“バハリMAX”なハイクオリティアニメ『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』アフレコレポート
ソーシャルゲーム『神撃のバハムート』の世界観をベースに、賞金稼ぎふたりを中心とした冒険譚が展開したTVアニメ『神撃のバハムート GENESIS』。その続編となる「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」が本日スタートします。
舞台は前作「GENESIS」から10年後の世界となり、主人公は竜族と人のハーフである16歳の少女・ニーナへと変更。はたしてどんなアニメになっているのか、アフレコ現場でニーナ役の諸星すみれさん、シャリオス17世役の梅原裕一郎さん、アザゼル役の森田成一さん、カイザル役の井上剛さん、ファバロ役の吉野裕行さんに聞いてみました。
とにかくテンションの振れ幅が大きいニーナ
──まず、それぞれが演じるキャラクターについて教えてください。
諸星:彼女は素直で元気で明るくてやさしくて、すごくいい子なんです。空気を読めないというか我が道を行くタイプで、だからこそ周りに与える影響も大きくて、みんなが自然と魅かれていくような女の子ですね。
梅原:王都アナティを治めるシャリオス17世を演じています。冷酷な王様ではありますが、それも彼なりの考えや正義に則っての振る舞いで、心根が本当に冷たい人間かというと……彼の真意もおいおい明らかになるので、ぜひ観て頂ければ。最初はイライラすると思いますが(笑)。
吉野:前作で主人公だったファバロを引き続き演じています。今回はぬるっと出てきてニーナたちを助けますよ。
井上:前作に続いてカイザルを演じています。カイザルは前作では賞金稼ぎでしたが「VIRGIN SOUL」ではオルレアン騎士団団長と立場を変えています。前作から10年経って生真面目なところは少し柔らかくなりましたが、本質はそんなに変わっていませんね。
森田:前作から引き続き、悪魔のアザゼルを演じています。悪魔と言ってもそんなに偉いわけではなく、かと言って下っ端でもない中級ぐらいな感じです。ただ「VIRGIN SOUL」では内に秘めた闘志を持っている風に描かれています。アザゼルは本当なら前作で死んでいたそうで、そこを生き残らせてもらえたので「セーフ!」って感じですね(笑)。
──演技面では監督からどのような指示を受けましたか?
諸星:私は頑張って生きている感じで、とディレクションを受けました。あとニーナはテンションの振れ幅が大きい子で、普通の人がこれくらいだとしたら、これを超えるくらいで(ボディランゲージで表現しながら)。
一同:文章じゃ伝わらないよ(笑)。
諸星:「観ている人が付いていけない部分があってもいい」と言われたので、思い切ってテンションを上げて演じています。
梅原:シャリオスの余裕や動じなさを大切にしてほしいという指示を受けました。彼は信念や目的が初めからできあがっているキャラクターですしね。
──前作から続投されている3人は?
井上:特になかったです。時折、カイザルが自分を出すシーンでは昔みたいに熱を持った風にしてほしいとは言われましたけど。
森田:僕も大きなものはなくって。アザゼルも前作の出来事があって、10年が経って心境の変化はあるでしょうが、演技の基本路線は変えないようにはしています。
吉野:ファバロ達は大人ですからね。10年経っても声が大きく変わるというわけでもないですし。多少余裕が出てきているとか、そういった変化が台本にあれば、それを拾うという感じですね。
──「VIRGIN SOUL」から新たに参加し始めた諸星さんと梅原さんに伺います。諸星さんは16歳のニーナと年齢も近いですが、シンパシーを感じるところはありますか?
諸星:う~ん、ニーナは私と正反対なキャラクターなのであんまりないですね。強いて言うならよく食べるところでしょうか。最近、私もニーナほどじゃないですけど食欲旺盛で、ニーナがバクバク食べているシーンを演じると、もう、ご飯のことしか考えられなくって。この間も、焼き肉に行って牛タンを3人前食べました。
森田:我々はもう大人だから、そんなに食べられないですね……。
──梅原さんはシャリオスのような影のあるキャラクターを演じるのが多い印象です。
梅原:確かに何か抱えているようなキャラクターを演じることが多いかもしれませんね。でもシャリオスにも明るいというか穏やかな部分もあるんですよ。
──ずっとシリアスなキャラクターだと思ってましましたが、それだけではないと。
梅原:実はそんな一面もあるのですが、話の根幹に絡んでくる部分なので、放送前だと喋りづらいですね(笑)。
メインキャストでも解釈の分かれるバハリMAX
──アフレコ現場はどんな雰囲気ですか?
