声優
西明日香さんと爆笑と感動『あっちゃん生誕祭2017』レポート

西明日香さん、爆笑と感動が入り乱れる蟻地獄のようなイベント『あっちゃん生誕祭2017』レポート

 2月11日(土)、山野ホールにて声優・西明日香さんの誕生日を祝うイベント『西明日香バースデーイベント~あっちゃん生誕祭2017~』が開催されました。

 「おもしろ声優」として有名な西明日香さんのイベントは、参加しなければなにが起こるかわかりません! 昼の部と夜の部の2回開催されましたが、どちらも全国から大勢のファンが詰めかけて大盛況でした。本稿では、トークやゲーム、ライブコーナーなど、とても豪華な内容だった夜の部をレポートします。

バースデーケーキでお祝い!
 定刻通りイベントが始まると、イベントTシャツ+おさげ姿の西明日香さんがステージに登場。会場に集まった大勢のファンが拍手をするなか、「私は昨日、“大人9ちゃい”になりました。今日はデキる西さんをお見せしたいと思います!」と選手宣誓とも取れる挨拶をしました。

 西さんは誕生日だった昨日(2月10日)の様子を面白おかしく紹介。西さんによると、誕生日は終日仕事だったため、誰からも祝ってもらえなかったそうです。そのストレスを、この生誕祭で発散すると言う……。訪れたファンは、「これはなにかが始まる……」と予感したに違いないでしょう。

 挨拶が終わると、ステージにはシーサイド・コミュニケーションズ代表取締役の植木雄一郎氏が、バースデーケーキと共に登場しました。簡単な挨拶の後、西さんと植木さんの提案で会場のみんなでバースデーソングを歌うことに。大勢のファンに「おたーんじょーびーおめでと~♪」と歌のプレゼントをもらった西さんは、「ありがとうございます!」ととても嬉しそうでした。

 西さんはバースデーケーキのイチゴをつまみ食いすると、ぽつりとひとこと。

西明日香さん:「荻野可鈴ちゃんと行ったイチゴ狩りで食べときのほうが甘かった……」

 正直な意見を言ってしまう西さんに、場内は大爆笑。ケーキを用意した植木さんは苦笑いしながら、「そうでしたか、スミマセンでした(笑)。下げましょう!」と、ケーキを緊急退場させました。

西さんの活動を振り返るコーナー
 イベントが本格的にスタートすると、まずはひとつめのコーナー「あの頃のあっちゃんを思い出そう」のコーナー。これは、昨年開催された「あっちゃん生誕祭2016」以来、さまざまな取材を受けてきた西さんが、どんな受け答えをしてきたのかを答えるコーナー。穴埋め問題形式で出題されていきます。ステージ中央には、机と椅子が用意されました。そこに座る西さんは、まるで受験生のようでした。

 フリーペーパー『きゃらびぃ』のインタビュー「アニメイト1日店長で○○したい」の正解は、「得意なそろばんで会計」。雑誌『声優グランプリ』の「今後どんなアーティストになりたい?」の正解は「もっとへんな曲を歌いたい」だったそうです。マジメなインタビューのはずなのに、どこかちょっとおかしい西明日香さんが発言してきた珍回答が紹介されるたびに、場内は大きな笑いが起きていました。

声優・西明日香さんのナレーション技術に感動!
 続いてのコーナーは「一皮むけた声優チャレンジ」です。これは西さんが声優・西明日香として普段見せていない魅力をファンに伝えるべく、さまざまな仕事に挑戦するコーナー。

 ひとつめのお題は「ナレーション声優」。事前に用意された映像に、西明日香さんがこの場で生ナレーションをするという企画。まずは映像が紹介されました。

 会場のスクリーンに映し出されたのは、オシャレでスタイリッシュな東京の夜景。そして最後にシーサイド・コミュニケーションズが入っているビルが映し出させれるものでした。

 本番が始まると、いままでふざけていた西さんは一変し、すらすらと大人のボイスでナレーションを行いました。しかも、映像の尺ピッタリに台本を読み上げるというプロの技を披露。ナレーションを終えた西さんが、「はぁ~、よかった~! 私はナレーションが大好きなんです。だから成功してよかった!」とやりきった様子で笑顔になると、場内から大きな拍手がおくられました。

 ナレーションに続いて行われたふたつめのお題は「FMラジオDJ」です。よくあるオシャレなFMラジオを意識して、自己紹介からお悩み相談のメールを読み、流れるように自身のデビュー曲『Honey Face』を紹介するそうです。はたしてどうなることやら……と、場内に不安な空気が流れます。

