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- 石橋悠
- 1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。
冴えないオタク高校生・小野田坂道が自転車競技・ロードレースにのめり込み、成長していく人気作『弱虫ペダル』。TVアニメも第3期となる『弱虫ペダル NEW GENERATION』の放送が終了し、2018年1月から第4期の放送が発表されました。
そしてこの度、キッズステーションで『劇場版 弱虫ペダル』をTV初放送! さらに、2017年7月16日(日)より、3週にわたって、TVシリーズ1期の一挙放送が決定しました。アニメイトタイムズでは、放送記念に小野田坂道 役の山下大輝さんにインタビューを行いました。
声優デビュー当初から関わり続けている『弱虫ペダル』を山下さんはどのように見ているのでしょうか『弱虫ペダル』らしい、胸が熱くなる想いに迫ります。
ド新人の自分ができるのか?
頑張る姿は見ていて気持ちがいい
──坂道はどんどん成長していきますが、山下さんは坂道に出会って何か変わったことはありますか?
山下:坂道って言われたことや自分が思ったことに対して、自分の全力で挑むじゃないですか。だから僕も今持っている全てを出しきってやろうと思って演じていました。毎回毎回が自分の100で演じていたのでそれが積もりに積もって、今自分がどうなっているのか正直よくわからないですけど、一緒に成長できていたらいいなと思います。
──それはいつか実感できると思いますか?
山下:実感する時は来るのかなぁ……(笑)。とにかく今も彼と一緒に一生懸命100%全力ですべての作品を演じようというのは最初から死ぬまで変わらないです。それが自分なのかなとも思い始めてきています。とにかく作品を愛して、自分の100%を出すことで少しでも多くの人にその作品が届けばいいなと思っています。
──坂道がこれほどまでに愛されている理由は何だと思いますか?
山下:いい意味で天然というか、いつのまにか周りの雰囲気を一気に変えてしまうところがありますよね。重たい雰囲気とかを彼の天然で和やかな雰囲気にしてしまうようなところだったりとか。
それと、何かを実現しようとがむしゃらに頑張っている姿って、見ていて気持ちがいいじゃないですか。現実世界でも言えると思うんですけど、部活とか何かひとつに熱中していたり、がむしゃらに頑張っている姿を見ていると、なんか応援したくなるじゃないですか。例えばオリンピックとかを見ていてもそうだと思うんですけど、勝ってほしいとか、頑張ってほしいとか、そういう気持ちを湧かせるキャラだなって思います。
「すごく一生懸命頑張っている彼に笑ってほしい」「こんなに努力して苦しい思いをしている彼に笑ってほしい」って思うじゃないですか。頑張っている姿を見ると応援したくなるし、自分も背中を押されている気がするんです。『弱虫ペダル』ってそういうものがすごく詰まっている作品だと思います。誰かが頑張っている姿を見て、自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれる作品だと思います。何度見てもそれは色あせず、そこにあるなって思いますね。
こんなにすごい人たちに囲まれてよくやってたなって(笑)
──今回、キッズステーションでTVシリーズ第1期と『劇場版 弱虫ペダル』が放送されることになりました。第1期、劇場版と何か思い出に残っていることや、今だからこそ言えるお話ってありますか?
山下:第1期のとき、特に前半ですけど、今見返したら……自分すごいなって思います(笑)。
──どういうことですか?(笑)
山下:こんなにすごい先輩声優の皆さんに囲まれてよくやってたなって(笑)。もちろん当初も、すごい方々と共演しているんだなっていうプレッシャーや緊張感があったんですけれど、今思い返すと本当にすごいことだったんだなって思います。第1期を振り返ると改めてそう感じます。
──最初のアフレコの頃って覚えてますか?
山下:覚えてます。もうバカみたいに緊張してました。台本持つ手がもう緊張しすぎで固まっちゃってページめくれないんです(笑)。めくったらめくったで、手が震えてノイズのっちゃって周りに迷惑かけちゃうし、口も震えるから死ぬほど噛むみたいな(笑)。
──当時の映像とかを見ていると自分の演技ってどう思いますか?
