2016-11-10 20:30

アメリカとイギリスの兄弟愛が巻き起こす壮大な物語！ミュージカル『ヘタリア～The Great World～』公開ゲネプロレポート

　漫画・アニメ・CDなど様々なメディアを展開している、国を擬人化した大人気作品『ヘタリア』の、待望のミュージカル第2弾！　2016年11月10日（木）～20日（日）の期間に東京で、11月25日（金）～27日（日）に大阪にて公演となる、ミュージカル『ヘタリア～The Great World～』の公開ゲネプロがシアター1010にて行われました。

　個性豊かなキャラクターを演じるのは、前回に引き続いて長江崚行さん（イタリア役）、植田圭輔さん（日本役）、磯貝龍虎さん（アメリカ役）、廣瀬大介さん（イギリス役）、寿里さん（フランス役）、山沖勇輝さん（ロシア役）、杉江大志さん（中国役）に、新たなキャストとして上田悠介さん（ドイツ役）、山田ジェームス武さん（スペイン役）を加えた9人！　アメリカとイギリスが中心となり、第1弾公演からさらにパワーアップしたミュージカルが展開されます。

　今回はそんなゲネプロの様子を、写真を混じえながらお届けします！

“大航海ブーム”から始まる、アメリカとイギリスの壮大な兄弟愛！
　今回のミュージカルのテーマは“大航海ブーム”であり、アメリカ大陸の発見から第一次世界大戦までの時代を駆け抜けるように描かれています。その中心となるのはアメリカとイギリスの二人。アメリカを弟のように可愛がるイギリスと、そんな兄を心配するあまり独立に走ったアメリカの心情を、ミュージカルらしい舞台全体を使った歌と踊りで情熱的に表現します。

　そしてそんな二人を見守りながらも、それぞれの心情と考えで行動を迫られるキャラクターたち。第2回となる今回の公演ではストーリーにも大きく比重が置かれており、まるでライブのように、130分通して壮大な物語が展開されていきます。

　ミュージカルパートの華々しさも健在で、アンサンブルの方たちを交えたダンスと歌には圧倒されてしまいます。ときには舞台を飛び出し通路を使った演出もみうけられ、お客さんも物語と一体となって公演を楽しめる工夫も散りばめられています。舞台のセットも時代を感じさせる見事な出来栄えで、中央が回転する仕組みになっていることもあり、さまざまな角度からキャストの演技を堪能することが出来ました。

　魂を震わせるほどの熱量で駆け抜けた先に待っているラストは、キャストの演技も相まって思わずウルっとくること間違い無し。この感動をぜひ会場で体感してみてください！

　最後に、ゲネプロ終了後に行われた囲み取材でいただけた、キャスト9人の生の声をお届けします。

――今回のゲネプロを終えての感想をお願いします。

イタリア役・長江崚行さん（以下、長江）：ラストまでみんなと走り抜けてそれぞれのやりきった表情を見て、キャスト全員で作っている作品なんだと改めて感じました。

日本役・植田圭輔さん（以下、植田）：このゲネプロを経て、良い部分も悪い部分も見えてきたなと思いました。これから限られた時間の中で、もっと良いものにできるように頑張ってお客さまに届けたいなと思います。

――今回の第2弾が決まったときの心境はいかがでしたか？

長江：前回の公演が終わってからの約1年の期間で、自分が新たに培ってきたものを発揮できる。それだけ大きな、大好きな作品に戻ってこれて素直に嬉しかったです。

植田：今回の物語の主軸となるキャラクターが変わると全体の空気が変わるんだと実感しました。アメリカとイギリスが中心となる今回の物語は男臭くて、前回とはまた違った良さのある作品になったなと感じています。

――そんな物語の主軸となるキャラクターを務めた、廣瀬さんから見た本作の魅力はどんなところだと思いますか？

イギリス役・廣瀬大介さん（以下、廣瀬）：疾走感というのが凄くあると思っています。僕とアメリカが舞台から捌ける度にみんなが酸素ボンベを持ってきてくれるんです。それくらいに全員がエンディングに向けて駆け抜ける、お祭り感を味わえる作品になったんじゃないかなと思っています。前回よりもお芝居要素が増えているので、そこにも注目してもらいたいです。