 いざスタートすると、場内の予想は的中。スタッフが考えたオシャレな挨拶と、FMっぽい「どうでもいいお悩み相談」を読むたびに、西さんは「アハハハ!」と笑ってしまいます。その結果、時間が足らずに『Honey Face』の曲紹介ができません。当然、そのたびに場内は大爆笑。何度もチャレンジするも、ぜんぜんうまくいきませんでした。

 挑戦した西明日香さんは「おかしいなぁ~、うまくいかないな~(笑)」と首を傾げていましたが、筆者を含めて、こんなおもしろいDJがFM番組を担当してくれるなら聞いてみたいと思った人は多かったはずです!

 チャレンジコーナーの最後のお題は「朗読」で、演目は「赤ずきん」でした。昨年末に開催された「西明日香クリスマスショー2016」での「朗読」や、いままで『きんいろモザイク』のイベントでは、Rhodanthe*のメンバーと共に「朗読劇」とは名ばかりの「お笑いコント」を披露してきた西さん。今回はどうなる?

 スタートしてみると、今日の西さんは違いました! 登場キャラクター「赤ずきんちゃん、おばあさん、狼」を、しっかり声色を変えて演じ分けてみせます。さらにゆっくりとした口調は、子供でも聞きやすい。まさに「朗読劇」でした。西さんの朗読が終わると、客席からは大きな拍手。西さんが「ありがとうございました」と挨拶するも、拍手は鳴り止みませんでした。

 ひと段落した後、西さんは「最近、甥っ子が生まれたというのもあって、今日は小さい子に読み聞かせる朗読をしました。こういう場があると嬉しいです」とマジメにコメントしました。

客席のアンケートにあっちゃんが答える質問コーナー
 次は来場者に事前に行ったアンケートから、西さんが選んでお答えするコーナー。このコーナーは、西さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『西明日香のデリケートゾーン!』の新コーナーの紹介を兼ねて行われた。来場者に行った質問は、「今年の西明日香に期待すること」と、「聖母・明日香に祝福してほしいこと」のふたつでした。

 いくつかのアンケートが読まれましたが、西さんのファンが書いた作品というだけあって、どれもユニークな質問ばかり。なかでも会場を沸かせたのは「料理ができるようになってほしい」という要望でした。これを読んだ西さんは、「ぺっちゃん(洲崎綾さん)は普段から料理をするから勝てない……」と、相方へ白旗を上げると場内は爆笑。「でも、Rhodanthe*はね……」と話を続けます。

 西さんの分析によると、Rhodanthe*で料理をできるのは「田中真奈美さんだけ」だそうです。他のメンバーには「勝てる!」と勝利宣言をすると、場内から「おお~!」と声があがりました。西さんの分析は以下です。

●東山奈央さん:奈央ちゃんはRhodanthe*の最年少で、かわいい妹分的な存在だから、料理はできなくていい!

●種田梨沙さん:種ちゃんのクチから料理をしていると聞いたことがない。だからたぶん勝てる!

●内山夕実さん:ゆみりんは……ほら、ねぇ? ゼッタイに勝てます!(笑)

 この場にRhodanthe*のメンバーがいたら猛烈に反論されたでしょうが、今日は西明日香さんただひとり。真偽のほどは定かではありませんが、場内は大爆笑でした。

イベントの後半は「バブー!」と雄たけびが上がるライブ!
 イベントの後半はライブコーナーです。ですが、よくあるライブとは異なるのが西明日香さんのイベント! トークコーナー中はお客さんが座りっぱなしだったため、身体が温まっていないという理由から、事前に「ちや(西)」、「ほや(客)」のコール&レスポンスと、なぜかラジオ体操を開始。山野ホールの全員が立ち上がり、一斉にラジオ体操をする光景は圧巻でした。

 すべての準備が整ったところで、西さんはステージ中央で客席を煽ります。

西さん:「みんなー! ちやほやしてるかー!」→「いぇーい!」(客)

西さん:「みんなー! バブみを感じているかー!」→「いぇーい!」(客)

西さん:「バブー!」→「バブー!」(客)

 西さんがいったいなにを煽っているのかよくわかりませんが、場内の一体感はすばらしく、ところどころで笑い声も聞こえます。「バブー!」の号令は、おそらくここでしか聞けません。さらに場内のあちこちから、「ママー! 大好きー!」と雄叫びが上がり、場内が最高に温まりました。

