声優・大橋彩香さんが語るTVアニメ『エンドライド』の魅力
日本テレビにて毎週土曜日深夜に好評放送中のTVアニメ『エンドライド』。『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』の萩原一至氏と『るろうに剣心』の和月伸宏氏がキャラクター原案を務めたことでも注目される本作は、7月から第2クールに突入。新展開を迎えてさらなる盛り上がりをみせています。
地球の裏側の世界<エンドラ>を舞台に、2人の少年“浅永瞬”と“エミリオ”を中心に繰り広げられる冒険ファンタジー作品『エンドライド』。物語を彩る個性溢れるキャラクターの中から、エミリオの幼馴染である“アリシア”と行動を共にする謎の生き物“ファラリオン”を演じる大橋彩香さんに、作品の見どころやアフレコ秘話などお話を伺いました。
■ 王道ファンタジーとしての冒険感が魅力
――第1クールを振り返っての感想をお聞かせ下さい。
大橋彩香さん(以下、大橋):とにかく怒涛でした。瞬がエンドラにやってきて、いろいろな人と出会い、エミリオとデルザイン王のやりとりがあって。ファラリオンもどんな生き物なのかと思っていたら、実は……というビックリ箱のようなこともありました。物語としては、第1クールは王道のファンタジーで冒険感のあるワクワク展開が続いていたと思います。
――次の街へ行って仲間が増えてと、ファンタジーRPGのような雰囲気がありました。
大橋:船に乗ったりモンスターを倒したり、“ザ・冒険”という感じですよね。
――だからこそ、とても馴染みやすい作品ですよね。
大橋:そうですね。地上世界と異世界の少年が出会うのも王道だと思いましたし、ドラゴンが出てくるのもいいですよね。ファラリオンのようなマスコットキャラも出てきますし。
――第1クールで特に印象的だったシーンを教えて下さい。
大橋:デルザインがイベルダにやられた時に、研究員の人がパニックになって「王が! デルザイン王が死んだ?!」となったシーンが個人的にすごくツボで(笑)。「まだ死んでないよ?」と思いながら見ていました。同時に、それだけ王というのはすごい存在だったんだなって。それにしても、イベルダが最後にこういうことをするキャラクターだとは思っていなかったので驚きました。
――最初はいわゆる“悪の幹部4人衆”といった感じでしたからね。
大橋:おいおいおい!」と思って(笑)。予想外のキャラといいますか、王道なストーリーの中で一番異質なキャラだったので、第1クールはイベルダの後半の追い上げがすごく印象に残っていますね。
――瞬とエミリオの印象はいかがですか?
大橋:最初は「この2人大丈夫なのかな?」とすごく思いました(笑)。ずっと喧嘩しているし、お互いすごく子供だから先行きが不安だなと思って。でも、徐々にそれぞれが自分のやりたいことを見つけて前を向く姿は、ちょっと寂しい気持ちもありつつ、たくましくなったなと思いましたね。
――結構時間がかかっていましたけどね。
大橋:そうですね。(第2クールでも)いまだに喧嘩をしているんですけど、最初の喧嘩とはちょっと違っています。若いのはいいですよね。青春まっただ中で(笑)。その掛け合いを収録で聴いているのは楽しかったです。
――小野賢章さん(瞬役)と増田俊樹さん(エミリオ役)の掛け合いは、現場ではどんな感じだったのですか?
大橋:台本には、喧嘩が始まった後に「アドリブ続く」という感じに書かれていて、喧嘩の続きは2人に任されていることが多いんです。でも、それを一発で息ぴったりにやるので、いつもすごいなと思っていました。
――それは最初の頃から? それとも収録を重ねていくうちに息が合ってきたのですか?
大橋:最初の喧嘩から息ぴったりでした。すごいですよね。
■ ファラリオンは普段の大橋彩香に近い!?
――大橋さんは“ファラリオン”という謎の生き物を演じています。これまで人の言葉を発しないキャラクターを演じた経験は?
大橋:人間じゃないキャラクターは何回かあったんですけど、本当に日本語を喋らないキャラクターは初めてでした。
――演じてみてどうでしたか?
