『アイナナ』などでおなじみ都志見文太さんがライターを務めるBLPCゲーム『きんとうか』シナリオインタビューが到着!
GRISEDGEの第2弾BLPCゲーム『きんとうか』が2017年3月17日に発売予定となります。本作のシナリオライターを務めたのは、『アイド リッシュセブン』(アイナナ)などを手掛ける都志見文太さん! 瀬戸内海に浮かぶ小さな島を舞台に、主人公・鈴村颯太が祖母の葬儀のため十数年ぶりに島を訪れたところから物語が始まります。「死者」を大切にする風習が残る島「那珂ノ島」での、夏から彼岸にかけての約50日間。島で過ごす穏やかな日常や、他愛のないやり取りの中で起こる事件や奇妙な出来事、そして人の生死をメインに、しっとりと切ない恋物語を描いていきます。
また、主題歌をはじめとしたボーカル曲担当アーティストは、圧巻のライブパフォーマンスでライブハウスシーンを席巻する“Piano Girl”いいくぼさおりさんと、注目スタッフが勢揃いの作品です。そして、今回はシナリオライター・都志見さんのインタビューが到着しましたので、早速お届けします!
のどかな島での生活とひと夏の出会いを楽しんでいただければ幸いです
──「きんとうか」の企画に参加した時の経緯や、企画を始めて聞いた時の感想を教えて下さい。
都志見文太さん(以下、都志見):「図書室のネヴァジスタ」(編注:サークル「タース・エンターテインメント」制作のアドベンチャーノベルゲーム)をプレイしてくださったスタッフの方からご連絡を頂きました。以前ご一緒させて頂いたライターさんがGRISEDGEさんの前作「GALTIA」のライターさんだと伺って色々とご縁があるのを感じて嬉しかったです。また、早い段階で主題歌のデモを聴かせていただいたので、曲を頼りにイメージを固めることが出来ました。
──「きんとうか」のシナリオはどこから関わっていましたか? 全体のプロットから考えたのでしょうか。それとも最初にプロットがあってそこから都志見さんが膨らませていく形でしょうか。
都志見:キャラのおおまかな設定は決まっていて、それにあわせて世界観やキャラ設定などの細部を作りこんでいきました。物語の説得力を出すために雰囲気をどの方向にあわせるか苦心しました。
──「きんとうか」のシナリオを書くにあたって心がけたことはなんですか?
都志見:和風でとご指定を頂いたので「日本ぽさ」を意識しました。時間も現代軸なのでゴリゴリに和という風にはいかず、どこでどんな風な日本ぽさを出すべきか悩んで「神道」「日本の文化観」「邦画の雰囲気」を取り入れました。
──「きんとうか」のシナリオを書くにあたって特別に苦労した点があれば、その理由と共に教えて下さい。
都志見:こんなに苦労したシナリオはないくらい苦労しました! 今まで手がけたシナリオの中で一番難しかったです!! その理由として、自分はわりと派手でわかりやすいハリウッド的なシナリオが得意なのですが、邦画的な雰囲気は演出や構成が真逆でなりたっていて、まずどうすれば邦画的なしんしんした雰囲気が出せるのか研究するところから始めました。また「問題を乗り越える」「問題を解決する」といったヒーロー的な主人公にすると、作品の雰囲気と違うなと感じたので「問題を悩みながらも受け止める」という哲学的な颯太の主人公像を作りました。颯太の苦悩がユーザーのストレスにならないように、出来る限り、エキセントリックで詩的になるように心がけたつもりです。色々と大変でしたが、やりがいのあるお仕事をさせてもらえて、今は完成がとても楽しみです!
