ランクは? パーティは? 今後の展開は? レジェンド・緑川光さんがマニアックに『チェインクロニクル』愛を語りつくす!
ついに第2部最終章が配信された『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』(以下、チェンクロ)。7月には3周年を迎え、アニメ化も決定しています。アニメイトタイムズでは第2部のクライマックスを記念して、前回、石田彰さんにインタビューを行いました。そして今回、忘れてはならないもう一人の“ミスターチェンクロ”緑川光さんへインタビューを実施!
生粋のプレイヤーとしても知られる緑川さん。インタビューではもちろん、その凄腕テクニックの片鱗や『チェンクロ』愛が垣間見える瞬間となりました。さらに、石田さんからの質問に答える緑川さんの姿は、『チェンクロ』ファンだけでなく、声優ファンも必見です。なお、ネタバレが多大に含まれていますので、最終章を絶賛プレイ中のみなさんはお気を付けください。
石田さんのインタビューを見逃した方はこちらから!
>>ミスター『チェインクロニクル』石田彰さんが50の演じ分けを語る
■ アップデート直後の「せがあぷラジオ」収録は、緑川さんにとって戦場!?
──本日はよろしくお願いします。先日、いよいよ第二部のCLIMAX CHAPTERS最終章が配信されたばかりですが、絶賛プレイ中ですか?(インタビューは、CLIMAX CHAPTERS最終章配信直後の4月下旬に実施)
緑川光さん(以下、緑川):配信された翌日が『せがあぷラジオ』(※1)の収録があったので……(笑)。アップデートが行われる日ってだいたいそうなんですけど、次の日がラジオの収録だから、今回も頑張って約1日で終わらせました(笑)。
だって、女性陣(今井麻美さん、内田彩さん)に、短い時間でクリアーを求めるのは大変だろうし。15時のデータ配信開始からプレイしていても翌日の収録に間に合わせるのは、生活する上でやることもあって、やっぱり大変ですからね。
それでも、収録前にアップデートがある時は、ウェイトを『チェンクロ』に置きつつ、頑張ってプレイしてます。本来は、一気にやるものでもないのでボリュームも多く、今回もしんどかったですね(笑)。おかげで、ラジオでは「第二部 CLIMAX CHAPTERS最終章をクリアーしましたよ」って話せました(笑)。
※1:文化放送で放送しているラジオ。『緑川光・今井麻美・内田彩のチェンクロラジオ』と『村川梨衣・大坪由佳のムラツボ研究所』が合体し、現在は『せがあぷラジオ』として放送されています。緑川さんは数々の伝説的なプレイでリスナーから「レジェンド」というニックネームを贈られ、いつの間にか定着。
──いつもストーリーまで追いかけてしっかりと遊ばれていますが、情熱はどこからくるんですか?
緑川:ストーリーをスキップして戦闘だけやっていればもっと早く終わるとは思うんですけど、そうしたらあまり意味がないですからね。そうやって終わらせて、ラジオで話してみても女性陣は終わってないから、「こうだったんだよね」って言っても話についてこれないし、セガのスタッフさんの反応も薄い(笑)。
以前アップデート後に収録が有った時、自分しか更新部分をクリアーできていない状況だったことがあって、「そうか……。これで俺も終わらせてなかったら、ラジオがかなりふわっとした内容になったんだろうな」って思いました。アップデート後の頑張りは、そんなところから来てる感じです。時期的に終わらせていなくてもしょうがないですけど、なんとなく頑張っちゃうんですよね。
──流石、レジェンドですね!
緑川:いやいや! いつもそうだと思われたら困りますけど(笑)。でも、今のところは頑張れてやれています。
■ 緑川さんの連続ログイン日数は? ランクは?
──そろそろ連続ログインが800日行くんじゃないですか?
緑川:800日は行ってますね。今日で873日です。
一同:すごい!
