終了しました。
■ A&Gオールスターズで一夜限りの限定ユニットが結成!
次は「高垣彩陽のあしたも晴レルヤ」と「戸松遥のココロ☆ハルカス」と「ゆいかおりの実♪」のコラボレーション番組「ココロ晴レルヤの実♪」が行なわれます。戸松さんと高垣さんはステージに登場すると「いいだろー! ゆいかおりと舞台裏でトランプしてたぞいいだろー!(笑)」と自慢話を披露し、会場からは笑いが起こりました。今回は「ココロ晴レルヤの実♪」ということで、A&Gオールスターズ限定ユニット“ゆいあやひ”と“はるかおり”が結成され、対抗戦として各コーナーに挑戦します。
最初のコーナーは「ゆいかおりの実♪」から「出張!オトナ★なんでも相談室」。視聴者から寄せられた悩みに対して、どちらが優れた回答をできるか会場の拍手で判定し、勝敗を決めるコーナーです。“人との距離を掴むのが苦手なので、会話のコツを教えて下さい”という悩みが寄せられた際、両チームとも早速“ダジャレ”と回答。先にゆいあやひチームの小倉さんが「おはよいしょ♪」「おは溶岩!」とダジャレを披露したところ、会場からは「可愛い!」の声が続出し大好評でした。一方ではるかおりチームの2人は「おはようなぎ!!」と全身でうなぎを表現し、会場の笑いを誘います。結果は、ゆいあやひチームの勝利となりコーナーは終了しました。
次のコーナーは「戸松遥のココロ☆ハルカス」から、キャラクター・場所・行動をランダムで引いて即興劇をする「笑顔の処方箋~パシフィコ分院~」。今回はラジオではないため、衣装などの小道具を用いたチャレンジとなりました。先攻のはるかおりチームは“中華街でサメを釣った厳しい先生&生意気な生徒”という難解なシチュエーションに決定。セーラー服を着た生徒役の石原さんと、頭にネクタイを巻いた先生役の戸松さんが、ハスキーボイスでやり取りし、共にサメを釣り上げます。
対するゆいあやひチームは“お化け屋敷でスキーをする不思議系アイドル&おませな子役”といったシチュエーション。不思議系アイドルは大きいリボンを着けた小倉さん、おませな子役はピンク色のスタイを首からかけた高垣さんが担当し、独特の世界観を築き上げました。
結果はゆいあやひの勝利となり、見事優勝を勝ち取ります。そして最後に両チームのユニットの解散宣言が告げられ、会場から悲観の声を背中に受けつつステージを後にしました。
■ 声優界で新たに輝く5つの星!
キラキラ輝く星のような衣装で登場したのは「A&G NEXT BREAKS FIVE STARS」から黒沢さん、深川さん、田中さん、松田さん、吉田さんの5名。事前に番組内で考えた決めゼリフを順々に披露しながらステージに現れました。「FIVE STARS」としてアーティスト活動をしている彼女たちですが、実は5人揃ってイベントに参加するのは今回が初めてとのことで、トークもより一層弾みがついて盛り上がります。
そして、ここからはFIVE STARSの重大発表をかけた勝ち抜きゲーム「NG行動LINKS」が行なわれます。このゲームは、それぞれ異なるNGな行動が記載されたカードを頭に掲げ、自分以外のプレイヤーに見せながら相手のカードの行動を引き出させ勝ち抜くルールです。各自“大きなリアクションをしたらアウト”や“可愛い仕草をしたらアウト”など、相手にしか自分のNGが分からないスリル満載の状況で、他プレイヤーを陥れようと奮闘します。
また会話の中から誘導して引っ掛けようとする場面も見られ、ステージ上も会場も大盛り上がりです。最終的に勝ち残ったのは“ツッコミを入れたらアウト”の黒沢さんですが、今回は司会を務めていたため2位の田中さんが発表をすることに。そしてFIVE STARSが歌う番組のテーマソングを収録したCDの発売が発表となりました。詳細は後日明らかになるとのことで、発表を受けたリスナーの期待も高まります。そんな発表もあり最後のライブパートでは、番組オープニングテーマ「無限大の未来へ」を披露。パワフルかつフレッシュなパフォーマンスで会場を沸かせ、大盛況に終わりました。
■ 三澤さんは洲崎さんに心を開くのか!? パシフィコ横浜でお見合い開催!
