新垣樽助さん、興津和幸さん、梯篤司さん、市来光弘さんが“ぐだぐだ”語る? TVアニメ『OZMAFIA!!』声優陣インタビュー
2016年7月より放送中のショートアニメ『OZMAFIA!!(オズマフィア)』。原作ゲームと比べてかなりコミカルとあって、ゲーム未プレイの人も楽しめているのではないでしょうか?
そんな本作のアフレコレポートは放送前に公開しましたが、実はこのときメインキャストの新垣樽助さん(カラミア役)、興津和幸さん(キリエ役)、梯 篤司さん(アクセル役)、市来光弘さん(スカーレット役)にインタビューを行っていました。
今作のお芝居のことはもちろん、第4話までのエピソードについてや今後の展開予想などもしているので、みなさんも本編を思い返しつつご覧ください♪
■ チームワークばっちり! メインキャスト4人が語る収録の感触
――アフレコ、お疲れさまでした! 今回は4話まで収録されましたよね。ゲームのときとは違い、いろんなキャラクターと掛け合いができるのは新鮮だったのでは?
梯 篤司さん(アクセル役/以下、梯):確かに。今まで、ラジオドラマとかで掛けあうことはあったんですけど、そのときは3人(カラミア、キリエ、アクセル)でしたからね。
新垣樽助さん(カラミア役/以下、新垣):そうだね。これだけの人数が集まるのはなかなかね。
興津和幸さん(キリエ役/以下、興津):僕ら、これまで“ぐだぐだ”と尺を気にせずにいたので(註:『OZMAFIA!!』はゲーム発売当初からWEBラジオ「OZMAFIA!!ぐだぐだレイディオ」を期間限定配信。100分超えなんてザラ!)。
新垣:こんなに尺を気にしたのははじめてだね(笑)。
興津:アニメの本編は3分って決まってるから、それも新鮮でしたね。
梯:「巻け」なんて言われたことなかったし(笑)。
――現場の雰囲気はどうでした? ブースの外から見ている感じでは、すごく楽しそうだなと思ったのですが。
新垣:それも、ここまでの道のりが雰囲気に出ているんだと思いますよ。ぐだぐだしてきた中で培ってきたものが。あれにも意味があったんだよ!
梯:ただ単にぐだぐだしていたワケじゃないんだと!
新垣:そうなの。あれがあったから今があるの!
――“ぐだぐだ”は相当効いているんですね(笑)。あとは、ずっと座長を務めてきている新垣さんのお力もあったのでは?
市来光弘さん(スカーレット役/以下、市来):最後までついていきます!
梯:ついていきます!
興津:「クソ馬鹿ライオン」のカリスマ性ですね(笑)。
――やっぱり、いい雰囲気ですね! ではお芝居についてはどうでしょう? 今回、世界観もキャラクタービジュアルもテンションも違うように思いますが、意識して変えた部分はありますか?
新垣:見た目がああだから、ちょっと油断すると変わっちゃいそうになるんですけど……僕は変えないようにしましたね。
――というと?
新垣:原作ゲームが好きでアニメを待っていてくださる方もいらっしゃるから、違うものになってしまうとガッカリしてしまうかなと思ったので。はじめてこの作品に触れる人にとっては「変わっているかどうか」って問題ではないから、役作りの上では変わらないほうを大事にしました。
市来:僕も、変える変えないとかいう意識はとくにないですね。でも、ゲームよりはコミカルな作風なので、感情面でといいますか、ゲームにはないような演じ方になっているのかなって思います。ゲームではないような楽しさや新鮮さがありますね。
――なるほど。では興津さんはどうです?
興津:僕は油断して変わっちゃいました!
一同:爆笑
新垣:正直!
梯:えっ、油断したの!?
興津:キリエは毒を吐くキャラクターなのでね。やりすぎて、気持ち悪いな〜と思われるのもやだな〜って思ったんです。でも、やっぱり気持ち悪くて暗い毒を吐くほうがキリエらしいということで。
――油断というか、葛藤があったんですね。
新垣:でもさ、毒吐くのに尺を制限されると厳しいでしょ?
興津:そうですね。ただそこは、新垣さんたちと一緒にぐだぐだしてきた中で培った技術をですね、フルに! 使いましたよ!
新垣:尺にはめる技術をあれで培ったの?(笑)
興津:……まあ、全部嘘なんですけど(笑)。
――えっ!
梯:ひどい、全部嘘なの?(笑) これ以上キリエっぽいコメントないと思うよ!
――確かに! 戸惑っちゃいました(笑)。
興津:でも、ゲームから続く“キリエ節”は今回も健在だったので。そこはとても楽しく演じさせていただきましたね。内心、すっごい長ゼリフがあったらどうしようと思ってたんですけど、4話までは許容範囲内で収まっています(笑)。
――キリエは、とにかく長ゼリフが多いですからね。そして本当に長い。
興津:今回は3分アニメですけど、3分ずっとしゃべってたらどうしよう!?って。キリエならあり得るんですよね。
梯:こっちは相槌うってるだけみたいな。
興津:今後も、そんなことがないようにちょっとだけ祈ってます。あったらあったで面白いですけど。
梯:その割を食うのが絶対にアクセルなので……僕はないように祈ってます。アクセルの居場所は残してやってください!
