映画
鷲尾須美の章:声優陣が考える『ゆゆゆ』シリーズを一言で表すと?

三森すずこさん『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』東郷美森を演じたことが自信に繋がった/初日舞台挨拶レポ

 2014年に放送された、『ゆゆゆ』こと、人気TVアニメ『結城友奈は勇者である』。その放映と同時期に電撃G's magazine誌上で連載された『鷲尾須美は勇者である』が、いよいよ『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』として2017年3月18日(土)より、全国の映画館で特別上映を開始しました。

 公開となった第1章「ともだち」では、『結城友奈は勇者である』の2年前の戦い、その冒頭が描かれます。本稿では、この公開初日に新宿バルト9で行われた舞台挨拶の模様をお届けします。

 登壇者は、三森すずこさん(鷲尾須美 役)、花澤香菜さん(乃木園子 役)、花守ゆみりさん(三ノ輪銀 役)に、本作のプロデューサー・木下さんを含めた4名で、改めてキャラクターを演じた感想や、その魅力についてトークしていきました。

教室の習字など、キャラクターを取り巻く世界観にも注目を!
 最初に“本作の公開に際する今の心境”を声優陣に聴いていくと、『結城友奈は勇者である』でも東郷美森としてシリーズに関わった三森さんは、遂に本作をファンのみなさんに見てもらえる喜びを露わにしました。

 花澤さんからは、園子が『結城友奈は勇者である』の姿とは違って元気に動き回っていることが明かされると、彼女の2年後の姿を踏まえてのトークを聞くことができました。

 第1章の見どころを語った場面では、木下プロデューサーから須美たちの教室の“習字の作品”についての言及がありました。それぞれ「なんでこんなことを書くんだろう?」と思えるキャラクターたちの個性や心情を想像できるものになっているそうです。

 花守さんからは、須美、園子、銀の3人が友人になっていく過程と、お役目をどのように果たしていくのかに注目だとコメントが! 2年後の世界である『結城友奈は勇者である』との繋がりなど、色々なものを見比べて欲しいとも語っていました。

東郷美森を演じたことが自信に
 続いて三森さんが“TVシリーズ以後の反響”を聞かれると、『結城友奈は勇者である』に関わったことで自分のなかでの変化を感じたと明かしました。『結城友奈は勇者である』で演じた東郷美森は心情の変化が大きな難しい役どころだったそうで、そんな彼女を演じられたのだから、「(ほかでも)できるだろう!」という自信に繋がったのだとか。

 TVシリーズでは出番が控えめだった園子が今回メインキャラクターとして登場することにも触れられ、花澤さんから彼女の印象が語られました。掘れば掘るほどすごく面白い女の子だと感じているそうで、彼女にしかない魅力が出てきてくれるのが嬉しいそうです。

 映画からの登場となる銀。そんな彼女を演じた花守さんに、前作『結城友奈は勇者である』の印象を聞く一幕もありました。そちらを挟んだところで、須美、園子、銀の魅力を声優陣に聴いていき、それぞれ「とにかく元気!(銀)」「次に何を言うのかわからないところがある(園子)」「自分がしっかりしなきゃとリーダーシップを取っていこうとしている(須美)」と演じたキャラクターを評していました。

 最後の『結城友奈は勇者である』シリーズを一言で表すと?という質問では、情熱やたましい、勇気と作品を評した出演者のみなさん。お役目という同じ目的の下に集まった、須美、園子、銀の3人がどのような物語を紡いでいくのか気になるところです。10月からはTVシリーズも放送されますが、ぜひ劇場の大きなスクリーンでその結末を見届けましょう!

[取材・文/胃の上心臓]


拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。

この記事をかいた人

胃の上心臓
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。

担当記事

関連記事
TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』シリーズディレクター・唐澤和也さん&プロデューサー・内藤圭祐さんが語る、ダイたちと走り抜けた1年間と2年目への意気込み/インタビュー
日本が誇る国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズを基に、1989年~1996年にかけ「週刊少年ジャンプ」で連載された漫画『ドラゴンクエストダイの大冒険』(原作:三条陸・作画:稲田浩司)。本作の新アニメ化作品として2020年10月から放送されているTVアニメが2年目へ突入し、いよいよ物語も佳境に差し掛かりました。そんな今が熱い『ダイの大冒険』ですが、アニメイトタイムズではこの機会にシリーズディレクターを務める唐澤和也さんと、東映アニメーションのプロデューサー・内藤圭祐さんへのインタビューを実施。おふたりには『ダイの大冒険』という作品との出会いから制作の上での苦労、一部ファンの間で話題になったネタや、アフレコ時の声優さん方とのエピソードまで根掘り葉掘り様々な事を伺いました。往年のファンから今後に期待しているアニメ初見の方々まで、必見の内容です。ぜひダイやポップらアバンの使徒たちのこれまでの冒険を本インタビューで振り返り、これから先の物語に想いを馳せてみてくださいね! 『ダイの大冒険』が大好きな人たちの、こだわりと熱意が柱に――アニメイトタイムズでは『ダイの大冒険』に関するインタビューは初めてになりますので、まずは再アニメ化が決まっ...
関連記事
劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』安野希世乃さん、大西沙織さん、茅野愛衣さんインタビュー|ついに完結を迎えるアニメ『冴えカノ』と演じるキャラクターへの想いとは
2度のTVアニメ化を果たした人気作『冴えない彼女の育てかた(以下、冴えカノ)』が、2019年10月26日より公開される劇場版『冴えない彼女の育てかたFine』で、ついにクライマックスを迎えます。TVアニメ第2期『冴えない彼女の育てかた♭』では、主人公・安芸倫也のゲーム制作サークル“blessingsoftware”の別れと再出発が描かれ、新たな希望と非常にもどかしい気持ちで終了しました。劇場版は、その物語の続き。原作が刊行されたのが2012年、TVアニメがスタートしたのが2015年ということで、感慨深い想いをいだいているファンのみなさんも多いことでしょう。それはキャラクターを演じたキャスト陣も同じ。アニメイトタイムズでは、加藤恵役の安野希世乃さん、澤村・スペンサー・英梨々役の大西沙織さん、霞ヶ丘詩羽役の茅野愛衣さんらヒロイン声優陣にインタビューを実施しました。劇場版で少し関係性の変わったキャラクター同士の掛け合いについてや、それを演じてみた感想、そして作品の完結まで関わっての思い出話など、気になるポイントを余すところなく伺いました。大西さんと茅野さんが語る劇場版での英梨々と詩羽の関係性や、安野さんが演じたかったシーンと一番見たかったシーンとは……?『冴え...
関連記事
夏アニメ『うたわれるもの 二人の白皇』オシュトル(ハク)役・利根健太朗さんインタビュー|藤原啓治さんから引き継いだ大役にプレッシャー。研究を重ねた末に見出した“ハクらしさ”とは
『うたわれるもの偽りの仮面』からおよそ7年を経て、遂に続編となるTVアニメ『うたわれるもの二人の白皇』が、2022年7月よりTOKYOMX、BS11ほかで放送中です。アニメイトタイムズでは本作の放送に先駆け、オシュトル(ハク)役の声優・利根健太朗さんへのインタビューを実施!利根さんが今作で演じるハクは、2020年に逝去された藤原啓治さんから引き継いだキャラクター。本稿では、役を引き継ぐまでの経緯や演じる際に気を付けていることなどを伺いました。オシュトル/ウコン役もオーディション時から藤原さんに寄せるというオーダーが!?――遂に『二人の白皇』のアニメが放送になりますが、今の心境をお聞かせいただけますか。オシュトル(ハク)役・利根健太朗さん(以下、利根):やると決まった時は驚きましたね。やはり前作『偽りの仮面』から月日が経ってしまいましたし、ここまでにたくさんの困難に見舞われたので、本当にアニメ化するのだろうか?と不安がありました。だから、今回から僕がハクを演じることになってプレッシャーを感じることや、素直に喜べない複雑な思いがあるのは間違いないのですが、満を持してのアニメ化なので非常に嬉しい気持ちです。 ――前作であるアニメ『偽りの仮面...
もっと見る
関連記事
「TVアニメ『からかい上手の高木さん』クリスマスイヴイヴイヴライブ ~あたため上手の高木サンタ~」【夜の部】レポート|高橋李依さんと大原ゆい子さんがこの時期にピッタリな楽曲をお届け!
山本崇一朗先生の漫画を原作として、第2期まで放送されたTVアニメ『からかい上手の高木さん』。本作のライブイベント「クリスマスイヴイヴイヴライブ~あたため上手の高木サンタ~」が、2019年12月22日(日)によみうりランド日テレらんらんホールで行われました。イベントには本作のヒロインである高木さんを演じる声優の高橋李依さんに加え、シリーズ主題歌アーティスト・大原ゆい子さんが登壇。第1期&2期のオープニング主題歌はもちろんのこと、“エンディングで高木さんが歌うJ-POPカバー曲”も披露。また今回は“クリスマスイヴイヴイヴ”ということで、この時期にピッタリなクリスマスソングも聴くことができました。本稿ではこのイベントの模様をお届けします。  「手を繋いだら勝ちでいい」このイベントで西片はその条件を満たせるか!?ライブのオープニング映像が流れると、観客のみなさんに立ってもらうようスクリーンに“standup”の指示が。もちろんこれを受けて会場に集まったファンのみなさんは立ち上がり、手拍子で盛り上げていきます。そうして1曲目は高橋さんが登場すると、いきものがかりの名曲「気まぐれロマンティック」を披露! この楽曲ではキーボードを大原さんが担当しており...
関連記事
夏アニメ『うたわれるもの 二人の白皇』クオン役・種田梨沙さんインタビュー|「ファンのみなさんが見たかった部分は全て大切に描いています」
『うたわれるもの偽りの仮面』からおよそ7年を経て、遂に続編となるTVアニメ『うたわれるもの二人の白皇』が、2022年7月よりTOKYOMX、BS11ほかで放送中です。アニメイトタイムズでは本作の放送に先駆け、クオン役の声優・種田梨沙さんへのインタビューを実施!今作では、主人公のハク役を亡くなられた藤原啓治さんから利根健太朗さんが引き継いで演じられます。種田さんには、そんな利根さん演じるハクと掛け合ってみた感想や収録時のエピソードも伺いました。ゲームからの『うたわれるもの』ファンのみなさんはもちろん、アニメ『偽りの仮面』の再放送から注目している方もぜひアニメ『二人の白皇』の魅力の一端をチェックしてみてくださいね! クオンを演じる上で大切にしているのは芯の強さ――前作『偽りの仮面』のアニメから7年、ゲーム『二人の白皇』からも6年が経ちました。遂に『二人の白皇』のアニメが放送になりますが、今の心境をお聞かせいただけますか。クオン役・種田梨沙さん(以下、種田):ありがたいことに、アニメ『偽りの仮面』やゲーム『二人の白皇』以降も本編以外のゲームなどでクオンを演じさせていただく機会は多かったので、そんなに『うたわれるもの』という作品から離れて...