緑川:でも、リリース当初からプレイしている人は1000日(※2)行ってますからね。
※2先行したAndroid版のリリースが、2013年7月26日のため、2016年4月末の時点で、サービス開始より1,009日で、約2年9ヶ月。緑川さんの「873日」は、約2年5ヶ月ほど。
──ちなみにプレイヤーランクは……?
緑川:ランクは134です。ランクは徐々に上がらなくなっちゃいますから。これくらいになると滅多なことでは上がりません(笑)。パーティコスト(※3)がもっと上がればいいんですけど、最近はAP(行動ポイント)ばっかりで(苦笑)
※3:アルカナ(キャラクター)にはコストがあり、戦闘で使えるパーティにはコスト合計の上限が決められています。
──そうなんですよ! コストがもっと上がれば……。既に、ランク200まで行ったプレイヤーもいますから、目指せ200ですね。
緑川:あれはそうそう目指せるものではないですよ。一体どうやっているのか不思議です。
──緑川さんがそう言うと、かなり難しいような気がします。
緑川:僕はそこまでプレイしていませんから(笑)。
一同:えええ(笑)。
■ アフレコ現場で「え! あの有名人を演じられるの!?」って喜んでしまいました
──最近使っているパーティもお聞きしたいのですが。
緑川:やっぱり九領(※4)のアルカナがお気に入りですね。「九領筆頭 シュザ(CV:緑川光)」を中心にしたメインパーティが全員戦士のパーティを主に使っています。最終章もほとんどこのパーティを使っていましたね。あとのメンバーは、「海を総べる第十領主 ミシマ(CV:緑川光)」と、「泰平の礎 チドリ(CV:井上喜久子)」、「探し求めるもの ハク(CV:藤原啓治)」です。
※4:九領とは、第一部第七章で登場するユグドの一国。侍や鬼といった和のテイストが多くの『チェンクロ』ファンにも人気。
──「九領筆頭 シュザ」は強いですよね。
緑川:バトルが始まった時に戦闘に参加しないサブパーティもかなり重要なんです。僧侶の「年代記の少女 フィーナ(CV:佐倉綾音)」と同じく僧侶の「クジュウリの姫君 ルルティエ(CV:加隈亜衣)」は残りHPが少ない仲間を回復させてくれるんです。二人とも「義勇軍の錫杖」を装備しているので、メインパーティの受けるダメージを減少させる。さらに「泰平の礎 チドリ」、「探し求めるもの ハク」はHP回復のアビリティやスキルを持っているので、僧侶がいなくても十分戦えるんですよ。
──かなりのガチパーティですね! 僕は最終章のボスは、僧侶がいないと怖かったので「無原罪の少女 リーア(CV:田村ゆかり)」を入れていました。
緑川:「無原罪の少女 リーア」(※5)は強いですよね。このパーティで難しそうだったら、僕も「探し求めるもの ハク」と僧侶の「無原罪の少女 リーア」を入れ替えていたと思います。アビリティをしっかりとそろえてあげれば、十分戦えると思いますよ。
※5:「無原罪の少女 リーア」のスキル(必殺技)「イノセントヒール」はダメージを受けるたびにキャラクターを回復する技で、非常に強力。CLIMAX CHAPTERS最終章のボスは大抵のプレイヤーが、僧侶をパーティに入れなければクリアできないほどの難易度になっています。
──なるほど。かなり勉強になりました……! 僧侶がいなくても戦えるとは。
緑川:絆アビリティ(※6)も回復するキャラクターを入れるとしっかりと戦えますよ。「骸骨剣士 スカレット(CV:緑川光)」、「主人公(第1部)(CV:石田彰)」などですね。僧侶を入れていない分、そういったところは気にしています。
※6:アルカナに別のアルカナを絆アビリティとしてセットできる機能。アルカナによって様々な効果が発動。
──参考にさせていただきます。そういえば、2014年に行ったインタビューでは「禍の騎士 オルドレード(CV:石田彰)」がお気に入りと仰っていましたが、現在は?
