宮野真守さん演じるあのキャラククターの「ンンーナィンズ様！」誕生秘話も明らかに!?　『劇場版総集編 オーバーロード』公開直前ニコ生レポート

　2017年1月15日(日)、「『劇場版総集編 オーバーロード』公開まで待てない！！振り返りニコニコ生放送！！」と題し、『オーバーロード』の劇場版公開に先駆け、アインズ・ウール・ゴウン役の日野聡さん、アルベド役の原由実さん、アウラ・ベラ・フィオーレ役の加藤英美里さんら、キャスト3名とともにTVシリーズの魅力や印象的なシーンを振り返るニコニコ生放送が行われました。

　番組後半には、本作の主題歌を担当するOxTとMYTH & ROIDも登場し、TVシリーズのOP＆EDだけでなく、劇場版の主題歌初披露となる生ライブも実施！　本稿では、大いに盛り上がった番組の様子をお届けします。

　

実は人類誰しもアインズ様と似ていた!?　キャストとキャラクターの似ている部分は？
　番組がスタートすると、まずは、それぞれのキャストが演じるキャラクター紹介があり、演じたキャラクターと自分の共通点についての話題に。まず、アインズ役の日野さんから、似ているところはなさそうという前置きの上で、「レントゲン撮ったらまんまアインズだよ（笑）」と一言。

　やはり特殊な設定を持つキャラクターが盛りだくさんのタイトルだけあって、原さん、加藤さんも基本的にはあまり共通点が多くない模様。ちなみに、生き物の調教に秀でるアウラですが、演じた加藤さんも動物は大好きとのことでした。

　
サバ折り！　指輪！　おっさん!?　キャスト陣の印象に残ったシーン
　続いて、キャスト3名がTVシリーズで印象に残ったシーンを紹介していきます。まず日野さんは、第9話のモモン（アインズ）対クレマンティーヌの決着の瞬間、”モモンがサバ折りでクレマンティーヌにとどめを刺すシーン”が上がりました。このシーンに関して、「悠木ちゃん(クレマンティーヌ役の悠木碧さん)が迫真の演技で。サバ折りの瞬間の歯を折りながら噛みついてくるところも、凄くこだわって演じられていたから非常に印象深いんですよね」と悠木さんの熱演について触れました。

　これに関しては原さんから「アインズ様と戦う皆さんの散り際は壮絶ですよね」という言葉が寄せられ、『オーバーロード』の魅力のひとつでもある、ハードな戦闘シーンの多さについての話題も。



　また、日野さんがふたつめのシーンとして、11話の”パンドラズ・アクターの登場シーン”を挙げますが、実は原さんも同じくチョイスしていたことが判明。理由は、やはり演じている宮野真守さんの独特なしゃべり方を駆使した演技です。

　その中でも、アインズを呼ぶときの印象的な「ンンーナィンズ様！」という発音は、キャスト陣の間でも人気だったようで皆さん真似をして楽しんでいたとのこと。ちなみに最初は普通にアインズ様と呼んでいたらしいのですが、日野さん曰く「みんなテンション上がって、楽しくなっちゃって」あの形になったそうです。



　次に原さんが挙げたのは、第2話の”アルベドがアインズから指輪をもらうシーン”。あのかなり力強い「よっしゃあ！」のセリフについて、“おっさんぽく”というディレクションがあったことなど、そのこだわりについて話してくれました。

　このディレクションに関して、原さんは「指輪をもらっておっさんぽく喜ぶヒロインってどうなんだろう？　と思いながらも、流石アルベド。よっぽどうれしかったんだなと」と受け取ったそうです。今でこそアルベドの魅力のひとつですが、当時は若干の不安もあったようでした。

　指輪という部分においては、加藤さんが”マーレが左薬指に指輪をはめるシーン”をピックアップ。受け取った指輪を左薬指にはめるマーレの迷いのなさに対して、加藤さんは「ここは誰もがツッコミを入れたシーンでしょう」と一言。

　これはどうやら3人の総意だったようで、原さんと日野さんも同じようにツッコミを入れていました。

　
　そして、加藤さんが挙げたふたつ目のシーンは、第12話のアインズとシャルティアの戦いの中、”アインズが強化魔法を唱え続けるシーン”。場面としての格好良さはもちろん、セリフ量の多さや、台本上は全て漢字で書かれている魔法名、そのルビの細かさについて触れ、日野さんの大変さを語りました。

　このシーンに関して日野さんからは、文字の細かさや量だけでなく、「必殺技みたいに放てばわかるんだけど、自分にかける魔法の時は色がピカッと変わるだけだから、(アフレコ時には)今どの魔法をかけているかわからないんですよ。だから、タイミングとか大丈夫かなとか、いろいろ考えましたね」という、今だから明かせる苦労話も飛び出しました。

　
視聴者プレゼントをかけたチャレンジに、まさかのストレートクリア!?
　後編のキービジュアルを始めとする、劇場版に関する新情報が一気に公開されると、続いて視聴者プレゼントをかけたゲームにキャスト3名がチャレンジ！　ゲーム内容は、ニコニコ生放送のアンケート機能を使い、2択のアンケートに対する視聴者の過半数の答えと同じ答えを3人が答えればポイントを獲得。そのポイントを合計5ポイント獲得すると、視聴者プレゼント獲得という内容でした。

　アンケートの内容は、「アインズとコキュートス、どちらの見た目で生まれ変わらないといけないとしたらどっち？」という『オーバーロード』のキャラクターにちなんだものから、「今日は寒い！　こんな日に食べたいコンビニメニューはどっち？」という内容まで様々でしたが、なんと5問連続正解でストレートにクリア！　5問目では、コーナーの盛り上がりを考えて、日野さんがあえて間違った方の答えを選ぶ一幕もありましたが、それすら正解してしまうミラクルな結果に。

