LiSA特別連載「苦しかったからこそ真剣に音楽と向き合えた」

【LiSA×Life CARD 特別連載第1回】 岐阜から東京へ……「苦しかったからこそ真剣に音楽と向き合えた」

2015年12月17日、数々のTVアニメ主題歌を担当してきたアーティストLiSAさんとライフカード株式会社がタイアッププロモーション『Fo"u"r LiFE』をスタートさせました。

人は4年で何が変わるのか、何が人生を変えるのか。 4年に1度の祭典と言われることもあれば、大学生活も4年である。4年というのは一つの人生の周期のようでもある。

そんな4年という時間で大きく変化してきたLiSAさんが2016年4月にデビュー5周年を迎えるにあたり、デビュー前やこれまでの4年間、そしてこれからの未来について何を考えて、どう人生を設計していくのかについて全5回に渡って、お届けしていきます。

取材・文:西原史顕、織田上総介 撮影:山本哲也

家出同然で岐阜から東京へ

――LiSA×Life CARD 『Fo"u"r LiFE』では昨年から、映像や写真を通してこれまでのLiSAさんを振り返っていますが、今回は、上京したての頃のお話を中心に聞いていきたいと思います。まず岐阜から出てきて最初に住んだ場所が高田馬場とお聞きしましたが……。

LiSA:もともと東京には、度々ライブをしたり、ライブを観に来たりしていて、音楽仲間がたくさんいました。

そうした日々を過ごす中で、「自分も東京で勝負したい」という気持ちが強くなり、自力でお金を貯めながら、岐阜で東京の家も決めて、契約の最後に保証人が必要な場面で、母親に「保証人がいるからハンコちょうだい」と話したら反対されました。

まだ精神的に子どもだった私は、「せっかく決めてきたのに、なにそれ!もういいよ!」と、家出同然で実家を出て、初めて一人暮らしした場所が高田馬場でした。

なぜ高田馬場だったかというと、そこにある「GATEWAY STUDIO高田馬場CLUB PHASE(以下、ゲートウェイ)」が仲間の集まれる場所でしたし、「山手線ってなんかカッコイイ!」みたいな憧れもありつつ……(笑)。

しかも大好きなラーメン屋も音楽の学校もあるし、自分の中で「音楽と寄り添っている感じ」がしたというのが選んだ理由です。

――岐阜時代から東京の音楽仲間がいたのですね。そんな中でバンド「Love is Same All」を結成し、活動をしていたと伺っていますが、結成の経緯はどういったものでしょうか?

LiSA:すごく複雑なんですが、簡単にまとめると、当時の自分の歌やパフォーマンスを見てもらうためには、岐阜から近い名古屋ではなく東京で歌う必要がありました。

ただ、私は一人で歌えるタイプではなかったので、「バンドがいないと私は歌が歌えない」「自分の本来のパフォーマンスができない」と思った時に、一緒にやってくれるバンドメンバーを求めたんです。

それで当時、お世話になっていた方に相談して、バンドメンバーを紹介してもらい、結成したのが「Love is Same All」です。

「最後のチャンスにかけてみたい」

――岐阜からバンドメンバーと一緒に出てきたわけではないのでしょうか?

LiSA:岐阜から出たての頃は、地元で一緒にやっていたバンドメンバーと活動していました。ゲートウェイ自体は、東京で練習をするために使っていたり、東京でライブをするためにみんなで集まる場所だったんです。

そんな中で自分が岐阜の時から組んでいたバンドを解散し、「東京で音楽をやっていこう」と思えたのは、「Love is Same All」のメンバーがいて、そのメンバーが「東京でできることはたくさんあるよ」と背中を押してくれたからですね。

――なるほど。そうして高田馬場の家を選び、LiSAさんの中では「挑戦する環境が見えてきた」わけですね。あとはお母様のお許しだけあれば、すぐに引っ越せる状態を自分でつくり上げたということですね。

LiSA:そうですね。ただ、もともと東京でバンドをやっていたわけではないので、ライブハウスのみんなと信頼関係をつくり、そこでの良いイベントにブッキングしてもらって……と先のことを想像すると、「これからどれだけの労力を使うんだろう」という果てしない道のりを感じました。

それでも「最後のチャンスにかけてみたい」って思ったんです。

――では、とにかくゲートウェイに集まり、みんなで練習をしながら、日々ライブをしていたんですかね。

LiSA:そうです。しかも、ちゃんとバンド活動できるようにするため、地元で100万円ちょっと貯めてきたんですよ。

とはいっても、バンド活動に対して一生懸命になりすぎて、家具も何もなくて……本当に布団が一枚あるだけでした。それに服もダンボール1個あるだけの、冷蔵庫なし生活だったので、冬の時期には野菜をベランダに置いて冷やすみたいな……(笑)。