緑川:そのインタビューはかなり前ですからね。なんで「禍の騎士 オルドレード」って言ったのか覚えていません(笑)。今はやっぱり「九領筆頭 シュザ」ですね。
「九領筆頭 シュザ」は初期のストーリーに登場するキャラクターなので、既に声の収録は終わっているものと思っていたんです。ユグドはまだ偉そうな人たちも何人かいるじゃないですか。あの人たちは強いんだろうなと思っていたところで、「九領筆頭 シュザ」を演じさせてもらったので嬉しかったです。普通だったらまだ登場していないキャラクターを演じるところを、「え! あの『チェンクロ』界の有名人を演じられるの!?」ってミーハー感覚で喜んでしまいました。
■ 『チェンクロ』のアップデートは懐かしいお祭り感覚
──緑川さんは何をきっかけに『チェンクロ』をプレイするようになったのですか?
緑川:『チェンクロ』に出演するのが決まってからですね。収録前に少し遊んでおこうと思ってスタートしました。僕はゲームが好きで有名だったりもしますが、ゲームが好きだというよりも自分が演じたキャラクターが好きなんだと思います。実際、自分が演じたキャラクターが登場しているゲームをこよなく愛してます。なので、自分が演じたキャラクターがいないとそこまでテンションが上がらないんですよね。出演すると必然的にそのゲームで遊んでしまうわけです(笑)。
『チェンクロ』出演当初は、そこまで強いキャラクターを演じさせてもらっていませんでしたが、いい武器が手に入ったら自分のキャラクターが弱くても装備させていました。そこは自分のキャラクター愛を感じていましたね。
──そこから現在は様々なイベントも追加され、ラジオまでつながる感じですね。緑川さんのお気に入りのイベントはありますか?
緑川:今は、総力戦(※7)かな。いつもとは違った遊び方ができるし、宝箱のドロップが気持ちいんですよね。「キン! キン! キン! キン!」って金の宝箱が開いていく感じが(笑)。
魔神討伐(※8)は昔よりはかなり楽になったので、なんとか4凸(※9)できればいいかなくらいに思っています。今はランクが低い人でも(魔神討伐イベントの成果で手に入る「魔神」のアルカナを)手に入れやすくなったので、僕も助かっています。暴走などの新しい演出も加わって楽しくなりましたよ。ラジオでも話していましたが、暴走も最初は出すぎていて、次のイベントでは出なさ過ぎて、この前はちょうどいい感じになっていましたよね。
※7:サブパーティやフレンドを含めた最大7人のキャラクターを操作するバトル。通常のバトルは5人のため、バトルフィールドの広さも変更され、出現する敵の数も多く、プレイ感覚は圧巻。
※8:魔神を倒した数で様々な報酬をゲットできるゲーム内期間限定イベント。『チェンクロ』内では、定例の人気イベントでもあります。フレンドと協力して通常よりも強い暴走した魔神を倒すシステムも追加されました。
※9:凸とは同じアルカナ同士の掛けあわせで強化し、レベル上限を上げること。最大4回まで掛け合わせができ、レベルを最大値まで上げることができます。
──いつも思っていたのですが、緑川さんがラジオで話す『チェンクロ』で叶うと良い「夢」や「理想」がわりと現実になっちゃうパターンが多いような……。
緑川:どうですかね?(笑) それだったら所属別ソート(※10)は早く追加してもらいたかったです(笑)。フレンドのお気に入り機能はすぐに追加してもらいましたけどね。
※10:所持しているアルカナを所属別で検索できる機能。
──確かに(笑)。緑川さんはラジオ、イベント、そしてキャラクターボイスと様々な形で『チェンクロ』に関わっていますが、特に思い出深いエピソードなどはありますか?
緑川:イベントで石田彰さんと一緒に『チェンクロ』をプレイできたのは面白かったです。石田さんとイベントでゲームをすること自体がレアですからね。話を聞いたらランクも100は超えているみたいでしたし。かなり遊んでくれているから嬉しいですよね。っていう話を石田さんがインタビューで言ってたでしょ?