──これから「きんとうか」をプレイするユーザーに“ここを楽しみにしてほしい”というポイントを教えて下さい。
都志見:調べていくうちに「日本の文化観って素敵だなあ」と私も思ったので、同じように素敵だなあと思ってもらえたら、何よりも嬉しいです。儚くて脆い、愚かで情けない、けれど美しいと思えなくもない、キャラやキャラの思いにひたってもらえたらありがたいです。
──各キャラクターのHシーンについて、どんなところに力を入れて書いたか教えて下さい。
都志見:宗定はちょっと笑えるくらい格好良すぎて過ぎて恥ずかしい雰囲気を出そうと頑張りました。初夜は礼儀正しいです。愁は駆け引きっぽい雰囲気や、本音を掴ませようとしない中に垣間見える、執着や真心みたいなものを重視して描きました。また、1番禁忌なシチュエーションでしてるんじゃないでしょうか。恭ルートではセックスが恭の矜持や自信、不安に強く関わってきているので「調子に載ってるんだな」とか「不安なんだな」とかがわかりやすいように描きました。1番普通の若者っぽい感じだと思います。司は微笑ましい仲良しっぽさや、甘酸っぱさや所帯じみた感じを意識しました。失うのが怖くなるくらい馴染んだ雰囲気を出そうと心がけて夫婦っぽいセックスにしています。
──サブキャラクターについて、特に注目してほしいキャラがいましたら、その理由とともに教えて下さい。
都志見:田舎の島ということで、ご老人キャラが多めに出せたのが嬉しかったです。他のサブキャラについても、それぞれの人生観が主要キャラを支えたり困らせたりして、物語の本軸を彩る濃いものになっているので、楽しんでいただければ幸いです。
──ファンに向けてメッセージをお願い致します。
都志見:今まで手がけてきたテイストとは大分違いますが、誠心誠意、一生懸命作ったので、楽しんでいただければ嬉しいです! きんとうかのテーマは「死生観」や「人生」や「愛」などになってきますが、のんびりした島の空気と一緒に、わりと薄口で気を抜いて楽しめるのではないかなと思います。結ばれて終わり、というよりも、結ばれてからどう愛情を繋げるかという展開が多いので、恋愛重視で楽しんでいただけるのではないでしょうか。ファンタジーっぽい設定はありますが、トイレに行けないくらいホラーではないのでご安心ください。のどかな島での生活とひと夏の出会いを楽しんでいただければ幸いです。
ゲーム序盤のプレイムービーが毎週連続で公開中!
YouTubeのGRISEDGEchにて「きんとうか」序盤の公式プレイムービーが公開。12月27日のプレ公開を皮切りに、12月29日から毎週連続でゲーム発売に先駆けて「きんとうか」の物語を楽しめます。そしてもちろん、プレイムービーはあくまで序章で、その後の本編で展開される各ルートも、大ボリュームかつ濃い内容が待っているとのこと。興味がある方はぜひチェック!
『きんとうか』作品概要
◆「きんとうか」あらすじ
きんとうか。それは願いを送る華―
主人公・鈴村颯太は祖母の葬儀のため、十数年ぶりに海を渡り、父の故郷の島に帰っていく。
瀬戸内海に浮かぶ小さなその島は、生きている者と同じように、死者を想い、慈しむ、優しい風習の残る島だった。
祖母を送るための「華おくり」の儀式や、成長した幼馴染のよそよそしい態度に戸惑いながら、颯太は祖母の通夜の夜、過去に亡くした知人に似た、記憶のない男に出会う。波のように繰り返される、出会いと別れ。それは死者の想いが咲かせるという花、きんとうかが見せる奇跡か幻か――。
◆キャラクター紹介
鈴村颯太(主人公)すずむら そうた/CV:古河徹人
職業はカメラマン。
祖母の葬儀のために島に帰省する。幼いころ両親を亡くし、母方の親戚を転々としていた。
そのため、幸福な記憶の残る島に思い入れがある。穏やかで優しい性格で、真面目だが、それが故に人を頼ることが若干苦手な面も。
逢己宗定(おうみ むねさだ)/CV:波夏至岩亜鉈
島の神事、政治、経済を司る逢己家の当主。
信心深い島の人々から神霊と同格の崇拝を受けている。
凛々しく男らしい人物。
渡利愁(わたり しゅう)/CV:やじまのぼる
島の葬祭を司る渡利家の当主。
島のすべての死に関わる、淡白で礼儀正しい人物。
執着の薄い学者肌だが、冗談も好む。
渡利恭(わたり きょう)/CV:須賀紀哉
渡利の次男で愁の弟。大学生。
直情的で熱くなりやすく、島のしきたりに逆らうことも。