大橋:最初は「どうしよう?」と思っていました。でも、「そのままでいいよ」と言われたので、普段の自分のような感じで演じています。「めちゃめちゃ可愛い!」というよりは、「あまり可愛くない」感じだと思います(笑)。
――可愛かったと思いますよ。
大橋:ほんとですか! 第1話は可愛い声が出ていたと思うんですけど、段々ファラリオンが自分に寄ってくるというか、情けない声も出ていたかなと思います(笑)。でも、喜怒哀楽を全部「みゅう」で表現するのは難しかったです。毎回、収録台本をもらって開いても「みゅう」以外のことは書いていないので(笑)。
――「みゅう」の後に「♪」がついていたり、心情の注釈などはないのでしょうか?
大橋:ないですね。「!」はありますけど。「みゅう!」か「みゅう?」、あとは「みゅみゅう」のように文字が変わるだけです。なので、基本は自由にやらせていただいて、台本にセリフが書かれていないところでも入れられそうなところがあったら入れていました。
――他の人の掛け合いに合わせて、アドリブ的に入れることもあったのですね。
大橋:そうですね。基本、ファラリオンは他の人のセリフと被ってしまうので別録りなんですよ。テストは一緒にやるんですけど、その後に「ファラリオンは別で」と言われていつも寂しく1人でマイクに向かっています(笑)。
――大橋さんから見たファラリオンの魅力はどこでしょうか?
大橋:手が5本指のところがすごく可愛いです。アリシアの肩に乗っているときの手が可愛くて「なんだこの可愛い生き物は!!」といつも思っています。表情も豊かで、物をよく食べていたり、誰かがアリシアをからかうと「むきー!」と怒ったりもして。ファラリオンは人の言葉がわかるので、見た目は可愛らしいけど内面では結構いろんなことを考えているではと思っています。アリシアが「いけ! ファラリオン!」と言ったら巨大化するし、頼りになる子です。
――ファラリオンといえばアリシアとの関係も見どころですが、アリシア役の美山加恋さんは大橋さんにとってどのような存在ですか?
大橋:大先輩です!
――年齢は下ですけど、芸歴では大先輩ですからね。
大橋:そうなんですよ。
――アフレコ現場やラジオ番組での様子を教えて下さい。
大橋:加恋ちゃんはレギュラーアニメが初めてと言っていたので、最初はアフレコ現場で隣に座っていたんです。でも、全然しっかりしているから「一緒に座って?」と言っているけど絶対に大丈夫だろうなって(笑)。「美山加恋のエンドライブ!!」という番組にゲストに行った時も、MCが達者ですごいなと思っていました。
――TVアニメでは私が先輩だぞ、と見せる機会は?
大橋:いやいや(笑)。「これはどうするの?」と聞かれたら答えるぐらいです。むしろ私も知りたいことがこの仕事ではまだまだいっぱいありますから。
――メインキャストの周りを固めている方は大塚明夫さんを筆頭に豪華な方が揃っています。皆さんの雰囲気はどのような感じなのでしょうか。
大橋:収録は割と早く終ることが多いので、その後にみんなでよくご飯に行っています。現場はすごく和やかで、テストが終わった後に台本の話で盛り上がったりもしています。
――会話で覚えていることはありますか?
大橋:パスカル役の水島裕さんの近くに座らせていただくことが多いので、よく雑談をして頂いてます。「ご飯ちゃんと食べてから来たの?」とか。私がよくお腹を鳴らしているので(笑)。
――先輩の背中を見てすごいなと思うこともあるのでは?
大橋:それはいつも思っています。私は同じぐらいの芸歴の女性が集まったアニメに出演させていただくことが多かったので、こういう現場ではまた新しく勉強になることがたくさんあります。本当に先輩方はすごいです。
■ 後半は徐々に謎が解き明かされるハラハラドキドキの展開
――以前、好きなキャラを聞かれて「フェリクス」と答えていましたが、その後ストーリーが進んだことで気になったキャラがいたら教えて下さい。
大橋:人間的にすごく成長して偉いな、という意味でエミリオが最近気になっています。最初は何だったんだと思うぐらい、今は瞬を気遣ってあげられますし。エミリオが次の王になるのかな、と思うぐらい成長が早いですよね。
――エミリオの成長も注目の第2クールですが、後半の見どころは?
