会場に響く1500人の「おーはー!」『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』完成披露舞台挨拶レポート!
2016年7月4日(日)、東京ドームシティ“TOKYO DOME CITY HALL”にて、7月16日(土)より公開となる『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』の完成披露試写会が開催されました。上映前の舞台挨拶には、監督の湯山邦彦さん、松本梨香さん(サトシ役)、中川翔子さん(ラケル役)、松岡茉優さん(キミア役)、あばれる君(オニゴーリ役)、山寺宏一さん(ジャービス役)ら、豪華ゲスト&レギュラー声優が集結。子供から大人まで、年齢の壁を越え駆けつけた大勢のファンに迎えられ、本作の魅力を語りました。本稿では舞台挨拶の模様をレポートでお届けします。
■復活! 会場に響く山寺さんの「おーはー!」
「ポケモン・ザ・ムービーXY」から新たに「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z」としてパワーアップした劇場版作品を楽しもうと、会場には15000人ものファンが駆けつけていました。長年『ポケモン』を愛し続けているファンや、バッグやぬいぐるみなどのグッズを抱えた子供たちが、目をキラキラさせてイベントの開始を心待ちにしている様子。
イベントが開始すると、まずはお馴染みのピカチューが登場し会場を沸かせます。さらにMCの呼び込みで、湯山監督、松本さん、中川さん、松岡さん、あばれる君、山寺さんが夏に相応しい浴衣姿で登場! さらに本作で大活躍するボルケニオンまで駆けつけ、会場を訪れた多くのファンが大きな拍手と声援で迎えました。
本作の見どころを尋ねられた湯山監督は「今作にはたくさんの見どころがあります」と話します。「メガシンカ軍団との大バトルや、からくり仕掛けのマギアナの音や動きへの拘りは見どころです。あとはなんと言っても、人間嫌いなポケモンであるボルケニオンとポケモンが大好きなサトシとの関係です。最初は楽しく笑えて、最後には泣けるやり取りに仕上がっているので、ぜひ注目して見ていただきたいと思います」と本作への自信を語りました。
お馴染み「ポケモン、ゲットだぜ!」の掛け声で会場を沸かしたサトシ役の松本さんは、「またポケモンの映画でみなさんに合えることに感謝しかないです」と言葉をはずませます。本作のストーリーについて「話を知っているのに何度見ても泣いてしまう、心にジーンとくる作品になっています」と語り、作品への期待をますます高めてくれました。また本作では松本さんが歌うTVアニメの主題歌「XY&Z」のアレンジバージョンがOPとして使用されており、「この曲に合わせて大スクリーンでバトルが繰り広げられるんですが、それが凄くたぎるんですよ!」と、その出来栄えを語りました。
ついに10年連続の作品出演を果たした中川さん。テレビ東京系列で放送中の『ポケモンの家(うち)あつまる?』での挨拶である「ポケんちは~!」を、会場と一つになって叫びます。「10年連続、サトシの人生と同じだけの間、ポケモンの映画でたくさんの役をやらせて頂けて、人生で一番の幸せな年を更新しました!」と、溢れるポケモン愛を身体全体で表現。本作で演じるキャラクターについて「とても難しい役でしたが、多感な少年期を送るラケル君を、10年分の経験値を全てぶつけて演じ切りました!」と熱意を込めて語りました。
本作でアニメ声優初経験となる松岡さんは、「私も会場の子供たち位の頃からずっと『ポケモン』を見て大人になって来ました」と話し、『ポケモン』との出会いを振り返ります。そして隣に立つ山寺さんの方を向き「ここからのアングルがですね、『おはスタ』の頃とまったく同じなんですよ」と、『おはスタ』の出演経験から“芸能界のお父さん的存在”と呼ぶ山寺さんとの6年ぶりの競演を噛みしめました。「ポケモンに出演するのがずっと夢だったので、夢って持ち続けるときっと叶うものなんだなって。もうすぐ七夕ですし、みなさんステキな夢を叶えてください」と、自身を持って会場の子供たちに投げかけました。
監督への直談判によって役を勝ち取ったあばれる君さん。「こんなに光栄なことはないので、役作りに集中しましたね。アフレコ前日に“ゴリゴリ!”て練習してたんですけど、当日言ったら鳴き声が“オニ!”だったんですよ……」というエピソードを披露し笑いを誘います。そんな全力で挑んでいた収録時の様子について「キャラクターはこおりタイプなんですけど、とっても熱い男でしたね」と振り返りながら語りました。
とうとう20年という大台にリーチが掛かった、19年連続でゲスト出演を果たしたミスター「ポケモン映画」こと山寺さん。「今年で『おはスタ』は卒業しましたが、「ポケモン映画」は卒業しませんでした。久々に“これ”やったおうかな!」と指で丸を作ってコメントしたことで、会場は大盛り上がり。そして6年ぶりの共演となった松岡さんも一緒になり、山寺さんの「せーの!」の掛け声で、会場に特大の“おーはー!”が響き渡ります!
