石川界人さん・悠木碧さん・江口拓也さんら『サクラダリセット』声優陣、最近リセットしたいと思った出来事は？　第2回先行上映会でSPトーク展開

　4月5日より、TOKYO MXほかにて放送開始となるTVアニメ『サクラダリセット』。その第2回先行上映会が、4月1日、東京の明治安田生命ホールにて開催されました。

　上映前のトークショーには、浅井ケイ役の石川界人さん、相麻菫役の悠木碧さん、中野智樹役の江口拓也さんと、村瀬陽香役の牧野由依さん、野ノ尾盛夏役の三澤紗千香さんが登壇。和気藹々とした雰囲気の中、本作にまつわるトークを繰り広げました。今回、当日の模様を記した公式レポーが到着したので、ここに公開しましょう。

　本作は。『いなくなれ、群青』で「2015年大学読書人大賞」を受賞した作家・河野裕氏の原点『サクラダリセット』のアニメ化作品。アニメととともに、実写映画化も決定しており、【前篇】が3月25日(土)に、【後篇】が5月13日(土)に公開となります。

TVアニメ『サクラダリセット』第2回先行上映会より公式レポート到着！
　このイベントは、石川さんがマイクを忘れて登壇してしまうという、まさにリセットしたい場面からトークは始まった。これを受けて、悠木さんが「こんな楽しいメンバーで製作しております」とコメントし、場を和ませた。

　それぞれが演じるキャラクターを紹介するコーナーでは、悠木さんから自身が演じる相麻菫について「菫は死にます。」と紹介したのに対して、江口さんは自身の演じる中野智樹の紹介をする際に「彼は生きていますね」と呼応したネタで返す一幕もあり、キャスト同士の息があった現場という雰囲気がトークから垣間見えた。

　アフレコの雰囲気について聞かれると、石川さんは「こんな感じです！」と一言。現場では、本読みに集中しすぎているときも、ふと江口さんが声をかけてきたりして、場を和ませているそうだ。そして三澤さんからは、石川さんがまるで原作編集者かのように作品の各場面を解説してくれるとの、頼りがいのある座長ぶりが感じられるエピソードも披露された。

　作品タイトルにちなみ「最近リセットしたいと思った出来事」という質問をされると、石川さんは、やはり「登壇時のマイク忘れ」をリセットしたいと回答。

　三澤さんからは、最近買った燻製機の設定ミスで卵が真っ黒になってしまったという失敗をリセットしたいという話が披露され、悠木さんからは、過去の発言内容が独り歩きしてしまい、その語弊をリセットしたいとのことが語られた。

　牧野さんはリセットしたいことが多すぎるとのことで、「何なら生まれるところから始めたい」と一言。最後に江口さんからは思わぬ大失態の告白があり、トークは次のコーナーへ。

　ここで一つ発表があり、石川さんの「リセットだ。」の一言で、キービジュアルが中学生verに変更。こちらのビジュアルはWebサイトにも反映されているので、この機会にチェックしよう。

　ビジュアルが高校生から中学生に変わったことからも分かるように、アニメは原作の3巻である中学生編からスタートする。このことについて、原作者の河野裕さんから会場にメッセージが届けられた。

原作者・河野裕さんのメッセージ公開
●河野裕さんメッセージ
『アニメ「サクラダリセット」は、物語が小説だと3冊目から始まります。これはいわゆる過去編にあたります。エピソードを時系列順に並べ直した訳ですが、こうしたことで冒頭から浅井ケイと春樹の出会いと、更には相麻菫を加えた3人の関係性が描かれることになります。相麻はこの物語において最後まで非常にじゅうわうなキャラクターですので、1話から彼女がいるのはとてもいいですよね。物語としてより各キャラクターの本質に近い部分から始まりますので、とても理に適った構成だと思います。』

　このメッセージを受けて、石川さんからもアニメの見どころとして、構成の分かり易さが語られた。この作品独特の論理を積み重ねていく雰囲気がより感じられる作品に仕上がっているようである。

　告知のコーナーでは、牧野由依さんから自身が歌うオープニングテーマ「Reset」のシングルが6月7日にリリースされることと、第2クールのエンディングテーマも牧野さんが担当することが発表された。さらに第2クールのエンディングテーマのタイトルが「Colors of Happiness」となることも初公開となった。この楽曲では、作詞も担当しているとのことで、人によって形が違う正義などをテーマに書いたというエピソードも語られた。

　また、ラジオ大阪で4月7日より放送となる「石川界人と○○○○のサクラダリセット奉仕ラジオ」も紹介された。ラジオは石川界人さんと月替わりのマンスリーパーソナリティで送る番組となり、4月のパーソナリティは江口拓也さんが担当する。

　最後の挨拶では、2クールだからこそ出来る丁寧な描写や、「無音」や「間」を贅沢に使った演出、そして作品に描かれた心理や哲学などを見てほしいと、キャスト陣各々の思う見どころが語られ、賑やかに始まったトークショーは幕を閉じた。

TVアニメ「サクラダリセット」作品情報
＜放送情報＞
TOKYO MX:4月5日(水)23時30分～
関西テレビ :4月6日(木)26時55分～
BS11:4月7日(金)23時30分～
AT-X :4月8日(土)24時00分～
※リピート放送:(火)16時00 分～/(金)8時00分～
※放送局の都合により、放送日時は変更になる可能性があります。

＜INTRODUCTION＞
住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)。

能力者の監視を行う「管理局」の下、住人は平和に暮らしていた。「目の前の人の涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。そんな優しい細やかな“願い”とともに、この街の能力は生まれていった。過去に体験したすべての記憶を思い出すことができる「記憶保持」の能力を持つ浅井ケイと、〝世界を最大 3 日分巻き戻す能力〟「リセット」を持った春埼美空。彼女自身も、「リセット」の影響を受け、記憶を失ってしまうが、どんなことも決して忘れることのないケイと力を合わせることで、二人は過去をやり直し、現在(いま)を変えることができる―。しかし、その二人にもやり直せない“過去”があった。それは、二年前に同級生の相麻菫を「リセット」の影響で失ってしまったこと。二人は「奉仕クラブ」という部活に所属し、生徒たちの様々な依頼をこなす日々を送りながら、相麻菫を生き返らせる方法を探っていた。そんな彼らのもとにある依頼が舞い込む―「死んだ猫を生き返らせてほしい」。過去に起こった“悲しみ”を消すために、少年と少女は時を駆け巡り、世界を変えていく―

＜STAFF＞
原作:河野裕「サクラダリセット」シリーズ(角川文庫/角川スニーカー文庫)
原作イラスト:椎名優
監督:川面真也
シリーズ構成:高山カツヒコ
キャラクターデザイン:下谷智之
プロップデザイン:高瀬さやか
美術設定:谷内優穂
色彩設計:水野愛子
3D ディレクター:沼尻勇人
美術監督:海野有希
撮影監督:石黒晴嗣
編集:長谷川舞
音楽:Rayons
音響監督:亀山俊樹
録音調整:内田誠
音響効果:小山恭正
アニメーション制作:david production
製作:アニメ「サクラダリセット」製作委員会