──言っていました(笑)。
緑川:石田さんが「緑川くんがセガさんの内部の人みたいだった」って言ってましたよね(笑)。読みましたよー。石田さんは主人公を演じていることもあって、ちゃんとプレイしてくれてますね。関係者としても「『チェンクロ』を気に入ってくれているんだな」って感じるので嬉しいですよ。主人公を演じていても、気にいってなかったらそこまでプレイしないだろうというところまでゲームが進行してますしね。
イベントのときも驚いたんですけど、この前ご一緒する仕事があったときにも「ちょうど今遊んでいるよ」って言っていて、かなりマメに遊んでいるんだなってビックリしました。
──緑川さんは一日どれくらいプレイされていますか?
緑川:まちまちです。一番遊ぶときはやっぱりラジオ前ですね。「明日ラジオかぁ」とちょっとプレッシャーを感じながらやってます(笑)。最終章は特に敵の数が多かったし、話も重いから気持ちがどんよりとしてきて……。しかも夜中に。「みんなどうせやってきて当たり前と思ってんだろ! おじさん頑張るよ……」って考えながら遊んでますね(笑)。
オンライン系のゲーム全般にも言えることですが、アップデートってお祭りみたいなところがあって、『チェンクロ』もそれに近いなという感覚はあります。アップデートの日は、いろいろ盛りだくさんで楽しいですよね。他のゲームではアップデートといっても、一日を使って遊ぶ感じでもないですし、若干の要素が増えるくらい。でも、『チェンクロ』はガッツリ増えるから、昔、PCのオンラインゲームを楽しんでいた記憶が蘇ってくるというか、キュンとしますね。あそこも遊べる、ここも遊べる、みたいなワクワク感はいいですね。
■ セガさんいつもがんばりすぎ!
──『チェンクロ』も7月で3年目を迎えますが、ここまで愛される作品になった理由は何だと思いますか?
緑川:それはセガさんが、運営を頑張っているからじゃないですか。いつも、『せがあぷラジオ』で言っていますが、「セガさん頑張りすぎ」ですね。少し休んでください。
アプリゲームって流行り廃りがすごくあると思いますが、その中でも『チェンクロ』は紳士的に作られていますよね。ガチャも良心的ですし。アプリゲームに手を出す人って割と新しいもの好きで、新しい作品が出るとすぐに遊んじゃうといった、展開の早い部分もあると思います。そんな状況の中で、セガさんが一貫してよりいいものを作ろうと努力している姿勢は流石だなって思います。
僕からすればセガといえば大きなゲーム会社だし、何本も感動する作品をプレイさせてもらった身です。これだけアプリゲームが乱立する中で、老舗ゲームメーカーのセガさんが、トレンドに流されることなくポリシーを持って面白く、紳士的なゲームを作ってくれているのは、古参のゲームファンとしても誇りだなと思いますね。
紳士的な部分の具体例をあげるだけでも、結構でますよ。第二部のSSRキャラクターを全て上方調整したし、最終章でまさかのガチャがないという展開もありました! こっちはガチャを回す気まんまんだったんですけどね(笑)。ガチャがない分、主人公とフィーナの関係が際立って、ゲームとしても楽しかったです。そういう終わり方もいいのかもしれませんね。素敵でした。
──主人公とフィーナの冒険がひと段落しましたが、いかがでしたか?
