昭和ギャグな展開も見モノに! TVアニメ『おそ松さん』第18話「逆襲のイヤミ」を【振り返り松】
TVアニメ『おそ松さん』の各話エピソードを、視聴者の声とともに振り返る【振り返り松】。2月8日深夜より順次放送の第18話は、アバンの「じょし松さん」にはじまり、A・Bパートぶちぬきでイヤミがフィーチャーされるという、比較的めずらしい構成で展開されました。
今回の舞台は、結婚式の披露宴会場。友人の結婚式に呼ばれたおそ子ら6人(独り身)が、粗相をしたり暴言を吐いたり……。さすがともいうべき“女らしさ”をみせつけました。
視聴者からは「みんな可愛い!」「カラ子超美人!」と、おめかしした6人をベタ褒めする声もあがりましたが、やはり本題はじょし松たちの言動。とくに、結婚式に出席しているにもかかわらずイマイチ乗り気じゃないことに関しては、「披露宴に来てる女集団ってまさにこんな感じだよね。他人の幸せ願ってらんない」「わたしも2000円でいいならそうしたいよ!」「ペアカップは本当にあてつけだよね! わかる!」など、トゲトゲしい言葉のオンパレード。共感に次ぐ共感で、今回も女性視聴者たちをスカッとさせていました。すっかり世の女子の代弁者となった「じょし松さん」。“次”はあるのでしょうか?
イヤミが第2クール6話目にしてようやくまともな姿で登場! 「出番が少ない」「『おそ松くん』では主役だったのに」と番組にケチをつけはじめ、“主役争奪レース”を提案します。そこで、イヤミが仕組んだ罠とは……?
というわけで、久しぶりに登場したイヤミが勝手気まま(?)にするエピソードとなりました。レース参加者は、メインキャラ以外にも松野家のお父さんお母さん、橋本にゃー、ケンタウロス、実松さん、さらには「イヤミの大発見(第6話)」に登場した大統領など、これまで登場したキャラはほぼ全員いたと言ってもいいほど。細部までネタが仕込まれており、視聴者を楽しませました。
もちろん、レース展開もドッタバタ。イヤミのマシンは動き出す前に自爆! 弟たちにカニの甲羅をぶつけられおそ松が早々に脱落! 乱心状態のトト子を、F6の一松が全裸になってノックアウト! 兄弟を裏切り生き残ったトド松をダヨーンが一掃!などなど、熾烈を極める争いとなりました。これには、「メインどころがどんどん死んでいく(笑)」「いつにもましてすさまじいな!」と視聴者。めまぐるしい内容で、目が離せない状態に!
さらに、イヤミが戦線復帰してからは、ますますひっちゃかめっちゃか!! 最終兵器で地球上のあらゆるものを消し去ったり、改造人間イヤミ(!!)が本領を発揮したり、かと思えば十四松はひとりで全く違うことをしていたりと、処理能力の限界をゆく展開をみせました。ともあれ、これぞまさしく赤塚作品の真髄。「原作を見ている感覚」「昭和のギャグアニメみたいで楽しい!」と昔を知る視聴者も満足げ♪
こうして、レースはクライマックスへ。「主役にかける執念がすごい!」「赤塚先生が生んだキャラは根性が違うなあ」と、視聴者もじっと結果を見守りましたが……最後の最後まで争い続けたおそ松とイヤミをかわし、1位になったのは聖澤庄之助! しかも、次回予告のサブタイトルも「聖澤庄之助さん(予定)」となっていて、現状では本当に主役を勝ち取る形となりました。第2クールはあと半分残っていますが……果たしてこの先はどうなる!? 次回は、ワクワクとソワソワが入り混じった状態で視聴することになりそうですね。
■TVアニメ『おそ松さん』
【放送情報】
テレビ東京、テレビ大阪 毎週月曜深夜1時35分
テレビ愛知 毎週月曜深夜3時05分
BSジャパン 毎週土曜深夜0時00分
AT-X 毎週火曜深夜0時30分
【スタッフ】
原作:『おそ松くん』 赤塚不二夫/「週刊少年サンデー」(1962年~1969年)他で連載
監督:藤田 陽一
キャラクターデザイン:浅野 直之
シリーズ構成:松原 秀
美術監督:田村 せいき
色彩設計:垣田 由紀子
撮影監督:福士 享
編集:坂本 久美子
音楽:橋本 由香利
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響監督:菊田 浩巳
音響制作:楽音舎
アニメーション制作:studioぴえろ
【キャスト】
櫻井 孝宏(おそ松)
中村 悠一(カラ松)
神谷 浩史(チョロ松)
福山 潤(一松)
小野 大輔(十四松)
入野 自由(トド松)
遠藤 綾(トト子)
鈴村 健一(イヤミ)
國立 幸(チビ太)
上田燿司(デカパン)
飛田 展男(ダヨーン)
斎藤 桃子(ハタ坊) ほか
【パッケージ情報】
●Blu-ray&DVD『おそ松さん』第一松
2016年1月29日(金)発売
Blu-ray 6800円(税抜) DVD 5800円(税抜)