キャスト陣がゲームで真剣勝負!?夢のコラボレーションが実現した『落第騎士の英雄譚』×『最弱無敗の神装機竜』合同スペシャルイベントレポート
2015年12月20日、東京・明治安田生命ホールにて、TVアニメ『落第騎士の英雄譚』と『最弱無敗の神装機竜』の合同スペシャルイベントが開催されました。『落第騎士の英雄譚』は海空りく氏、『最弱無敗の神装機竜』は明月千里氏によるライトノベルを原作とした作品で、共にGA文庫から発売されています。
ここでは、いよいよクライマックスを迎える『落第騎士の英雄譚』の最終話と、まもなく放送を間近に控える『最弱無敗の神装機竜』第1話の先行上映会、両作品に出演するキャスト陣によるトーク、アーティスト陣によるライブと盛り沢山の内容で行われた、夢のコラボレーションによる合同イベントの模様をお送りしていきます。
【出演者】
◆『落第騎士の英雄譚』
石上静香さん(ステラ・ヴァーミリオン 役)
金元寿子さん(東堂刀華 役)
酒井ミキオさん
◆『最弱無敗の神装機竜』
田村睦心さん(ルクス・アーカディア 役)
Lynnさん(リーズシャルテ・アティスマータ 役)
藤井ゆきよさん(クルルシファー・エインフォルク 役)
TRUEさん
■ 先行上映の後には、両作品のキャスト陣によるトークショーも
イベントは、まず『落第騎士の英雄譚』最終話の上映からスタートし、終了後には石上さん、金元さんの2人が登壇。最終話のラストの流れを受けて石上さんは「黒鉄ステラ役の~」と敢えて言い間違える自己紹介をし、いきなり客席の爆笑を誘うという快調な飛ばしっぷり。最終話を見た感想として、互いの一太刀に全てを賭けた主人公・黒鉄一輝と、金元さん演じる東堂刀華の戦いの緊迫感に、思わず鳥肌が立ったとも語っていました。
その後トークは、2人に事前に選んでもらった、作中で印象的だったシーンを紹介していく流れに。石上さんが選んだのは、第4話で一輝とステラがお互いに告白する場面と、数々の伝説を残した第9話の山小屋での会話という、どちらも一輝とステラの関係性を形成する上で非常に重要なシーン。特に山小屋のシーンは、原作を読んだ時からアニメでどうなるか楽しみにしていた部分だったそうなのですが、予想以上の長尺がとられて丁寧に描かれていたことに、演じていた石上さん自身も驚いたのだとか。なおこのチョイスには金元さんも同意見だったようで、収録時にも、見ている方が恥ずかしくなる程だったと明かし、キャスト陣にとってもいろいろな意味で印象深いシーンであることを改めて思い出していた様子でした。
金元さんはというと、第11話で刀華が生徒会メンバーや一輝達と接する、日常的な場面をチョイス。これまで謎に包まれた存在であった刀華の、おっちょこちょいで可愛らしい素の部分が露わになるシーンで、金元さんにとっては博多弁での収録に初挑戦だったという思い出もあるのだとか。博多弁でアドリブを入れないといけなくなった際には、現場に居合わせた博多出身のキャストに「パンツを自分から見せる人がどこにいるんだ」という台詞を博多弁風に直してもらったというエピソードを明かし、客席の笑いを誘っていました。
さらにその後には、大沼心監督からのメッセージが読み上げられ、9話の山小屋のシーンでは、かなりの無茶な要求に答えてくれたという石上さんにお礼を伝える一幕も。実はこのシーンは、全話のアフレコを通して石上さんがもっとも多くのリテイクを重ねた場面だったのだそうで、大沼監督をはじめとするスタッフ陣の並々ならぬ拘りによって作られていたという事実に、会場の誰もが納得していた様子でした。
続いて、世界初公開となる『最弱無敗の神装機竜』の第1話が上映された後、田村さん、Lynnさん、藤井さんら3人のキャスト陣が登壇。上映中に会場の様子をこっそりと眺めていたという田村さんは「コミカルなシーンで何度も客席から笑いが起こっていて一安心した」と、胸をなで下ろしていた様子でした。
完成した第1話を初めてみたというキャスト陣も、その出来映えには非常に満足した様子で、かわいらしく描かれたヒロイン達の作画を絶賛、中でも肉付きばっちりに描かれたリーシャの身体を「おいしそう」と言い表す一幕も。
女性キャストが大半であるというアフレコ現場の雰囲気も非常にいいようで、「意味のない会話が絶えない、女子校みたいな雰囲気」とその賑やかさを表現。一方、「クルルシファーさん」や「リーシャ様」といった名前がやや呼び辛いため、アフレコで名前を呼ぶ台詞がある度に緊張しているという、ちょっと意外なキャスト陣の苦労も明かされていました。
■ キャスト陣による対決企画&ライブコーナー!
