厳しさと愛情を兼ね備えた頼りになるファッションリーダー! 『温泉むすめ』有馬輪花役の声優・本宮佳奈さんインタビュー
実在する温泉をモチーフにしたキャラクターがアイドル活動をすることで、温泉の素晴らしさを世界に発信する壮大なクロスメディアプロジェクト『温泉むすめ』。有名イラストレーターが描くキャラクターに、注目が集まる若手女性声優が担当することから、大きな話題になっています。
これまで、高田憂希さん、篠田みなみさん、遠藤ゆりかさんら若手女性声優陣が演じるキャラクター8人が発表されていますが、本稿では有馬輪花役・本宮佳奈さんにインタビューを実施!
有馬輪花(ありま りんか)は、桑原由気さん演じる有馬楓花の双子の姉ということで、姉妹によるセリフの掛け合いや、『温泉むすめ』のテーマ曲「未来イマジネーション」のレコーディングについてお伺いしました!
凛としたお姉さんは厳しさの中に愛情アリ!
──お名前と所属事務所、担当されるキャラクターのお名前をお願いします。
有馬輪花役・本宮佳奈さん(以下、本宮):ジャストプロの本宮佳奈と申します。担当させていただくキャラクターは有馬輪花ちゃんです。
──『温泉むすめ』の話を最初に聞いたときは、どんな印象を受けましたか?
本宮:もちろんアイドルをコンセプトにしたコンテンツという点が魅力的でしたが、個人的に温泉が好きなので、「温泉に行けるかな?」という、邪な気持ちがありました(笑)。
──本宮さんが演じる有馬輪花はどういったキャラクターなのでしょう?
本宮:兵庫県にある有馬温泉をモチーフにしたキャラクターで、ファッションセンス抜群な双子のお姉ちゃんです。ちょっとツンデレな性格で素直に自分の気持ちを出せず、ツンツンしている可愛い女の子です。
※有馬温泉には、それぞれ効能の異なる二種類が存在し、姉の輪花は「金の湯」、妹の楓花は「銀の湯」がモチーフになっています。
──本宮さんから見て、輪花との共通点やシンパシーを感じるところはありますか?
本宮:シンパシーを感じるのは、苦手なものが家事と幽霊お化けというところですね。私も両方苦手なので、すごく共感できます。また輪花ちゃんは、ファッションセンスが抜群なんですけど、私は抜群というわけではないので、この機会にファッションセンスも磨きたいなと思います!
──本宮さんが演じられる、輪花以外に気になるキャラクターはいますか?
本宮:輪花ちゃんの妹の楓花ちゃんが気になりますね。
──他のキャストの皆さんからも、楓花ちゃんは大人気なんです。
本宮:そうなんですね! 双子の妹ですし、これから愛でていきたいという意味も込めて、楓花ちゃんに一目置いています。
──では、ボイスの収録についてお聞きしたいのですが、キャラクターを演じるにあたって工夫した点や意識したポイントを教えてください。
本宮:ツンデレではありますが、あまりキツくならないように意識して演じました。あまりキツ過ぎると可愛さが欠けてしまいますし、せっかくの素敵なイラストなので怖くならないよう、厳しさの中にある可愛さを演じられればいいなと思いました。
──愛あってこその厳しさ、という感じでしょうか。
本宮:そうですね。あとは妹と接するときのセリフのニュアンスですね。妹のことが好きなので、他のキャラクターとは少し違う雰囲気を出せたらいいなと思い、演じさせていただきました。
──スタッフの方からのディレクションはありましたか?
本宮:最初は怒るニュアンスを強く出していましたが、「相手のことを考えてアドバイスしているニュアンスを全面に」と、ディレクションいただきました。
──演じたうえで、印象に残っているセリフを教えてください。
本宮:楓花ちゃんが見えない友達と話している……と思いきや、実は落ち武者の幽霊と会話していて卒倒するセリフがあって、そこが印象的でした(笑)。
──輪花と同じくお化けが苦手ですしね。
本宮:そうなんです。なので、実際にそんなことを言われたらちょっと……(笑)。
真っ直ぐな歌声に隠れる女の子らしさに注目!
──テーマ曲「未来イマジネーション!」のレコーディングについてお聞きします。まずは収録を終えた感想をお願いします。
本宮:収録はとても楽しく進めさせていただきましたが、今後も色々な曲を歌っていくと思います。なので、レコーディングを通して課題も見えてきたと思います。もちろん、役者としても、まだまだ課題はあると思いました。また、個人的には2回目のレコーディングでしたが、ハモパートが楽しかったです(笑)。
──ちなみに、デモ音源を最初に聴いたときは、どういった印象を受けましたか?
本宮:コール&レスポンスができそうな部分もあって、王道の可愛いアイドルソングという印象を受けました。特に『温泉むすめ』ということで、温泉要素が満載の楽曲になっていました。歌詞をはじめ、鹿威しの音や和楽器の音が入っていて、聴いているだけで温泉を感じられる楽曲です。
──お気に入りのフレーズや、メロディはありますか?
本宮:Cメロの「すき…? すき…! 想いはひとつだね」のところがお気に入りです。“好き”という単語を使っているところもですが、メロディからどこか女の子らしさを感じるので、歌っていても楽しいです。
また、「想いが沸き上がる」というフレーズが、温泉における“沸き上がる”とかかっていて面白いなと思います。
──そこからさらに「少し熱い湯加減が」という歌詞に繋がりますしね。
本宮:温泉ワードですけど、普通の歌詞として違和感なく自然に入ってくるなと思いました。
──レコーディングにあたって、難しかった点や工夫した点はありますか?
本宮:輪花ちゃんは芯の強い子なので、声にも芯が通っているように歌いました。
──凛とした感じで。
本宮:そうですね。格好良さも込めて、ハキハキと歌うようにしました。
目指せ! 冬の北海道!? 本宮さんの野望とは……?
──『温泉むすめ』は、文字通り温泉を題材とした作品ですが、温泉はお好きですか?
本宮:好きです!
──どこか有名な温泉などに行かれた経験はありますか?
本宮:私はすごく忘れっぽくて、旅行に行っても場所を忘れてしまうんです……。温泉は沢山入っているんですけど、「何県だっけ?」となってしまって(笑)。
──(笑)。
本宮:でも、露天風呂が大好きなんです! 満天の星空の下で浸かる温泉は最高だと思います。特に冬の露天風呂が好きで、寒い外の空気を感じつつ身体は温泉で温まっている……というギャップがツボですね!
──なるほど。他に温泉に入るときのこだわりがあれば教えてください。
本宮:サウナには入らないことです!
──と言いますと?
本宮:サウナで身体を温めちゃうと、あまり長く温泉に入れないじゃないですか。私は温泉に入ってのんびり温まりたいので、あまりサウナには入らないようにしています。
──ちなみに、最近はどこか温泉に行かれました?
本宮:草津温泉ではないんですけど、夏に家族で群馬に旅行した際、温泉宿に泊まったので、そこの温泉に入ってお肌がツルツルになりました!
──演じられている有馬輪花のイメージ元である、有馬温泉は兵庫県の温泉ですが、兵庫県に行かれたことはありますか?
本宮:ないですね……関西の方へ行ったことが一度もないので。
──修学旅行などでも?
本宮:そうなんです。大阪にも行ったことがないので、この機会に行ってみたいなと思います!
──有馬温泉以外で行ってみたい温泉地はありますか?
本宮:やっぱり北海道ですね! 先ほども話しましたが、寒い中、温泉に入ることが好きなので登別温泉に行ってみたいです。雪が積もっていたら、さらに最高だと思います。
──登別綾瀬役の日岡なつみさんが北海道出身で、登別温泉を絶賛されていました。
本宮:ぜひ案内していただきたいです!
──本作をきっかけに行けるといいですね! そして、『温泉むすめ』は今後アイドル活動をしていくことになりますが、歌やダンスに自信はありますか?
本宮:率直に申し上げますと、ダンスは「うーん……」という感じです(笑)。ちなみに輪花ちゃんも「ダンスや運動が少し苦手」という設定なので、これはワンチャンあるなと!(笑) でも、それを表に出さずに隠れて練習しているので、私も隠れて練習をしたいと思います! 特に私は振りを覚えるのが遅いので、まずは早く覚えられるように頑張りたいです。
──過去に公の場でダンスをした経験はあるのでしょうか?
本宮:ライブでアイドルソングに合わせて踊ったことはあるんですが、プロの先生のもとで習ってはいないので、輪花ちゃんと共に成長していきたいと思います!
──では『温泉むすめ』で本宮さんがやってみたいことをお聞かせください。
本宮:やっぱり温泉がモチーフになっているので、現地に行ってライブをしたいなと思っています。あとは、タペストリーが欲しいです。輪花ちゃんは本当に凄く可愛いので! ちょっと親バカっぽいかもしれませんが、部屋の壁に貼りたいですね(笑)。
──特に輪花はオシャレなだけあって、細かいこだわりが見られますよね。
本宮:和柄になっている袖やソックスのリボンなど、衣装の細かい部分がとても可愛いです!
──最後に今後の抱負と、読者へのメッセージをお願いします。
本宮:この『温泉むすめ』のプロジェクトはもちろん、各地の温泉自体も盛り上げていきたいと思います。また、輪花ちゃんはファッションセンスが抜群なので、私もファッションセンスを磨いていて、色々な服をオシャレに着こなしたいです。
これからどんな活動をしていくのか、皆さんドキドキワクワクしながらお待ちいただければ嬉しいなと思います! 応援よろしくお願いします!!
──ありがとうございました。
[取材・文・撮影/鳥谷部宏平]
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商品紹介
価格:7,560円(税込)
発売日:2018/04/13 発売
◆イントロダクション
少し先の未来の日本―――。
温泉の神である“スクナヒコ”は、日本各地の温泉に宿る見習い神 “温泉むすめ”たちの中からある9人を彼女たちの学び舎に集めた。
固唾を飲んで温泉むすめたちが見守る中、スクナヒコは呼び集めた理由を説明し始める。
「おまえたち9人でアイドルグループを結成してもらう…」
日本が世界に誇る観光資源である温泉地は、時代背景の変化による影響で毎年観光客の減少が続いている。このままでは閉鎖を余儀なくされる温泉地もあるだろうと。
「温泉地でのおもてなしと同じように、今度はアイドルになって皆に笑顔と癒しを与えるのじゃ! そして、全国の温泉地に再び活気を取り戻すのじゃ!」
かくして、全国の温泉地の危機を救うべく、温泉むすめたちによるアイドル活動が始まる―――。