　

もはやPV!?　前後編の主題歌を初・生披露！
　ここで、ゲストとしてTVシリーズのOPアーティストであるOxTのオーイシマサヨシさんと、同じくEDアーティストであるMYTH&ROIDのMayuさん、そして両方のメンバーであるTom-H@ckさんが登場。

　アーティスト3名に対して、『オーバーロード』の第一印象を聞くと、まずオーイシさんから「僕的には男子なので、アインズ様の強さに憧れましたね。これだけ強かったら骨でもモテるやろ！」と、アインズの魅力について話してくれました。

　Tom-H@ckさんは、「本当に大ファンなんですよ」と原作を読んだ際のエピソードに触れつつ、本作の印象について「僕はプロデューサーとしての仕事もしているので、いい意味で、エンターテイメントとして、ものすごい計算されてよくできた作品だなと思いました」と、作品自体の完成度に関して言及。



　続いてMayuさんは「日野さん演じるアインズの、骨なのにコロコロと変わる表情一つ一つが魅力的で。なかなかこういうテンポ感の作品はないので、そこが魅力だと思いました」と、日野さんの演技を中心とした作品全体のテンポに、魅力を感じているとのこと。

　それぞれの楽曲制作に関する話題が挙がると、オーイシさんからTVシリーズのOPテーマ『Clattanoia（クラタノイア）』について、「原作を読んだ後、一夜で書き上げました。」という制作秘話が。

　さらにTom-H@ckさんからはTVシリーズのEDテーマである『L.L.L』について、「最初は楽曲自体のスピードが遅かったんですよ。それを、MYTH&ROIDのデビュー曲だったので、どうしてもヒットさせたくて、色々スピードを調整しているうちに、ものすごい速い曲になったという経緯があります」という裏話も飛び出しました。



　また、MYTH & ROIDが担当する劇場版の前編のテーマ曲である『Crazy Scary Holy Fantasy』のこぼれ話も。Tom-H@ckさん曰く、この楽曲は『L.L.L』から、ただの狂気をパワーアップさせるのではなく“狂気を第三者目線で見て嘲笑しているような表現”をしているとのこと。



　そしてライブパートに移ると、これらの3曲だけでなく、今回の生放送で発表されたOxTが担当する劇場版後編主題歌『Laughter Slaughter』も生演奏！　劇場版主題歌の2曲は、なんとこの生放送で初公開＆生演奏という前代未聞の内容に、視聴者からの大量のコメントが寄せられました。

　ライブパートですが、楽曲はもちろん、カメラワークにもこだわりを感じる内容で、まるでミュージックビデオのようなクオリティに！



　最後にキャスト・アーティストから劇場公開へ向けて、ファンへメッセージが送られたところで生放送は終了。キャスト陣による名シーンのピックアップをはじめ、TVシリーズの魅力を振り返りつつも、劇場版への期待が非常に高まる内容となりました。

　新規カットの追加に、ちびキャラアニメ『ぷれぷれぷれあです』の同時上映はもちろん、今回公開された楽曲も劇場で楽しみたいところ。劇場版は前編が2017年2月25日(土)より公開中、そして後編が3月11日(土)公開となりますので、アインズ様の勇姿をぜひお見逃しなく！

　
作品情報
角川シネマ新宿 池袋シネマ・ロサ ほか 全国の上映館にて
【前編】「劇場版総集編 オーバーロード 不死者の王」2017年2月25日(土)より上映開始
【後編】「劇場版総集編 オーバーロード 漆黒の英雄」2017年3月11日(土)より上映開始

【あらすじ】
時は2138年。一大ブームを巻き起こした仮想現実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》 はサービス終了を迎えようとしていた。プレイヤーであるモモンガも仲間と栄華を誇ったギルドで一人静かにその時を待っていた。しかし、終了時間を過ぎてもログアウトしないゲーム。突如として意思を持ち始めたNPCたち。ギルドの外には見たこともない異世界が広がっ ていた……。

　現実世界ではゲーム好きの孤独で冴えない青年が、骸骨の姿をした最強の大魔法使いとなる！世界を掌中におさめる死の支配者、ここに光臨！

【スタッフ】
原作：丸山くがね
キャラクター原案：so-bin
監督：伊藤尚往
シリーズ構成・脚本：菅原雪絵
キャラクターデザイン・総作画監督：吉松孝博
サブキャラクターデザイン・モンスターデザイン・プロップデザイン：出雲重機、前原桃子
美術監督：池田繁美、丸山由紀子(アトリエ・ムサ)
美術設定：池田繁美、大久保修一、友野加世子(アトリエ・ムサ)

色彩設計：野口幸恵
3D監督：籔田修平
撮影監督：川下裕樹
編集：木村佳史子
音響監督：郷文裕貴
音響制作：grooove
音楽：片山修志(Team-MAX）
音楽制作：KADOKAWA
アニメーション制作：マッドハウス
製作：オーバーロード製作委員会

【声優】
モモンガ／アインズ：日野聡
アルベド：原由実
シャルティア・ブラッドフォールン：上坂すみれ
アウラ・ベラ・フィオーラ：加藤英美里
マーレ・ベロ・フィオーレ：内山夕実
デミウルゴス：加藤将之
コキュートス：三宅健太
セバス・チャン：千葉繁
ナーベラル・ガンマ：沼倉愛美 ほか

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