さらにその後は、折角の合同イベントということで、『落第騎士の英雄譚』と『最弱無敗の神装機竜』のキャスト陣が共演し、それぞれの作品でチームに別れ、ゲームを行って対決することに。
最初のお題となったのは、『落第騎士の英雄譚』の主人公・黒鉄一輝の使用する一刀修羅の制限時間が1分であることにちなみ、60秒間にどれだけジェスチャーで正解を伝えることができるかというクイズ対決。まず先に挑戦した『落第騎士』チームは前半が金元さん、後半からは石上さんがジェスチャー役となって「メガネ」「炎」「ブルマ」「パンチラ」といった題材に挑んでいきます。
中でも金元さんの「炎」は、身体全体をダイナミックに使った、実に見事なジェスチャーとなっており、惜しくも石上さんは正解こそ言い当てられなったものの、難度の高い題材に果敢に挑んだ姿に会場から拍手喝采が沸き起こっていた程でした。(さらに金元さんは対決終了後に、「これが私の全力です」と刀華らしい台詞でコメントするサービスっぷりで、ファンを大いに喜ばせていました)
一方の『最弱無敗』チームに出されたお題は「ツインテール」「巨乳」「風呂」「ニーハイ」「金髪」「銀髪」といったもの。ジェスチャー役であった藤井さんが風呂の際に「あ~」と思わず気持ちよさそうな声を出してしまったり、ジェスチャーでの表現が難しい「金髪」「銀髪」で続け様にいき詰まるといった光景もみられましたが、『落第騎士』チームより回答者が1人多いこともあり次々と正解を重ねていき、最終的には3対5で、『最弱無敗』チームがリードを作ります。
2戦目は、主人公のルクス・アーカディアをはじめ『最弱無敗の神装機竜』の登場人物の多くが様々なヒミツを隠していることにちなんだ、「でたらめのヒミツを言っているのはだあれ?」対決。これはその名前の通り、キャスト陣がそれぞれに自分のヒミツを告白していくのですが、両方のチームには1人だけウソのヒミツを話している人が混ざっており、それが誰かを見破られなければ得点となるゲームです。
先攻となった『最弱無敗』チームのヒミツは、「50m走のタイムが10秒を越える」(田村さん)、「ペットで爬虫類を飼っている
(Lynnさん)、「髪を洗うのにシャンプーしか使っていない」(藤井さん)と、どれもなかなか驚きの内容。中でも衝撃的だったLynnさんと藤井さんのヒミツに関しては、Lynnさんがペットの名前や種類まですらすらと答えられたのに対し、あいまいな答えしか返せなかった藤井さんに疑惑が集中。『落第騎士』チームは人数が少ないということで使用を許可された、会場の意見を聞くオーディエンスの結果も含め、満場一致でデタラメを言っている人に藤井さんを指名することに。
ところが、なんと正解は、1度は疑惑を逃れたはずのLynnさん! というのも、実はLynnさん、この問題のために事前に爬虫類の名前を暗記し、ペットとしていかもそれらしい名前も考えておくという入念な下準備をしていたのだというのだから納得がいきます。
なお藤井さんのシャンプーに関しては、1度リンスとトリートメントを切らしてしまった際、シャンプーだけで洗ってみたところ意外と平気そうだったからそのまま……という、実にものぐさな理由だったことも明らかにされ、二重の意味で客席の度肝を抜いていました。
これで更に『最弱無敗』チームがリードを広げたことでもう後がない『落第騎士』チームですが、ここでMCの独断(?)により、この問題を正解すると倍の10点を獲得できることが急遽決定。最後の逆転のチャンスが生まれます。
その『落第騎士』チームは、「朝食には、ご飯でもパンでも、必ず味噌汁をつける」(石上さん)、「三食全部チャーハンを食べていた時期があった」(金元さん)という、こちらはどちらも本当にありそうなヒミツを公開。
ところがこれに即座に田村さんが、金元さんは自炊をしないタイプであることを指摘し、金元さんはしどろもどろに。これが決定打となり、『最弱無敗』チームは金元さんを指名するのですが――なんと、デタラメを言っていたのは石上さん! 驚くべきことに金元さんは3食ともチャーハンを買ってきてはチンしていたのだそうで、会場を含めその場にいた大半の人間を見事に欺いた役者っぷりに、逆転勝利を許した『最弱無敗』チームもすっかり脱帽していた様子でした。