――アクセルは朴訥なキャラですもんね。そんな梯さんは、今作でどんなふうに演技を?
梯:アクセルがかわいいSDキャラになっても爪あとを残せるように、8等身のときよりはリアクションとかを大きくしていますね。心がけてるって言うほどでもないかもしれないですけど、意識はしています。
――そのほうがコミカルになるんでしょうか?
梯:そうですね。絵もそうですけど、原作だとあんな風に驚いたりしないんですよ。でも、そのまんま乗っかるようにしてる。僕的にはギリ外れるくらいまでアクセルを踏んでますね。……アクセルだけに!
一同:……おお〜!
梯:いやいや「おお〜」じゃないでしょ! 今自分でもやっちゃったなって思ったのに!
市来:(静かに立ち上がり、梯さんを称えるように拍手)
梯:ああもう! なんだよ!!
――やっぱり、いい雰囲気ですね!(笑)
■ オズ学園で勉強するとしたら……スペック的にムリ!?
――質問の内容がガラリと変わっちゃうんですけどいいですか?
市来:いや、そういうのはちょっと。
一同:爆笑
新垣:ねえ。そういうのはさすがにね?
――いやいや! 作品に関連してるんです! みなさんがオズ学園の生徒になったらどんなふうに過ごすだろうな?っていうのを聞いてみたかったんですよ。楽しく過ごせそうですかね?
新垣:ああ、なるほど!
興津:そりゃあ楽しく過ごせますよ。楽しくなかったらねえ?
梯: “楽しくしか過ごせない”場合もあるんで怖いですよね。学園として果たして機能するのか(笑)。
市来:学食もおいしそうでしたよね。ヘイディの。
新垣:あ、そうだね。ヘイディは原作だとおいしいチーズを作る方だったし。いいよねえ。
市来:ただ、絡まれたくはないですけどね。
新垣:だね。絡まれたくはないね(笑)。
興津:乳製品アレルギーの人とか大変かも。きっと全部チーズだから。
梯:うん、全メニュー入れてきそう。
市来:うわあ、強いられてる……。
――ともあれ、学食がおいしいだけでも学校って楽しく感じられたりしますよね。あとは第2話に“部活”も出てきました。みなさんが部活に入るとしたら?
新垣:補習部以外だったら……。
市来:キリエの関わるもの以外なら……。
――キリエが早速不人気ですね(笑)。
梯:顧問は絶対カラミアがいいなあ〜。
新垣:お、そう? カラミアって何の部活の顧問やってそうかな? ラクロスとかかな!?
興津:なんでラクロスなの(笑)。なんかちょっとおしゃれだなあ!
新垣:うん、おしゃれだなと思って(笑)。
梯:あとはサッカーじゃないですか?
新垣:あ、サッカーいいねえ!
市来:確かに、野球とかよりはサッカーやってるイメージですね。
――カラミアはさすがに人気ですね。先生としても頼りになりそうですし。
市来:じゃあアクセルはなんだろう?
梯:あれだよ、木工室から出てこないよきっと。
市来:わあ、でもそれも楽しそうだなあ……! 棚とか自分で作れるようになるんですよね。
梯:たぶん教えるの下手だけどね!
市来:あはは! 「見て覚えろ」みたいな。でもいいなあ。そう考えてみると、ますますキリエはないですね。
興津:だってキリエは補習部だもん。
――たとえ補習部でなくても、入部には尻込みしますよね。「顧問はキリエ先生かー!」みたいな。
興津:でもきっと、おいしいお茶が飲めますよ?
梯:茶道部?
――部員が自分で飲めるかはわからないですけども。
興津:そうそう。そもそもキリエは正座しなさそうですからね。自分だけイス。
梯:で、生徒が正座してるなら説教でしょそれ。
興津:「ぬるい!」とか言って(笑)。
――それもそれで、いい思い出にはなりそうですけどね(笑)。いやあ、肝心の“勉学”に触れるのを忘れるくらい盛りあがってしまいました。
市来:あ、そうか。オズ学園って難しいお勉強してるっぽいですよね?
興津:僕、今いきなり勉強をやれってなっても、絶対できないだろうなあ。
梯:でも今やったほうがまだ楽しいって思えるんじゃない?
興津:でも、もう記憶力ないですもん。
梯:あ、そっち? スペックの問題だ(笑)。それはどうしようもないよね。DOS/Vだから僕ら(註:読み「ドスブイ」。1990年に発表されたパソコン用OSのひとつ)。
市来:……えっ、「どすぶい」ってなんですか?
新垣:DOS/Vわからないんだ……!
興津:わからない世代かあ……。
新垣:Windows3.1ですもんね僕たち。
市来:あれ、ひとりだけ置いて行かれてる?
梯:いや大丈夫! 置いて行かれている方が立場的には良いから。たぶん!