そうした状況下で一番大変だったのは、アルバイトが見つからなかったことです。バンドやライブ活動をするために、アルバイトを休まなくてはならず、さらにみんなとの予定も合わさないといけないし……となった時に、都合のいいアルバイトが全然ありませんでした。

なので、地元で貯めてきた100万円はあっという間になくなりました。

朝から夜まで3つのアルバイト……苦しいからこそ真剣に音楽と向き合えた

――高田馬場の借りた家で生きていかなくてはいけないという中で、その暮らしぶりや心境はどういったものだったのでしょうか?

LiSAとにかくやるしかなかったです!

人生かけて東京に出てきたし、帰る場所もなかったので。その時はメンバーと「どうしたらいいライブができるのか」「どんな風にいろんな人と繋がり、話を吸収するのがいいのか」「自分が向上するためには何をしたらいいのか」をずっと考えていました。

それこそどんなパフォーマンスを、どういうキャラクターで、どういう方向性で歌えばいいのか、を自分たちで考えることから始めなければいけなかったので……。

当然ですが、当時はプロデューサーみたいな見極めてくれる人もいなかったので。

だからこそ自分たちで考えなければいけなかったし、リハーサルスタジオに入るお金と時間も必要で、そのためにアルバイトしないと……という感じで、朝から夜まで3つくらいアルバイトをして、夜中から朝方まではスタジオに入って練習。

その後に、2~3時間寝て、また朝からアルバイトに行くという生活をしていました。かなりハードだったのですが、今となっては楽しかったと思えますね。

――それをやり遂げられたのは、夢を見て、自ら退路も絶って上京してきた覚悟があるからこそ、ですよね。

LiSA:やはり私は小さい頃から憧れていたものが音楽にあり、そのために一つひとつの選択をしてきました。

20歳前後の当時もそうですが、中学生の頃は今の事務所と一度は契約をしたものの、何も芽が出ず契約が切れ、また次に東京に出てくる直前に契約をしたのですが、それも切れて……。

それで途方に暮れていましたが、ただバンドをやるしかなく、一生懸命打ち込みつつ、それで心が救われていました。

――そのバンド仲間と当時ここゲートウェイで語り合った思い出、あるいは音楽の中で、今の自分にも通じているものはありますか?

LiSA:もう全部です。東京に出てきて特に「甘かったんだな、私」って痛感しました。

地元でバンドをやっていた頃は、すごく一生懸命やっていたつもりだったんですが、東京に出てきてまだまだ「もっとできること」や「考えられること」がいっぱいあったんだなと思いました。

ゲートウェイでみんなと話したことや作ってきたこと、勉強させてもらったことがすごくたくさんあって……。本当にすごく常識的なことから始まり、音楽面ではアレンジの仕方など、真剣に音楽と向き合えた時期を過ごせたので、今、その経験が全部活かされていると思います。

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LiSA×LifeCARD 『Fo"u"r LiFE』


LiSA×Life CARDではLiSAの人生の軌跡とこれからを追う企画、「Fo"u"r LiFE」を実施中です。「Fo"u"r LiFE」ではコラボレーションカード「LiSA CARD」はもちろん、彼女の人生そのものにフォーカスを当て、映像、写真、発言などをログとして残しています。

ライフカードは、まもなく5周年を迎えるLiSAのこれまでの人生と、その先にある新たな人生の続きに迫ります。

LiSA×Life CARD 『Fo"u"r LiFE』はこちら
http://lisa-lifecard.jp/

オリジナル特典多数!LiSA CARDはこちら
http://lisa-lifecard.jp/card/

Twitterでは撮りおろし画像とフレーズで綴る「LiFE LOG」を連載中
https://twitter.com/LiSA_LifeCARD

LiSAプロフィール


アニソンやJ-POPといったフィールドの壁を超えて、ソリッドなロックからキュートなポップスまでスタイルにとらわれず体現できる女性ヴォーカリスト=LiSA。

2011年ソロデビュー。
今年デビュー5周年を迎え、これまでにシングル9作、配信シングル1作、フルアルバム3作、ミニアルバム1作、ライブBD&DVD3作をリリース。数々のアニメ主題歌・劇中歌を担当、全てのシングルが上位にランクインするヒットを連発。