勝者となった『落第騎士』チームには、賞品として両作品を代表するメインヒロイン2人が描かれたスペシャルケーキが贈られ、それを『最弱無敗』チームに食べさせてもらうことに。ところが、この「あーん」が恥ずかしくてたまらないという石上さん。顔を真っ赤にして拒否しようとするのですが、代表して食べさせる役になった藤井さんがノリノリで石上さんへと迫り、半ば強制的に食べさせるというドSっぷりを発揮していきます。もはやどちらが勝利チームなのか分からなくなるシュールな光景に、会場には何度も爆笑が沸き起こっていました。
そうして大盛り上がりのイベントもいよいよクライマックスへと突入していきます。続いて行われたのは待ちに待ったライブコーナーで、まずは数々の熱い楽曲を生み出してきたことでも知られる、酒井さんが登場し、『落第騎士の英雄譚』OP主題歌『アイデンティティ』を熱唱。冒頭部分は、ステージに用意されたキーボードを使っての弾き語りからスタートするという嬉しいサプライズも。ニメ最終回に引き続いての「酒井ミキオ祭り」に客席も大盛り上がりです。
その最高の盛り上がりの中、続けて『最弱無敗の神装機竜』の楽曲を担当するTRUEさんも登壇。今回の場が初披露となるOP主題歌『飛竜の騎士』を高らかに歌い上げ、アニメソングらしいノリとテンポのいい曲調に、会場のボルテージも最高潮へと到達します。
その後は、キャスト陣も含めた本日の出演者が全員登壇。今回の合同イベントのために描き下ろされた、背中合わせのステラとリーシャが描かれたサイン入りポスターのプレゼント抽選会が行われ、貴重なグッズをゲットしたファンは大喜び。ただし当選した人には「きちんと最終回まで見る」「BDを全巻買う」などの様々な公約(?)が設けられることもあったのですが、皆生き生きとした表情で作品に貢献することを約束していました。
最後には出演者からファンに向けたメッセージが贈られていき、締めくくりには田村さんが「『落第騎士』からのバトンをきっちり受け取って、キャスト一同頑張っていきたいと思います」と、力強く約束し、盛り沢山のイベントは幕を閉じました。
■『落第騎士の英雄譚』作品概要
<CAST>
黒鉄一輝:逢坂良太
ステラ・ヴァーミリオン:石上静香
黒鉄珠雫:東山奈央
有栖院凪:浅沼晋太郎
綾辻絢瀬:小林ゆう
東堂刀華:金元寿子
<STAFF>
原作:海空りく(GA文庫/SBクリエイティブ刊)
キャラクター原案:をん
監督:大沼心
シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
キャラクターデザイン:小松原聖
3D監督:濱村敏郎(スタジオシャムロック)
アニメーション制作:SILVER LINK./ Nexus
己が魂を魔剣へと変え戦う魔法使いを、現代では"魔導騎士"と呼ぶ。そんな魔導騎士たちを養成する学校"破軍学園"に通う主人公・黒鉄一輝(くろがねいっき)は、なんと能力値が低すぎて留年した落第騎士(ワーストワン)だった!? そんな彼は、ふとしたきっかけからヴァーミリオン皇国の皇女、ステラ・ヴァーミリオンに決闘を申し込まれ、その結果勝利してしまいます。落第騎士と蔑まれる一輝の本当の実力とは!? 落ちこぼれの騎士が高みを目指し駆け抜ける学園ソードアクション!
>>TVアニメ「落第騎士の英雄譚」公式サイト
>>TVアニメ「落第騎士の英雄譚」公式Twitter(@ittoshura)
■『最弱無敗の神装機竜』作品概要
ルクス・アーカディア:田村睦心
リーズシャルテ・アティスマータ:Lynn
クルルシファー・エインフォルク:藤井ゆきよ
フィルフィ・アイングラム:久保ユリカ
セリスティア・ラルグリス: 種田梨沙
アイリ・アーカディア:小澤亜李
原作:「最弱無敗の神装機竜」
(GA文庫/SBクリエイティブ刊)著・明月千里 イラスト・春日歩
監督:安藤正臣
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:黒澤桂子
3DCG制作:オレンジ
アニメーション制作:ラルケ
遺跡から発掘された、古代兵器・機竜。かつて、最強の機竜使い≪ドラグナイト≫と呼ばれた亡国の王子・ルクスは、滅ぼされた旧帝国の罪を背負い、様々な雑用を引き受ける事で恩赦を受けていたが、何故か機竜使い≪ドラグナイト≫育成のための女学園に入学することになり……!? 王立士官学園の貴族子女たちに囲まれた、“最強”の学園ファンタジーバトル、開幕!!
>>TVアニメ「最弱無敗の神装機竜」公式サイト
>>TVアニメ「最弱無敗の神装機竜」公式Twitter(@saijaku_anime)
(C)海空りく・SBクリエイティブ/落第騎士の英雄譚製作委員会