 ライブの1曲めは『Pump Up!』。アップテンポな曲に合わせて、さきほどまでバブみを感じていたファンは、ペンライトを真っ青に光らせて声援をおくります。

 続いて2曲目は、西さんの自己紹介ソング『蟻地獄』。西さん自身も大好きだというジャズロックを熱唱すると、ファンは紫色のペンライト振りながら全力で応えました。

 そして最後の曲はタイトルトラックの『Honey Face』です。この曲は曲中の手拍子が楽しい曲で、ファンはリズムに合わせて身体を上下させながら手を叩いていました。ハチミツ色(黄)のペンライトに照らされた会場は、とても美しい光景でした。

西さんの両親からビデオメッセージには……
 ライブが終わると、いよいよ終盤です。西さんの両親から送られてきたという、ビデオメッセージが紹介されました。その映像は、両親と愛犬のチョッピーと、甥っ子が映っていました。初めに上映された映像は、両親がありがたい言葉を言っているのに、愛犬と甥っ子が暴れてセリフがちっとも頭に入ってこないNGテイクの映像。西さんも観客も、大声でゲラゲラ笑いながら見ていました。

 西さんによると、NGテイクの映像が10本ほど送られてきたそうですが、おもしろいから公開してしまったとのこと。事情を説明した後、最後にOKテイクの上映が始まりました。

 そのOKテイクはというと、こちらもおもしろい! 何本も撮ったせいで疲れ切った両親が映っているし、愛犬チャッピーの鳴き声がところどころに入っています。感動したらいいのか、笑ったらいいのか、客席の多くは困惑したでしょう。

 感動の映像を笑いに変えたところで、最後に再び植木さんが登場し、重大ニュースを発表しました。植木さんは「西明日香さんの2ndシングルの発売が決定」と発表すると、大きな拍手が起こります。

 さらに植木さんは「1stシングルは王道だったので、2ndシングルは新しいこともやってもらいたい」と抱負を語ります。それを聞いた西さんも、「やらせていただくからには自分らしさを出していきたい」と意気込みを語っていました。まだ発売日は公表されなかったが、いつどんな曲が発表されるのか期待です!

西明日香さんの人柄が伝わる感動のメッセージに感涙
 すべての演目が終わり、イベントの最後に西明日香さんは大勢のファンに感謝の気持ちを伝えました。

西明日香さん:
今日はみなさん、わざわざ遊びに来てくださって本当にありがとうございました。遠くから足を運んでくださった方も多いと聞きます。そんなみなさんから、私が準備をしている間に、続々とプレゼントが届きました。それを見て私は、「こんなにたくさん……申し訳ない」と思うと同時に、純粋に「やったー! うれしい!」と素直に喜びました。みなさんの愛がヒシヒシと伝わってきます。みなさんのようなファンに支えられているからこそ、今日はこんなに楽しいイベントができました。

実は今日、兵庫から親友が遊びに来てくれているんです。彼女は誕生日になった瞬間、長文のLINEを送ってくれました。とても温かい文でした。

その文章は、「声優活動をしていくことで、楽しいことじゃなくて辛いこともたくさんあると思う。でも、あっちゃんはひとりじゃないよ。私たち友だちもいるし、家族もいる。なによりも、いつも応援してくれる大勢のファンがいる。だからあっちゃんは楽しく活動していけばいいんだよ」と書かれていました。

このメッセージを読んでいる最中も、Twitterでみなさんから続々とお祝いのメッセージが届きました。私はあのとき、ワンワン泣きながら読ませていただいていたんです。いただいたお祝いの画像は、すべて保存させていただきました。

私には、いいファンの方しかついていません! こんなに嬉しいことはありません。みんながいるからこそ、こうやって声優活動をやってこれています。これからも自分なりではありますが、みなさんへの感謝を込めて、みなさんがいつも笑顔でいてもらえるように、がんばっていきたいと思います。これからも西明日香をよろしくお願いします!


 ステージ中央で、丁寧に挨拶する西明日香さん。普段からファンのことを大切にしている西明日香さんの気持ちが伝わる、とても感動的なメッセージでした。会場のファンは今日一番の大きな拍手でそれに応え、生誕祭は終了しました。

 開演直後はどんなイベントになるかと思いましたが、結果は笑いあり涙ありの、充実したイベントでした。2ndシングルの発売が決定した西明日香さんの今後の活動から目が離せません!

[取材/佐藤ポン]


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