10年後に「あの曲が心に残っている」歌をうたいたい。アニソングランプリ ファイナリスト・大木貢祐さんが『バトルスピリッツ ダブルドライブ』主題歌でついにデビュー!
2016年5月25日にアニメ『バトルスピリッツ ダブルドライブ』のOP主題歌「FRONTIER DRIVE」とED主題歌「FRIEND WIND」でデビューを飾る大木貢祐さんにデビュー前の心境をお伺いしました。“初”づくしの収録現場でのお話も……!
■ 「周りからいただく言葉が僕の気持ちを代弁しています」
──『バトルスピリッツ ダブルドライブ』の主題歌でデビューすることになりましたが、曲の印象はいかがでしたか?
大木貢祐さん(以下、大木):「FRONTIER DRIVE」も「FRIEND WIND」も、聴いていると童心に返るような、子供のころに聴いた熱いアニソンのような印象がありました。友情とか勇気、情熱がしっかりと詰まった大好きなアニソンという感じの歌ですね。
──デビューということでドキドキもあったと思いますが。
大木:何もかも初めてなので……(笑)。作詞、作曲、編曲も最高の布陣にしていただいて、こんなありがたいことはないですよね。アーティスト写真やジャケット写真を撮るにしても、レコーディングにしても、初めてばかりで刺激的な毎日の連続です。自分の歌をアニメのOPとしてテレビで聴くのも初めてで。
──初めての収録は順調でしたか……?
大木:いやいや! 順調なわけもなく(笑)。めちゃくちゃ大変でした。技術的なことを言うと、同じように歌うものを重ねる「ダブル」というものを収録していて、スタッフさんに「先ほどと同じ感じで歌ってください」と注文があったんです。そこまで気をつけて歌っていなかったから「どこまで伸ばしたかな……?」とか、初めての経験でわからないこともありました。その場で音を聴いてすぐさまハモりを録ったり、そういった難しさはありましたが、とても勉強になりましたね。千尋の谷に突き落とされた感じで、頑張って這い上がりました(笑)。
──やはり収録スタッフもプロですから「はい! 次行きましょう!」みたいにトントン拍子に進んじゃうんですね(笑)。
大木:アハハハ! でもそこはプロデューサーさんが気を使ってくださって、別のアーティストさんのレコーディング音源を聴かせてくださったんです。抑揚はこんなふうにつける、完成はこういうところを目指す、といったものを示してくださったので、優しく引っ張っていただきました。すごく助かりましたね。
──収録秘話などあればお伺いしたいのですが。
大木:なんだろうなぁ。何かありましたっけ?
マネージャー:「FRONTIER DRIVE」はずっと激しい曲なので、平坦になりがちだったんです。その中で抑揚をつけたり、表現力をつけるのは苦労しているみたいでした。
大木:その通りです!
一同:(笑)。
──なるほど(笑)。ずっとテンションが高いままでもいけなかったわけですね。
大木:そうなんです。「FRONTIER DRIVE」は押せ押せ、行け行けの曲なので、テンションを上げたままだけだと一辺倒になってしまうんです。逆にテンションが高いものが基準になってしまって。なので、優しいところを出したり、抑揚をつけて曲に立体感を出すのはものすごく難しかったです。
──今回の曲はキャッチーなものになっていますが、振付などもこだわられているんですか?
大木:「FRONTIER DRIVE」はサビのところでみなさんに拳を突き上げてほしいですね。とも思うんですけど、いっそのこと全部一緒に歌ってくれればいいかなって(笑)。アニメの世界観を背負った熱い疾走感のある曲なので、口ずさみたくなるのはしょうがない! なので、ずっと歌っていてくれるだけでもいいと思ってます。周りの人に迷惑描けない程度で(笑)。お客さんもビブラートかけちゃったりして(笑)。
──(笑)。主題歌を担当することに対する印象はいかがでしたか?
大木:デビューがアニメのタイアップ、しかもOPとEDっていうのは、最初お話しを聞いた時には受け止めきれませんでした。嬉しいとか、ワクワクするとか、その自分の許容量を超えてしまっているんですよ(笑)。ジワジワと実感が湧いてきているんですけど、まだ言葉にできないですね。小田和正状態ですよ(笑)。幸せですね。こういったときは何て言ったらいいのかな(笑)。
先日、アニメで実際に曲が流れているの聴いたんです。僕の歌に合わせて主人公たちが踊ったりしているのを見ると、なんとも不思議で。感動しましたね。自分が受け止めている感情よりも、周りの方からいただく「やったね!」「よかったね!」「感動したよ」という言葉で僕の気持ちを代弁していただいているような気はします。
──先ほどお話しにも出ていましたが、ジャケット写真の撮影も初挑戦ということで。
大木:それも初めてだったので、表情が硬くなってしまって(笑)。そして動きにバリエーションがない!(笑) その中でもカメラマンさんが僕を上手く乗せてくれて、スタジオの雰囲気もいいし、撮影しているうちになんとかポーズを取ることができるようになっていました。やっぱり楽しかったですね。ここまで脚光を浴びることもなかったので(笑)。僕の写真を撮るために、たくさんの大人が動いているということが不思議な感じがして。
──突飛な質問で恐縮なのですが、大木さん的に「このCD売れたなぁ」と感じる指針などはあったりしますか?
大木:売れた、かぁ。その曲がみなさんに届いた実感ということですよね?
──そうですね。
大木:それだったら、アニメソングなので、この曲を聴いている子供たちが10年後に「あの曲が心に残っている」「思わず口ずさんじゃう」って言ってくれるのを聞いたときに実感すると思います。そういう役割がある曲なんじゃないかなと。そこで初めて、広まったな、よかったな、役に立ったなと感じると思います。
──夢がありますね……。夢といえば、アニメイトではアーティストさんのイベントなども行われていますが、何かアニメイトでやってみたことはありますか?
大木:そうですねぇ……。リリースイベント、一日店長、お渡し回、握手会、弾き語り……。今までのアーティストさんがやったことは一通りやって、普通に店員として働いてみたり?(笑)
──(笑)。収録とかは、なしですか?
大木:僕が先輩に怒られて泣いているのを隠し撮りしたりします?(笑) ただただ働くみたいな。僕も27歳まで普通に働いていたので、誰もやったことがないようなのだったらこれですね(笑)。
──それでは最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
大木:「FRONTIER DRIVE」、「FRIEND WIND」、どちらも最高のアニソンになっています。熱い、友情、勇気、情熱、包容力、全てが詰まっています。心に残るような、ずっと歌い継がれていくような、いい曲になりました。大木貢祐をこれからもよろしくお願いします!
[取材・文・撮影/石橋悠]
■「バトルスピリッツ ダブルドライブ」主題歌シングル
FRONTIER DRIVE
歌:大木貢祐
品番:LACM-14489
価格:1,200円(税抜)
発売日:2016年5月25日(水)
発売元:株式会社ランティス
販売元:バンダイビジュアル株式会社
【収録予定曲】
・OP主題歌「FRONTIER DRIVE」(フルサイズ)
・ED主題歌「FRIEND WIND」(フルサイズ)
・OP主題歌「FRONTIER DRIVE」(TVサイズ)
・ED主題歌「FRIEND WIND」(TVサイズ)
各曲のOff Vocalを含む全8曲収録
【特典】
特製バトスピカード1枚
>>『バトルスピリッツ ダブルドライブ』公式サイト
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