浪川大輔さん&萩原聖人さんに聞く、映画『牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』での演技――敵なのか味方なのかじゃない、守りたいものが交差する物語!
2014年に放送されたTVアニメ『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』から4年後を描いた、完全新作劇場版アニメ『牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』が、5月21日(土)より、いよいよ全国公開されます。
本作には、レオン(CV:浪川大輔)、アルフォンソ(CV:野村勝人)、エマ(CV:朴璐美)に加え、TVシリーズで命を落としたヘルマン(CV:堀内賢雄)も登場。さらに新キャラクターとして、ダリオ・モントーヤ/黒曜騎士ゼム(CV:萩原聖人)、小国バゼリアの姫・サラ(CV:小宮有紗)、レオンの弟・ロベルト(CV:富田美憂)の3人を迎え、「世界でもっとも美しいホラー」の誕生にまつわる悲劇が描かれます。
そんな『牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』より、主演・レオン役の浪川大輔さんと、物語の鍵をにぎるダリオ役の萩原聖人さんにインタビュー。萩原さんは俳優として多くの映画やドラマ、舞台などに出演するいっぽう、浪川さんと共演した『逆境無頼カイジ 破戒録篇』(2011年)などTVアニメでもご活躍中です。2度目の共演となるおふたりに、映画『牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』の見どころや演技について語っていただきました。
目次
- 「萩原さんにはいつも、プライベートでけちょんけちょんに負けるんです」
- レオンとダリオ、それぞれの守りたいものが交差する物語
- 『炎の刻印』の内容が、『DIVINE FLAME』の伏線にもなっている
- 公開情報
「萩原さんにはいつも、プライベートでけちょんけちょんに負けるんです」
――『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』(以下、『炎の刻印』)の続編を劇場版で作ると聞いたのはいつごろでしたか?
レオン・ルイス役 浪川大輔さん(以下、浪川):『炎の刻印』の終わりごろに聞いていました。TVシリーズも濃いお話でしたけど、劇場版も同じく(小林)靖子さんの脚本だし、これまでとスタッフも一緒だったので、そこはお互いに安心というか。僕はTVシリーズ2作目の『牙狼-紅蓮ノ月-』にも出させていただきましたけど、その現場でもたびたび、「いま劇場版のほうはこんな感じだよ」とか、「浪川、頼むぞ」とか(笑)、言われていました。気合が入った映画なんだなと感じつつ、僕としてはいつもどおりやろうと思いました。
――萩原さんは「牙狼」シリーズ初出演です。
ダリオ・モントーヤ役 萩原聖人さん(以下、萩原):運良く、いろんなタイミングがあったんじゃないでしょうか(笑)。
――牙狼シリーズにはどんなイメージを持っていらっしゃいましたか?
萩原:ずっと興味は持っていました。実写版もチャンスがあれば出たいと言っていたくらいなので。ありきたりになっちゃいますけど、もともと僕はヒーローものとか、変身ものとか大好きなんです。それはもう、子どもの頃からの憧れなんですよね。男の子ってやっぱり変身願望があって、幼心に「何かを守りたい」って思い続けたりしますけれど、変身しようと思っても実際には変身できませんし、守ろうと思っても守れない物が、指の先からボロボロとこぼれていくように人生……
浪川:えっと、何かありました!?
一同: (笑)
萩原:その中で今回、ダリオ/黒曜騎士ゼムというひとりの「守りし者」の役をいただけて。あくまで「役」ですけれど、自分にその表現をやらせていただけるというのは非常に光栄に思っています。しかも浪川くんと一緒なので。
浪川:萩原さんにはいつも、プライベートでけちょんけちょんに負けるんですよ!
萩原:いやいや(笑)。あ、前に一緒にやった時は僕が勝ったか。
――TVアニメ『逆境無頼カイジ 破戒録篇』(2011年)の時ですよね。
浪川:あの時は、何万年も閉じ込められましたからね(笑)。
萩原:でも浪川くんとはその前に外画の吹き替えで一緒だった時に、打ち上げで助けてもらったことがあって、借りはひとつあるんです。酔っ払ったおばちゃんに僕がめちゃくちゃ絡まれたんですけど、浪川くんが「萩原さ~ん!」って助けに来てくれて。あったよね?
浪川:あった! 僕と萩原さんの貸し借りが、レオンとダリオを通じて今回チャラになるのか(笑)、もしくは……。そこは劇場で見てのお楽しみですね。
萩原:僕は声の仕事をしょっちゅうやれる環境にはないですけど、浪川くんとはなんか縁があるんですよね。
――萩原さんはもともとアニメを見るのもお好きだとうかがいました。それだけでなく、フィギュアもかなり集めていらっしゃるとか。
萩原:けっこう昔から集めてます。でも家に置ききれないほどになっちゃって、最近は割と控えてるんです。今も毎月必ずフィギュアの雑誌は読むんですけど、その中で「あぁ、これかっこいいな!」って本当に気に入ったものだけ買ってる感じですね。
――ちなみにどんなジャンルがお好きなのでしょうか?
萩原:例えば「仮面ライダー」とか、すごい高いけどすごいかっこいいシリーズなんかは買ってます。あと、今はそんなに高くなくても良いフィギュアがいっぱいあると思うんですけど、残しておきたいものとして「ワンピース」のフィギュアはずーっと集めてますね。
浪川:ワンピースってすごいキャラ数じゃないですか!
萩原:うん。集めるのもキリがないんで、途中から大・中・小のサイズ違いで3シリーズだけ買うようになりました。そこから小さいシリーズは断念しましたけど、大きいのと中くらいのはずっと。今は前ほど熱心には探してないですけれど。
――牙狼のフィギュアも持っていらっしゃいますか?
萩原:もちろんありますよ。現状は黄金騎士と、ゼロとか他の魔戒騎士が出ている感じだと思いますけど、例えばホラーも含めて全部出たりすると……収集癖に火がついちゃいますね。そうなると全部集めたくなっちゃうと思います。僕は細かくマニアックにいきたいタイプなんですよ。
浪川:なるほど。色々あるんですね。
萩原:いっこ買っちゃったらもうダメなんです。買わないなら買わないみたいにしないと……。もう置ききれないし!
浪川: (笑)