アフレコでは感じるままに演じた――『キンプリ』寺島惇太さんが語る作品のキーワードは「仲間の大切さ」
ついに劇場公開を迎えたキンプリこと、『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』。前作では劇場で声出しOK、ペンライトOKで本編を鑑賞する“応援上映”というスタイルでの上映が多くの話題を呼びました。
そんな本作からメインキャラクター・一条シン役を演じる寺島惇太さんにインタビューを実施。最新作のお話からキャラクターソングのお話など、『キンプリ』についての色々なお話を伺いました。本稿ではこのインタビューの模様をお届けいたします。
――公開が迫ってきましたが、今のお気持ちをお聞かせください。
寺島惇太さん(以下、寺島さん):早く皆さんの元に届いてほしいです。皆さんも待ちきれないと思うので、一刻も早く観ていただきたいですね。
――台本を読んだ時の感想はいかがでしたか。
寺島さん:読んだだけで笑っちゃいましたね。意味が分からなかったので(笑)。
――収録では絵コンテを観ながらのアフレコだと思うので、やはり想像しながら演じる部分が多いのでしょうか。
寺島さん:通常のシーンはざっくり顔が描いてあれば分かるんですけど、プリズムショーのシーンは状況がちょっとよく分からなくて(笑)。「分からない」と言うと「とりあえず自分の感じるままにやってみて」と言われたので、感じるままに演じました。
――プリズムショーのシーンでは演技についてディレクションなどありましたか。
寺島さん:ジャンプする時の息遣いとかは「ちゃんと跳んでいる感じで」と演出していただきましたね。他の作品だとあまり無いんですけど、キンプリだと収録の時に体が動いてしまって、プリズムショーは特に体を動かさないと出来ないですね。
シンのキャラソンはフレッシュ感を意識
――昨年の1月に公開されて、世の中の盛り上がりを感じる部分が多くあったと思うのですが、それをキャストとしてはどのように感じていましたか。
寺島さん:なんか凄いことになっているなって(笑)。
――他人事なんですね(笑)。
寺島さん:結構他人事でしたね。声優としてお芝居をするという仕事は12月の2日間で終わっていたので、全てを出し切った作品が自分の手を離れた瞬間にじわじわ凄い事になっていったという感じでした。
――これまで様々な展開が行われてきましたが、特に印象に残っている事はありますか。
寺島さん:テレビに取り上げていただいて、それを知り合いから「観たよ」って連絡が来ました。あと、渋谷の大きなビジョンでシンくんの映像が流れた時も衝撃でした。
――昨年から今年にかけて様々な展開が行われてきた『キンプリ』ですが、寺島さんがこれから観てみたい展開などありますか。
寺島さん:実際のフィギュアスケートとコラボして、プロのフィギュアスケートの方々が『キンプリ』の曲で勝負するとか見てみたいですね。プリズムジャンプとかは現実で再現すると難しいので、ワイヤーアクションとかも使ったりしてね(笑)。
――それは面白そうですね(笑)。あと、キャラクターソングCDの発売もあったり、10/21には初のライブイベントが開催されるそうですね。
寺島さん:確かに『キンプリ』の曲も増えたので、ライブも出来たらいいなと思いますね。
――ユニットCDも発売されましたが、収録はいかがでしたか。
寺島さん:シンくんは歌唱技術で魅せるタイプじゃないと思っているので、フレッシュ感を大切にして歌いました。でも、ユニットシングルはテンションが高めの曲で、収録が朝だったので無理やり体を起こして気合を入れて歌いました(笑)。
――シンは寺島さんの普段の声よりもトーンが高めなので、歌うのも難しそうなのかなと思いました。
寺島さん:そこは確かに、喉の調整はしないとダメですね。前日とかはお酒は飲めないです(笑)。あと叫んでのどを壊しちゃったりするとシンくんの曲は出来なくなりますね。
『-PRIDE the HERO-』は“仲間の大切さ”を感じる物語に
――アフレコ現場では他のキャストさんとはご一緒されたんですか。
寺島さん:いろんな方と一緒にできたので楽しかったですね。あと収録の時はみんな笑ってました。大御所の方々がノリノリでアドリブなども入れられていて、単純に先輩たちのお芝居を観客として見て勉強していた感じでした。
