『SING/シング』A&G特別番組で田中真弓さんからのタライ攻撃が木村昴さんに襲いかかる!? 大爆笑を巻き起こした番組をレポート&インタビュー
2017年3月17日に公開から、週末動員ランキング4週連続1位/動員340万人を突破している大ヒット映画『SING/シング』。まだまだ映画の興奮冷めやらぬ中、田中真弓さん(ミス・クローリー役)、木村昴さん(リッキー役)のお二人による特別番組が4月7日に文化放送A&Gにて放送されました。
本稿では、現場の収録時エピソードや番組内クイズなどが盛り込まれた、『SING/シング』をより楽しめる番組内容をレポートと、収録後のお二人に行ったインタビューの模様をお届けします。
出演者お二人による、本作への熱い感想とキャスト紹介
番組は舞台の開始ブザーが鳴り響き、物語に登場する『ムーン劇場』を模して、田中さんの『ミス・クローリー』によるユーモアたっぷりの場内アナウンスからスタート。早速、お二人は映画の話題で盛り上がります。木村さんはこの番組収録の時点で5回ほど映画を観ているのだとか。
『SING/シング』の見どころといえば、田中さん、木村さんをはじめ、豪華な声優陣が吹替版で出演していることです。楽曲まで吹替が行われているのは日本だけだそうで、この話を木村さんに聞いた田中さんは「私のおかげだわ」とすかさずユーモアあふれる返しで収録を盛り上げていました。
また、話題に上がった声優陣がお二人により紹介されます。内村光良さん、歌手のMISIAさんをはじめ、豪華なキャスティングが行われているのも『SING/シング』の見どころです。坂本真綾さん、山寺宏一さん、宮野真守さんら声優陣の演技はもちろんのこと、内村さん、MISIAさん、長澤まさみさん、大橋卓弥さん(スキマスイッチ)といったキャストの演技も見逃せないと熱く語るお二人でした。
田中さんの迫真の演技が光る……?
ここで本作の演出を手掛けた三間雅文さんからのメッセージが、木村さんから読み上げられます。三間さんは、初の日本語吹替版での演出ということで緊張したとのことですが、個性派な演者のおかげで、とても楽しく素敵な作品を作ることができたそうです。
"人生なんだってどん底はある。でもどん底にたどり着いたらあとは上がるだけ。"というバスター・ムーンの印象的なセリフを取り上げ、「番組視聴者に本作をご覧になって、ハッピーな気持ちになっていただけたら」とメッセージが送られていました。
さらに、見どころのひとつとして、ミス・クローリーのおとぼけさや、「木村さんは何役やっていたか?」というポイントをピックアップ。2度、3度と映画を見ることで、新たな発見ができそうです。ちなみに、木村さんからのヒントで、「5役演じた」「メインとなるリッキーのほかに、イヌ、ワニ、サル、サイなどを演じた」そうです。見逃した方は映画館でチェックを!
そして、ここで木村さんがある提案を……。「田中さんは"ポップコーンを口いっぱい頬ばった男の子"になりきった演技が日本一である」という風の噂を、まさかの田中さんが実演! 木村さんから「バスター役の内村さんの演技はいかがだったでしょうか?」という質問があると、ポップコーンを食べながら感想をコメントする男の子を、颯爽と田中さんが披露します。
どうやら何かを察した木村さん。「何を言っているかわからなかっ……わかりました。"大変素晴らしかった。内村さんは生まれながらのコアラだ"ということをおっしゃっていたんですね」と田中さんのコメントを解説。これに、田中さんは拍手しながら「素晴らしい」と一言。収録スタジオは爆笑に包まれました。
『SING/シング』カフェコラボメニューのユーモアたっぷりな目隠しクイズ
ここで、池袋にて期間限定で開催中の『SING/シング』カフェについての情報とメニューが文化放送の八木アナウンサーから紹介されます。オリジナルメニューがひとつずつ紹介されていくのですが、とんかつが鍵盤の形になっている『ジョニーのピアノ風とんかつ』の紹介で、「このピアノ弾けるんですかね!?」と木村さんがすかさずボケを入れるなど、まだまだ笑いは尽きない様子。
そして、メニュー当てクイズがスタート。田中さんと木村さんは目隠しをした状態で、八木さんが何を食べているのかを当てなければいけません。ヒントは八木さんのグルメレポートのみという、なんとも難しい展開です。
「正解したらいいことは?」と言うお二人の問いに対し、「いいことはないんですけれど、正解しないとスタジオにあるピコピコハンマーで痛い目に合うことになります」と手厳しい罰ゲームを言い渡します。お二人が不正解した側を叩くという恐ろしいことに……。
お二人は文句を言いながらもゲームに挑戦。一品目、オリジナルフード編では、八木さんの「色が本当に鮮やかですね」というヒントに、アイマスクをした田中さんが「わかりました!」「私が200年煮たカレーでございます」と即答。田中さんは見事、『ミスクローリーのグリーンカレ―』を正解。
お二人が試食をすませて「美味しい!」と満足したところで、罰ゲーム。ピコピコハンマーだと思っていた罰ゲームは、なぜかタライが用意されており、木村さんの脳天にタライが直撃! 「首がグーンってなりました。でも不思議と幸せ。」という感想に、スタジオは終始笑いが起きていました。
二品目のスイーツ編も田中さん正解、木村さんが不正解という結末になり、またしてもいい音がスタジオに響きます。しかも、試食の『ロジータの家族の絆アップルパイ』をペロリと完食してしまう田中さん!
