『うた☆プリ』嶺二、蘭丸、藍、カミュが起こしたエボリューションの先に待つものは――『QUARTET NIGHT LIVEエボリューション 2017』レポート
TVアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズ(以下、うた☆プリ)に登場するアイドルユニット「QUARTET NIGHT」初の単独ライブが、3月12日(日)、東京国際フォーラムホールAにて開催されました。
『QUARTET NIGHT LIVEエボリューション 2017』と題された今回のライブでは、「エボリューション」をキーワードに、QUARTET NIGHT(森久保祥太郎さん、鈴木達央さん、蒼井翔太さん、前野智昭さん)らが、アンコールまで全27曲を通して圧巻のパフォーマンスを披露しました。本稿では、そんなライブの模様をレポートとしてお届けします!
開演時刻になると、ステージ上のモニターでオープニングムービーが上映。森久保さんがビンテージカーを颯爽と運転すると、海辺で読書をしていた蒼井さんを迎え、前野さんはリムジンで優雅にお茶を嗜み、その横でベースを背負って歩く鈴木さんが一匹の猫と出会う。やがて、4人は一つの場所に集まると、光り輝くステージへと歩き出す……という内容のムービーは、このイベントのために撮りおろされたもの。それは、まるで映画のワンシーンを見ているかのようでした。
イベントロゴが大きく映し出されると、『QUARTET★NIGHT』からライブがスタート! 続けざまに、4人のハーモニーが華やかに響き渡る『The dice are cast』を披露。森久保さんはハット、鈴木さんは赤と黒のマニキュア、蒼井さんは毛先にライトグリーンのメッシュ、前野さんはブルーのカラコンを装着と、それぞれがキャラクターを連想させるアイテムを身に着けていたのも印象的です。
ここからはソロパートへ。今回のライブでは各4曲ものソロ楽曲を披露。前半戦、森久保さんは、嶺二さながらにノリノリでマラカスを振って盛り上げる『溺愛テンプテーション』、昭和レトロなサウンドに乗せて一輪のバラへしっとりと愛を囁いた『愛しき人へ』で会場を魅了します。
昨年1月に行われた『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVELIVE 5th STAGE』でのケガを悔いていたと語ったのは鈴木さん。ソロ1曲目『ONLY ONE』の前、暗転した会場に「見ていてくれ、俺のリベンジだ」と囁くと、1年前の雪辱を晴らすかのように力強い歌声&ダンスパフォーマンスで会場を圧倒。2曲目『BRIGHT ROAD』では、色気の漂う挑発的なダンスを披露し、これまで以上にパワーアップした黒崎蘭丸の姿を体現しました。
蒼井さんは『Innocent Wind』で、光に溶けてしまいそうなほど澄んだ歌声を響かせると、『WinterBlossom』では、グランドピアノとともに登場。イントロを演奏するサプライズから、澄み切った歌声を会場に響かせます。足元を覆い隠すスモークが、ふと目を離すと消えてしまいそうな儚さを演出していました。
シルクパレスを思わせる演出とともに現れた前野さん。『純潔なる愛-Aspiration-』では、高貴さを感じさせる振る舞いのなかに、熱い野心を覗かせたかと思えば、『AURORA』では歌詞に合わせてカミュのリングライトを指にはめるなど、さまざまな姿を披露。
このほか前半戦では、蒼井さん&前野さんの『月明かりのDEAREST』、森久保さん&鈴木さんの『RISE AGAIN』、4人が本気の愛を歌った『Starlight Memory』を披露。MCでは、緊張をしていると語ったメンバーでしたが、これまでリハーサルをしていた日々を振り返ると「今回で僕たちカルナイは“エボリューション”します」と改めてこの日にかける思いを宣言しました。
後半戦は、黒のジャケット&パンツにTシャツとロックな衣装にチェンジ。後半戦のソロ曲で、森久保さんはDJ顔負けのMCでバックダンサーを紹介すると『Hurray×2ドリーマーズ』、マラカスを振りながら歌う『キスはウインクで』を披露。アップテンポなサウンドに合わせて会場を煽ると、さらなる熱狂を生み出します。
『No.1』では、天高く人差し指を掲げ”おれがNo.1”だと示した鈴木さん。『WILD SOUL』では、疾走するサウンドに乗せて会場と声を交し合うと、シャウトするような歌声で、ロック魂をファンの胸に刻み付けていきます。
蒼井さんのクール&男らしい表情が見られた『ムネノコドウ』。夕焼けをバックに送られた『A.I』では、まるで一緒に歩こうと言わんばかりに右手を差し出した蒼井さん。会場中の乙女心をぐっと捉える仕草に、会場中が夢中になりました。
執事と伯爵としての顔を持つカミュ。そんなカミュの二面性を歌う『Double face』では、即座に執事パートと伯爵パートで歌声・表情を変え、会場を驚愕させた前野さん。『絶対零度Emotion』では、客席のライトを操り、目にも美しいオーロラを描き出してみせました。
4人は次のステージへ向けて“エボリューション”を起こす
再びステージに4人が登場すると『マリアージュ』へ。さらに、『うた☆プリ』シリーズ初のオリコン週間CDシングルランキング1位獲得したことでも記憶に新しい最新曲『God’s S.T.A.R.』では、会場をテープが華やかに彩ります。
そして、『God’s S.T.A.R.』のカップリングナンバー『KIZUNA』では、4人が歌うバックで嶺二の車でドライブを楽しみながら歌うQUARTET NIGHTの姿が映し出されます。
ラスト1曲を残し、「終わりたくない」と呟きながらも、ここまでのライブを振り返る4人。森久保さんは「イヴ」から「エボリューション」することができたと語ると、ST☆RISHを始め『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズに関わる関係者、そしてファンへの「感謝」を伝えるとともに「恩返し」をしたいという気持ちを抱きながらステージに立っていたことを語ります。そんな森久保さんの言葉に静かにうなずく鈴木さん、蒼井さん、前野さんの姿がありました。
また、森久保さんは、前野さんに「努力」、蒼井さんに「アイドルとはなにか」、鈴木さんに「熱さ」を教えてもらったと語ると、「お前ら3人と俺の声が合わさるのが、大好き! カルナイで良かった!」と胸の内を叫びました。
そして、ラストは4人のアカペラから『エボリューション・イヴ』へ。ここにきて「イヴ」を歌うことで、彼らが次なるステージへ向けて「エボリューション」したことが強く印象付けられたかのようでした。
アンコールでは『ポワゾンKISS』『You’re my life』を披露。惜しみない歓声と拍手に見送られながら4人が去ったステージには、「Thank you」の文字が。エボリューションの先にたどり着いた彼らの活躍からますます目が離せません。
[取材・文/河内香奈子]
【セットリスト】
1.QUARTET★NIGHT
2.The dice are cast
3.溺愛テンプテーション
4.純潔なる愛 –Aspiration-
5.Innocent Wind
6.ONLY ONE
7.月明かりのDEAREST
8.愛しき人へ
9.BRIGHT ROAD
10.RISE AGAIN
11.WinterBlossom
12.AURORA
13.Starlight Memory
14.Hurray×2ドリーマーズ
15.Double face
16.No.1
17.ムネノコドウ
18.WILD SOUL
19.A.I
20.キスはウインクで
21.絶対零度Emotion
22.マリアージュ
23.God’s S.T.A.R.
24.KIZUNA
25.エボリューション・イヴ
EN1.ポワゾンKISS
EN2.You’re my life
>>うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター 公式サイト