人気モデル・岡本夏美さんが見た! 藤岡弘、さんと映画『仮面ライダー1号』の撮影現場とは!
1971年に放送を開始した『仮面ライダー』。変身ポーズの導入や変身ベルト、仲間となる2号の登場や颯爽と乗りこなすバイクなど、瞬く間に変身ヒーローブームを巻き起こました。そんな、仮面ライダーの原点となる「仮面ライダー1号」が、映画『仮面ライダー1号』として復活!
また、映画『仮面ライダー1号』で、「1号」と「本郷猛」を演じるのは、藤岡弘、さん自身の主演が決定し、アニメイトTVの記事でも大きな話題となりました。
そして、本作でヒロイン役の立花藤兵衛の孫・立花麻由を演じるのは、雑誌セブンティーンの専属モデルとして活躍中の岡本夏美さん。今回は、そんな彼女に、インタビューを実施。彼女の映画出演の事、『仮面ライダー』への想い、そして撮影現場でみた新旧ライダーの様子など伺ってきました。
■ 人物設定は、監督以上にお父さんや伯父さんから?
――今回の映画『仮面ライダー1号』では、文字通り「仮面ライダー1号」と「本郷猛」を藤岡弘、さん自身が主演を務めるということで大きな話題を集めました。この映画に出演することが決まったときは、どう思われましたか。
岡本夏美(以下、岡本):もう、決まったときは思わずガッツポーズをとりましたね。お芝居をさせていただく機会が増えたころから、いつか『仮面ライダー』シリーズに出演したいと思っていましたから、夢が叶いました。
――岡本さんは現在17歳、現役女子高生とのことですが、『仮面ライダー』のことはご存じでしたか?
岡本:もちろん知ってますよ! 『仮面ライダー555』(2003年)とか『仮面ライダー電王』(2007年)をよく観ていましたし、仮面ライダー1号のことだってちゃんと知っています。歌だって歌えますから。「仮面ライダー、仮面ライダー、ライダー、ライダー♪」って(笑)。
――すごいですね。最初の『仮面ライダー』(1971年)ですと、岡本さんのお父さんがご覧になっていたような時代ですよ。
岡本:そうですね。父は『仮面ライダーV3』(1973年)をよく観ていたって言っていました。
――岡本さんが演じる本作のヒロイン・立花麻由は、本郷猛のよき理解者であり、1号からストロンガーまでの歴代7人ライダーを見守ってきた「おやっさん」こと立花藤兵衛の孫という設定でしたが、これについてはどう思われましたか。
岡本:そうなんですよね。撮影に入る前、金田(治)監督から少し「おやっさんとは、こういう人物で……」とお話があったんですけれど、それに加えて父や叔父から「立花藤兵衛とは……」みたいなことを言われましたね。私がこの映画に出演する情報が解禁されたときも、ファンの方々がTwitterで「立花藤兵衛の孫を演じるなんて、凄いね!」なんてコメントをいただくことが多く、改めて立花藤兵衛という人物の存在の大きさを実感しました。
この度、仮面ライダー45周年記念超大作
— 岡本夏美 (@723natsumi_okmt) 2016年2月2日
映画『仮面ライダー1号』に
ヒロイン 立花麻由として
出演させていただきます!!!✨✨
こんなに歴史的な作品でヒロインをやらせていただけて本当に幸せです。
ぜひ楽しみにしていてください! pic.twitter.com/DPVN47v0DZ
■ 藤岡さんの演技に「あ、私「ライダーの世界」に入り込んでいる」と実感!