そして、ラストの三品目はドリンク編。八木さんが「こうやって移して。すごくおしゃれ!」と述べると、木村さんが「わかりました!ナナのジャンスミンティー」と回答。田中さんも「移す」という単語を受けて同じ回答に。
しかし、正解は『イカたちのネオンサイダー』。今回はドローということで、罰ゲームは無しになります。せっかくなので、飲んでみようと思ったのもつかの間、「(僕)ナタデココ大好きなんですよ!」と木村さんが告げるなか、田中さんが美味しい美味しいとまた完食するのでした……。
ちなみに、『SING/シング』カフェでは、オリジナルフードかスイーツを一品以上頼むと、カフェ限定オリジナルランチョンマットが、ドリンクを注文するとコースターがプレゼントされます。こちらもお見逃しなく!
八木さんについに逆襲が! グッズメニュー目隠しクイズ
『SING/シング』カフェには隣接したグッズショップがあり、オリジナルグッズの数々もファン必見の内容になっています。キャラクターをイメージしたフレイバーが楽しめるポップコーンは8種類も用意されており、どの味も人気になっているとか!
ということで、なぜか今度は八木さんがゲームにチャレンジ。今度はアイマスクをつけた八木さんが、田中さんがどのポップコーンを食べたかを答えます。しかも、ゲームに失敗すると、今回紹介されたフードやグッズの代金を全て八木さんが自腹で支払うという、これまた驚きの展開です!
いざ食べ始めると田中さんは、「おいしい」などとざっくりした感想しか答えません。結局、「おいしい」の言い方でメニューを当てることになり、もちろん八木さんしぶしぶ全額お支払いということに……。田中さんからの容赦ないピコピコハンマーの洗礼も受けて、クイズコーナーは笑いの中で終わりました。『SING/シング』グッズショップは池袋PARCO本館7階にて4月23日(日)まで開催中とのことです。
主要キャストお二人からの熱いメッセージも必見!
爆笑に次ぐ爆笑を生み出した番組もいよいよ終了の時間へ。田中さんは、ミス・クローリーを演じながら「若いあなたも若くないあなたも夢はあきらめちゃダメね。200歳でもまだまだ夢は見ていますからね。観なきゃダメよ、観てね!」とコメント。
また、木村さんは「バスター・ムーンが言っておりました。"どん底に落ちたら、行くところはあとひとつだけ。上るだけだ。"『SING/シング』が気になっていただけましたら、行くところはひとつだけ。映画館へお願いします!」と熱いメッセージを話していました。
最後にメッセージも込めて「『SING/シング』を是非、劇場にて観てみてください」と締め、『ムーン劇場』終演のブザーと楽しいトークのなか特別番組は終わりました。
いまだ勢いが止まらない映画『SING/シング』。日本語吹き替え版は日本の歌手や俳優・声優さんが多数参加し豪華なキャストとなっており、見どころも沢山です。まだまだ上映期間が続く映画『SING/シング』の面白さと感動に要注目です!
映画を見れば、明日が変わる!
そして最後に、収録を終えたばかりの田中さんと木村さんにインタビューを行うことができました。新たな絆も生まれた(?)インタビューを最後までご覧ください。
──本日の収録はいかがでしたか?
