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そしてμ’s は伝説に……「ファイナルライブ」ライブレポート

そしてμ’s は伝説になった……。将棋棋士九段・高橋道雄の「ラブライブ!μ's Final LoveLive! ~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」ライブレポート

 アニメイトTV読者のみなさま、はじめまして。将棋棋士九段の高橋道雄と申します。
 “なぜアニメイトTVにプロ棋士が?”と思う方がほとんどでしょうが、私自身、アニメを始めとして、マンガや特撮、映画や海外ドラマなど、エンタメ系全般をこよなく愛する55才なのです。『ラブライブ!』にもそれはそれはどっぷりとはまり込んで、5年が経ちました。

「えっ? なんだって?? 声優さんたちがアニメと同じように、歌って踊るんだって???」
 『ラブライブ!』との出会いは、そんな驚きから始まりました。以来、アニメ作品の面白さ、ライブの楽しさ、楽曲の素晴らしさ、そして監督さんを始め、制作スタッフのみなさんの熱意を感じつつ、アニメーションと声優さんたちの2組のμ’sの成長振りをずっと見守ってきました。
 そんな中、青天の霹靂だった「ファイナルライブ」の言葉。
 これは、絶対にその場に立ち会いたい、いや、立ち会わねばと、思っていたところへアニメイトTVさんより、「ファイナルライブのライブレポートを書いてみませんか?」とお声をかけて頂き、二つ返事で承諾した次第です。

 で、4月1日。行って来ました東京ドーム。
 始まる1時間前からW-Encoreまで片時も目を離さずに見届けて、そして、帰宅後、心があったかいうちに、この日、この時に書いておこうと、すぐさま記事にしたのが、以下のレポートです。
 『ラブライブ!』という作品に出会った感謝、μ’sがいてくれた事の感謝、それから、『ラブライブ!』がこれだけ多くの人に愛されている事をレポートから読み取って頂けましたら幸いです。

 開演が近づくにつれて、会場内はぎっしり満員。野球での内野あたりにもアリーナ席が設けられていて、野球の時よりもさらに多くの人が入場出来るようになっています。上は4階席まで。これは凄い人数です。
「開演まで1時間を切っています」のアナウンスが聞こえた頃、場内では「Snow halation」の曲が流れていました。
 穂乃果ソロの場面では、それまで真っ白に統一されていた場内の色が一瞬でオレンジに。見事な早業に、大きな拍手が起こります。

 アルパカに赤ちゃんが生まれたのを始めとしたライブオリジナルアニメがスクリーンに映し出された後、いよいよ開演。イントロが流れ出すと、早くも場内は大盛り上がりに。
 みなさん、元気いっぱいの合いの手によって、μ’s のメンバーの登場を待ちます。
 1曲目は「僕らのLIVE 君とのLIFE」。
 『ラブライブ!』の、そしてμ’sの原点でもあり、ファーストライブでも最初に披露したこの曲。やはりファイナルライブでも、ここからです。
 素晴らしくきれいなスクリーンに、アニメの中のμ’sのみんなが元気よく踊っているのをバックに、キャストのμ’sがそれに負けないくらい、元気いっぱいに歌って踊ります。
 次は「僕らは今のなかで」が続きます。2曲目にして、早くも盛り上がり最高潮に。開演したばかりなのに、もうクライマックスのような熱気に場内が包まれます。

 2曲終わって、恒例の自己紹介ののち、ライブが再開。「夏色えがおで1,2,Jump!」「Wonderful Rush」「友情ノーチェンジ」と馴染みの曲が続きました。途中、横から見ると、メンバーがまるで魔法のじゅうたんに乗っているようにも見えるシーンもあって、演出が凝っているのがわかります。
この3曲はファーストライブからずっと歌われてきている曲で、場内のファンのみなさんもとても慣れたもの。一糸乱れぬ合いの手で、メンバーを後押しします。

