2万7千人のアイシテル!「アニメロサマーライブ2016 刻-TOKI-」1日目レポート
2016年8月26日(金)、台風の気配を気にしつつも快晴で迎えた「アニメロサマーライブ2016 刻-TOKI-(以下、アニサマ2016)」。1日目は平日だというのに、多くのアニソンファンがさいたまスーパーアリーナに集いました。
初日の出演者といえばデーモン閣下の登場が気になって仕方ありませんでしたが、シークレットゲストや他出演者も気になるところ。そんなアニサマ1日目の様子をセットリストを追いつつレポートします。
▼当日の詳しいセットリストはこちらからチェック!
>>GRANRODEOとデーモン閣下が奇跡のコラボ!? 大トリをつとめたのはシンデレラガールズ!「アニサマ2016」1日目セットリスト公開
会場が暗転すると、これまでのアニサマの軌跡を描くムービーが流れます。ちなみにアニサマは今年で12回目。刻というタイトルは時計(12進法)のオマージュだったり、過去や未来、楽しい時間など様々意味合いを含んでいるとのことです。
「刻は2016年。さいたまスーパーアリーナは真っ赤な炎に包まれた」という世紀末な字幕とともに現れたのはデーモン閣下とGRANRODEO。曲はもちろん「愛をとりもどせ!!」。最初からクライマックスとはまさにこのこと。去り際の閣下の「お前は既に死んでいる。なぁっはっはっはぁ」にも会場は大感激です。
そのままGRANRODEOによる「TRASH CANDY」と「アウトサイダー」が披露されました。特撮テレビドラマ『キューティーハニー THE LIVE』挿入歌である「アウトサイダー」は、自身のレパートリーをひっくり返して選んだそうです。
バンドナンバーの次は春奈るなさんで「Ripple Effect」。フリルの凄まじい純白ドレスは壮観の一言。体調不良のため、出演中止となった藍井エイルさんのピンチヒッターとして出演することになった春奈さんは、デビュー当時から藍井さんと友達だったとのこと。その思いを歌に乗せ、黒須ローリン克彦さんとともに「Overfly」を披露してくれました。照明も相まって早速涙腺が緩まります。
お次はキラキラポップナンバー、井口裕香さんの「Shining Star-☆-LOVE Letter」。オーロラビジョンのエフェクトにも星がちりばめられ、黄色のサイリウムと相まってとってもキラキラでした。
次に歌った「Lostorage」はなんとこのアニサマが初披露。2016年10月より放送されるTVアニメ『Lostorage incited WIXOSS』のOP映像をバックにクールに歌い上げてくれました。
続いてはアニサマ初出演という、木戸衣吹さんと山崎エリイさんのユニット・every♥ing!。「カラフルストーリー」と「ゆめいろ学院校歌」を披露してくれましたが、「出席をとりまーす」からの「ハーイ!!(野太い)」はすごかったし、制服への早着替えもすごい。アニサマ恒例のトロッコもすごい。お二人はとてもキュートでした!
サプライズゲストはまさかの……!
次はこちらも初アニサマという相坂優歌さん。「セルリアンスカッシュ」を歌ってくれましたが、本当に初登場とは思えない堂々たるパフォーマンスでした。伸びるハイトーンと深いビブラートにはゾックゾクしましたし、「すごいボーカルだ」というお客さんの声も後ろから聞こえました。
余韻引きずる中、今回が初のソロステージという田所あずささんが「純真Always」と共に登場。アリーナ、スタンド共にコールアンドレスポンスで会場を盛り上げてくれました。と、そこへi☆Risの5人が合流。田所あずさとi☆Ris=ころ☆リスということで、皆で「ブルーウォーター」を熱唱しました。
田所さんを見送ると、画面には『プリパラ』アニメーションが流れ、そのままi☆Risが「Ready Smile!!」と「Re:Call」を続けて披露。全く違う二種類の曲をこうして繋げて聞けるのも、アニサマの醍醐味の一つです。なお、i☆Risは11月25日(金)に日本武道館での公演も控えています。
「アニサマ、ゲットだぜ!」の声と共にシークレットゲスト、松本梨香さんがbless4と共に登場! 会場は割れんばかりの大喝采! 「ポケモンスペシャルメドレー」ということで、「めざせポケモンマスター」「OK!」「ライバル!」「タイプ:ワイルド」、そして最後にもう1度「めざせポケモンマスター」をメドレーで歌い、最高にアツい時間が流れました。i☆Risによるポケモンの鳴き声やbless4の美しいコーラスなど、まさに夢のコラボ!