諸星:楽しいです。アフレコに参加する人数が多いと、みんなで一緒にやると迫力がすごくって。お芝居していてテンションが上がるし、刺激を受けながらアフレコさせて頂いています。
森田:前作とは少し雰囲気が変わりましたね。「VIRGIN SOUL」という作品自体もニーナが主人公になって少し明るくなったし、現場にもすみれちゃんが入って。ニーナの成長とともにすみれちゃんの成長を見るような、娘を見守るような心境です(笑)。
井上:今回のほうが出演者の年齢差がすごくあって、確かに雰囲気は違いますね。あとは相変わらず監督がムードメーカーになって楽しくやっています。
梅原:監督がフレンドリーですよね。毎回収録前にさとう監督がやってくれる前説が、緊張がほぐれるから僕は好きなんです。
吉野:まあ、自由にやっていますよね(笑)。
森田:監督、元は芸人さんですからね。ほかにデザイナーとかもやっていたみたいですし。
諸星:そうなんですか?
森田:でも、僕のラジオに1回ゲストとして来てもらいましたけど、目茶苦茶なトークでした(笑)。「この人、トークはイケてないな」って。ある意味、面白かったですけど。
──『神撃のバハムート』と言えば「バハリMAX」というキーワードがありました、それぞれの解釈で最近あったバハリMAXな出来事を教えてください。
※バハリMAXは本作には登場……しません。
森田:……僕は、この質問がバハリMAXかな(笑)。さっき梅原さんが言った前説、そこで監督が言い始めたのが最初ですよね。
井上:僕たちは全然使ってないですけどね(笑)。
──質問最近あったバハリMAXな出来事を……。
諸星:はい! この間、数学のテストで100点を取りました。
一同:おー、バハリMAXだ。
諸星:でも、そのあとのテストで20点落ちて、80点になったんですけどね。
吉野:僕はこないだ100円のクレーンゲームで、ロボット掃除機を取ったことかな。
梅原:先日、雪が降った時に肘が曲がらないくらいに厚着をしたんです。でも外に出たらまったく寒くなくって。その時の、甲冑みたいな格好の僕はたぶんバハリMAXでしたね。
──みなさん「バハリMAX」の解釈が分かれますね。続いて、今回はサブタイトルが「VIRGIN SOUL」ということで最近あった“初体験”を教えてください。
井上:初めてクレジットカードを作ったくらいかな。
吉野:最近、アイドルのチェキ会に行きました。とても貴重な経験でした。
梅原:僕は家で気づいたときに筋トレをしているのですが、この間、ついに次の日に筋肉痛にならず3日後にきて。初めて老化を感じて悲しかったです。
森田:その日のうちに筋肉痛がくるので、僕はまだ細胞が若いんでしょう(笑)。でもこの間、初めて動悸を感じて、心臓がやばいのかなと……そっち系の薬を飲もうかなと初めて思いました。
諸星:私は、幼稚園の夏祭りの時に入ってから、トラウマになっていたお化け屋敷に、物心付いてから初めて入ったんです。リベンジしようって。でも最初に映像を観せられたんですけど、その時点で泣いちゃって結局入れませんでした……。
──「GENESIS」ではファバロやカイザルの特徴的な髪型も話題になりましたが、みなさんは髪に関して「やっちまった」というエピソードはありますか?
梅原:2016年の夏に思い切って短くしようとしてツーブロックにしたんです。でも僕はおでこが広くて、雑誌に載った写真を見て事務所の人達がざわついていて……もう一生短くはできないなと思いました。
井上:僕は友達の美容師にカットをお願いしたら、勝手にパーマをかけられて、マイケルジャクソンみたいな感じにされました。「似合うな~」とか言われましたけど、その日の内にストレートに戻しましたよ。
吉野:僕は特にないです。髪型に興味がなくて、毎回違う美容室に行って適当にお願いしているくらいなので。森田さんはよく髪が変わるイメージですけど。
森田:そうですね。さとう監督の別のアニメ作品に出演した時に、舞台化されるというので自分はそちらにも出演したんです。そのキャラクターが金髪でクリンクリンの髪型だったので、3回脱色して、色素調整も入れて、パーマを4回あてたんです。そしたら全公演が終わった翌朝、前髪がバッサリと落ちちゃって。あれはやばかったですね。
──それは壮絶ですね……。
諸星:私は、まだあまり髪に手をかけられないので特にないです。人生経験として1回くらい染めてみたいですけど。
森田:前髪落ちるよ。
諸星:それは困ります(笑)。
前作以上のクオリティを期待して大丈夫!