ラウド系ロックからポップスまでを唄いこなす、変幻自在さが持ち味の音楽性は、アニメファンだけでなくロックファンからも大きな支持を得ており、数々のアニメフェス、ロックフェス共に出演するアーティストとして、確固たる存在感を発揮している。

観客を興奮の渦に巻き込んで行く圧倒的なライブパフォーマンスは、海外でも高い評価を受けており、その活躍の場は日本だけには留まらない。

また、2015年には大ヒット映画「ミニオンズ」で日本語版キャストに抜擢され吹き替えに初挑戦するなど、様々なフィールドで活躍をする、今最も注目されている女性アーティストの一人。

LiSA Official Website:http://www.lxixsxa.com/
LiSA Official YouTube:https://www.youtube.com/c/lisaSMEJ

2ndミニアルバム「LUCKY Hi FiVE!」リリース情報

発売日:2016年4月20日(水)
商品名:LiSA 2ndミニアルバム「LUCKY Hi FiVE!」 
収録曲:新規書きおろし楽曲、全7曲を収録!!
M-1:「ラブリーデイ」(作詞:LiSA、古屋 真 作曲:野間康介(agehasprings) 編曲:堀江晶太)
M-2:「Hi FiVE!」(作詞:LiSA、田淵智也 作曲:田淵智也 編曲:akkin)
M-3:「Psychedelic Drive」(作詞:LiSA 作曲:横山直弘(from 感覚ピエロ) 編曲:堀江晶太)
M-4:「She」(作詞:LiSA  作曲:PABLO a.k.a. WTF!? 編曲:PABLO a.k.a. WTF!?)
M-5:「halo-halo」(作詞:LiSA 作曲:小南泰葉 編曲:江口 亮)※NHKワールドTV「J-MELO」2016年4月~エンディングテーマ
M-6:「Get free」(作詞:LiSA、古屋 真 作曲:Ryota Kawamura、Rebecca Hollcraft 編曲:akkin、RIO)
M-7:「終わらない冒険」(作詞:LiSA 作曲:高橋浩一郎 編曲:akkin)

商品形態/価格:
・初回生産限定盤(SVWC70141-70143 / 3,500円 +税)
・通常盤(SVWC70144 / 2,500円 +税)

商品仕様:
初回生産限定盤(CD+BD+DVD)/※BDとDVDの収録内容は同じです。

特典:
・リードトラック「Hi FiVE!」ミュージッククリップ
 +「Believe in myself, Believe in the dream」収録Blu-ray&DVD付
・撮りおろし48Pブックレット
・三方背スリーブケース仕様
・5th ANNiVERSARY『Hi! FiVE』記念ステッカー封入

通常盤(CD):
・「LiSA DiSCOGRAPHY HiSTORY」ブックレット付
・5th ANNiVERSARY『Hi! FiVE』記念ステッカー封入
※初回生産分のみ

ソロデビューミニアルバム「Letters to U」アナログ盤リリース情報

LiSAデビュー5周年を記念した、初のアナログ盤リリース決定!!
発売日:2016年3月23日(水)
商品名:LiSA 1stミニアルバム「Letters to U」 
収録曲:「Letters to U」収録楽曲、全7曲を収録
商品形態:完全数量生産限定盤(LP)※30cmアナログレコード 5,000セット限定発売
品番/価格:SVWJ-7760 / 2,800円 +税
特典:LiSAセルフライナーノーツ/復刻B3サイズ販促ポスター同梱/シリアルナンバー付番

全国ホール&Zeppワンマンライブツアー「LiVE is Smile Always~Hi! FiVE~」開催情報

LiSAソロデビュー5周年を祝う、全国16公演のホール&Zeppライブツアー!!

全16公演:
4/20(水)NHKホール(東京)
4/21(木)NHKホール(東京)
5/1(日)神奈川県民ホール(神奈川)
5/7(土)大阪オリックス劇場(大阪)
5/8(日)名古屋センチュリーホール(愛知)
6/4(土)福岡市民会館(福岡)
6/10(金)Zepp Tokyo(東京)
6/11(土)Zepp Tokyo(東京)
6/19(日)金沢市文化ホール(石川)
6/25(土)仙台市民会館(宮城)
7/9(土)広島上野学園ホール(広島)
7/10(日)三木町文化交流プラザ(香川)
7/16(土)新潟テルサ(新潟)
7/23(土)Zepp Nagoya(愛知)
7/24(日)Zepp Namba(大阪)
7/30(土)Zepp Sapporo(北海道)

LiSA「LiVE」情報ページ:http://www.lxixsxa.com/live/

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