作品概要
■イントロダクション
結城友奈の章へと至る、小さな勇者たちの物語。これは三人の勇者の物語。神に選ばれた少女たちのおとぎ話。いつだって、神に見初められるのは無垢な少女である。そして多くの場合、その結末は――。
TVアニメ『結城友奈は勇者である』の2年前、神世紀298年の世界を描いたイラストノベル『鷲尾須美は勇者である』をベースに、岸誠二、上江洲誠、タカヒロ、BUNBUN、スタジオ五組をはじめとするメインスタッフが再集結して贈る完全新作。先代の勇者たちに託された使命と勇気、そして秘密の物語を放送に先駆けてこの春、先行上映。



■第1章「ともだち」あらすじ
『結城友奈は勇者である』より2年前、神世紀298年。鷲尾須美は小学六年にして神樹によって選ばれた世界を守る勇者である。同級生の乃木園子、三ノ輪銀と一緒に「お役目」をこなす事になるが、この二人は天然だったり元気良すぎたりと問題児の雰囲気。須美は精一杯、役目を頑張ろうとするが―。

■公開情報
結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章- <第1章>「ともだち」
2017年3月18日(土)全国公開
結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章- <第2章>「たましい」
2017年4月15日(土)全国公開
結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章- <第3章>「やくそく」
2017年7月8日(土)全国公開

■スタッフ
原作:Project 2H
企画原案:タカヒロ(みなとそふと)
総監督:岸誠二
監督:福岡大生
脚本:上江洲誠、タカヒロ
キャラクターデザイン原案:BUNBUN
アニメーションキャラクターデザイン&総作画監督:酒井孝裕
コンセプトアート:D.K&JWWORKS
音楽:岡部啓一・MONACA
アニメーション制作:Studio五組
配給:ポニーキャニオン

■キャスト
鷲尾須美:三森すずこ
乃木園子:花澤香菜
三ノ輪銀:花守ゆみり
安芸先生:佐藤利奈

>>アニメ『結城友奈は勇者である』公式サイト
>>アニメ『結城友奈は勇者である』公式Twitter(@anime_yukiyuna)

(C)2017 Project 2H
結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章- みんなの声
おすすめタグ
あわせて読みたい

結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-の関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025冬アニメ何観る
2025冬アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング