結婚相手を決められることに賛成？　反対？　花澤香菜さん、逢坂良太さん登壇の「TVアニメ『恋と嘘』先行上映会」をレポート

　スマートフォン用漫画雑誌アプリ「マンガボックス」にて連載中の作品『恋と嘘』。コミックスの累計発行部数は100万部を超え、大人気を誇っている本作が2017年7月3日（月）にいよいよTVアニメ化します！

　そして、2017年6月24日（土）には本作の放送に先駆け、TOHOシネマズ新宿にてTVアニメ第1～2話の先行上映会が開催！　トークイベントでは声優の花澤香菜さん（高崎美咲役）、逢坂良太さん（根島由佳吏役）、宅野誠起監督が登壇し、本作のこだわりや役作りの裏話について語ってくれました。さらにイベントの途中には、今秋公開の実写版『恋と嘘』で主役・仁坂葵を演じる森川葵さんも登壇！

　本稿では、そんなイベントの模様をお届けします。

見どころはキスシーン！　“恋”と“嘘”にこだわった作品
　イベントが始まると、まずはMCとしてアニメ好きで有名な日本放送アナウンサー・吉田尚記さんが登壇。先行上映を終え続きが気になる観客の心を煽り、会場を温めます。そして、吉田アナの呼び掛けでゲスト陣が登壇。各自自己紹介を行い、先行上映の振り返りなどを行っていきます。

　振り返りでまず最初に吉田アナが切り出したのが、本編では誰もが釘付けになるであろう、美咲と由佳吏のキスシーンについて。「（観客の）皆さんはつい先ほど、お二人のキスシーンを見ていたのですが、恥ずかしくはないですか？」と花澤さんと逢坂さんに尋ねますが、これに関してはそんなに恥ずかしくはなかったようで、お二人とも「はい」と答えます。そんなキスシーンで、花澤さんは自身の演じる美咲の積極性にとても魅力を感じた様子。「あの大胆さって大人になったら出ないじゃないですか。青春真っただ中の思い切りの良さがいいですね」と感慨深げに振り返ります。すると、これに対して吉田アナは美咲の熱いキスにとても興奮していたようで、身体を使ってそのシーンを実演。そこで逢坂さんから「格闘技のワンシーンをやっているようにしか見えない」との返しが入り、会場からは笑い声が上がりました。

　そんな本作のキャスティングについて、宅野監督は本作のタイトルにもなっている“恋”と“嘘”を演じられるキャストを探していたとのこと。そのうえで、美咲については「嘘なんだけど、表向きはそれが見えないような演技を表現できるような方がいいなと思ってました」と、キャスティングのこだわりを語ります。また花澤さんは、本作で特に“嘘”の部分を担っている美咲を演技するにあたって「これが嘘なんだということが視聴者の人にはわかってもネジ（由佳吏）くんには伝えられなかったりとか、そういった微妙なところを演じなければいけないなという覚悟が第1話でできました」と、自身の心境を明かします。

　いっぽう由佳吏に関しては、翻弄されていく柳のような演技を求めていたとのこと。そんな由佳吏の演技に、逢坂さんは監督から「オーラを消してくれ」「できる限り感情を押さえてほしい」などの注文を受け、とても苦労したたことを話します。なかでも、放送前のPV撮影はとても苦戦したようで「今は（収録が）半分ぐらい進んでネジとの付き合いも長いんですけど、当時はそこでキャラクターを掴まなきゃいけなかったんで苦労しました」と当時の状況を吐露。「『抑えなきゃいけない』と我慢するのが大変だった」と演技で心がけていたことについても語ってくれました。

森川葵さんはアニメ好き!?　ゲスト陣が「ゆかり法」を考える
　本作の振り返りが終わると、ここで吉田アナからスペシャルゲストが来ていることが明かされます。吉田アナの呼び掛けで登場したのは、なんと今秋公開が決まっている実写版『恋と嘘』で、主役の仁坂葵を演じる森川葵さん！　大きな拍手で迎えられた森川さんは、笑顔で登壇し挨拶と自己紹介をします。

