声優
劇場版『planetarian~星の人~』大ヒット記念舞台挨拶

主演がそろって織姫と彦星みたい! 『planetarian~星の人~』大ヒット記念舞台挨拶

 2016年9月17日(土)、TOHOシネマズ新宿で、劇場版アニメ『planetarian~星の人~』の大ヒット記念舞台挨拶が行われました。

『planetarian~星の人~』は、9月3日(土)から上映されている劇場版アニメで、全5話で配信されたアニメ『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』の続編にあたります。公開初日には、東京で屑屋役の小野大輔さんと津田尚克監督が、大阪梅田でほしのゆめみ役のすずきけいこさんとビジュアルアーツの丘野塔也さん、折戸伸治さんが舞台挨拶を行い、「作中のプラネタリウムのお客様とあわせて250万人になったらすずきさんと小野さんがそろって舞台挨拶」を予定していました。

 初日舞台挨拶からわずか2週間で行われた、大ヒット記念舞台挨拶の様子をお伝えします。

■ 織姫と彦星のよう 主演が揃って登壇

 司会は、初日舞台挨拶と同じくアスミック・エースの青井宏之さん。実はこの“250万人達成でもう一度舞台挨拶”の仕掛け人でもあります。青井さんの呼び込みで津田尚克監督、ほしのゆめみ役・すずきけいこさん、屑屋/星の人役・小野大輔さんが登壇されました。
 会場には、今回初めて『planetarian~星の人~』を観たという方から、なんと5回も観たという方までお客さんでいっぱいでした。

『planetarian~星の人~』の初日舞台挨拶は、すずきさんと小野さんが別々に離れた場所で行われていたため、劇場版でお二人が舞台にそろうのは初めて。小野さんは織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)のようだと言い、津田監督をデネブとして、すずきさんも「夏の大三角が」とつなげて会場の笑いを誘いました。

 津田監督は地球のペンダントを、すずきさんは白鳥座のペンダントを着用。すずきさんのペンダントは、劇中のペンダントをイメージした声優仲間の手づくりだそうで、みんなどれだけ好きなんだと小野さんのつっこみが入りました。

■(花菱デパートプラネタリウムから数えて)250万人達成! 早朝からありがとう

 (作中の花菱デパートプラネタリウム来場者数とあわせて)250万人達成の舞台挨拶を迎えての気持ちを訊ねられた津田監督は、250万人目という数字は知らない人が見ると詐欺だなと笑いながらも、単純に嬉しい、一生懸命思いも込めた作品が一人でも多くの人に届けばと思うと語りました。
 大阪梅田での初日舞台挨拶よりも今日の方が規模が大きいというすずきさんは、朝早くからの上映に来てくれたことに感謝しか無いとコメント。小野さんもありがとうございます、と会場に感謝を述べました。

 また、小野さんは今回の仕掛け人である青井さんにも良かったですねと声を掛け、青井さんは照れながらもリピートして見てくれている方もいて嬉しい
と笑顔を見せました。

■「天国を2つにわけないでください」に号泣 繰り返し観て欲しい作品

 つづいては、上映後の舞台挨拶ということもあってネタバレOKで作品への思い入れについて語ります。(以下、ネタバレを含みます)

 津田監督は、いっぱいありすぎると頭を抱えながら、まずは投影シーンには気合を入れたと話しました。つづいて、ゆめみと屑屋/星の人が最後に再会するシーンと、星の人が天国が2つなら俺は行かないぞと言うシーンを挙げました。インフルエンザにかかっていて、家で朦朧としながら考えていたことも明かし、シンクロ率が高かったと振り返りました。

 津田監督から、自分の思い入れよりもむしろすずきさんと小野さんの好きなシーンを聞きたいと振られたすずきさんは、即答で「悪いがまた相棒ができちまったんでな」と言う屑屋のセリフが好きだと回答。ゆめみがゆめみとして存在していていいんだと感じられるセリフなのだそう。また、白鳥座にあるというブラックホールは屑屋を象徴しているような気がするともいい、白鳥座のペンダントをゆめみにかけることで、それまで抱えてきた屑屋としての自分を終え、同時にゆめみのメモリーカードを持つことで星の人になったとも語りました。実はこのペンダントをゆめみにかけてあげるシーンは、津田監督のオリジナル。メモリーカードと交換するなにかが欲しかったという監督は、メモリーカードを子どもたちにあげるシーンでは、ゆめみと再会できなくてもいいと思える程度の満足感が星の人にあったのではないかと今になって思うとも語りました。

