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映画
映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』公開直前ファンミーティングで、田中敦子さんが6年ぶりに演じる草薙素子(少佐)を語る!!
日本のSF作品の金字塔、士郎正宗氏による漫画『攻殻機動隊』を原作とした実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』(以下、本作)が、いよいよ2017年4月7日(金)に公開となります。それに際し、公開直前となる4月4日(火)にファンミーティングが行われました。イベントには、本作の吹き替え版で草薙素子を演じる田中敦子さんが登壇。
田中さんと言えば、これまでも押井守氏が監督を務めたアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や、神山健治氏の代表作である『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(『攻殻機動隊S.A.C』)で同役を演じていたことは周知の事実です。
今回はそんな田中さんが6年ぶりに草薙素子を演じるということで、その心境に注目が集まりました。
改めて見つけた自分と少佐の共通点
会場の盛大な拍手に迎えられて田中さんが登場すると、まずは「ただいま」と一言述べました。早速映画の話を伺っていくと、田中さんは「ハリウッドはなんてすごいことをしてくれたんだろう」と感想を話しました。また、随所に押井守監督へのリスペクトを感じられるそうで、「よくぞここまで」ともコメント。
また今回、少佐を演じたことで、田中さん自身と草薙素子(少佐)との意外な共通点を見つけたのだとか。ヒントは、田中さんがTwitterによくアップするようなものだそうです。ぜひ映画をご覧になる前は、田中さんのTwitterをチェックして答え合わせをしてみましょう!
1995年当時の収録話が飛び出す!
田中さんは、原作からのリスペクトを感じた点を問われると、95年のアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』をキッチリ追いかけていることを挙げました。収録当時のエピソードを語る一幕では、バト―役の大塚明夫さん、トグサ役の山寺宏一さんらとの収録ということで、当時を思い出したと語りました。
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』収録当時は、ほぼ完成に近い状態で行われていたそうで、口の動きにあわせてセリフを言うのに苦労したそうです。押井氏からの演技指導には「感情を抑える」というものがあり、その点も印象に残っているようです。
実写で『攻殻機動隊』を再現していることに触れられると、田中さんはバトーの目や荒巻の髪型を、3次元に落とし込むうえでのアプローチの仕方に触れました。光学迷彩の表現なども必見だそうで、この点は劇場でお確かめあれ!
6年ぶりに草薙素子(少佐)を演じた想いは……!?
再び草薙素子(少佐)を演じる機会を得たことを問われると、田中さんは「私たちを選んでくださって光栄だな」とコメントしました。日本の声優陣の関心事は、「誰が吹き替えるか」の一点のみだったそうで、原作で役を演じた声優陣に任せて貰えたことに感謝しているとのこと。
また、吹き替え版の収録に際して、共演の声優陣とこれまでの『攻殻機動隊』のファンのみなさんに喜んで貰えるものを目指してたことを明かしました。加えてお馴染み公安9課の声優陣とのお仕事ということで、ワクワク感が強かったとコメントしていました。
その後は、これまで『攻殻機動隊』に関わってきた声優陣と吹き替え版の収録に関わった音響監督さんとで、協力してアニメでの公安9課にちかい言い回しや語尾に近づけていったという裏話も語られていました。
最後に「草薙素子(少佐)というキャラクターについて、今はどう感じているのか?」という質問に、田中さんは「一番近くて、一番遠い存在」だと明かします。演じているのは田中さん自身だとしても、自分とは真逆の性格の持ち主で、少佐のようになれたらというあこがれがあったと話しました。
田中さんは今回の実写映画版の吹き替えで、少佐としてネットに浮上したのは4回目だと思っているそうです。なんと、95年の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』だけでなく『攻殻機動隊S.A.C』、『イノセンス』でも大がかりなオーディションが行われ、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』以降の草薙素子(少佐)は、田中さん以外の人になる可能性があったのだとか! それでも少佐として、何度も『攻殻機動隊』出演に出演できたことに感慨を抱いているそうです。
イベント終了の時間が近づくと、実写映画版の公開直前のこのタイミングで、田中さんに草薙素子(少佐)の台詞をひとつ発してもらうことに! 最後はそれに応じた田中さんが、「ネットは広大だわ」と発言して本イベントは幕を閉じました。
いよいよ公開の迫る映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』。吹き替え版では、お馴染みの公安9課の声優陣がこれまでのシリーズファンに喜んでもらえるものを目指してそうなので、ぜひとも劇場でご覧になってください!
[取材・文・写真/胃の上心臓]
2017年4月7日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
監督:ルパート・サンダース『スノーホワイト』
配給:東和ピクチャーズ
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