続いて「A&G ARTIST ZONE THE CATCH」と「三澤紗千香のラジオを聴くじゃんね!」と「洲崎西」の3番組から「みさわすざきにし」がスタートし、鷲崎さん、三澤さん、洲崎さん、西さんが登場します。実はこの4人の中で、洲崎さんと三澤さんだけ接点がなく、ほぼ初対面ということが明らかに。そこで唐突ながら、鷲崎さんと西さんが仲人として、2人が仲良くなるためのお見合いを実施。相手への好感度が上がるとハート型に並んだランプを点灯させるルールで、お見合いが開始します。
仲良くなりたい一心の洲崎さんは、息つく間もないほどに質問を繰り広げ、三澤さんは回答に徹していきます。ネットサーフィンが趣味と答えた三澤さんに対し、洲崎さんは好きな検索語句まで掘り下げて聞くと「三澤紗千香でエゴサーチします」と斜め上の回答で会場の笑いを誘います。また好きなフルーツを洲崎さんが質問し、三澤さんが「ブドウです」と答えると即座に「私は梨です!」と返し、一切回答を拾わなかったことに鷲崎さんが鋭いツッコミを入れた場面も見られました。
今度は仲人の2人が他己紹介することになり、互いの知られざる事実を告白していきます。まず西さんが紹介する洲崎さんの秘密は純情乙女なポエマーだったことで、学生時代にポエムを書いて新聞に投稿し、景品の図書カードを貰って稼いでいた過去を明かしました。これには三澤さんも共感したようで、ランプが少しだけ点き好感度がアップします。
続く鷲崎さんは、三澤さんが極度の内弁慶であることを告白すると、洲崎さんは何故かボタンを猛プッシュし、上限ギリギリまでランプを点灯させます。しかし、補足として鷲崎さんが「泥は投げるけど、人からは投げられたくないような性格です(笑)」と話すと、洲崎さんはランプを元の量まで戻す一幕も。
最後はシミュレーションでデートを行うことになり、動物園で待ち合わせをする場面からスタート。開幕から洲崎さんが積極的にアプローチするも、頑なに心を開かない三澤さんの前では空回りしてしまいます。途中、ソフトクリームを洲崎さんが「あーん」をして食べさせた後、無意識に残りを1人で食べてしまい「紗千香ちゃんのDNAが口の中に……!」と発言をすると、三澤さんはすぐさまボタンを連打し、ランプの明かりを全て消されてしまいました。
その後、洲崎さんの奮闘によって手を繋ぐレベルにまで好感度は回復してデートは終了。心の距離が近くなると噂される三澤式ラジオ体操を会場全体で行うと、最後に洲崎さんからメールアドレス交換の申し出が。すると三澤さんは「西さんが知っているので、後で送ってもらってください!」とバッサリ洲崎さんを斬ったところで、波乱万丈の「みさわすざきにし」は終了となりました。
■ 男女の共同生活には妄想がいっぱい!?
ソファーやテーブルなどのセットが用意されたステージで繰り広げられるのは「小野友樹と江口拓也のTeamゆーたくのアニつく!」と「豊崎愛生のおかえりらじお」と「寿美菜子のラフラフ」のコラボレーション番組「Teamゆーたく・あきみなのラフつく!らじお」。一つ屋根の下で男女らの共同生活が描かれる、某シェアハウス番組のような雰囲気で寸劇がスタートします。シェアハウスをしている小野さん、江口さんの前に、同居人の豊崎さんが声優友達の寿さんを家に招き入れるといったストーリーが展開。
ぎこちない(?)男女の距離感を演出しつつトークをしていった過程から、決められたキーワードで特定の相手を褒めるコーナーが開始します。中でも、寿さんが江口さんを褒めるワードとして“ダンプカー”と“美味しい”と“パンパン”が挙げられ、非常に苦戦している様子でした。最終的に寿さんは「久々に江口君に会って思った。スラーっとしてダンプカーみたいで、パンパンな江口君が私は美味しそうだなって思う」と、何とかワードを盛り込んで難問を乗り切ります。
続いては豊崎さんと寿さんがラジオの練習をしたいと言い出し、小野さんと江口さんが協力することに。ここでは男性2人の妄想が爆発し、行き過ぎると相方からストップがかかる妄想コーナーが始まりました。早速、ラジオ内のコーナーで先生役の豊崎さんに、江口さんが“台本チェックのときに眠くなって船を漕ぐ自分を叱ってください”とメールを送ります。すると豊崎さん、最初は優しく相談に乗っていたものの、途中から口調が荒くなり激しく叱咤するも、江口さんは「いつもは優しいのに、ときどき強気になる先生って良いよね……」と呟き、ここで妄想が爆発。
ソファーから立ち上がると「そして先生って言ったらタイツだよね……。タイツは60デニールから80デニールがいいよね……男性諸君も好きだよね!? じゃあ皆、タイツコールだ!」とノンストップで熱弁し、会場からも盛大なタイツコールが沸き起こります。しかし、小野さんのストップコールによって、江口さんは我に返り妄想タイムは終了となりました。
その後も壮大な練習もとい妄想を乗り越えるも、時間が来たため寿さんと豊崎さんは帰ることに。必死に男性陣は引き止めるも、豊崎さんから「番組編成のお引越しで時間帯が隣じゃなくなるから」と言い捨てられてしまいます。番組が水曜21時からの放送になり、悔やんでいる2人に最新の番組表が渡されると「水曜の20時から21時までの放送って……田中美海ちゃーん!」と声を合わせて叫び、笑いに包まれた一連の寸劇が終了しました。
■ オールスターが全員集合! 花江さんが激昂したリスナーの正体とは……!?