緑川:物語的には綺麗にまとまっていましたが、少し寂しくはありました。かといってあの人たちがいなくなるわけではないし、第三部でも登場してくれることだろうと思います。第三部まではいろいろな趣向で楽しませてくれるそうなので、安心はしていますよ。そして素直に、セガさんにお疲れさまでしたって言いたいです。CLIMAX CHAPTERSを3つに分けたのもすごいことだと思いますし(※11)、それだけじっくり作りたかったんだろうなと思います。
※11:これまでのアップデートでは、ひとつの大陸を舞台にしたストーリーをプロローグからエピローグまで一度に配信されていましたが、CLIMAX CHAPTERSでは「年代記の大陸」と「黒の大陸」をまたぎ、3回に分けて配信されました。一章のボリュームは平均10~15話に対し、CLIMAX CHAPTERSである第七章は30話以上もあります。
なにより、フィーナが成長したなって感じます。まさか僧侶からのジョブチェンジで魔法使いとして再登場するとは! フィーナのお姉さんのリヴェラが絡んできていることもあって、内面的にもしっかりしてきたのも良かったです。個人的には、第三部ではまたおバカなフィーナが顔を出してくれると期待してます。
また、フィーナが魔法使いになったことで発生する物語もあるかもしれないなと考えていて、楽しみにしています。他のキャラでジョブチェンジした人いませんからね。何も言わないのも逆に不自然だろうし、誰かツッコんでくれないんですかね?(笑)
■ 「希望の闇 リヒト(CV:緑川光)」のバージョン2を作りたい!
──これからの展開はどう予想しますか? 希望でも構いません。
緑川:基本的には今までと変わらないと思いますが、いつも想像の上を行く展開を作ってくださるので、違った形のタワーディフェンスになるのかなって。ゲーム自体も、みんなが驚くような違う要素が加わったりするのかもしれませんね。
あとは「希望の闇 リヒト(CV:緑川光)」のバージョン2をぜひ。僕が考えて作ったときは攻撃もしっかりできる僧侶は少なかったですけど、今は「巡る薬師 クオン(CV:種田梨沙)」にだいぶ押されてますから(笑)。ラジオも続いていることですし、ぜひ三兄弟(※12)も……!
※12:『緑川光・今井麻美・内田彩のチェンクロラジオ』の企画で生まれた長女・「闇癒す魔導師 ファルベ(CV:内田彩)」、長男・「希望の闇 リヒト」、次女・「闇はらう剣士 ハンフ(CV:今井麻美)」の三兄弟。「Three Hearts」として三人が歌うキャラクターソングも発売中。
──個人的には追加のキャラクターソングも楽しみにしています……。
緑川:キャラクターソングがなくてもバージョン2を出していただけたら問題ないです(笑)。僧侶のSSRキャラクターを演じられる機会は、他の職業のキャラクターに比べても圧倒的に少ないのでラッキーでしたね。最初は担当の方に却下されましたから。「僧侶のSSRは……」って(笑)。僧侶は数が少ないですし、デリケートな職業なので、SSRになるとそれなりの能力を持ったキャラクターにしなければいけなかったんです。
ゲームをそんなに知らないラジオパーソナリティーだったら、「こんなのどうですか?」ってセガさんに提案されたら「なんでもいいですよ」みたいな感じなんでしょうけど、自分は結構やりこんでいるので、中途半端に作ってしまうと「緑川、お前これOKしたのか!」ってみんなに言われちゃうって思ったんです(笑)。知らなかったら「キャラクターができた! ラッキー!」って簡単に言えると思うんですけど、今は下手なことが言えない!
一同:(笑)。
──ラジオでも今井さんと内田さんが好きなように仰っているのを、緑川さんが最終防衛ラインかのように待ち構えている感じはします。
緑川:いやいや、あれはボケるタイミングを見計らっているんですよ(笑)。
一同:(笑)。
■ 自分の演じたキャラは全部メモして、出演の状況を確認しています!
──第三部の制作も決定していますが緑川さんの気になるポイントはどこでしょうか?
緑川:僕が演じているキャラクターで、まだ世に出ていないものもいるので、早く巡り合いたいですね。僕はどのキャラクターを演じたかしっかり手帳にメモしてありますから。だから今、何キャラクターが登場していないのかわかりますよ(笑)。
──本当ですか!? それは名前なども含めて?
