TVアニメ『おしえて! ギャル子ちゃん』アフレコに潜入! ガールズトークの裏ではプロの仕事が光っている!?
2016年1月8日(金)より、ウルトラスーパーアニメタイム内で放送がスタートしたTVアニメ『おしえて! ギャル子ちゃん』。本作は、趣味も性格もバラバラな仲良し3人組女子高生の赤裸々な日常を描いたショートコメディです。そんな本作のアフレコ現場に潜入! 見ているだけでは分からない、アニメの裏側をレポートしていきます!
【『おしえて! ギャル子ちゃん』とは?】
ComicWalkerにて800万PV突破の大人気WEBコミック。見た目はどこからどう見ても金髪ギャルで遊んでそうに見えるけど、実は純情な女の子。そんなギャルな外見と素直で優しい内面のギャップが可愛らしいギャル子を中心に、眼鏡で背の小さなオタ子、おっとり天真爛漫なお嬢の3人が、色々な場所でガールズトークを繰り広げる日常コメディ。
【メインキャスト】
ギャル子:和氣あず未さん
オタ子:富田美憂さん
お嬢:高橋未奈美さん
■ 制作陣とキャスト陣が一丸になってクオリティアップ!
本作は1話が10分未満のショートアニメのため、一度にまとめてアフレコする4本撮りで行われます。また4話分のキャストが一挙に集結するので、スタジオも非常に大賑わいの現場となりました。制作陣がいるスタッフルームには川口監督を始め音響監督、演出家、制作プロデューサーらが演技のチェックや打ち合わせを行います。また、原作者の鈴木先生と編集部の方も立ち合って進行していきました。
今回は5話から8話までのアフレコとなるため、キャスト陣の顔合わせも終わっており、アフレコ開始まで各々談笑しながら過ごしていました。アフレコの大まかな流れは各パートのテストを行い、制作側からの演技指導を受けて本番。その後、リテイクや別撮りをして次の話に移っていく、というのが大体の流れになります。
早速5話から収録していくと思いきや、次の現場が控えているキャストの出演話数を優先することに。そのため最初は8話のアフレコから始まります。Aパートのテストで印象的だったのは、ギャル子とオタ子との仲良しグループに所属しているお嬢役の高橋さん。アフレコ前はハイテンションで談笑していたものの、収録では完全に役に入りきってお嬢を演じます。また雑音が入らない範囲でキャラクターの動きも真似しており、そこにお嬢がいるような錯覚に陥ります。
テストを終えると、制作側による演技チェックや話し合いが監督や音響監督、演出家を中心に繰り広げられました。また要所要所では鈴木先生に確認を取ったりと、原作とアニメのすり合わせが行われます。制作側のチェックが終えると音響監督を通じて修正箇所が伝えられ、キャストは台本へと熱心に指示を書き込んでいきました。本番では先ほど指示や修正が入った点を確実に直し、監督らの期待に添えるキャラクターとして熱演。
本番を終えると再び制作陣の打ち合わせとなり、テストと本番を考慮した上で話し合われます。ここで鈴木先生から、日笠さん演じるギャル子姉の年齢設定をもう少し高くしてほしいとの要望が。すると日笠さんはリテイクでギャル子姉の雰囲気をバッチリと掴み、鈴木先生も納得のギャル子姉を一発で演じました。
続いて5話の収録が行われ、8話と同様に本番さながらの演技でテストをしていきます。テストを踏まえた制作側の打ち合わせでは、キャストの演技を見た演出の方がセリフの言い回しの変更を申し出ます。すると監督と鈴木先生を中心に話し合いが行われ、アニメ仕様の表現として原作と異なる言い回しが採用されました。キャストへの指示出しでは“カレシ”の発音の差異や「あいつ!」というセリフの力加減など、よりキャラクターの感情が伝わるようなアドバイスが告げられます。またキャスト陣からもセリフやキャラクターの心情などの質問が制作側に投げかけられ、お互いにクオリティアップのための努力を惜しみません。その後は本番からリテイクまでスムーズに進行し、アフレコの前半は終了。後半の収録に向けて一旦休憩が挟まれました。
■ 一瞬も目が離せないようなプロの技が連発!