──話を「VIRGIN SOUL」に戻します。収録が進んでいますが、それぞれ、一番魅力的だと思うキャラクターを教えてください。
梅原:バッカスがわりと好きかな。前作も出ていたキャラクターですが、僕は今回、生で岩崎ひろしさんのお芝居を聞いてものすごく衝撃を受けました。だらしのないキャラクターと思わせながらも、しっかりしているところもあって奥の深いキャラクターだなと。あと岩崎さんが、監督と並んでムードメーカーとして現場を盛り上げてくださることもあって、印象が強いですね。
諸星:私はニーナですね。感情がころころ変わるので、観ていて面白いです。ただ、そんなニーナに母親のように接するリタもとてもよくって。いざという時に本当に頼りになるし、かわいいし。ニーナといいコンビです。
森田:僕はそのリタです。「GENESIS」ではハジけている部分がありましたけど、今回はずいぶん落ち着いているんです。ニーナのお母さんであり、みんなのお母さんであり、ひとりの女としての部分もあって。話の前線には立たないけど、そういう司令官的なポジションとしてメンバーを支えているので、話全体に安定感をもたらしていると感じますね。
井上:主人公のニーナにあまり母性がないので、その部分を担っているのがリタなんでしょうね。
──最後に「VIRGIN SOUL」で注目してほしいところを教えてください。
森田:今回は脚本が大石静先生ということで、より人間ドラマとしての色が濃くなっています。時代が変わり周囲も変わってきている中で、アザゼルは悪魔なりに思うところがあって動く。そういったところを感じながら観て頂けると、大石先生流の「神撃のバハムート」がどんなものなのか見えてくるでしょう。
梅原:zVIRGIN SOUL」はいろんなキャラクターが登場しますが、それぞれに信念があって行動しているんです。シャリオスが特にそうですが、序盤はなかなか考えが見えないけど、話が進むに連れて彼の考えや目的がわかってきます。そういった部分に注目してほしいです。
井上:おふたりがお話されましたけど、ドラマ要素が強いですね。各キャラクターの思惑であったり関係性であったり、その辺りを読み取りながら観てほしいですね。
吉野:「GENESIS」もそうでしたが、相当お金がかかっていますね(笑)。人件費が半端なくかかっているようなので、前作以上、みなさんが期待しているもの以上に仕上がっていると思います。
諸星:キャラクターの動きや表情もそうですし、本当に隅々まで丁寧に仕上げられているので、細部まで見逃さないでほしいです。そうすることで「VIRGIN SOUL」の世界やキャラクターの思いにググッと入って頂けると思いますので。
『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』とは?
本作は2014年10月より放送されたTVアニメ『神撃のバハムート GENESIS』の続編にあたる。見どころは、主人公達を取り巻く《人》、《神》、《魔》の3種族が、それぞれの正義の為に奮闘する政治群像劇を深く描いていく複雑さにある。最新作の『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』では、ひとつひとつの出来事、登場人物ひとりひとりの思いを丁寧に表現する為、2クールでの制作が決まった。
作品概要
<イントロダクション>
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア。バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年───新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展。王都は《人》に富をもたらす王都復興の糧として奴隷となる《魔》消えゆく信仰心により力を失った《神》均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――
<放送・配信>
2017年4月7日(金)より放送開始予定!
“アニメイズム”
MBS 2017年4月7日より 毎週金曜 26:10~
TBS 2017年4月7日より 毎週金曜 25:55~
CBC 2017年4月7日より毎週金曜 26:50~
BS-TBS 2017年4月8日より 毎週土曜 24:00~
サガテレビ 2017年4月10日より 毎週月曜 25:25~
AT-X 2017年4月9日より 毎週日曜 21:30~22:00
※リピート放送:毎週火曜 22:00~/毎週木曜 14:00~
Amazonプライム・ビデオにて放送終了後より独占配信
※放送時間は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
◆#1(第1話)の放送時間の変更について
TBS:4月7日(金)26:10~(15分押し)※通常放送時間 25:55~
MBS:4月7日(金)26:25~(15分押し)※通常放送時間 26:10~
CBC:4月7日(金)27:20~(41分押し)※通常放送時間 26:39~
<スタッフ>
原作:Cygames
制作:MAPPA
監督:さとうけいいち
脚本:大石静
キャラクターデザイン:恩田尚之
美術監督:中村豪希
音楽:池頼広
撮影監督:淡輪雄介
VFXスーパーバイザー:森川万貴
エフェクトアニメーション:橋本敬史
色彩設計:三笠修
CGディレクター:伊藤敬之
編集:廣瀬清志
音響効果:勝俣まさとし
<声優>
ニーナ・ドランゴ:諸星すみれ
シャリオス17世:梅原裕一郎
ファバロ・レオーネ:吉野裕行
カイザル・リドファルド:井上剛
アザゼル:森田成一
リタ:沢城みゆき
バッカス:岩崎ひろし
ハンサ:森久保祥太郎
ジャンヌ・ダルク:潘めぐみ
ムガロ:???
ソフィエル:坂本真綾
ディアス・バルドロメウ:間宮康弘
アレサンド・ヴィスポンティ:小野賢章