大橋:過去の部分に焦点をあててストーリーが進んでいくので、「そうだったのか!」と徐々に謎が解き明かされていきます。地上世界とエンドラがどうなっていくのか、ぜひまばたきせずに見ていただきたいなと思います。
――オンエアと並行してBlu-ray&DVDがリリースされています。音声特典には「エンドラジオ!!」(小野&増田バージョンと美山&大橋バージョンあり)が収録されますね。
大橋:私と加恋ちゃんのラジオはゲストも女性の方が来てくれるので、女子会みたいな雰囲気でわいわいやらせてもらっています。進行は加恋ちゃんに任せて、私はやんややんや賑やかしを担当しています(笑)。
――ゲストを持ち上げることは出来ましたか?
大橋:それは聞いていただいてのお楽しみということで(笑)。でも、ゲストさんがいるとさらに賑やかになりますし、より込み入った話まで出来たと思います。尺も30分ぐらいあってコーナーもたっぷりなので、聴いていただけたら嬉しいです。
――ファラリオンのような役を経験して、次に挑戦してみたい役は?
大橋:このような冒険物の作品で、主人公に恋するヒロインをやってみたいです。
――ちなみに、そのヒロインは主人公と結ばれて欲しいですか?
大橋:ヒロインが2人いて、負けちゃう方のヒロインがいいです(笑)。勝つ方のヒロインには結ばれていただいて、それを優しく見送るといいますか、「負けてやったんだぜ、こっちは」と。
――上から目線!?
大橋:あはははは(笑)。上からです。そういう感じのヒロインをやってみたいです。
――最後に、改めて今後への展開を含めてメッセージをお願いします。
大橋:物語は佳境に向い、さらにハラハラドキドキな展開を見せています。この作品はすごく分かりやすくてご家族みんなで楽しめるアニメなので、まだ見たことのない方はBlu-rayやDVDで追いかけていただいて、一緒に最後まで見ていただきたなと思います。ファラリオンもありがたいことに、どんなシリアス展開でも喋っていますので、ぜひファラリオンに癒やされて欲しいです。イベントがある際には、みんなで『エンドライド』のお話で盛り上がれたらなと思っていますので、よろしくお願いします!
[インタビュー&文・千葉研一 / 撮影・Re-Zi]
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【商品概要】
■ 2016年6月22日(水) Vol.1発売
〔Blu-ray〕価格:5,800円+税
本編:約69分(#1~3収録)+特典映像
〔DVD〕価格:4,800円+税
本編:約69分(#1~3収録)+特典映像
[Vol.1 BD&DVD共通封入特典]
・呼山祥子(キャラクターデザイン)描き下ろしジャケット仕様
・4Pブックレット
・有料イベント優先販売申込券(小野賢章、増田俊樹出演)
[Vol.1 BD&DVD共通映像特典]
・ノンクレジットOP&ED
[Vol.1 BD&DVD共通音声特典]
・オーディオコメンタリー#1
小野賢章(浅永瞬)、増田俊樹(エミリオ)
・オーディオコメンタリー#2
美山加恋(アリシア)、大橋彩香(ファラリオン)
・Blu-ray&DVD限定ラジオ音源 Vol.1
「エンドラジオ!! ~小野&増田のエンドラ冒険譚~」
■ 2016年7月20日(水) Vol.2発売
〔Blu-ray〕価格:5,800円+税
本編:約69分(#4~6収録)
〔DVD〕価格:4,800円+税
本編:約69分(#4~6収録)
[Vol.2 BD&DVD共通封入特典]
・呼山祥子(キャラクターデザイン)描き下ろしジャケット仕様
・4Pブックレット
[Vol.2 BD&DVD共通音声特典]
・Blu-ray&DVD限定ラジオ音源 Vol.2
「エンドラジオ!! ~小野&増田のエンドラ冒険譚~」
(ゲスト:高橋広樹)
※3巻以降、発売形態変更あり
■ 2016年9月21日(水) Vol.3発売
〔Blu-ray〕価格:9,800円+税
本編:ディスク2枚、約138分(#7~#12収録)
〔DVD〕価格:7,800円+税
本編:ディスク2枚、約138分(#7~#12収録)
[Vol.3 BD&DVD共通封入特典]
・呼山祥子(キャラクターデザイン)描き下ろしジャケット仕様