後半は7話のアフレコから始まるため、再びAパートのテストから始まります。テストの際には台本とモニターを真剣に眺めてチェックをする制作陣ですが、この7話では話のネタに思わず全員が笑ってしまう一幕も見られ、和やかな雰囲気で進行していきました。今回は難しい場面のためか、指示出しでは少し多めの修正点を告げられます。迷子になったギャル子を呼び出すアナウンスがあったのですが、実はギャル子の本名は明かされておらず、「名前に到達するまでを読むスピードで調整してほしい」との要望も出ていました。
また、富田さん演じるオタ子の「清楚だね」と感心するセリフについて、些細なニュアンスの違いで皮肉に捉えられるため注意を受けることも。オタ子は、ギャル子やお嬢の知らないことを解説するシーンが多いため、必然的に専門用語やセリフが多くなります。しかし、富田さんは指示を出されている最中、細かな部分も逃さず台本に書き込み、実直に本番の演技へ反映させました。
この日最後となる6話のテストではキャスト達の迫真の演技に、思わず制作陣が率直な感想を吐露する一幕も見られます。そして打ち合わせで鈴木先生からは、ギャル子を演じる和氣さんの「キモい、キモい、マジキモい!」をもっと早口で、「おのれ……おのれ……」をトーン低めにと希望し、よりギャル子らしさを追求するための提言をしました。またリップクリームを塗った後に唇を弾く音を、もっと聞こえやすくと音響監督からも要望が寄せられ、和氣さんに期待が高まります。そして本番では、指示された内容を理解し踏まえた上でアフレコをしていきました。「キモい、キモい、マジキモい!」では、早口で余った時間をアドリブで上手く繋ぐ工夫もあり、まさにプロの仕事が垣間見えた瞬間でした。
リテイクでは単語や文字で書き表せないキャラクターの細かい感情を、高橋さんと富田さんが吐息のように表現。これは声を付けることにより、絵だけでは表現できないキャラクターの心情を表すための方法とのこと。また高橋さんが噛んでしまったところ、音響監督から冗談で「いただきました(笑)」と言われ、焦って「ちょっとー!? もう一度お願いします!!(笑)」と率先して撮り直しを希望する一幕も。そんなやり取りもありつつ、リテイクと別撮りを収録して4話分のアフレコは終了となりました。
ギャル子・オタ子・お嬢の仲良し3人組を中心に、個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるショートコメディ『おしえて! ギャル子ちゃん』。キレのあるギャグはもちろん、明日から使える(?)豆知識が盛り込まれ、キャストや制作陣も思わず笑ってしまうほどのクオリティになっています。ぜひ彼女たちのガールズトークを、一度覗いてみてはいかがでしょう?
■TVアニメ『おしえて! ギャル子ちゃん』
【放送情報】
TOKYO MX:2016年1月8日から毎週金曜日 23:00~
BS11:2016年1月10日から毎週日曜日 25:00~
AT-X:2016年1月8日から毎週金曜日 22:30~
[AT-Xリピート放送]
1月10日から毎週日曜日 26:30~
1月11日から毎週月曜日 14:30~
1月14日から毎週木曜日 6:30~
【配信情報】
dアニメストア:1月11日から毎週月曜日 12:00~ 配信
【スタッフ】
原作:鈴木健也
『おしえて! ギャル子ちゃん』/KADOKAWA刊
監督・シリーズ構成・脚本:川口敬一郎
キャラクターデザイン:藤崎賢二
プロップデザイン:枡田邦彰
総作画監督:藤崎賢二
美術:アトリエPlatz
美術監督:松本浩樹
美術設定:平間由香
色彩設計:田川沙里
3DCG:高木 翼
撮影監督:小池里恵子
編集:平木大輔
音響監督:明田川 仁
音響制作:マジックカプセル
音楽:高橋 諒
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:feel.
製作:ギャル子ちゃん製作委員会
【キャスト】
ギャル子:和氣あず未
オタ子:富田美憂
お嬢:高橋未奈美
チャラ男:櫻井孝宏
スポ男:小野大輔
オタ男:松岡禎丞
肉子:木村珠莉
委員長:諏訪彩花
アゲ美:石上静香
ヤバ菜:本渡 楓
オカ子:飯田友子
王子:芳野由奈
メタ子:加隈亜衣
不思議ちゃん:久保ユリカ
ブド子:鈴木絵理
ボム男:古川 慎
ノリ介:八代 拓
コン太:天﨑滉平
ハカセ:熊谷健太郎
フツ男:小林裕介
ネト郎:村田太志
アベセン:中村悠一
クセ太:藤井ゆきよ
ツン乃:千本木彩花
キバ美:大西沙織
ナレーション:能登麻美子
【ストーリー】
見た目はどこからどう見ても金髪ギャルで遊んでそうに見えるけれど、実は純情な女の子。そんなギャルな外見と素直で優しい内面のギャップが可愛らしいギャル子を中心に、眼鏡で背の小さなオタ子、おっとり天真爛漫なお嬢の三人が、いろんな場所でガールズトークを繰り広げる日常コメディ!
>>TVアニメ『おしえて! ギャル子ちゃん』公式サイト
>>『おしえて! ギャル子ちゃん』公式Twitter(@galko_offici