　そんな森川さんは、他のアニメで花澤さんが演じていた役をドラマ版で演じていたということで、本作以前から縁があったことですが、お会いしたのは今回のイベントが初めてとのこと。観客に自己紹介をしたあと改めて花澤さんにも挨拶をしますが、ここでなんと森川さんが実はアニメ好きだということも自身の口から明かされます。そして、今回花澤さんと逢坂さんに会えたことがとてもうれしかったようで、「このふたりの間に立てることがうれしくて！」とひと言。好きなアニメについても紹介しますが、吉田アナから「ずいぶん厨二力の高いアニメばかりですね」と返され会場からは笑いが巻き起こりました。

　森川さんの挨拶が終わったところで、再び本作についてのトークがスタート。『恋と嘘』の世界では、「ゆかり法」と呼ばれる法律で16歳になると政府が決めた結婚相手が通知されることに関して、この法律に賛成かという話題が持ち上がります。

　これに対して、逢坂さんは「今だったらウェルカムですね」と回答。自信がシャイな性格ということで、自分からアプローチせずに済むゆかり法には賛成だと、自身の考えを述べます。しかし一方で、16歳は多感な時期ということもあり「16歳はちょっと早いよなと思いますね」とも口にしていました。

　森川さんは、逢坂さんと同じくゆかり法には賛成とのこと。マンガを読んだ際、由佳吏と美咲の恋愛がとてもつらそうに見えたということで「政府通知で決めてもらった方が楽なのかな」と正直な気持ちを話します。

　いっぽう、賛成の二人に対して花澤さんは「恋愛楽しいですよね。16歳は早いなあ……」と、ゆかり法には反対の様子。35歳ぐらいまでに相手がいなければ、国に決めてほしいという新たな案を出し、LINE LIVEの生放送を利用して国に「お願いします！」と提案していました。

　そして、ゆかり法の話が終わるとイベントももう終了間近に。最後はゲスト陣それぞれからメッセージをいただき、イベントは終了となりました。

花澤香菜さん（高崎美咲役）：原作では、どんな嘘を彼らは抱えていて、これから恋愛模様がどうなっていくんだろうと気になって、読むのが止まらない状態でした。それがアニメでも起こればいいなと思いながら一生懸命演じています。皆さんも彼女たちの恋愛がどうなっていくのか、原作の謎が明かされるのか、自分のなかで設定を作ったりしながら楽しんでもらえれば嬉しいと思います。

逢坂良太さん（根島由佳吏役）：僕は、最初はその時演じるところだけを先に読むスタイルだったんですけども、3巻か4巻にいったときに止まらなくなっちゃいまして、「次はどうなるんじゃい！」と思って気付いたら6巻が終わっていました。毎週毎週、本当にドキドキするような展開が待ち受けていますし、三角関係プラスアルファ……みたいな関係がどのようになっていくのか、僕自身も完成されたアニメを見ていないので皆さんと一緒に楽しみたいと思います。ぜひ最後まで見ていただけたら嬉しいです。

宅野誠起監督：1話でネジと美咲のキスが出てきましただ、今後もいろんなキスが出てきます。その時々の気持ちに応じたキスなんですが、1話とは違った感じのキスを二人はしていくと思いますし、ほかの誰かともするかもしれませんし……。その辺は楽しみに見ていただけたらなと思っています。

森川葵さん（実写版、仁坂葵役）：私、今日はアニメファンとして、本当はアニメを観てからこの場に立ちたかったんです。だけど今日は観れなかったんで、毎週リアルタイムで見たいと思います。秋には、アナザーストーリーとなる実写版も公開され、原作やアニメが好きな方も楽しんでいただける新しい『恋と嘘』になっているので、ぜひ見ていただけたら嬉しいです。

TVアニメ作品情報
TVアニメ『恋と嘘』
2017年7月3日(月)より放送開始！

【TOKYO MX】毎週月曜24:00～24:30
【tvk】毎週月曜25:00～25:30
【サンテレビ】毎週月曜24:00～24:30
【KBS京都】毎週月曜24:00～24:30
【BS11】毎週月曜24:00～24:30
※放送時間は変更になる可能性がございます