田中真弓さん(以下、田中):楽しかったですね。番組なので、楽しくふざけているだけじゃいけないんですけど、木村さんがいるので安心してふざけられました(笑)。
木村昴さん(以下、木村):そうおっしゃってくださることがうれしいです。とっても楽しかったんですが、最初は緊張しちゃいました。でも田中さんが明るく振る舞ってくださったので、徐々にほぐれていきましたね。こんなこと言ったら失礼かもしれないですけど、田中さんとの距離が少し縮まったような気がします。
──週末動員数ランキング三週連続一位と日本でも大ヒットしていますが、日本で人気が出た理由は何だと思いますか?
田中:やっぱり「夢をあきらめるな」っていうメッセージじゃないかなと。この言葉は、どの人にも響きますよね。そしてなんといっても、歌が素晴らしい!
木村:僕もそうだと思います。日本に限らず全世界でヒットしたのは、年代を問わず新旧いろんな60曲以上の曲があって、どなたが見ても刺さる曲が絶対一曲はあるからだと思うんですよ。それに、日本でヒットした理由は、やっぱり歌を含めた日本語吹替版が作れたことなんじゃないかなと思います。
田中:それってすごいことだよね、他にはないわけでしょう?
木村:その許可を出していただけたのが、日本だけなんですって。
田中:それをやろうって普通は思わないですよね。
木村:少し語弊のある言い方になってしまいますが、「やっぱりオリジナルがいいよね」という意見もあるじゃないですか。「字幕に限るよね」みたいな。これは『SING/シング』ファンとしての目線ですけど、オリジナルを越えちゃっているんじゃないかと思います。全くのクオリティダウンがなく、こんなにすごい歌が日本語で聞けちゃうお得感が半端じゃないですよ。日本語版『SING/シング』を見れば、日本語で聞く良さが絶対わかると思います。
──吹替版と字幕版では全然違う映画に見えて、2倍楽しめるすごい映画だっていうのをよく聞きます。
田中:私は吹替版しか見てないから、字幕も見てみたいですね。
木村:吹替版のアメリカンジョークの言葉選びもすごいんですよ。例えばカエルたちが喧嘩して帰るところとか。「どういう意味かすらわからない」って最後にハウイーが言って去るんですけど、あそこのカエルジョークみたいなものが、ちゃんと日本の人が聞いてしっくりくるジョークに変わっているんです。そういうところがめちゃめちゃいいんですよね。
田中:直訳ではないってことだよね。
木村:そういうことです! 英語版を聞いた時とはちょっと違っていて。全部が直訳っていうわけではなくて、せっかくの日本語版ということで日本人が喜ぶギャグになっているんです。そういうところがいっぱいあるんですよね。だから日本の人にとっても絶対に面白いわけなんですよ。
──お二人の特にお気に入りのシーンはどこですか?
田中:おなら!
木村:言ってましたね(笑)。あそこがお気に入りですか?
田中:いくつか涙したシーンはありますけど。洗車のシーンは思わず笑ってしまいました。それと、ゴリラのお父さんが来るところとか。
木村:後半に入ってちょっとずつ切なくなってくるんですよ。コミカルだからこそ切なく感じるのが、洗車のシーンです。ストーリーが胸熱ですよ。その胸熱なところを切ない感じでやるんじゃなくて、あえてコミカルにやっているんです。あれが逆にまた切ないんですよ。
──すごくいい友情のシーンでしたね。ところで『SING/シング』と言えば歌もキーポイントになってると思います。お二人はメインでは歌っていない役を演じていますが、もし歌えたらどういう曲を歌ってみたいですか?
木村:何の曲を歌うのか気になる!
田中:個人的には日本の曲が入ってもいいなと思います。
木村:じゃあ八代亜紀さんとか。「肴はあぶった〜」みたいな。
田中:あー、いい(笑)。
木村:続編でミス・クローリーさんがエントリーするストーリーいいですね。
田中:田中:200歳でも夢をあきらめない。
木村:素敵なメッセージですよね。いくつになってもっていう。
田中:実は歌いたかったっていうね。
──ちなみに田中さんの十八番はなんですか?