その熱気を絶やさぬうちに、アニサマ2回目というTRUSTRICKが「innocent promise」を引っさげて登場。エモ度の高いドラムが会場をロックに染め、「Recall THE END」へと繋ぎます。
そしてここでモノクマが登場。「もっと楽しくする」という言葉を残すと、なんと3日目に出演予定の黒崎真音さんが現れ、TVアニメ『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』繋がりで「DEAD OR LIE」を、絶望的なカッコ良さで見せつけてくれました。
続く玉置成実さんの「Believe」に懐かしさを感じていると、2年ぶりのアニサマとなるMay'nさんが登場。「Belief」のイントロを歌い上げるやいなや、会場がアツい歓声で応えます。この曲についてはアニメイトタイムズでもインタビューもさせていただいています。
>>アニメ『タブー・タトゥー』OPを歌うMay’nさんへインタビュー
漢字にフォーカスした映像が独特だった「ヤマイダレdarlin'」や、「ノーザンクロス」「ユニバーサル・バニー」「射手座☆午後九時 Don't be late」「ライオン」の「マクロスFスペシャルメドレー」を披露し、前半戦のトリを最高に盛り上げてくれました。メドレーと聞いた時の歓声、そして「このあと休憩だから全力出してもいいよね!?」と聞いた時の歓声が印象的でした。
ここで前半戦は終了。休憩時間中に「石膏ボーイズ」によるアニサマ向け寸劇がありましたがきっとこれも平常運転ですね。君らどうやってライブするの……。
またもやあの方が登場!
気を取り直して後半戦。誰が一発目に来るかと思ったら、なんとまたもやデーモン閣下! 「PLANET / THE HELL」を歌われてらっしゃったんですが、ちょうど休憩から帰ってきた人たちがちらほらいて、その様子がまるで閣下の歌声に惹かれて集まってきた亡者のようで、なんだかグっときてしまいました。
『テラフォーマーズ』の流れを引き継ぎ、Zweiが「Red Zone」でアリーナを真っ赤に染め、続く山本陽介さんのギターインスト曲「The Beginning」が会場を圧倒します。
そのまま『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』の映像をバックにZAQさんと山本さんによる「カタラレズトモ」が披露されました。
更に「割レル慟哭」で会場をアツくさせたZAQさんはピアノ演奏を披露し、ここで会場に向けてそっと「紅い光を下さい」と言います。静謐な空間に灯る紅をたずさえ、最高のピアノアレンジ「hopeness」が披露されました。
再び玉置成実さんと山本陽介さんが登場し、「ALL-WAYS」を披露。ボンズ感のあるシーンを抜けると、久しぶりにPPPHの似合う曲「Sweet Sensation」を村川梨衣さんが歌ってくれました。
そこへ相坂優歌さんも合流し、「さっきは12歳の曲だったから、今度は中学2年生の曲をやりませんか?」という偶然的予定調和コントもそこそこに、「INSIDE IDENTITY」の前のめりアニソン感で、会場のデシベル数をまたひとつ引き上げてくれました。
7年ぶりの登場というSuaraさんは、去年放送されたTVアニメ『うたわれるもの 偽りの仮面』のOP「不安定な神様」を披露。
初めてのアニサマが9年前というSuaraさんは、その思いを胸に今度は初期『うたわれるもの』のED「キミガタメ」をしめやかに歌い上げました。曲名を聞いて叫んでたお客さんもいましたが、懐かしい気持ちにさせます。
しんみりしていたところに鳴り響く時計の針の音、この音だけでわかる人もたくさんいるでしょう。AKINO with bless4で「エクストラ・マジック・アワー」と「Golden Life」を立て続けに披露! しんみりテンションも反転、縦ノリターン復活!