 今回の幕間映像は、μ’s Chronicleと題して、メンバーのインタビュー。第1回目は、その頃の出会いやアニメーションPVについてなど。その当時に思っていた事やその状況など、とても貴重なお話を聞く事が出来ました。

 6曲目~8曲目は「もぎゅっと“love”で接近中!」「baby maybe 恋のボタン」「Music S.T.A.R.T !!」。初期の頃のカップリング曲の「baby maybe 恋のボタン」を挟んでくるあたり、初期の頃からのファンの気持ちも大切にしてくれている雰囲気が感じられます。

 MCを挟んで、メドレーパートに。メドレーは最初、全員での「ユメノトビラ」から始まって、TVアニメでの2年生3人、新田さん、内田さん、三森さんによる「ススメ→トゥモロウ」。続いてまたみんなが合流しての「Wonder zone」「これからのSomeday」「Love wing bell」と続きます。人気のある曲が次々と披露され、ファンのみなさんのテンションも上がりっぱなし。短めのMCを入れて、「Dancing stars on me!」「Happy maker!」と乗りのいい曲を続けて、さらに場内を盛り上げまくります。

 幕間映像第2弾は、ファーストライブについてのインタビューなど。ここからは、ユニット祭り。先陣を切ったのは、新田さん、内田さん、久保さんのPrintempsです。
 新しい曲の「WAO-WAO Powerful day!」「NO EXIT ORION」。今回はさらにもう1曲、ファーストライブからのファンにとっては感涙ものの「sweet&sweet holiday」が披露されました。

 次は、lily white の登場。三森さん、飯田さん、楠田さんの3人とも、ワンピースがとても似合っています。特に、髪形を少し大人っぽい感じにした三森さんが、もう超絶に美しくて、頭がクラクラしたファンの人も、きっと多かったのでは?
「思い出以上になりたくて」「ふたりハピネス」「春情ロマンティック」。80年代の雰囲気を醸し出すlily white の曲は、特に私の世代の人間には心にジンジン響きます。

「Cutie Panther」のイントロが流れ出したら、それは南條さん、Pileさん、徳井さんによるBiBiの出番です。
いつもながら、抜群にノリがいいです。続けて新しい曲の「PSYCHIC FIRE」「錯覚CROSSROADS」を続けて披露。BiBiの時は、大いに楽しめるようなスクリーンの演出があって、ファンのみなさんも笑顔でいっぱい。3人の息の合ったパフォーマンスに場内大騒ぎ。

 3回目の幕間映像の間に、メンバーは衣替え。ここからは、劇場版での楽曲のお披露目です。
 まずは「Angelic Angel」。あの劇場版での和風の衣装がそのまま再現されていて、大きな歓声が起こります。いつもはきれいな長い髪を結ばずにいる海未ちゃんが、劇中の髪形を見事に再現して踊っていました。また扇子の残像も、スクリーンを使ってきっちりと描き出していて、場内はさらなる歓声に包まれます。
 続いては和風テイストつながりで、「輝夜の城で踊りたい」「だってだって噫無情」。この2曲も、ライブではとりわけ盛り上がる曲です。

 幕間映像4回目で、TVアニメ2期についてのインタビューを見終えたら、まるでアニメの星空凛ちゃんがそのまま出て来たのかと思うくらいの元気さで、飯田さんが登場してきました。アップにしたりっぴ―こと飯田さんが可愛い!
 久保さん、Pileさんも登場し、で1年生による劇場版挿入歌「Hello,星を数えて」を披露。ミュージカル風の構成で、テンポもよく、とても楽しいです。南條さん、楠田さん、徳井さんの3年生による劇場版挿入歌「?←HEARTBEAT」では、コミカルな曲調に乗せて、ノリノリで歌い切ります。 新田さん、内田さん、三森さんの2年生トリオによる「Future style」は、この3人で初めて歌った「ススメ→トゥモロウ」から、大きく成長したところを見せてくれました。