山寺さんは19年連続で全作品に出演していることに対して「僕が初めてミュウをやった年に生まれた子供が、もう選挙にいける歳ですもんね」と時間の経過を噛みしめ、感慨深そうな表情を浮かべていました。
ここで、惜しくも会場に来られなかった 本作で主題歌「ポストに声を投げ入れて」を担当したYUKIさんからビデオメッセージが到着! 会場のスクリーンで「いつもよりちょっと深く人間とポケモンの関係を描いている思いました。大切な人を想うとき、強くあろうと思うのと同じくらいに自分に優しくしたい。そんな気持ちを込めて楽曲を制作しました」と歌に込められた想いを語ってくれました。
■山寺さんからのお手紙に松岡さんが思わず涙
イベントも終盤にさしかかった頃、サプライズとして山寺さんが手紙を書いてきたことが伝えられます。相手は、山寺さんが3月で『おはスタ』を卒業する際に手紙を送っていた松岡さんです。「今回『ポケモン』映画で6年ぶりに共演できてうれしい気持ちでいっぱいです。素晴らしい女優に成長した茉優は僕にとって眩しいくらいの存在となり、その演技力、表現力、トークの見事さに驚き、自分も頑張らなくちゃという刺激をもらっています。頑張りすぎてちょっと疲れたり、壁にぶつかることもあるでしょう。そんなときは僕や、『おはスタ』時代の仲間のことを思い出して、一息ついてくれたら嬉しいです。茉優は優やしく、幸せな人生を歩んでいくことを祈っています」と、その場で読み上げられた手紙に松岡さんは涙。最後に山寺さんとハグをし、感動が会場を支配する中、舞台挨拶は終了となりました。
最後に舞台挨拶後に登壇者たちからコメントをいただけたので、一部を抜粋してお届けします。
湯山邦彦監督:19作目ということで、今年も例年に勝る熱い映画が出来たと思っています。ぜひ劇場でご覧になってください。
サトシ役・松本梨香さん:19年間愛されてきたのも、みなさんが世代を超えたコミュニケーションで繋いできてくれたおかげです。OPの「XY&Z -movie ver.-」が流れる戦闘シーンも絵とリンクしていて、大ボリュームを劇場の大スクリーンで見ると最高にたぎると思います。物語もハードボイルドで心が熱くなる映画になっているのでぜひ楽しんでください。
ラケル役・中川翔子さん:言葉も世代も飛び越えて繋がれるのが『ポケモン』という魅力的な作品に10年も連続で参加させていただけて、本当に幸せを感じています。この作品は何度見てても泣いてしまうくらい感動する作品になっているので、劇場に足を運んでもらいたいと思います。
キミア役・松岡茉優さん:アニメ声優に初めて挑戦する作品が『ポケモン』ということ、そして何より山ちゃんと再び共演することができて、この作品が一生残る記憶になるんだろうなと思っています。子供だけでなく、いろいろな世代の方に楽しんでいただきたい素晴らしい作品になったと感じています。
ジャービス役・山寺宏一さん:毎回違う役というのは普通では考えられないことなんですが、今年も出演させていただけて光栄に思います。今回僕が演じるジャービスは悪役なんですが、もう思いっきり悪くやらせて頂きました。
オニゴーリ役・あばれる君さん:オニゴーリというとても光栄な役をやらせていただけて、2016年は僕の人生の中で忘れられない年になったと思います。今年の夏はみんなで劇場に行って、映画を見て泣こうぜ!
■『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』
2016年7月16日(土)日本全国一斉ロードショー!
<CAST>
サトシ:松本梨香
ピカチュウ:大谷育江
セレナ:牧口真幸
シトロン:梶裕貴
ユリーカ:伊瀬茉莉也
ムサシ:林原めぐみ
コジロウ:三木眞一郎
ニャース:犬山イヌコ
ナレーション:石塚運昇
<STAFF>
原案:田尻 智
監督:湯山邦彦
脚本:冨岡淳広
音楽:宮崎慎二
製作:ピカチュウプロジェクト
配給:東宝
>>『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』公式サイト
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