緑川:そうですそうです。名前ももちろん。毎回キャラクターがゲームに実装される度に「お、これが出たか!」とチェックしています。それでもまだ、魔法使いのSSRとか、拳武器のSSRとか、僕が演じていないキャラクタータイプもいるので、これから楽しみですね。ただ、収録時にいただく原稿だけではどんな職業なのかはわからないんです。書いてあるのは台詞と簡単なキャラクター紹介だけで、どの職業かまでは書いていません。今の予想だと、まだ出ていないキャラクターの中でも魔法使いのSSRはいないと思います。たぶん(笑)。とりあえずSSRキャラクターは全部網羅してみたいですよね。
──新たなキャラクターを演じるとしたらどんなキャラクターがいいですか?
緑川:欲張らないので魔法使いのSSRと拳武器SSRを!
一同:(笑)。
緑川:いろいろなカテゴリーでSSRを演じてみたいですね(笑)。記念でいいのでトキメキたいです。でもみなさんはあまり期待せずに。
■ 収録の最後に出会うキャラは、どこかお茶目
──前回のインタビューで石田さんは少ない情報の中でも「そのキャラクターが誰にどんなことを言うのかがわかればベスト」と仰っていたんですが、緑川さん的に演じる上でのポイントは何なのでしょうか?
緑川:僕はひとまず、開けたことのない引き出しを開けてみようかなと思っています。キャラクターに対して声質を決めて音響監督さんに「こんな感じでやろうと思っているんですがどうですか?」と提案します。それでOKが出れば、そのまま収録といった感じです。かなりの数のキャラクターを一度に収録するので、こちらもある程度決めていかないとスタッフさんも大変かなと思って。
あと、だいたい収録で最後に演じるキャラクターがちょっとお茶目だったりするんですよね。最初の収録では「七彩の豹紋蛸 ルーラ」(※13)でした。次の収録ではナイスマッスルの「鉄の拳 アルトルム」(※14)で。最後に捻ったキャラクターが控えていることが多いんです。「七彩の豹紋蛸 ルーラ」もアドリブで勝手に「プンプン」って言ったらOKが出て(笑)。「鉄の拳 アルトルム」も変わったキャラクターだなと思ったので、言い回しをふざけてみたらOKをもらいました。
※13:第二部一章「海風の港」で登場するキャラクター。お姉言葉とドラァグクイーンのような風貌が特徴的。ラジオでは「ルーラのプンプン相談室」というコーナーもやっていました。
※14:第二部六章「鉄煙の大陸」で登場するキャラクター。全身を機械化しているのにも関わらず趣味は筋トレ。「ナイスマッスル!」という台詞や“素敵筋肉様”というワードにファンも大爆笑でした。
──「鉄の拳 アルトルム」はすごく好きです(笑)。ストーリーもよかったですよね。
緑川:「鉄の拳 アルトルム」は見かけによらず、いいキャラクターですよね。あと、「骸骨剣士 スカレット」も最後に収録しました。だから遊ばないといけないのかなって思ったら、スタッフさんに「既に子安武人さんと速水奨さん(※15)がイケメンに演じているので……」って言われて。じゃあダメじゃん(笑) ってことで普通に演じました。ホネだから絶対に遊ぶんだろうなって思ってたのに!(笑)
※15:第二部七章「年代記の大陸」の書架ガチャでは、ガイコツの姿をした「骸骨騎士ガシャ(CV:子安武人)」、「骸骨弓士カラ(CV:速水奨)」、「骸骨剣士スカレット(CV:緑川光)」の3キャラクターが登場。今まではガイコツといえば敵キャラクターだったのが、まさかの仲間としての登場にファンもビックリ。さらに、3人とも少しコミカルな見た目に反して、かなりのイケメンボイス。
■ アニメでは「ヨシツグ対シュザ」を希望!
──『チェンクロ』はアニメ(『チェインクロニクル ヘクセイタスの閃(ひかり)』)も予定されていますが、こちらに期待することはありますか?
