自転車は特注!? 主要キャストと監督が作品へのこだわりと意気込みを語る!ドラマ『弱虫ペダル』の製作会見をレポート
自転車競技に青春をかける高校生たちの活躍を描いたマンガ『弱虫ペダル』。原作単行本の売り上げは1500万部を突破し、アニメや舞台にもなった大人気の作品が、ついに8月26日から実写ドラマとして放送されます!
ドラマ『半沢直樹』や『下町ロケット』などで演出を手掛けた棚澤孝義氏が監督を務め、舞台のキャストをドラマでも起用したりと、放送開始前から話題を集めている本作。そんな本作の製作会見が7月5日(火)に行われ、メインキャストと棚澤監督が登壇しました。今回は、そんな会見の様子をレポートしていきます。
【登壇者】
小越勇輝さん(小野田坂道役)
木村達成さん(今泉俊輔役)
深澤大河さん(鳴子章吉役)
郷本直也さん(金城真護役)
平井浩基さん(杉元照文役)
安里勇哉さん(寒咲通司役)
桜井美さん南(寒咲幹役)
野口真緒さん(橘綾役)
鈴木拡樹さん(荒北靖友役)
宮崎秋人(新開隼人役)
青木空夢さん(泉田塔一郎役)
植田圭輔さん(真波山岳役)
棚澤孝義監督
■ 忠実さにこだわった故の苦労と再現度の高さ
キャストの方々と棚澤監督が登壇し挨拶を終えると、最初に行われたのが放送日時とキービジュアルの発表。キャストと監督もこの場で初めて知らされたようで、会場が驚きに包まれました。
会見が始まると、まず撮影の雰囲気について小越さんが「キャストの仲は最初からすごく良く、金城役の郷本さんさんがまとめながら、みんなで和気あいあいと撮影をしています」と、郷本さんら総北高校3年生の現場での活躍について語ってくれました。
また、バイクの乗り方についてはプロの指導のもとで撮影しているとのこと。深澤さんは「ガチでこいでいるので、坂道を登るときのダンシングや回転数のケイデンスを合わせるのがとてもキツいです。僕と達成さんが一緒に山を登るシーンなんか、特にすごかった」と撮影時の苦労を話し、木村さんもそれに大きく共感。他にも、太ももが鍛えられてどんどん太くなり、レーシングパンツがキツくなっていくなど、撮影がいかに本格的なのかが次々とキャスト陣から語られ、特に三本ローラー上での走行については、みな口をそろえて難しいと話していました。
原作を忠実に再現するに当たってのこだわりについては、棚澤監督が「基本的には原作を大切にしつつ、坂道くんと彼が出会う人々との友情関係をていねいに描いていきたいと思っています。ビジュアル的なところでは、それぞれの髪の色などのカラーリングにもこだわっていて、特にロードバイクについては、今泉のためだけに青色のスコットを作ってもらったりと、いちばんの見どころです。青のスコットは世界中を見ても、1台もありません。他にも、坂道くんが最初に乗っていたママチャリも、今回特別に最初から作ってもらい、原作者の渡辺先生が描いている坂道くんのオタクグッズも、現在できるだけ再現ように頑張っています」と原作ファンにとっては嬉しいこだわりを教えてくれました。
■ 舞台とは違った面白さを“ドリームっショ!!”なメンバーと共に
舞台からドラマにも出演することになったキャストが、舞台との違いや意気込みについて聞かれると、舞台初演から出演していた郷本さんは「舞台とほとんど変わらないキャストでドラマをやらせていただけるのはとてもありがたい話で、とても夢のあることだと思います。巻ちゃんのセリフで「ドリームっショ!!」ていうセリフがあるんですが、3年生の馬場良馬(巻島裕介役)と友常勇気(田所迅役)とドラマで会った時には、『これ、ドリームっショ!!』と自然に言ってしまいました」とドラマに出演できる喜びを原作のセリフで表現。
