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『遊☆戯☆王』4DX版&MX4D版を比較!その違いのポイントは?

「滅びのバーストストリーム!」でドカンっ! 「ドローッ!」でグワンっ!? 劇場版『遊☆戯☆王』4DX版 & MX4D版を比較! その違いのポイントは?

 劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の4DX版(*1) & MX4D版(*2)が、2016年9月24日(土)より公開されました。本作は2016年4月23日に全国で公開され大ヒットを記録したほか、“大喝采上映”や“生コメンタリー上映”など、通常上映とはひと味違ったイベント上映も好評を博した、原作マンガ『遊☆戯☆王』の続編となっています。

今回は、アニメイトタイムズでは公開前にひと足早く4DX版 & MX4D版を体験させて頂きました!! 同じ体感上映でも、実際にどう演出が違うのか? ふたつのバージョンの違いに注目してレポートしていきます! 序盤~終盤と、ストーリーの流れに沿って比較していきますので、既に観ている方は、劇場での興奮を思い出しながら読んでみてください。また、未視聴の方は、ネタバレ含みますのでご注意ください。

(*1)4DX
座席が作品中のシーンと完璧にリンクし、前後上下左右へ稼働。風、水(ミスト)、香り、煙りなど、各種演出も体感できる。また、4DX専用作品ではなく一般公開されている映画作品で、演出効果に対応できる。
(*2)MX4D
映画のシーンに合わせて、客席のシートが前後、左右、上下に動くとともに、風、ミスト、香り、ストロボ、煙や振動など五感を刺激する特殊効果が11種ある。また、これらが連動する。

※本記事は、ネタバレを含んでいます。また、体感した4DX版 & MX4D版は、試写参加でのレビューです。劇場上映時とは演出が異なる場合があります。

序盤から、新感覚アトラクションを体験!

まず冒頭で、4D版をしっかりと体感できるのが海馬モクバの乗ったヘリコプターが飛ぶシーン。4DX版では、ヘリが通り過ぎると風が発生し、グワンッとイスが揺れて、ヘリの風圧を感じさせます。MX4D版は、イスの動きももちろんですが、水しぶきが飛び出し、まるで砂煙を浴びたかのような気分に! このシーンで未体験の方は、「えっ、こんなに動くの!?」と、驚いてしまうかもしれません。

続いて、城之内克也が自転車で登校する序盤のシーン。どちらのバージョンも、商店街で水を掛けられる場面では、もちろん水が吹き出ます。そして4DX版は自転車の動きに合わせて、グリグリと動く疾走感が体感でき、MX4D版はイスの足や腰元がボコボコと動き出し、まるで自転車で段差を下っていく感触が味わえます。また、真崎杏子が武藤遊戯へする挨拶に合わせ、座席もドンッ! ……といった感じで、基本的なシーンでは、キャラクターの起こしたアクションによって、4D演出が施されています。本作の重要人物・藍神がアクションを起こすシーンでは、画面の光に合わせてライトが点灯し、ホラー感が増すのもポイント。まぶしい中から、藍神くんがいきなり現れたときには、知っていたのに思わずビクッとなっちゃいました!

そして序盤のポイントなるのが、海馬瀬人のデュエルシーン! デュエルシーンは4D版の本作の真骨頂と言えるシーンで、最もアクション性を楽しめます。中でも驚いたのが、「ドローッ!」とカードを引いただけで、座席がグワァーんっ! と、動くこと動くこと! 派手なドローをすればするほど、座席の動きも派手になっていくので、いい場面なのに思わず笑ってしまうほどスゴいです。

どちらのバージョンも“ネオ・ブルーアイズ・アルティメットドラゴン”の放つハイパー・アルティメット・バーストは大きな見せ場であり、大迫力! 風と座席の動きによって、まるで自分が食らっているかのような衝撃が走ります。モンスターを撃破したときには、劇場に白煙が噴き出すのも臨場感が凄まじい! ちなみに、“ブラック・マジシャン・ガール”が登場したときには、いい香りが劇場に流れ、「あ、こんな匂いしてたんだ!」と、映像を観ただけでは、想像できない領域へと誘ってくれます。ちなみに4DX版はなんとなく香りが漂っている程度ですが、MX4D版はしっかりと匂いを感じ取れました。……4DX版は、ブルーアイズもいい匂いが(笑)。

中盤からは、ド派手なアクションが満載!

ブラック・マジシャン・ガールのいい匂いを嗅いだ後あたりから、4DX版とMX4D版の違いが明確に現れます。たとえば、魔法カード“千本ナイフ”を使用するシーンでは、4DX版の場合、耳元に風が吹いてナイフが通過したかのような感覚が味わえますが、MX4D版は背中の座席がボコボコと動き、まるでナイフが自分に刺さっているような演出です。

物語が中盤に差し掛かると、つぎは本作の敵役であるディーヴァと、海馬瀬人のシーンへ。とくに驚いたのが、海馬瀬人の部下がディーヴァの背中に、拳銃を突きつけるシーン。MX4D版では、背中にドスンッと同じタイミングで背中を座席に押され、観ている自分も背筋がピーンとなり、ディーヴァと同じような心境が味わえます。