――藤岡弘、さんと一緒にお芝居をする場面が多かったと思いますが、藤岡さんの印象はいかがだったでしょうか。
岡本:藤岡さんは以前から仮面ライダーの印象が強くて、初めてお会いしたときも「あっ、仮面ライダーだ~!」って感激しました。
――劇中では、3年ぶりに帰国した本郷猛に対して冷たい態度をとるなど、麻由の複雑な心境が描かれていましたね。
岡本:育ての親(本郷猛)が突然いなくなって、いきなり帰ってきたんです。麻由にとっては嬉しいことなんですけれど、素直になれなくてツンとしちゃうとか、女子高生っぽいセリフや行動が描かれていて、とても共感できました。猛と食事をするシーンなんて、本当はとても楽しいんですけれど、楽しくないっていうお芝居をするのが難しかったですね。監督からは、ちょっと今のところ笑いすぎだねって言われたこともありました(笑)。
――撮影の合間などで、藤岡さんとお話をしたことってありますか。
岡本:とても優しくしていただいて、いろんなお話をしましたよ。最初に藤岡さんとご一緒したのが、クライマックスのかなりシリアスなシーンだったんですけれど、役のイメージを作りやすくするように、1号の経緯や「命」の大切さなど、事前に30分くらいお話をうかがいました。もちろん、撮影の合間にもたわいないお話をしてくださり、緊張をほぐしてくださいました。藤岡さんご自身で入れてくださったコーヒーもいただきました。とても美味しかったですよ。
――撮影の中で、岡本さんが気づいた「藤岡さんの意外な一面」があれば教えてください。
岡本:メリーゴーランドではしゃぐところですね。女子高生の私より楽しそうでした(笑)。藤岡さんは撮影の間はずっとニコニコされていて……そもそもすごく笑顔が素敵な優しい方なんです。そんな雰囲気だったので、常に周囲の空気はなごやかでした。
――本郷猛の「変身ポーズ」をご覧になったときの感想はいかがでしたか。
岡本:率直に「あっ本物だ」と思いましたね。ライダーの変身ポーズを生で観るのはなかなかレアだと思いましたし、そんな環境に自分がいられることのありがたさを感じました。私の目の前で仮面ライダーが変身し、助けてくれているシーンを撮影しているときは、ほんとうに私が「ライダーの世界」に入り込んでいるんだな~と、改めて感激しましたね。
【ニュース】45年を経ての主演オファーに「血が騒いだ!」 仮面ライダー1号・本郷猛役は、藤岡弘、パワーアップした仮面ライダー1号&愛車ネオサイクロンもお披露目 https://t.co/kh0lBHnaqU pic.twitter.com/NsdjboNGSc
— アニメイトTV公式 (@animate_tv) 2016年1月27日
■ 撮影が進むうちに「金田語」を習得!
――現在テレビシリーズが好評放送中『仮面ライダーゴースト』の天空寺タケル役・西銘駿さんとも共演されていますね。
岡本:駿くんとは一歳上で年齢が近いので、撮影の合間には学校の話、テストの話など、まるでクラスメイトみたいな会話をすることが多かったですね。駿くんは天然ボケなところがあって、いつも私と御成役の柳(喬之)くんたちとで一日二回ほどツッコむ、コントのような状況になりました(笑)。ほんと、常に天然なんですよ。みんなが話していて、ドッと笑ったタイミングから5秒遅れで笑ったりするんで「衛星中継かよ!」とか(笑)。楽しい現場でした。
――タケルが麻由を調査するため、教師に扮装して学校に潜入するシーンなどはコミカルでしたね。
岡本:駿くんのヘッポコ先生ぶりがとっても上手いって、すごく褒められていましたね。素に近いのかもしれません(笑)。でも、あそこでのタケルって、ストーカーみたいな行動をするでしょう。駿くん自身が「俺もキモいと思う」って言っていましたね。
――学校のシーンでは「麻由が何者かに憑依される」といった難しいお芝居もありましたね。
岡本:普通に笑ったり泣いたりする女子高生と区別をつける意味で、目線に注意しました。もう「目で殺す」くらいの勢いでカメラをにらみつけてくれと言われましたね。普段の麻由と違う怖さが表現できていればいいのですけれど。どうでしょうか。アクション監督の竹田(道弘)さんが「すごくいい目してたよ」って言ってくださったので、その言葉を信じています(笑)。
――金田治監督の印象はいかがでしたか?