 大ヒット記念舞台挨拶が決まって作品を再度見なおしたという小野さんは、2回目、3回目になると見方も違ってきたそう。最初は劇場版の最後に「むくわれた」と言うのがゴールだと感じていたが、繰り返し見ると「天国を2つにわけないでください」というゆめみのセリフに命を感じ、号泣したのだと語りました。津田監督も、最初に観た時は「天国を2つにわけないでください」はゆめみがみんなと同じ場所に行きたいんだと感じたが、2回目には屑屋の方がゆめみと同じ天国に行きたがっていたことの方に気持ちが向いたと共感を示しました。

 唐突に「50年何してたんでしょうねぇ」との津田監督の発言から、サイドストーリーをまた12年後に作りたいという話にも発展。どうなるかはまったくの未定ですが、津田監督はやってみたいという気持ちはあるとplanetarian愛をのぞかせました。

 最後に、サプライズですずきさんから津田監督と小野さんに花束贈呈。『planetarian~星の人~』のパンフレットに掲載されている本物の花束に似せた花束に「クズじゃない花だ!」と津田監督。劇中の最後に「お預かりしていた花束です」と渡す生花版です。思わぬサプライズに、津田監督も小野さんも嬉しいと喜びを語りました。もらってばかりだ、と感慨深げにつぶやく小野さんが印象的でした。

 作品愛に溢れた温かい舞台挨拶は、ゆめみちゃんの花束とともに幕を閉じました。

[取材・文・写真/笈川 采女]

■アニメ『planetarian』作品情報

配信版アニメ『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』
2016年7月7日(木)よりニコニコ動画ほか動画配信サイトにて配信中

劇場版アニメ『planetarian~星の人~』
2016年9月3日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国順次公開

原作:「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」(Key)
監督:津田尚克
脚本:ヤスカワショウゴ・津田尚克
シリーズディレクター:中山勝一・町谷俊輔
原作協力:Key/ビジュアルアーツ
アニメーション制作:david production
製作:planetarian project

『planetarian~ちいさなほしのゆめ~』
エンディング・テーマ「Twinkle Starlight」佐咲紗花
イメージソング「Worlds Pain」Ceui
『planetarian~星の人~』
主題歌「星の舟」Lia

◆CAST
ほしのゆめみ:すずきけいこ
屑屋/星の人:小野大輔 ほか

◆STORY
 世界大戦後の降りやまない雨の世界。細菌兵器の影響で、人々に見捨てられた最も危険な街【封印都市】。その、デパートのプラネタリウムに、ロボットの少女がいた。彼女の名前は“ほしのゆめみ”。彼女はプラネタリウムの解説員で、1年間にたった7日間しか稼働することができない壊れかけのロボットだった。そこで彼女は、30年間いつか誰かが訪れることを信じて、1人誰もいないこの世界で待ち続けた。そして、30年目の目覚めたその日に、彼女の前に1人の男が現れた。
「おめでとうございますっ! あなたはちょうど、250万人目のお客様です!」
 突如現れたロボットに警戒する男・“屑屋”。貴重物資を回収することを生業とする彼は、【封印都市】に潜入中、都市を徘徊する戦闘機械(メンシェン・イェーガー)の襲撃にあい、このプラネタリウムに迷い込んだのだった。
「プラネタリウムはいかがでしょう。どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき……。満天の星々がみなさまをお待ちしています」
 星すら見えなくなった滅びゆくこの世界で、彼はそこで何を見るのか。1年で7日間しか稼働できないロボットの少女が、目覚めたまさにその日に訪れた偶然。そこで起こった奇跡とは――。


>>アニメ『planetarian』公式サイト
>>アニメ『planetarian』公式Twitter(@planetarian_pj)

(C)VisualArt's/Key/planetarian project
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