 幕間映像5回目では、メンバーそれぞれが、この9人でいられた事の感謝の言葉を述べていました。この流れでTVアニメ2期OPの「それは僕たちの奇跡」を歌い上げ、ライブはまだまだこれからと意気込みます。

 まずは「ミはμ’sic のミ」。
 続いて、「この怒涛のセットリストを見よ!」と言わんばかりに「Super LOVE=Super LIVE!」「No brand girls」と最大最高に盛り上がれる2曲が続けて来ました。ドーム内の一体感が凄いです! 凄すぎます! ボルテージは最高潮。
 その空気感で「KiRa-KiRa Sensation!」に突入です! 大きなスクリーンに映し出されるメンバーのみなさんの表情がとても幸せそう。これはもう、みんなで叶えた物語、ですね。

 MCでは、劇場版と同じように、「SUNNY DAY SONG」の踊り方を伝授してくれて、曲に入ります。まさに、劇場版で見たあのアキバでの雰囲気そのままで。ここでいったん終演を迎えます。

 でも、まだまだライブは終わりません。「アンコール!」の掛け声が、ドーム中に響き渡ります。
 アンコールは「START:DASH!!」から。待ちかねたように、ファンのみなさんの声援がひときわ高くなります。次に「Snow halation」と『ラブライブ!』の楽曲の中でも屈指の名曲が続けられました。開幕前の練習そのままに、会場が真っ白から一瞬でオレンジ一色に変わる様は、まさに圧巻です。

 続いて、「Oh,Love&Peace!」、そして「どんなときもずっと」と、大好きな仲間と物事をやり遂げて、更に前を進もうとする曲調となって、ライブの終わりが近いとファンのみなさんの心も少ししんみり。本日最後のMCは、メンバー一人一人からのメッセージでした。
 ファーストライブの時からするとμ’sのみなさん、本当に成長した姿に見えます。MCも落ち着いていて、とても堂々としています。新田さんのメッセージが秀逸で素晴らしい! 

 この6年間。この個性の強いメンバーをよくぞまとめ上げてきましたね。誰からも愛される新田さんの人柄があってこそ出来た事です。お疲れ様。よく頑張りました。メンバーみんなの成長に感動しつつ、ファイナルシングルの「MOMENT RING」を聞いて、また感動。
 再びアンコールの声が響き渡った時、ドームの天井には、「μ’s」の文字が映し出されました。おお~っと、会場は大歓声。最後の幕間映像は、ファーストライブからのライブの振り返りとメンバーたちの今の思いを語ってくれました。

 それに聞き入っていたら、何やらセンターから中央のステージに向けて、大きな花のつぼみがゆっくりと進んできました。途中で中から光が漏れ出して、そのうち、大きな羽をゆったりと広げるように開いたら、中からμ’sのメンバーが。
 そしてダブルアンコールは「僕たちはひとつの光」。きっとメンバーのみんなも、最後にはこの曲と決めていたと思います。

 歌い終わって、やり切って、メンバーがステージに戻って行く時、自然発生的に、会場のみんなでの合唱が始まりました。
 これは、会場のみんなからメンバーのみんなへの感謝の気持ちだよ。
 ありがとう、ラブライブ!。
 ありがとう、μ’s。
 多分、ファンのみなさんの気持ちはひとつだったでしょう。メンバーの姿が、ステージから見えなくなっても、拍手が鳴りやみません。余韻にずっと浸っていたいというように。
μ’sのメンバーも、会場のみなさんも、ライブビューイングのみなさんも、そして世界中のみなさんも、心が一つになった素晴らしいライブでした。

[取材・文/高橋道雄]

■「ラブライブ!μ's Final LoveLive!~μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」
4月1日(金)公演-2日目-セットリスト