緑川:既に公開されているPVのままのクオリティでやれば、かなりのものが出来上がると思います。どこまでやるのかはわかりませんが、せっかく冒険ものをやるならそこそこの長さでやっていただきたいですね。
自分が中心的に登場しているのは第二部からなので、第二部のキャラクターも登場するとアニメの出番も多そうなんです。三兄弟は第一部のキャラクターなので出てもおかしくはないかな。「九領筆頭 シュザ」も出させていただけると嬉しいですね。あとは、どんな役でもいいので最初のほうに呼んでいただければ(笑)。だって、いち早くアニメ化を感じたいじゃないですか。
兼役が多いのも『チェンクロ』らしさでもありますし。キャストを全部変えちゃうのも面白くないかもしれないなと個人的には思いますね。そういう意味では、石田さんが演じているキャラクター同士の会話劇なんかも、アニメ化の注目ポイントかなって思いますね。
──功労賞ですからね。緑川さんはアニメで石田さんボイスの聞いてみたいキャラクターはいますか?
緑川:「第二領主 ヨシツグ」いいですよね。重要なキャラクターだし、シュザが絡むとしたら石田さんが演じられると嬉しいですね。最終的には監督さんが決めることなので強くは言えませんが、いちユーザーの希望としてはそう思います。僕も石田さんの立場だったら「これだけはやらせてください!」と思うキャラクターが出てくると思いますし、石田さんが何を演じるかも、アニメの見どころですね。
──石田さんのお話しが出てきましたので、続いては石田さんから緑川さんへ向けた質問を。「どうやったらそんなにやりくりしてプレイできるのか、どんな裏技があるのか?」という質問ですが、いかがでしょうか?
緑川:僕は仕事が忙しい時ほど『チェンクロ』が進むし、遊んでいると思いますね。家で台本チェックするときの合間にも遊んでいます。忙しい時の台本チェックって集中力が切れて進まないんですよ。年齢的なものもあると思いますが(笑)。
なので、ちょっと台本チェックして、ちょっと『チェンクロ』して、ちょっと台本チェックして、ちょっと『チェンクロ』して……ってやったほうがどっちも捗るんですよ。台本チェックだけやっていると疲れるし、『チェンクロ』だけやっていると罪悪感が生まれるし(笑)、絶妙なスピードでどっちも集中して進められるんです。それをコントロールしてやっています。ゲームだけやっていい時間ができちゃうと、逆にやらなくなっちゃうと思いますよ。
──なるほど……。僕も参考にさせていただきます! では最後に、『チェンクロ』ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
緑川:今までもそうでしたが、これからも僕らを飽きさせない展開を開発チームが用意してくださっていることだと思います。末永く『チェンクロ』に付き合っていただけると嬉しいです。まだまだ僕が演じた登場していないキャラクターがいるので、あなたの義勇軍の仲間になった暁には大事にしてください。これからも応援お願いします。
[取材・文/石橋悠]
■ 『せがあぷラジオ』初の生放送が決定!
5月22日(日)21時からは、『せがあぷラジオ』初の生放送が決定! 当日は、同時にニコニコ生放送でラジオの映像配信も行われます。
視聴URLはこちら!
>>http://live.nicovideo.jp/gate/lv262936814
■ 『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』作品概要
ジャンル:チェインシナリオRPG
価格:基本無料(アイテム課金あり)
サービス開始:Android / iOS / Amazon 配信中
メーカー:セガゲームス
<チェインクロニクル ~絆の新大陸~とは>
『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』は、出会った仲間たちとの物語がつながっていくチェインシナリオRPGです。舞台となるのは、最果ての大陸「ユグド」。プレイヤーは、暗黒の魔物たちから「ユグド」を守るため、立ちあがったひとりの戦士となり、総勢600名以上の仲間たちとストーリーを紡いでいきます。誰と出会い、誰と絆を深め、どんな物語を見るかは、プレイヤー次第です。
>>『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』公式サイト
>>『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』公式Twitter
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