市来:そうなんですか? よくわかんないけど、じゃあわかった!
新垣:僕たちが言いたいのは“型落ち”ってことだけです(笑)。
梯:フロッピーだから(註:フロッピーディスクの略。1990年代末までパソコンなどの記録媒体として広く活用された)。
市来:ディスクシステムみたいなもんかな……。
興津:98ばんざい!
■ アニメ『OZMAFIA!!』はまだはじまったばかり! 今後見てみたいキャラは?
――難しいワードがバンバン飛び出したところで(笑)、また作品の話に戻ります! アニメに登場するメインキャラの4人以外で、みなさんが注目しているキャラクターっていますか?
梯:第1話のシーザーの登場シーンにはびっくりしましたね。
興津:うんうん。こうきたか!というか。シーザーは良かったなあ。
新垣:しかも警備員だったからね。
梯:僕ら満場一致で不良の役だと思ってたから。
市来:そうそう、番長みたいな奴だと思ってました。
新垣:でも、まだ4話だからこれからなんですよね。僕はゲームの頃からアンデが好きなので、アニメでは出てくるのかなあとか気になっちゃいますね。ゲームだとマッチを押し売りしてきて、僕はその設定が大好きなんですけど、どういう感じで何を売りつけてくるんだろう!?とか(笑)。学校でも金銭授受やる気かな!?みたいな。
――原作者のゆーますさんも「キャラクターはできるだけ登場させたい」と言っていましたし、今後出てくる可能性はかなり高いですよね。
市来:僕はゲームの頃からパシェの見た目が好きなので、パシェも出てきてほしいなあ。
梯:わかる! パシェ、ハマるよね。
市来:パシェって、武器がカッコいいじゃないですか。
梯:あれ、そこ!?
市来:そこなんですよ! 大剣を持ったパシェがカッコいいんです。今回は学園モノだからわからないけど、ちょっと期待しちゃいますね。
梯:僕は武器じゃなくて、パシェの耳が好きなんですよね。
新垣:耳をつけてきて「校則違反だ!」って怒られるみたいなの、どう?
梯:あー萌える!! 萌えちゃうなー! あ、あとはヘンゼルとグレーテルもいいですね。あのふたりのめちゃくちゃなところが好きなんです。「ポジティブ兄とネガティブ妹」ですよ? キャラの肩書きからしておかしいじゃないですか。
市来:ヘンゼルとグレーテルとは、ゲームだと同じファミリーとしてガッツリ絡んでたけど、今回はどうなるんですかね。どんなやんちゃしてくれるんだろう? 僕も気になりますね。
――“仲間”だからこそ余計に期待しちゃいますよね。では、最後に。読者のみなさんに向けて見どころをうかがいたいです。まだ4話なので難しいかもしれないですけど……。
新垣:えっ、そうですね……難しいなあ……。
市来:ぜ、全部!
新垣:そ、そうだね。全部!
梯:あははは! その答え赤点だわー。
一同:爆笑
新垣:本当だね赤点だね(笑)。でも、あながち冗談でもないんですよ。このアニメはそんなに話数が多いワケではないし、時間も短いので。それぞれの話数に魅力がぎゅっと凝縮されているんですよね。だから全部おすすめなんです!
市来:なるほど、ただひと言「全部」なのではなく、なぜ全部なのかを述べたんですね……!
――その言葉を聞いたら、読者のみなさんはますます画面に釘付けになるでしょうね! この先の展開も楽しみにしています。ありがとうございました!
[文・松本まゆげ]
■ 作品情報
【放送情報】
TOKYO MX 7月6日(水) 24:00~
サンテレビ7月11日(月) 25:30~
【スタッフ】
原作:『OZMAFIA!!』Poni-Pachet SY/HOBIBOX
監修:さとい
総監督:ひらさわひさよし
シリーズ構成:ゆーます
アニメーションキャラクター原案:なつのはむと
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:黒岩 園加
アニメーション制作:Creators in Pack
【キャスト】
カラミア(CV:新垣樽助)
キリエ(CV:興津和幸)
アクセル(CV:梯篤司)
スカーレット(CV:市来光弘)
シーザー(CV:桐本拓哉)
ヘイディ(CV:高橋英則)
ソウ(CV:井口祐一)
ベルシー(CV:峰岸佳)
【ストーリー】
記憶を失った少女、フーカ。見知らぬ街を彷徨っていた彼女は、突然何者かに追われることに。逃げ惑う彼女を助けてくれたのは、街を支配するマフィアのひとつ、オズファミリーだった。争いと友情が背中合わせの街の中、フーカは誰の手を取るのか。そして、彼女が記憶を持たない理由とは――?
という内容の原作『OZMAFIA!!』ですが、尺に収まらないので学園モノに。アニメオリジナルの、可愛いキャラたちが織りなす学園バラエティーとなりました。オズ学園に転入してきたスカーレットは、あるトラブルに巻き込まれてしまう。そこに現れスカーレットを救ったのがカラミア、キリエ、アクセルの3人だった……。
>>公式サイト
>>公式Twitter(@OZMAFIAanime)
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