M1 僕らのLIVE 君とのLIFE/μ's
M2 僕らは今のなかで/μ's
 ― MC1 ―
M3 夏色えがおで1,2,Jump!/μ's
M4 Wonderful Rush/μ's
M5 友情ノーチェンジ/μ's
 ― 幕間映像1 ―
M6 もぎゅっと”love”で接近中!/μ's
M7 baby maybe 恋のボタン/μ's
M8 Music S.T.A.R.T!!/μ's
 ― MC2 ―
<メドレーパート(M9~M13)>
M9 ユメノトビラ/μ's
M10 ススメ→トゥモロウ/高坂穂乃果(CV:新田恵海)・南 ことり(CV:内田 彩)・園田海未(CV:三森すずこ)
M11 Wonder zone/μ's
M12 これからのSomeday/μ's
M13 Love wing bell/μ's
 ― MC3 ―
M14 Dancing stars on me!/μ's
M15 Happy maker!/μ's
 ― 幕間映像2 ―
M16 WAO-WAO Powerful day!
Printemps(高坂穂乃果(CV:新田恵海)・南 ことり(CV:内田 彩)・小泉花陽(CV:久保ユリカ))
 ― Printemps MC ―
M17 NO EXIT ORION
Printemps(高坂穂乃果(CV:新田恵海)・南 ことり(CV:内田 彩)・小泉花陽(CV:久保ユリカ))
M18 sweet&sweet holiday
Printemps(高坂穂乃果(CV:新田恵海)・南 ことり(CV:内田 彩)・小泉花陽(CV:久保ユリカ))
M19 思い出以上になりたくて
lily white(園田海未(CV:三森すずこ)・星空 凛(CV:飯田里穂)・東條 希(CV:楠田亜衣奈))
M20 ふたりハピネス
lily white(園田海未(CV:三森すずこ)・星空 凛(CV:飯田里穂)・東條 希(CV:楠田亜衣奈))
 ― lily white MC ―
M21 春情ロマンティック
lily white(園田海未(CV:三森すずこ)・星空 凛(CV:飯田里穂)・東條 希(CV:楠田亜衣奈))
M22 Cutie Panther
BiBi(絢瀬絵里(CV:南條愛乃)・西木野真姫(CV:Pile)・矢澤にこ(CV:徳井青空))
M23 PSYCHIC FIRE
BiBi(絢瀬絵里(CV:南條愛乃)・西木野真姫(CV:Pile)・矢澤にこ(CV:徳井青空))
 ― BiBi MC ―
M24 錯覚CROSSROADS
BiBi(絢瀬絵里(CV:南條愛乃)・西木野真姫(CV:Pile)・矢澤にこ(CV:徳井青空))
― 幕間映像3 ―
M25 Angelic Angel/μ's
― MC4 ―
M26 輝夜の城で踊りたい/μ's
M27 だってだって噫無情/μ's
― 幕間映像4 ―
M28 Hello,星を数えて/星空 凛(CV:飯田里穂)・西木野真姫(CV:Pile)・小泉花陽(CV:久保ユリカ)
M29 ?←HEARTBEAT/絢瀬絵里(CV:南條愛乃)・東條 希(CV:楠田亜衣奈)・矢澤にこ(CV:徳井青空)
M30 Future style/高坂穂乃果(CV:新田恵海)・南 ことり(CV:内田 彩)・園田海未(CV:三森すずこ)
― 幕間映像5 ―

M31 それは僕たちの奇跡/μ's
― MC5 ―
M32 ミはμ'sicのミ/μ's
M33 Super LOVE=Super LIVE!/μ's
M34 No brand girls/μ's
M35 KiRa-KiRa Sensation!/μ's
― MC6 ―
M36 SUNNY DAY SONG/μ's
― 幕間映像6 ―
EN1 START:DASH!!/μ's
EN2 Snow halation/μ's
― MC7 ―
EN3 Oh,Love&Peace!/μ's
EN4 どんなときもずっと/μ's
― MC8 ―
EN5 MOMENT RING/μ's
― 幕間映像7 ―
W-ENCORE 僕たちはひとつの光/μ's

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