そして本作最大の特徴である、“次元領域デュエル”のシーンでは、これでもか! というくらい、アトラクション性を味わえます! オベリスクの巨神兵が放つ、ゴッド・ハンド・クラッシャーはドガァアアアンッ! と座席が揺れ、顔にはエアーがかかり、もう大、迫、力! 4DX版はその迫力を多彩な座席の動きで存分に味わえますし、MX4D版は動きのほかにも風などの演出が多彩でした。また、ディーヴァがふっ飛ばされると地面の激突に合わせて背中の衝撃が連動していたりと、細かい部分の演出もバッチリ。……でも、両バージョンとも海馬社長がデュエル・リンクス・システムを装着するだけで、ズバーンッ! と、めちゃくちゃ揺れたので正直、筆者は笑ってしまいました。

また、ここで水による演出を比較してみましょう。MX4D版は、上から降り注ぐような水の演出が特徴で、とくに効果的に感じたのが、遊戯がセラと会っているときに雨が降り注ぐ場面。ポツポツと水が顔に当たり、まるで本当に雨の中に居るような感覚でした。4DMX版は、水と風が合体した演出で、自分自身にバッと水がかかってきます。海馬社長のジェット機が飛び去ったりと、風圧をより体感できるような独特の演出になっています。オシリスの天空竜にブレス(ツバ?)をかけられたいファンの人にもオススメ!(笑)

そして、いよいよ終盤! クライマックスのデュエルシーンは半端じゃありません。ブラック・マジックでバーンッ! トリプスバーストストリームでズドドドドッ! と、モンスターたちが攻撃するたびに、ガンガン動きます。MX4Dはその攻撃に合わせて座席が動いて、自分がモンスターに乗ったような気分を味わえますが、MX4D版は攻撃を受けた側に合わせたような動きが多く、デュエリストたちの身体になった感じですね。個人的には、モンスター“暗黒騎士ガイアロード”の活躍が両バージョンとも、とにかくド派手でカッコよく、竜に乗った気分が味わえたのがとっても良かったです!!

両バージョンを比較すると?

最後には、両者を比較して感じた筆者の感想をお伝えします。

まず4DX版ですが、とにかくド派手! 座席はものすごい動きますし、魔法カードを使えばライトがまぶしく光り、モンスターを攻撃すれば、めちゃくちゃ振動します。個人的にはこれくらい過激なほうが楽しめるので好きなのですが、酔いの問題もありますし、人によっては、激しすぎて疲れちゃうかもしれませんね。しかし、ぜひ1度は、このアトラクション性の高さを味わってほしい!! それくらい、ヤバいです! また、とあるシーンではシャボン玉が舞ったりと、画面の効果に合わせた独特の演出も見ものですよ。

そしてMX4D版は、座席の動きは比較的穏やかで、ライトの光もそれほどまぶしくありませんので、アトラクション性を楽しめる4DX版と比べると、しっかりと映画に集中することができるます。また、MX4D版は座席の動きが多彩で、足元の衝撃には足元のエアーが衝撃を伝えてくれたり、人がふっ飛ばされれば、背中がドンッと動いたりと、細かな動きを体感できますよ。モンスターが叫ぶ、破壊される、吹っ飛ぶときには顔に突風かかる演出も、よりダイナミックな迫力を味わえるMX4D版の特徴ではないでしょうか?

というわけで、ひとくちで4D上映と言っても、かなり違いを感じられました。筆者としては、これから初めて本作を見るひとは、まずはMX4D版をご覧になることで、しっかりと映画そのものの魅力を味わえると思います。そしてすでに本作ご覧になっている人は、ぜひ4DX版のド派手な臨場感を楽しんでほしいです!!

◆作品情報
劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』

【INTRODUCTION】
「遊☆戯☆王」その後のエピソードを描いた初の長編映画
1996年「週刊少年ジャンプ」で連載を開始。2000年にテレビアニメが放映され、その後、最も売れたトレーディング・カードゲームとして、ブームの火付け役ともなった「遊☆戯☆王」。連載開始から20周年となる2016年――劇場に登場! 原作者の高橋和希自らが製作総指揮を執り、キャストは「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」当時のメンバーが集結! 未だ誰も見たことのない、原作のその後をオリジナルストーリーで描くなど、「遊☆戯☆王」の新たなヒストリーが世界を席巻する!

【STORY】
千年パズルを完成させたことにより、≪闇遊戯≫という、もう1人の人格を呼び覚ました武藤遊戯。海馬コーポレーションの社長にして決闘者(デュエリスト)の頂点に君臨する海馬瀬人や、仲間たちと数々の死闘を繰り広げたが、過去との因縁により、もう1人の自分との闘いを余儀なくされ、遊戯と闇遊戯はついに決別し、別々の道へ旅立つこととなった――。そうして、闇遊戯との最後の決闘を終えて、日常を取り戻したかに見えた遊戯たち。その前に現れた謎の少年≪藍神(あいがみ)≫。そして、世界中で次々と起こる謎の失踪事件。ただひたすら千年パズルを探し求める海馬。すべてのピースが合わさるとき、再び決闘(デュエル)の幕が切って落とされる!

■ビリング
原作・脚本・キャラクターデザイン・製作総指揮:高橋和希 

監督:桑原 智
キャラクターデザイン・総作画監督:加々美高浩
コンセプトデザイン・モンスターデザイン:反田誠二
美術監督:中村 隆
色彩設計:横井正人
CGクリエイティブディレクター:内田優作 
撮影監督:枝光弘明
音響監督:松岡裕紀
音楽:池 頼広

出演:
 風間俊介 津田健次郎
 花澤香菜 日野 聡/ジャングルポケット
 齊藤真紀 高橋広樹 近藤孝行 竹内順子 松本梨香
 ケンドーコバヤシ
 林 遣都

>>公式サイト

(C)高橋和希 スタジオ・ダイス/2016 劇場版「遊☆戯☆王」製作委員会
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