最後のプログラムではイベントの出演者全員が登壇し、他番組から届いた悩みに答えていくコーナーに突入。「井口裕香の む~~~ん ⊂( ^ω^)⊃」でお馴染みの井口裕香さんから“どうしてもフリートークが長くなってコーナーが増えないので新しい企画考えてほしい”との悩みが寄せられ、様々な出演者が多様な回答をしていきます。
その中で寿さんは「『井口裕香のす~~~ん ⊂( ^ω^)⊃』というコーナーを作って、カミングす~~~んなことをやってみるのはいかがでしょう!」と番組名にかけたダジャレを披露すると、高垣さんも負けじと「そんな面白いこと言われたらどうす~~~んの!?」と対抗。すると豊崎さんが「そんなこと言ったら会場がす~~~んとなるじゃない!」と上手く拾い、最後に戸松さんが「もう! どうす~~~んの!!」とスフィアによる華麗なコンボを決め、会場からは当日一番の拍手が沸き起こりました。これには司会の鷲崎さんはもちろん、他の出演者からも驚きの声が上がります。
次は「梶裕貴のひとりごと」から梶裕貴さんの“番組内で制作中の「ぼっちくん」というLINEスタンプを一緒に考えて欲しい”とのお悩みが。早速、高垣さんや洲崎さんから手が挙がると、ノンストップで自らの案を訴え止まる気配がありません。
ここで鷲崎さんが「一回普通の意見を挟みたいんですけど……」と言いかけると、ここぞとばかりに梶田さんが挙手。すると「便所飯! ご飯食べた?って聞かれたときに、大便器に座りながら飯を食べているスタンプを送るのはどうでしょう!」と自信満々にプレゼンテーションします。しかし、小倉さんの頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいる様子で、理由を聞くと素の表情で「便所“虫”ってなんですか?」とまさかの聞き間違い。これには梶田さんも「こ、心が綺麗すぎる(笑)」とコメントし、会場の笑いを誘いました。
続いては「ユニゾン!」から寺島拓篤さんの“夜が弱いので眠気が吹っ飛ぶようなエピソードを教えてほしい”と悩みが届きます。そんな悩みに真っ先に答えたのは、生放送中に起きたエピソードを話す花江さん。「エジソン」の生放送でリスナーに電話を繋げていた時のこと、最後に電話が繋がった相手が酔っ払っているような男性で、非常にトークが上手だったとのこと。
しかし、会話の中で度々自分の短所を的確に突いてきて、もう切りたいと思った花江さんが思わずキレてしまい「お前は一体何なんだよ!?」と言い放ったところ、電話口の相手から「俺だよ……山寺宏一だよ!」と、まさかのカミングアウトを受けたエピソードを披露。寺島さんでなくとも、一発で眠気が覚める話に会場も騒然となりました。
その後も、いくつかの番組から悩みが寄せられる度に名回答や珍回答が連発し、笑いの絶えないステージが形成されます。最後は出演者全員で一列に並び、番組ごとに今後の抱負やリスナーへのメッセージを送り、一夜限りのスペシャルなステージの幕を下ろしました。