結婚相手を政府に決められてしまう、科学の赤い糸に支配された世界。
それぞれの想いを胸に秘めた少年少女たちの危うげな禁断の恋を描く『恋と嘘』（講談社／マンガボックス連載）。2014年8月に「マンガボックス」に第1話が掲載された『恋と嘘』は、連載開始直後から1ヶ月あたりの総閲覧者数が350万人を超える人気ナンバーワン作品となり、その後発売された単行本も続々と重版される大ヒット作品となった。少年少女たちの純粋で燃えるような恋心、むきだしの心理描写、そして胸を貫くような印象的なシーンの数々は、アニメ化によって、より豊かに、より鮮やかに描かれていく。全国民に向けて、今、誰も知らない禁断の恋物語が放たれる。

ある日、僕達は「恋」を通知される。
「嘘」は許されない。「恋」はもっと許されない。
満16歳になると政府から結婚相手が通知される超・少子化対策基本法、通称ゆかり法。相手探しの面倒もなく、国家から相性の良さが保証された「幸せ」を皆が受け入れていた。そんな世界で、主人公・根島由佳吏15歳はクラスの高嶺の花・高崎美咲に想いを寄せていた。16歳の誕生日を迎える夜に決意を固め、ついに長年の想いを伝える根島由佳吏だったが、その直後、彼のもとに政府通知が届く──。科学の赤い糸で結ばれた相手とは・・・。「好きになるべき人」「好きになってはいけない人」を政府に一方的に決められてしまう世界。それは希望なのか、絶望なのかー
少年少女たちのひたむきで純粋な想いが交錯する、未熟で儚い禁断の恋物語。

原作：ムサヲ（講談社週刊少年マガジン編集部・DeNA「マンガボックス」連載）
監督：宅野誠起
助監督：臼井文明
シリーズ構成：高橋ナツコ
キャラクターデザイン・総作画監督：伊藤依織子
美術設定：泉　寛　イノセユキエ
美術監督：齋藤幸洋
色彩設計：小野寺笑子
撮影監督：田村仁
編集：吉武将人
音響監督：鶴岡陽太
音響効果：森川永子
音楽：横山　克 信澤宣明
アニメーション制作：ライデンフィルム
オープニングテーマ：「かなしいうれしい」/フレデリック（A-Sketch）
エンディングテーマ：「Can’t you say」/Roys（ユニバーサルJ）

高崎美咲：花澤香菜
真田莉々奈：牧野由依
根島由佳吏：逢坂良太
仁坂悠介：立花慎之介
矢嶋基：谷山紀章
一条花月：黒沢ともよ
ナレーション：喜多村英梨

竹田大樹：安達勇人
加藤絢乃：高槻かなこ
相生怜奈：前田玲奈
柴田渉：川原慶久
伊勢崎健太：浜添伸也
根島雄二：檜山修之
根島智里：木村亜希子
根島きずな：本渡楓
真田ユルゲン悦郎：黒田崇矢
真田楓：皆口裕子

>>TVアニメ「恋と嘘」公式サイト
>>TVアニメ「恋と嘘」公式Twitter　@anime_koiuso

実写版作品情報
映画『恋と嘘』
今秋　全国ロードショー

いつもそばにいる“最高”の幼なじみと、政府が教えてくれた“最良”の結婚相手。運命の恋はどっち？

DNAなどあらゆるデータにもとづき政府が最良の結婚相手を通知してくれる、恋愛禁止の世界。多くの人がその“政府通知”を幸せな結婚のきっかけとして受け入れていた。人よりちょっと優柔不断な仁坂葵（森川葵）は通知が教えてくれる相手をずっと心待ちにしている女子高生。そんな葵の誕生日前日、幼なじみの司馬優翔（北村匠海）に突然「好きだ」と告白される。小さな頃からいつもそばにいてくれる心優しい優翔の気持ちに戸惑う葵のもとに、無口でミステリアスな高千穂蒼佑（佐藤寛太）が政府通知の相手として現れる。葵は蒼佑に心惹かれていくのだがー。

監督：古澤健(『ReLIFE リライフ』)
脚本：吉田恵里香(『ヒロイン失格』)
原作：『恋と嘘』ムサヲ（講談社）
制作プロダクション：The icon
配給：ショウゲート

森川葵、北村匠海、佐藤寛太

>>映画「恋と嘘」公式サイト
>>映画「恋と嘘」公式Twitter　@koiuso_jp