『青の祓魔師 京都不浄王篇』スペシャルステージで岡本信彦さんが叫ぶ!「やる前から勝手に決めてんじゃねー!」【京まふ2016】
2016年9月18日(日)、京都のみやこめっせにて開かれた「京都国際マンガ・アニメフェア 2016」(京まふ)にて、2017年放送予定のTVアニメ『青の祓魔師 京都不浄王篇』(以下、京都篇)のスペシャルステージが行われました。
イベントには本作の主人公・奥村 燐役の岡本信彦さんと、原作コミック担当編集の林士平さんが登壇。新シリーズにかける想いや、TVアニメ前シリーズでの思い出などを語りました。
4年ぶりの「アッシャー」 会場の反応に岡本さんも驚く?
岡本さんが、登場するなり「みんな! あの合言葉行くぞー! せーのっ」と会場に合図を送ると、その合図に応えてあちこちから「アッシャー!!」の声が! ちなみに、こちらの「アッシャー」という掛け声は、奥村雪男役の福山 潤さんが考案した『青の祓魔師』ならではの挨拶としてファンのあいだでは親しまれているもの。会場の反応を見た岡本さんは、「まだ言えるんだね」と驚きながらも、とても嬉しそうな様子でした。
2012年の劇場版公開から4年ぶりの新シリーズ発表ということもあり、岡本さんは「僕の中で代表作といえばやっぱり『青の祓魔師』なんですよ。それがまたできるっていうのは嬉しいですね。先日のAnime Expoで上映されたメッセージ映像で久々に自己紹介をした時に実感がわきました」と、今年7月アメリカで開催されたAnime Expo 2016を振り返りながら、新作発表を喜ぶ気持ちを述べました。
その後の、TVアニメ前シリーズ・劇場版での思い出のシーンを振り返るコーナーでは、岡本さんと林さんがそれぞれベストシーンだと思う場面を上げ、その思い出を語りました。
岡本さんが選んだのは、TVアニメ前シリーズより、燐・雪男の養父である藤本獅郎が燐を守るため、自ら命を絶つシーン。「ここから燐とみんなとの出会いがはじまるっていうスタートラインのようなシーンなので、収録現場でも感慨深かったんですけど、オンエアを見てさらに感動しました」と当時を振り返りました。
林さんは劇場版のファントムトレインとの戦闘シーンをチョイス。「コミックでファントムトレインの回のときに、加藤先生の仕上げのお手伝いをしたんですけど、そのお手伝いしたシーンは修正されてて全部載ってなかったという……(笑)」と、原作コミックの裏話を語っていました。
原作のセリフも飛び出した質疑応答コーナー!
続いては、Twitterに寄せられたファンからの質問に、岡本さんが答えるコーナー。
1つ目は「岡本さんが燐から学んだこと、また、見習いたいところはありますか?」という質問でした。この質問に対して岡本さんは、「僕はいつもイエスマンなので、燐のように自分に正直な物言いができるようになりたいですね。それから、自分を犠牲にしてでも、何かを成し遂げようとする姿勢にもあこがれます」と、自身の演じる燐への想いを述べました。
次の質問は「新シリーズに向けて、燐の叫び声の練習はしていますか?」というもの。岡本さんは「最近では叫ぶキャラクターの役が多いのですが、どちらかというとネガティブな叫びが多くてですね……」と自身の演じているほかのキャラクターに触れながら、「燐は“誰かを守りたい”だと“助けたい”だとか、ポジティブな叫びなので、サタンぽさを残しつつも、そういった叫びができればなと思います」とコメント。
続いては、林さんに「新シリーズ制作にあたって、前シリーズ、劇場版よりもこだわった点、注目してほしい点はありますか?」という質問が。「絵づくりに関しては、劇場版を終えてのTVシリーズなので、“TVシリーズでここまでやっちゃうの? っていうふうになる”って言ってました(笑)」と制作陣の言葉を代弁していました。
4つ目の「前シリーズの放送は5年前でしたが、この5年で岡本さんの中で一番変わったと思うところはどこですか?」という質問には、岡本さんが「だんだんと自分の中でも大人になったなと感じるんですけど、ずっと『青の祓魔師』のことを思ってましたし、だからこそ今日はこの服装で……」と、当日着ていた青い炎のようなプリントの服を見せながら『青の祓魔師』愛を披露。
それを受けて林さんも、おもむろに上着を脱ぎだし、下に着ていたTシャツを会場に見せつけました。実はこのTシャツ、京都不浄王篇のキービジュアルで燐が着用しているもの。そんな林さんの静かな『青の祓魔師』愛に会場から大きな拍手が巻き起こりました。
岡本さんから京都篇のセリフが炸裂!
その後、林さんが新シリーズ京都不浄王篇について「新シリーズの方が人気のアニメってレアなんですよ」とぽつりと一言。それを聞いた岡本さんが「やる前から勝手に決めてんじゃねー!」と、原作・京都篇のセリフでツッコミを入れ、会場を沸かせました。
最後の質問は「京都不浄王篇で特に注目してほしいキャラクターはいますか?」というものでした。岡本さんは勝呂竜士の父親である「勝呂達磨」をあげ、「個人的に好きなキャラクターですし、とてもいいキャラをしているので放送を楽しみにしていてください」とコメント。続いて林さんは、登場数は少ないのに人気投票では上位に食い込む「志摩金造」と答え、会場の笑いを誘っていました。
その後、イベントを振り返り、岡本さんが「こうして奥村 燐役としてイベントに出演できるのはとてもうれしかったです。燐の“(力を)優しいことのために使いたい”というセリフがありますけど、その優しさとは何か、考えながら収録に臨みたいと思います」とコメントしたのち、会場に合図を送り、おなじみの「アッシャー!」でイベントは幕を閉じました。