軽快なMCのあとはアカペラ版の「Genesis of Aquarion」、そのままの流れで「創聖のアクエリオン」を歌い上げ、1万年と2千年の刻を越えた感動を与えてくれました。AKINOさんの天を衝くハイトーンに2万7千人アイシテル大合唱。
6年前にシークレットゲストとして登場して以来のアニサマとなるKOTOKOさんも登場。「→unfinished→」の四つ打ちが盛り上がりを、よりエスカレートさせます。
ここでさらりと劇場版『アクセル・ワールド-インフィニット・バースト-』の紹介をし、もうKOTOKOターンは終わり……と思っていたら、ALTIMAと共に「PLASMIC FIRE」を熱唱。会場もよっしゃー的な歓声です。
ここでALTIMAが重大発表とし、活動休止を発表。2011年のシークレットゲストとしてステージデビューしたALTIMAだからこそ、この場で発表したいという意向で、惜しまれつつも会場は暖かい拍手でメンバーの挨拶に応えました。「Burst The Gravity」、「CYBER CYBER」と披露し、他の出演者をステージに招いてのサイバー大合唱は笑っちゃうくらいすごい熱気で、最高にホットなステージを作り上げてくれました。
ラストはシンデレラガールズ!
そして1日目のトリを飾るアイドルマスター シンデレラガールズが登場。「M@GIC☆」のイントロがかかると、この刻を待っていたぜと言わんばかりの歓声がアリーナに鳴り響きます。恒例の全員自己紹介では一人一人がキャラクターのセリフで挨拶をし、色んな意味で色んな人を湧かせました。
そしてスペシャルなメドレーがスタート。「ミツボシ☆☆★」ではPPPHで会場が揺れ、「OωOver!!」では最大音量のニャンが鳴り渡り、「Tulip」は“クールタチバナ”にチュッチュチュ言わせて最高で、「Trancing Pulse」!
「Trancing Pulse」は福原綾香さん、渕上舞さん、松井恵理子さんのTriad Primusフルメンバーで演じられ、階段の上からバックライトで照らすという演出で始まりました。これがまるでアニメ22話の再現のようで、感動、歓喜、感謝、そんな気持ちが一気に去来。しかもこの次は「S(mile)ING!」で、まるで24話を見てるような、そんな気持ちにさせます。すごく控えめに表現しても神メドレーでした。
それからは本日2回目のトロッコに乗り「GOIN'!!!」を全員で歌い、ピークもピークになったところで「お願い!シンデレラ」でシメ。全身で感動し、全力で叫び、全霊で楽しむ、そんなアツい刻が会場に満ちていました。後ろの席から汗が飛んできたくらいです。
約5時間に及ぶ公演を終え、最後は出演者が思い思いのご挨拶をしつつ、なぜかデーモンマリオ閣下が登場するなど満100053歳のジョークもありながらの、アニサマのテーマソング「PASSION RIDERS」を大合唱。アニサマ初日は大盛況のうちに幕を下ろしました。
シークレットゲストの松本梨香さんはなんと12年ぶりのアニサマとのこと。古い曲や新しい曲、世代や時を越えアニソンは人の心に残り続けるのだと、そんな大きな意思を感じました。時代に刻まれ続けるアニソンの感動。これからも、ずっとずっとアニソンを好きでいたいですね。
[取材・文/ヤマダユウス型]
>>「Animelo Summer Live」公式サイト
>>「Animelo Summer Live」公式ツイッター(@anisama)
>>「Animelo Summer Live」公式Facebookページ