・ブックレット
[Vol.3 BD&DVD共通音声特典]
・Blu-ray&DVD限定ラジオ音源Vol.3
「エンドラジオ!! ~美山&大橋のエンドラ冒険譚~」
・Blu-ray&DVD限定ラジオ音源Vol.4
「エンドラジオ!! ~小野&増田のエンドラ冒険譚~」
(ゲスト:内田雄馬)
■ 2016年11月23日(水) Vol.4発売
〔Blu-ray〕価格:9,800円+税
本編:ディスク2枚、約138分(#13~#18収録)
〔DVD〕価格:7,800円+税
本編:ディスク2枚、約138分(#13~#18収録)
[Vol.4 BD&DVD共通封入特典]
・呼山祥子(キャラクターデザイン)描き下ろしジャケット仕様
・ブックレット
[Vol.4 BD&DVD共通音声特典]
・Blu-ray&DVD限定ラジオ音源Vol.5
「エンドラジオ!! ~美山&大橋のエンドラ冒険譚~」
(ゲスト:伊藤静)
・Blu-ray&DVD限定ラジオ音源Vol.6
「エンドラジオ!! ~小野&増田のエンドラ冒険譚~」
(ゲスト:鳥海浩輔)
■ 2017年1月25日(水) Vol.5発売
〔Blu-ray〕価格:9,800円+税
本編:ディスク2枚、約138分(#19~#24収録)
〔DVD〕価格:7,800円+税
本編:ディスク2枚、約138分(#19~#24収録)
[Vol.5 BD&DVD共通封入特典]
・呼山祥子(キャラクターデザイン)描き下ろしジャケット仕様
・ブックレット
[Vol.5 BD&DVD共通音声特典]
・Blu-ray&DVD限定ラジオ音源Vol.7
「エンドラジオ!! ~美山&大橋のエンドラ冒険譚~」
(ゲスト:悠木碧)
・Blu-ray&DVD限定ラジオ音源Vol.8
「エンドラジオ!! ~小野&増田&美山&大橋のエンドラ冒険譚~」
■各巻レンタル同時リリース
※商品内容は都合により、予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
【店舗特典】
・アニメイト全巻購入オリジナル特典
呼山祥子(キャラクターデザイン)描き下ろしイラスト使用全巻収納BOX
■ 作品情報
【ON AIR】
放送日時:2016年4月3日(日)より毎週日曜 深夜1:55~日本テレビほかにて放送
※初回は深夜2:30~
【STAFF】
原作:ENDRIDE PROJECT
主題歌:「Limit」 LUNA SEA(ユニバーサルJ)
エンディング曲:「go my way」藤巻亮太(スピードスターレコーズ)
監督:後藤圭二
シリーズ構成:待田堂子
総作画監督:渡辺純子
美術監督:伊藤聖
美術設定:荒井和浩
色彩設計:鈴木依里
撮影監督:松井伸哉
音響監督:なかのとおる
音楽:田中公平&IMAGINE PROJECT
制作:Brain's・Base
プロジェクト起案:青木良
キャラクター原案:萩原一至 和月伸宏
【CAST】
浅永瞬:小野賢章
エミリオ:増田俊樹
アリシア:美山加恋
ファラリオン:大橋彩香
デメトリオ:高橋広樹
エルジュイア:鳥海浩輔
ルイーズ:伊藤静
フェリクス:内田雄馬
パスカル:水島裕
ギドロ:前野智昭
イベルダ:稲田徹
デルザイン:大塚明夫
【STORY】
浅永瞬は、前向きで明るい性格の普通の15歳の少年。ある日、科学者かつ実業家の父の会社で不思議な水晶を見つけるがその水晶に触れた瞬間、突然世界が歪み地球の裏側の世界<エンドラ>へと吸い込まれてしまう。
一方、エンドラの城で16歳の誕生日を迎えた王子・エミリオは現在の王・デルザインを強く憎んでいた。王位を継げる年齢になったことで、武器を持ち、いよいよ復讐を果たそうとするが力の差が大きいために全く歯が立たない。デルザインに捕まって投獄され、悲嘆に暮れるエミリオ。しかし突然牢獄の壁が歪み、そこに瞬が現れる。
ひとりは元の世界へ帰るため、ひとりは復讐を成し遂げるため、<エンドラ>で生きる少年たち。違う世界で育った2人の少年が掴む未来とは・・・。
>>TVアニメ『エンドライド』公式サイト
>>TVアニメ『エンドライド』公式Twitter(@endride_anime)
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