観る前必読! 映画『君の名は。』で注目してほしい8つのポイント!
2013年に公開された『言の葉の庭』から3年。遂に新海誠監督の最新作、映画『君の名は。』が2016年8月26日(金)より公開となります。
今回の『君の名は。』では、これまでの新海監督作品で見ることができた様々な要素に加え、本作で新しく見ることができる要素(監督にとってはチャレンジともいえる部分)が盛りだくさんです! これまでの新海監督作品のファンの方でも、今作から新海作品に興味を持った方でも、『君の名は。』どんな人でも楽しむことができる作品になっています。
本稿ではそんな『君の名は。』の公開前に、注目してほしい8つのポイントをピックアップして紹介していきます! 観れば観るほど、感動や気付きを与えてくれる新海作品。『君の名は。』を二度三度観られるときや、他の新海作品への興味のキッカケの導線になれればと思います。
新海監督のこれまでの作品を見ているファンなら、必ず「おやっ?」と思うキャラクターが登場します。そのキャラクターは、ヒロイン・宮水三葉(CV:上白石萌音)の学校で先生をしているのですが、登場シーンはほんの一瞬。耳を澄まして声を聞いてみることをオススメします。シーンを見逃した方は、エンドクレジットを凝視してください。キャラクター名とそのキャストがしっかりと登場します! 思わず、「なるほど!」と思うことでしょう。
■ 2.新海監督の新たな作風が開眼!? コミカルな入れ替わり描写
今までの新海監督作品では少なめだった、コミカルな描写が多くなっていることも見逃せません。主人公である男子の立花瀧(CV:神木隆之介)と、ヒロインである女子の三葉の心と体の入れ替わりがドラマのトリガーになっており、特に衝撃的なシーンです。
お互い異性の体になってしまうのですが、女の子の体になるたびに瀧がやっていたこと。そして、男の子の体になった三葉が最初にやったことは……!? 思春期だからこその行動に、きっと観ている男性諸君は「分かるわ〜」と心で大きな頷きをすることになると思います。また、入れ替わった際の、神木さんの三葉の演技と上白石さんの瀧の演技にも要チェックです。
■ 3.『あの花』『ここさけ』のキャラデザ・田中将賀さんによるキャラクターたち
『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』など、新海監督とはまた違ったテイストの作品を担当し、数多くの人気キャラを生み出してきた、田中将賀さんデザインによるキャラクターたちが、本気で魅力的です! 今までの新海作品のキャラクターはどこか達観した、クールで非現実的な雰囲気がありましたが(それも魅力的でした)、本作に登場するキャラクターは親しみやすい感じがあり、「こんな人いるよね」と感じさせてくれます。キャラクターたちに感情移入がしやすく、いつの間にか物語に引き込まれていくことでしょう。
瀧や三葉だけでなく、本作に登場する様々なキャラクターたち。そんな彼らが作中で見せてくれる、喜怒哀楽の様々な表情をお見逃しなく!
主人公の瀧とヒロインの三葉。そのふたりの周りの人間関係も、忘れてはならないポイントです! 瀧の友人の藤井司と高木真太に、それぞれ島﨑信長さんと石川界人さんが参加。三葉の友人の名取早耶香には悠木碧さんがキャスティングされています。声優ファン目線では、かなり注目のポイントです!
ちなみに、島﨑さんと石川さんは、神木さんと長澤まさみさんと一緒にアフレコをしたそうです。声優と俳優の演技の掛け合いも必見です。
■ 5.引き合う瀧と三葉はとにかく走る
作中では瀧と三葉が走るシーンが印象に残ります。入れ替わっているときは瀧が女の子走りで、三葉が男の子みたいな走り方になっていたりも……!? また、物語終盤のあるシーンでは、瀧と三葉の心情も相まって切なくなってくることでしょう。主人公の二人が心の距離を詰めるように走る姿は、心が締め付けられるように切なくなります……。
■ 6.ほしいタイミングで来るRADWIMPSの楽曲が絶妙すぎる!
本作は、物語の緩急が絶妙。物語序盤から様々な伏線を配置し、即座に回収されるものもあれば終盤まで引っ張るものもあって、常に先の展開が気になって気になって……。そして、「ここにしかない!」という絶妙なタイミングでRADWIMPSの楽曲が物語を優しく包み込みます。
作品で使用されているRADWIMPSのボーカル曲は全部で4曲。歌詞に耳を澄ましてみると作品とシンクロする部分もあり、新たな発見があるかもしれません。
■ 7.新海作品の聖地「新宿」! やっぱり登場
新宿周辺の参宮橋付近が重要な意味を持つ『秒速5センチメートル』、新宿の公園が主な舞台になっている『言の葉の庭』など、新海作品には「新宿」という街がシンボリックに登場します。もちろん『君の名は。』でも新宿は登場しています! 「どんな風に使われているのか?」は、ぜひみなさんの目でチェックしてみてください。
新海作品ではお馴染みとなっている電車のシーンや、本作でキーとなるシーンに登場する場所は実際にある新宿の街です。映画を見終わってから、聖地巡礼をして感動をよみがえらせるのもいいかもしれません。
■ 8.惹かれ合う物語、瀧と三葉は会えるのか?
これまでの新海監督作品では、惹かれ合う男女の「別れ」が特に印象的です。宇宙と地上に分かれ、相手への想いと会いたい気持ちの葛藤が切ない『ほしのこえ』。桜の花が舞い散る踏切で、すれ違うと彼女はもうそこには居なかった『秒速5センチメートル』。人と人の心が近づいたり、離れたりする模様を描いてきた新海監督は、今回の『君の名は。』でどのような物語を見せてくれるのか!?
「まだ会ったことのない君を、探している」というキャッチコピーがつけられた本作。惹かれ合う瀧と三葉の揺れ動く心の距離に注目です。そして、二人は会えるのでしょうか……。
新海作品の新たな代表作に仕上がったといえる映画『君の名は。』。注目してほしい8つのポイントも含めてお見逃しなく!
[文・胃の上心臓]
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◆作品情報
<STORY>
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(みつは)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。
「来世は東京のイケメン男子にしてくださ―――い!!!」
そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。
一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(たき)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。
繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。やがて、二人は気付く――。
「私/俺たち、入れ替わってる!?」
入れ替わってしまった身体と生活に戸惑いながらも、その現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す。
<公開情報>
作品名:『君の名は。』
2016年8月26日 全国東宝系公開
原作・脚本・監督:新海誠
作画監督:安藤雅司
キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS
声の出演:神木隆之介 上白石萌音 長澤まさみ 市原悦子 ほか
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
>>映画『君の名は。』公式サイト