年の割にしっかりしている。
司(つかさ)/CV:ワッショイ太郎
記憶喪失の青年。気さくで親切な人情家。
幼いころ、颯太たちの面倒を見てくれた青年に似ており、その人物の名前で呼ばれることになる。
自分の状況にも楽観的で、常に周囲を明るくする。
商品情報
ジャンル:ADV
年齢制限:18歳未満購入禁止
対応機種:日本語版Windows Vista/7/8/10(32bit/64bit)
価格:(通常版)8,900円+税
発売:2017年3月17日(金)予定
企画・制作:GRISEDGE
キャラクターデザイン:沢田ジュリオ
シナリオ:都志見文太
音響制作:ZIZZ STUDIO
主題歌&挿入歌:いいくぼさおり
【出演】鈴村颯太:古河徹人、逢己宗定:波夏至岩亜鉈、渡利愁:やじまのぼる、渡利恭:須賀紀哉、司:ワッショイ太郎、他
・インターネット接続によるオンライン認証有り
※ライセンス認証を行うには、アプリケーションを動作させるPCがインターネットに接続されているか、インターネットに接続してブラウザが利用できる携帯型端末(携帯電話、PDA等)が必要になります。
※インターネット接続に関わる費用はお客さまの負担になります。
※ライセンス認証において携帯電話番号等お客様の個人情報は不要です。
◆特典情報
購入特典は、各店ごとに異なる内容の「ミニドラマCD」! さらに、「アニメイトセット」「ステラワースセット」「公式通販セット」購入で、ミニドラマCDに加えてそれぞ異なる「小冊子」が付いてくる! 都志見文太さんが特典ドラマのシナリオ&小冊子の小説を執筆しています。
【ミニドラマCD】
特典ドラマCDは、きんとうか番外編「倶利洲学園」。
GALTIAでおなじみの学園パロディに、きんとうかのキャラクター達も進出!
それぞれの恋の模様が繰り広げられます。
・ミニドラマCDでの配役
颯太:学園3年生。真面目で誠実なのだが、どこかふわふわと落ち着かない、流されやすい部分があり、周囲の人間をそわそわさせている。部活には入っておらず、兄妹もいない一人っ子である為、寂しがりやな面もある。
宗定:学園の体育教師。年齢とはそぐわない厳格な物言いと威厳があり、不良生徒たちからでさえ恐れられている。颯太の家の近所に住んでおり、ずっと彼の成長を見守っていた。
司:学園3年生で、颯太の同級生。同じクラスになって急速に仲が良くなった。人懐こく、飄々としていて、明るいクラスの人気者。
愁:ある日突然現れた、美形の保健医。大人な色気で生徒たちの視線を集めている。颯太とは幼なじみで、可愛がっているのだが、好きな子ほどいじめたいという厄介なタイプ。恭の兄。
恭:学園2年生。颯太の近所に住む良家の子息。保健医の愁の弟でもある。大柄な体と強い言動で誤解を生みやすいが、大変まっすぐで気持ちがいい青年。颯太のことがずっと好きだった。
【小冊子】
小冊子は「攻略キャラ視点」で語られるきんとうか。本編では語られなかった彼らの心情が明らかに……! また、本編では描かれなかったストーリーや、エンディング後の話などのネタバレ要素もあるので、ぜひ本編プレイ後にお楽しみください。
◆アニメイトオリジナル特典
・ミニドラマCD/「倶利洲学園」宗定 編(体育教師×学園3年生)
出演:鈴村 颯太(古河徹人)、逢己 宗定(波夏至岩亜鉈)
[アニメイトセット 9,650円+税]
・アニメイト版小冊子/宗定 編
・ミニドラマCD/「倶利洲学園」宗定 編
◆ステラワースオリジナル特典
・ミニドラマCD/「倶利洲学園」司 編(学園3年生 クラスメイト×学園3年生)
出演:鈴村 颯太(古河徹人)、司(ワッショイ太郎)
[ステラワースセット 9,650円+税]
・ステラワース版小冊子/司編
・ミニドラマCD/「倶利洲学園」司 編
◆公式通販オリジナル特典
・ミニドラマCD/「倶利洲学園」愁 編(保険医×学園3年生)
出演:鈴村 颯太(古河徹人)、渡利 愁(やじまのぼる)
[公式通販セット 9,650円+税]
・公式通販版小冊子/愁・恭 編
・ミニドラマCD/「倶利洲学園」愁 編
◆その他流通特典
・ミニドラマCD/「倶利洲学園」恭 編(学園2年生 幼馴染の後輩×学園3年生)
出演:鈴村 颯太(古河徹人)、渡利 恭(須賀紀哉)
※いずれも初回生産特典となります。無くなり次第終了です。
>>公式サイト
>>公式Twitter(@kintouka)