箱根学園のメンバーについてはまだクランクイン前ですが、鈴木さんは今回ドラマにも出演するに当たり「また新しいものに挑むという気持ちで臨みたいと思っています。一番最初にお話をいただいて、一番最初にコミックスを開げて、読んだ世界観に引き込まれて、『ロードレースってすごいんだな』って感じた思いを、再びドラマでも味わいたいです。そして、もう一度荒北靖友と一緒に走れる時間を大切にしたいと思います」と意気込みを語ってくれました。
同じく箱根学園のメンバーである植田さんは、舞台ではあまり絡めなかった小越さんとの共演が嬉しいらしく、「人見知りで全然懐いてくれないんですよ。嫌われてんのかなと思ったんすでけど、最近は来てくれるからかわいいなって……。がんばろうな!」と小越さんに声をかけると、「……はい」とたどたどしい返事が。植田さんがすかさずツッコミを入れると、一気に笑いが起こります。さらに青木さんは、役作りのためにひとりでの筋トレをしているが寂しく、自然と筋肉に語り掛けるなど、実際の役に劣らないエピソードを披露。会場をさらに盛り上げてくれました。
舞台とは異なるポイントとして、女性キャストの追加があがった際には、桜井さんが「女性が加わったことにより変化が生まれればと思います」と本作への思いを語りつつ、「私なんかマネージャーをやっているので、男性陣ばっかりと撮影で、年もかなり離れてて……(笑)」と撮影当初の不安を吐露。これに対して、郷本さんは「娘を見ているようで、終始ニヤニヤしています」と答え、再び会場が笑いに包まれます。
橘綾役のために髪を20センチ切ったという野口さんは「父親が『弱虫ペダル』の大ファンで、半年ぐらい何もしゃべっていなかったんですけど、自分が『弱虫ペダル』に出ることを話すと『おお!』と驚いて、それから毎日会話をするようになりました」と興味深い話をしてくれました。
ちなみに、今回会見に来れなかった馬場さんと友常さんについては、棚澤監督から「なりきってやっていただいている」とのことです。木村さんによると撮影で一緒に走っているだけでも威圧感がかなり伝わってくるほどだとか。他のメンバーの活躍にも目が離せそうにありません。
そして最後に、小越さんから「こうして現場の雰囲気や現状の報告ができて良かったと思います。僕自身も、クランクインするまでどうなるんだろうかと不安などがあったんですけど、キャストやスタッフ全員のチームワーク、空気の良さのおかげで、毎日楽しく撮影が進んでいます。全部つながったときにどういう作品になるのか、まだすべてが見えているわけでですけど、すごくおもしろく、ドラマにしか出せない『弱虫ペダル』の良さというものが出せるんじゃないのかと思うので、放送日を楽しみにしながら、最終話までケガなく安全第一で撮影をしていきたいと思います」と締めとなる言葉をいただき、会見は終了となりました。
■ 放送概要
※下記情報は変更になる場合がございます。
タイトル:BS スカパー! オリジナル連続ドラマ「弱虫ペダル」
放送日時:2016年8月26日(金)後9時~後10時
チャンネル:BS スカパー!(BS241/プレミアムサービス 585)、スカパー! オンデマンド
視聴方法:第1話は無料放送。第2話以降はスカパー! のいずれかのチャンネルまたはパック・セット等のご契約者は無料でご視聴いただけます。※スカパー! オンデマンドでの視聴方法も同様となります。
原作:渡辺航(秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載中)
監督:棚澤孝義(「下町ロケット」「半沢直樹」ほか)
脚本:吹原幸太(「天才バカボン~家族の絆」「日々ロック」ほか) ほか
宣伝協力:マーベラス
制作協力:ドリマックス・テレビジョン
制作:東宝映像事業部
製作:スカパー!
著作:スカパー!/東宝/舞台『弱虫ペダル』製作委員会
>>ドラマ『弱虫ペダル』公式サイト
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