――磯貝さんはイギリスと並んで物語の軸となるアメリカを演じられましたが、苦労などはありましたか？

アメリカ役・磯貝龍虎さん（以下、磯貝）：凄く疲れるんですけど、凄く美味しい役どころをいただけまして、なるせゆうせいさん（脚本家）に本当に感謝しています。兄的存在であるイギリスと育てられたアメリカの関係、そしてそれを見守るそれぞれの国々たち。全てに注目して、最後には僕（アメリカ）の成長した姿を見て帰っていただけたら嬉しいです。

――劇中でも、そしてリアルでもキャスト全員のお兄さん的存在であるでもある寿里さんから見て、今回の舞台はいかがですか？

フランス役・寿里さん（以下、寿里）：稽古場からずっと続けてきて、この劇場に入って一気に完成に近づいたように感じています。ゲネプロとしても一本筋の通った、本番に向けた良いのものが出来たと思ったいるので、スタッフさんたちの力も借りつつ、ここからさらに一歩進んだものをお客さまに披露したいと思います。

――この個性豊かのメンバーの中で演じる楽しみを杉江さんはどう感じていますか？

中国役・杉江大志さん（以下、杉江）：僕たち全員気持ちが熱すぎるので一度破裂しそうになるんですけど、最後にはそれがまとまって綺麗な作品になるんです。僕はそれが心地いいんですけど、そんな僕たちをまとめる人たちの苦労もあって、とても盛大な作品になったと思っています。

――そんな熱いメンバーに上田さんと山田さんは今回新キャストとして加わったわけですが、プレッシャーや苦労、ゲネプロを迎えた感想などありましたらお願いします。

ドイツ役・上田悠介さん（以下、上田）：第1弾を経たみんなに溶け込めるか最初は心配だったんですけど、意外なほどにすんなりと受け入れてもらえてありがたかったです。国役という初めての経験でしたが、みんなの演技を見て勉強しながら、楽しくドイツを演じることができました。第1弾の頑張りがあっての第2段だと思っているので、その気持を受け継ぎながら、千秋楽に向けて走り抜けたいと思います。

スペイン役・山田ジェームス武さん（以下、山田）：やはり第1段があった中に飛び込むというのはプレッシャーを感じました。だけど、みんな本当に愉快な人たちで、その一員とし一緒に作品を作り上げていけるのは嬉しかったです。演技中もみんなで助け合いながら挑んでいるので、それを楽しみながら本番も頑張っていきたいです。

――ミュージカル『ヘタリア』の続編で、新キャストも入ってみんな頑張っていますが、それついてどう思いますか？（質問者：磯貝）

ロシア役・山沖勇輝さん（以下、山沖）：みんなで紡いでいるこの作品に一員として関われていることを光栄に思いますし、その中でロシアという役を楽しく演じさせてもらっています。僕の出来る限りのことをして、もっとこの作品が素晴らしいものに出来たら良いなと思っています。

――では最後にみなさんから、公演にかける意気込みとメッセージをお願いします。

山田：とうとう初日を迎えることができて、凄く嬉しい思い出いっぱいです。このあと披露していくんですけど、みんなと作り上げてきたものをまとめて素晴らしいものにして届けられたらなと思います。よろしくお願いします！

杉江：最後まで自分にできることを精一杯やって、最高のものをお客様に届けられるように頑張りたいと思います！

山沖：前回より公演数が伸びましたが、常に新鮮な気持ちで毎公演挑んで、お客さまみんなとも繋がってエンディングを迎えられたら良いなと思います。

寿里：お客さん全員が喜んで、この会場からお家まで帰れたら良いなと思っています。僕らも怪我がないように、ただそれを恐れていたら良い作品にはならないので、全力で頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします！

廣瀬：脚本のなるせさんが“この作品はとにかく熱量だ”とおっしゃっていました。僕らは全身全霊をかけてこの役を演じきろうと思うので、ぜひ会場に遊びにきてその熱量を感じてもらえたらなと思います。

磯貝：一公演一公演死ぬ気で頑張りますので、みなさまお力添えをよろしくお願いします。以上です！

植田：前回は年末の締め括りを掲げてやっていたので、今年の年末に思い出していただけるような幸せな作品作りをしていきたいと思っています。よろしくお願いします！

上田：ミュージカル『ヘタリア』ですが、同時に物語も楽しめるライブ感のある作品になっています。そんな不思議な感覚を楽しんでいただけたら嬉しく思います。

長江：大航海をテーマということもあり、メイン9人もアンサンブルスタッフもみんなが一つの船に乗って、東京と大阪の公演に挑んでいくんだと思っています。きっといろいろなハプニングにも見舞われるかもしれませんが、僕たちのゴールを目指して必死に頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします！