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LiSAさんと「ソードアート・オンライン」の関係とは…!

【インタビュー】LiSAさんと「ソードアート・オンライン」の関係とは。『Catch the Moment』は大切な瞬間を集めて生まれた楽曲だった

2017年2月15日(水)に発売となったLiSAさんの11枚目のシングル『Catch the Moment』。すでにご存知の方も多いかと思いますが、2017年2月18日(土)より全国ロードショーとなる『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の主題歌でもあります。

筆者も昨年の『LiVE is Smile Always 〜NEVER ENDiNG GLORY〜[the Sun]』で初披露されてから、力強く、その中にも切なさを感じるメロディとその歌声に、首を長くして発売を心待ちにしていました。

今回、アニメイトタイムズではLiSAさんに『Catch the Moment』と『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-(以下、劇場版 SAO)』の関係性を中心にインタビューを行いました。ぜひLiSAさんが楽曲に乗せた思いを感じとってみてください。



――本日はよろしくお願いいたします。前回のインタビューでは『Catch the Moment』のお話を聞かせて頂いたので、今回はLiSAさんにとって『ソードアート・オンライン』という作品との関係性に関してお話を聞かせてください!

LiSA:私自身、『ソードアート・オンライン(以下、SAO)』があったからこそ今の『LiSA』があると思っています。やっぱりSAOという作品と共に『crossing field』や『シルシ』、『No More Time Machine』などの曲を愛してもらっていると感じるからです。

私がこうしていろんな地域だったり、フェスだったり、海外までに行けるようになったのもSAOの楽曲の力があったからかなと。

6年の間、一緒に成長してきていろいろお互い好きな事やってきていて…、例えるなら地元で出会ったバンドと久々に再会して、今度は大きな「劇場版」という会場でみんなを盛り上げていく…みたいな! 私から見たSAOはそんな感じです。

――そんな大切な仲間のような存在のSAOと『Catch the Moment』にはどのような共通点があるんでしょうか



LiSA:今回劇場版の伊藤監督が「大切な人に『ありがとう』と言いたくなるような作品にしたい」とおっしゃっていたんです。

そこから作品のシナリオを読み進めていって、『LiSA』と重ねた時に、共感できるポイントを探しました。

SAOはゲームの中で死んでしまうかもしれないという危機感と隣合わせで戦っていく作品だったんですが、今回は現実を拡張したARでゲームを遊び、その中で出会う仲間友情、そして戦いという試練を乗り越えてみんなが成長していく、仲間を大切にしながらゲームを遊んでいる。そしてその中で生まれたそれぞれの信念を貫きながら物語が進んでいくんです。

なんだか私がライブをしながらファンの子たちと遊んでいる感覚とすごく近いなと感じたんです。ライブを通してみんなで遊んで、その中で私が見つけた信念とか、みんなといる時間がずっとずっと続けばいいなってその都度思っていて。

でもそれがいつまで続くかはわからないし、今このときとずっとずっとみんなに大切にしてほしいと思ったんです。今見ているもの、今感じているもの、自分が思っている事全部大事にしてほしいと。その瞬間瞬間を全部掴んでほしいというか…SAOの中にもそれを感じて、両方の目線で詞を書くことができたらいいなと思い、楽曲をつくりました。

――歌詞の中にも「時」や「瞬間」という言葉が使われているのもその理由なんですね。ちなみに「劇場版 SAO」と大きくリンクしている場所とかを教えてもらってもよろしいですか?

LiSAだめっ!それ!いえない!(笑) 物語の中でみんなが大切にしていることをピックアップして作っているので、映画を全部見たあとに『Catch the Moment』を聴いてもらえばそれが余計に伝わると思います。

――わかりましたっ! 『劇場版 SAO』を見てのお楽しみということで…。ではMVの話を聞かせてください。先ほど「時」や「瞬間」というワード出てきましたが、それを感じさせるものがMVにもいくつか散りばめられていますよね

LiSA:今回は映画だし、MVの中では「何かを自分自身に投影する」ということをやりたかったんです。プロジェクションマッピングを使っているのもそういった理由があります。フィルムの様な白黒の世界にまっさらな自分がいて、いろんな人に出会ったり時を重ねたりすることによっていろんなことを感じ、そこから自分自身の「」が作られていくイメージですね。

――『劇場版 SAO』とLiSAさんの共通点が多く投影された作品ということが深く伝わってきました。今おっしゃっていた「出会い」というところで、LiSAさんにとって「アニメ」との出会いに関してはどのような思いがありますか?

LiSA:最初にアニメという作品があって、自分の心と照らし合わせた時にその作品と共感出来る部分を考えて、自分が何を伝えることが出来るかどうかを考えるんです。『LiSA』として活動していく時間の中で、アニメと関わりのある曲を作る時に、伝えたい思いを書かせてくれることが多かったんです。そういったチャンスを与えてくれたのがアニメだと思っています。

――つねに成長のそばにいて、様々なチャンスを与えてくれた存在だったんですね。様々なチャンスと言えば…NHKの「みんなのうた」のために書いたという「リングアベル」もびっくりしました!

LiSA:びっくりですよ! やっぱり幼い頃からずーっと愛され続けていて、記憶の中に少なからず「みんなのうた」ってあると思うんですよ。その中に自分が並ぶことができるのはすごいと思っています。

――「リングアベル」の物語は、昔のLiSAさんを投影したお話なんですか?

LiSA:内容自体は創作なんです。子供の時に「リングアベル」という魔法の言葉を教えてもらい、意味もわからず使っていたけど、大人になって「幸せの魔法」だったということを知って、昔の思い出と重ねられるような、「言葉」に「記憶が宿る」ということを伝えられるような歌が良いなと思って作ったんです。

そんな物語の登場人物には、昔の私を投影しているというより、今の私の思いが込められていると思います。最近、周りの友達が結婚することが多くて、昔はたくさん遊んでくれたのに、最近はお家に帰っちゃうんですよね(笑) やっぱり家族ができると遊んでくれなくなっちゃうんですよ。お家のことだからそれを理解している気持ちが私の中に95%あって、寂しいなぁって思う気持ちが5%あって、その5%の感情から生まれた歌ですね。

――奥底に生まれた感情の一つ…なんですね。

LiSA:そう。子供の気持ちとして歌っていますが、大人になっても持っているわがままな気持ちを歌ってます。だから私的にはですね。なうです!

――時間によって環境もどんどんかわってきますからね…。それではせっかくですので、初回生産限定盤・通常盤に収録されているカップリング「Merry Hurry Berry」についても聞いてもいいですか!

LiSA:はい! 作曲をしてくれた前山田健一さんってキラキラでポップな曲を作るのが得意な方だと思っていたんです。でも前山田さんがMAXさんの曲をプロデュースしていることを知って、大人でも楽しめるポップな曲もありなんだと思い、今回作曲をお願いしました。

そこで出来上がった曲をTom-H@ckさんに、生の楽器を使ってロカビリーな感じに編曲してもらい、古屋真さんにモーニング娘。さんの様な、大人から子供まで歌っても楽しめる歌詞にしてもらいました! 踊ったり、歌ったりとにかく楽しみたい! という気持ちを押し出す感じでつくりました!

――ライブで盛り上がりそうな曲ですよね。振り付けなんかも期待しています! それでは最後にここまで読んでいた読者の皆様にメッセージをお願いします!

LiSA:『ソードアート・オンライン』はゲームが題材の作品ですが、人と人の関係とか感情がとっても濃密に描かれている作品なんです。だから本当にいろんな人が共感出来るポイントがたくさんあると思うんです。

私もこの作品に共感できることがたくさんあったから『Catch the Moment』が書けたと思っています。だからこの曲をフェスやいろんなところで『LiSA』として歌って、この曲を好きになってくれたらぜひ『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』を観てほしいなと思っています。今だったらそれが私にできることなんじゃないかなと思います。

作品も、私の歌もぜひ楽しんで下さい。

――ありがとうございました!




今回のシングルは「時」や「瞬間」、そして「今を大切にしよう!」という思いがいつも以上に込められている作品になっていることが伝わってきました。LiSAさんの11枚目のシングル『Catch the Moment』は初回限定盤・期間生産限定盤・通常盤の3種類が販売中。『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』は2017年2月18日より全国の映画館で公開予定です。エンディングを観たあとにもう一度『Catch the Moment』を聞くことをお忘れなく…! LiSAさんが歌詞に乗せた思いを掴み取ってください。

[文・写真・編集=長谷憲]

■『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』主題歌
LiSA「Catch the Moment」

11th Single
2017年2月15日(水)リリース

【初回生産限定盤(CD+DVD)】価格:¥1,800(+税) 品番:svwc70233-70234
【期間生産限定盤(CD)】価格:¥1,300(+税) 品番:svwc70235
【通常盤(CD)】価格:¥1,200(+税) 品番:svwc70236

■『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』作品情報
2017年2月18日(土) 全国ロードショー

ストーリー
2022年、 天才プログラマー・茅場晶彦が開発した世界初のフルダイブ専用デバイス≪ナーヴギア≫。 その革新的マシンはVR(仮想現実)世界に無限の可能性をもたらした。 それから4年……。
≪ナーヴギア≫の後継VRマシン≪アミュスフィア≫に対抗するように、 一つの次世代ウェアラブル・マルチデバイスが発売された。 ≪オーグマー≫。
フルダイブ機能を排除した代わりに、 AR(拡張現実)機能を最大限に広げた最先端マシン。 ≪オーグマー≫は覚醒状態で使用することが出来る安全性と利便性から瞬く間にユーザーへ広がっていった。 そのキラーコンテンツは、 ≪オーディナル・スケール(OS)≫と呼ばれる≪オーグマー≫専用ARMMO RPGだった。 アスナたちもプレイするそのゲーム に、 キリトも参戦しようとするが……。

スタッフ
原作:川原 礫(「電撃文庫」刊)/キャラクターデザイン原案:abec/監督:伊藤智彦/キャラクターデザイン・総作画監督:足立慎吾/モンスターデザイン:柳 隆太/プロップデザイン:西口智也/UIデザイン:ワツジサトシ/美術監督:長島孝幸/美術監修:竹田悠介/美術設定:塩澤良憲/色彩設計:橋本 賢/コンセプトアート:堀 壮太郎/撮影監督:脇 顯太朗/CG監督:雲藤隆太/編集:西山 茂/音響監督:岩浪美和/音楽:梶浦由記/制作:A-1 Pictures/配給:アニプレックス/製作:SAO MOVIE Project

キャスト
キリト(桐ヶ谷和人):松岡禎丞/アスナ(結城明日奈):戸松遥/ユイ:伊藤かな恵/リーファ(桐ヶ谷直葉):竹達彩奈/シリカ(綾野珪子):日高里菜/リズベット(篠崎里香):高垣彩陽/シノン(朝田詩乃):沢城みゆき/クライン(壷井遼太郎):平田広明/エギル(アンドリュー・ギルバート・ミルズ):安元洋貴/茅場晶彦:山寺宏一
ユナ:神田沙也加/エイジ:井上芳雄/重村:鹿賀丈史

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