――作品の中で印象的なシーンや、注目して欲しいシーンを教えて下さい。
寺島さん:三木眞一郎さん演じる法月仁と、遊佐浩二さんが演じる真田常務の会話がことごとく悪い奴で面白かったです。あと、プリズムショーはもちろん本作の盛り上がりどころなので、後半は息つく間も無いと思います。シンくん的には中盤辺りに重要なシーンが描かれているので、そこに注目してほしいですね。
――本作の内容としてキーワードを挙げるとすればどのような言葉になりますか。
寺島さん:Over The Rainbowの物語の終着点が物語の主軸にはなっているんですけど、シンも今回挫折するシーンがあります。どちらのストーリーにも共通して“仲間の大切さ”が描かれているのでキーワードになりますかね。
――最後にファンの方々へ向けてメッセージをお願いいたします。
寺島さん:本当に皆さまのおかげで新作ができる事になったので、ちゃんと恩返しができるように心を込めて演じさせていただきました。本作から観ていただく方も良いなと思ったら前作も観ていただいて、ハマって頂けたら応援上映にも行ってみてください。
劇場版「KING OF PRISM –PRIDE the HERO-」
新宿バルト9ほか全国ロードショー中
●概要
4年に一度開催されるプリズムキングカップの出場を目指すプリズムスタァ候補生たちの前に立ちはだかるエーデルローズ解散の危機。借金返済のためにハリウッドで音楽制作に打ち込むコウジ、カヅキはストリート系の原点を見つめなおし、ヒロは己を高めるために特訓に打ち込む。それぞれの場所で自分自身と向き合い、改めて問われる互いの絆。予想だにしない波乱の中、いよいよプリズムキングカップの幕が開けます。
●Story
Over The Rainbowのライブで見たプリズムショーに憧れ、エーデルローズに入学した一条シン。そこでは7人の新入生たちが、未来のプリズムスタァになるべく学んでいた。しかし、法月仁が率いるシュワルツローズの陰謀は、エーデルローズを解散の危機へ追い込む。
エーデルローズを救うために無期限活動休止したOver The Rainbow。コウジは巨額の負債を返すためにハリウッドでの映画音楽制作に、カヅキはストリート系としての自らの原点を見つめ直し、ヒロは己を高めるため特訓に打ち込む。
それぞれの場所でプリズムスタァとしての自分と向き合うメンバーたち。先輩から後輩へと手渡されるバトン。あらためて問われる、仲間との絆。
波乱の中プリズムキングカップが、いよいよ開幕。これまで誰も見たことのない、プリズムジャンプの息もつかせぬ応酬。キング・オブ・プリズムの王冠は、いったい誰の頭上に輝くのか。新たな歴史が、いまここに刻まれる!「俺たちが目指すのは勝者じゃない。」
●スタッフ
監督:菱田正和
脚本:青葉譲
CGディレクター:乙部善弘
キャラクター原案&デザイン:松浦麻衣
プリズムショー演出:京極尚彦
音楽:石塚玲依
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響監督:長崎行男
音響制作:HALF H・P STUDIO
原作:タカラトミーアーツ/シンソフィア/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ
アニメーション制作:タツノコプロ
配給:エイベックス・ピクチャーズ
製作:キングオブプリズムPH製作委員会
●キャスト
神浜コウジ:柿原徹也
速水ヒロ:前野智昭
仁科カヅキ:増田俊樹
一条シン:寺島惇太
太刀花ユキノジョウ:斉藤壮馬
香賀美タイガ:畠中祐
十王院カケル:八代拓
鷹梁ミナト:五十嵐雅
西園寺レオ:永塚拓馬
涼野ユウ:内田雄馬
法月 仁:三木眞一郎
如月ルヰ:蒼井翔太
大和アレクサンダー:武内駿輔
氷室 聖:関俊彦
黒川 冷:森久保祥太郎
山田リョウ:浪川大輔
>>「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」公式サイト公式サイト
>>「KING OF PRISM 」公式ツイッター(@kinpri_PR)