田中:う〜〜ん、まぁ私の世代だとやっぱり「ザ・ピーナッツ」とかその辺になるんですかね。
──いいですねー。もし続編があれば歌声をぜひ聞いてみたいです。
木村:聞いてみたいですねー。
──木村さんはどんな曲を歌ってみたいですか?
木村:僕はラップが大好きなので、ラップっぽい歌が歌えたらいいなって思いますね。
──実際にラッパーさんも吹き替えで出てましたしね。
木村:そうそう。『SING/シング』の世界観なら、有名なラッパーのエミネムの曲とかあってもおかしくないですよね。ゴリラたちがギャングスタラッパーの50セントの曲なんか歌っちゃったりして(笑)。
──それはありそう! それでは最後に、これから吹替版をご覧いただく方にメッセージをお願いします。
田中:明日から頑張ろうという気になれる映画ですので、ぜひご家族そろって何度も見てください。吹替版で見てくださいって言いたいところですけど、両方見てくださいね。
木村:『SING/シング』ファンとしては、ぜひ見ていただきたい! とそれに尽きます。主人公のバスター・ムーンが言っている「どん底に落ちたら、行くところはもうあと1つ。上に上がるだけだ」っていうメッセージが、動物たちを通していろいろな形で少しずつ吸収できる作品なんじゃないかなと思います。
どん底のレベルって人それぞれ違っていて、そこから這い上がる方法はいろいろありますが、どん底から這い上がるための考え方や勇気をこの映画からたくさん吸収できると思います。
歌のパワーもキャラクターのパワーもありますし、シンプルに「歌」っていいなって思える映画です。こんな言い方したら元も子もないんですが、全部が本当にすごいんです! 1回目は「あーなるほど」。2回目は、いろんな発見がある映画ですよ。
冒頭のシーンで動物たちの出社の仕方がそれぞれ違っていたりするんです。エビが川を跳んで出社していたり、その横の川ではハット被ったクジラがザパーンってなっていたり。「この人の役職なんだろう?」ってイメージしちゃいますよね。
田中:やっぱり、5回見てる人は違うわぁ。
木村:僕の個人的に好きなのは、そのあと駅の階段のところでマイクがサックスを吹いているシーンです。募金してくれたマントヒヒに「これっぽっちかよ」って詰めてる後ろでスーツ着たヘビが通るんですよ。もちろん手ぶらなんですよ、手ないですからね。
田中:ヘビが手ぶら(笑)。
木村:そこめっちゃおもしろくないですか(笑)。スーツ着た手ぶらのヘビが通るんですよ、そこ注目してください(笑)。
動物ひとりひとりの習性みたいなのが見えたり、細かいところも面白い映画なので見てほしいですね。見たらきっと明日が変わる映画だと思いますのでぜひ見てください!
田中:さすが!
──ありがとうございました!
[写真・文/相澤宏諒 インタビュー/石橋悠]
『SING/シング』あらすじ
動物だけが暮らすどこか人間世界と似た世界――
取り壊し寸前の劇場支配人バスター(コアラ)は、かつての栄光を取り戻すため、世界最高の歌のオーディションを開催することに。主要候補は5名。極度のアガリ症のシャイなティーンエイジャーのミーナ(ゾウ)、ギャングファミリーを抜け出し歌手を夢見るジョニー(ゴリラ)、我が道を貫くパンクロックなティーンエイジャーのアッシュ(ヤマアラシ)、25匹の子ブタ達の育児に追われる主婦のロジータ(ブタ)、貪欲で高慢な自己チューのマイク(ハツカネズミ)、常にパーティー気分の陽気なグンター(ブタ)。人生を変えるチャンスを掴むため、彼らはオーディションに参加する!
劇中にはレディ・ガガの「バッド・ロマンス」やビートルズの「ゴールデン・スランバー」など、誰もが聴いたことがあるヒットソングや名曲が60曲以上も登場!
映画概要
監督/脚本:ガース・ジェニングス
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
キャスト:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ニック・クロール、ジェニファー・サンダース、ピーター・セラフィノーウィッチュ、レスリー・ジョーンズ、ジェイ・ファロア、ニック・オファーマン、ベック・ベネット
吹替え版/演出:三間雅文、日本語吹替え版音楽プロデューサー:蔦谷好位置日本語歌詞監修:いしわたり淳治
出演(吹替版):内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥( スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、谷山紀章、水樹奈々、大地真央
配給:東宝東和
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