岡本:感覚的な演出をされるので、擬音が多かったですね。「ここでガーッと来てピュンって来て、車がゴーンってなるんだよ!」って言われて「……もう一度いいですか?」って聞き返してしまいました(笑)。でも、撮影が進むうちに私も「金田語」が理解できるようになりました。なるほど、こういうことをおっしゃりたいんですねと(笑)。監督は映像表現に強いこだわりを持たれている一方で、私が演技のアイデアを出しても受け入れてくださり、とても可愛がってくださいました。
――金田監督作品はハードなアクションシーンも大きな魅力です。今回は岡本さんにもアクションの見せ場があったんですね。
岡本:アクション、やりましたよ! ショッカー戦闘員を投げとばしています。私はアクションをするのは初めてなんですけれど、麻由は「多少の心得がある」設定なので、難易度の高そうな立ち回りもやらせていただいています。竹田アクション監督にいろいろと教えていただいたんですけれど、やってみると難しくて。うまくできなくて悔しい思いもしました。駿くんは動きも速く、アクションもバンバン決まっていて、こういう動きを女の子でもできればカッコいいんだろうな~って思っていました。竹田さんは「初心者でそこまでできたら十分だよ」なんて言ってくださって、チャレンジがしやすい現場でしたね。高校生でもこんな動きが見せられる、というのが監督のこだわりポイントだと思いますので、麻由のアクションシーンにも注目してくだされば嬉しいです。
――麻由を命がけで守って戦う仮面ライダー1号=本郷猛のような存在をどう思われますか?
岡本:まさに、これぞ「ヒーロー」と呼ぶべき存在だと思っています。猛がこれまで自分の身体がボロボロになるまでずっと戦ってきたという事実を、麻由が知るシーンがあるんです。そこで猛から麻由に伝えられた言葉が、すごく心にグッと来るものになっています。麻由だけでなく、演じている私自身の心にも響くところがさまざまな箇所にあって、本郷猛が訴えたい「命」のメッセージが心に伝わってきます。ほんとうに、本郷猛は藤岡さんそのものでしたね。
――最後に、岡本さんを応援してくださるファンの人に一言メッセージをお願いします。
岡本:今回の映画に出演することが決まったとき、家族も喜んでくれましたが、ファンのみなさんがとても喜んでくださったんですよ。そういった環境が、すごくありがたいなって思いました。撮影では、本郷猛に対する麻由の心情や「命」に関するメッセージ性などを多くの人たちに伝えられたらと思い、全力で演じました。小さな子どもたちから大人の方まで幅広い世代で楽しめる映画だと思いますので、ぜひ多くの人たちに観ていただきたいです。
[取材&文・秋田英夫]
◆公開情報
映画「仮面ライダー1号」
3月26日(土)ロードショー!
<STORY>
命を、愛を、未来へつなげ― 本郷猛、最後の日!! この春、究極のヒーロー「仮面ライダー1号」の勇姿を目撃せよ!
今から45年前、男は悪の秘密結社ショッカーの手によって改造人間にされた。あの日以来、人間の自由を守るため、男は戦い続けている。彼の名は、本郷猛。この世に誕生した、最初の仮面ライダーである。長年にわたり、海外で悪と戦ってきた猛は、ひとりの少女の危機を知り、急遽帰国する。少女の存在が、かつての最高幹部・地獄大使を復活させるために不可欠なのだ。猛は、ショッカーが少女を狙う理由を探っていた仮面ライダーゴースト=天空寺タケルや、その仲間たちと出会う。しかし、あまりにも過酷な日々を過ごしてきた猛の肉体は、すでに限界へと近づいていた。少女の危機、そして新たな組織・ノバショッカーがもたらす日本の最大の危機に、伝説の戦士・本郷猛が「変身」する。闘い続けてきた本郷猛を待つものは安らぎか、それとも――。
<出演>
藤岡弘、 西銘駿 岡本夏美 阿部力 長澤奈央 武田幸三 大沢ひかる 山本涼介 柳喬之 竹中直人/大杉漣
<スタッフ>
原作:石ノ森章太郎
企画:藤岡 弘、
監督:金田 治(ジャパンアクションエンタープライズ)
脚本:井上敏樹
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