山下:今だったらこうするなっていうのはいっぱいあります。でもあのころだからよかったのかなとも思います。あの頃の自分だからあの頃の坂道を演じられたのかなと。そんなド新人を選んでくれたのにも理由があったんだろうなと思います。なので本当に坂道と一緒に歩んできた道だったなと思います。見ていて「うわぁ……」って思いますもん(笑)。
──そういう意味でも、振り返りができる作品って強みがあるんだなって感じました。
山下:今だったらこうするけどなっていう思いはありますが、今見返しても全然嫌じゃないんです。逆にこれを今演じろって言われたらちょっと難しいかもしれないと思うくらい。だから僕の思い出のアルバムの1ページみたいな感じです。こういう頃があったよなぁっていう。だから最初から見て下さっている人って、僕の声の感じとかもずっと最初から聞いてくれているんだと思うと、見てくれている人皆が先輩みたいな感じですね(笑)。
──聞き比べもできちゃいますね。
山下:1期の1話と3期の最終話とか多分全然違うでしょうね。
──先輩の貫禄も出るし。
山下:いやーーそこはまだ難しいですね 分からないなぁ先輩って(笑)。先輩がしてくださっていたことをそのまま後輩に返すことが先輩になるっていうことなんだろうなって思いますけど、『弱虫ペダル』の現場だとやっぱり後輩なので。ようやく新開悠人 役の内田雄馬君が入ってきて、やっと本当に初めてタメ語で話せる人ができたくらいですから。本当にすごい現場だったなって思います。
──今回の一挙放送を見る時のおすすめの楽しみ方はありますか?
山下:ポカリ片手に水分補給しつつ、一緒に汗をかきながら見てもらいたいです。カロリーを気にしている方はイオンウォーターで笑 特に今回一挙放送される第1期って、彼らのもとになるというか、心臓にあたる部分になるので、涙を誘うシーンが多いと思います。なので汗もそうですが涙も注意していただいて、あらかじめスバルの「レヴォーグ」に乗って買い物に行って、ポカリと柿の種を買ってきて、ポカリでちゃんと塩分を取って、片手に柿の種を持って、眼鏡市場で買ったブルーライトカットのコラボ眼鏡をかけて見ていただくのが良いのかなと。
──(笑)。では、最後にファンの方にメッセージをお願いします。
山下:3期を一緒に走ってくれた方も、第1期の1話に戻って見ると、また新しい世界が広がるんじゃないかなと思います。これまで全部観てきたという方も、また一緒に1話から走ってみませんか そして、これから『弱虫ペダル』を観るという人にとっては、本当にうってつけだと思います。ちょうど夏も始まりますし、一気に観て熱い気持ちになってもらえたら嬉しいですし、夏を倍楽しめるんじゃないかなと思うくらいに熱い作品なので、たくさんの人に見てもらいたいです。分け隔てなくいろいろな人に刺さる作品だと思います。男女ともに自分が今まで気づかなかった熱い思いが、『弱虫ペダル』がきっかけで芽生えるかもしれない、そんなすごい作品なので、ぜひ観てもらえたら嬉しいです。
──ありがとうございました。
[インタビュー/石橋悠]
1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。
<あらすじ>
全国大会<インターハイ>において、激闘の末、チームの想いを背負い見事総合優勝を勝ち取った総北高校自転車競技部の小野田坂道。夏も終わりに近づく中、卒業を控える3年生の金城真護、巻島裕介、田所迅から、「全員で支え合い走りぬく」というチーム総北の魂を受け継いでいくために、今泉俊輔や鳴子章吉らと日々の激しい練習に取り組んでいた。
そんなある日、インターハイの成績優秀チームが出場する「熊本 火の国やまなみレース」からの出場招待が届き、主将の金城はインターハイメンバーでの出場を決める。一方、例年このレースの出場を見合わせていた箱根学園も、総北に雪辱を果たすべく参戦を決め、中でもエースクライマー東堂尽八はライバルの巻島との対決を見越し気持ちを昂ぶらせる。そして同じくインターハイでしのぎを削った京都伏見、広島呉南といったライバルチームも出場を表明。さらに、怪我のためインターハイへの出場が叶わなかった“炎のクライマー”吉本進が復帰した地元代表の熊本台一も優勝を目指す。
“火の国”熊本、阿蘇の山を舞台にした灼熱のロードレース。「チームの魂を受け継ぎ、超えていく。」熱き決意を胸に、男たちは再びスタートラインに立つ――!
<声の出演>
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、代永翼、前野智昭、吉野裕行、柿原徹也、日野聡、阿部敦、宮野真守、田尻浩章、関智一、野島裕史、遊佐浩二 他
<放送情報>
7月22日 (土)午後9:00
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弱虫ペダル
<あらすじ>
千葉県にある総北高校に通う小野田坂道はちょっと気弱でアニメが大好きな高校一年生。
坂道は高校に入ったらアニメ研究部に入部しようとしていたが、中学自転車界で名を馳せた今泉俊輔や、関西の自転車大会で賞を総なめにした鳴子章吉との出会いによって、自転車競技部に入部することになる。
自転車競技部では激しいトレーニングや事件が待ち受けていたが、金城、田所、巻島といった個性的な先輩や、沢山の仲間に支えられて数々の試練を乗り越えていく坂道。
そうした日々の中で坂道の中に眠る自転車選手(ロードレーサー)としての才能が目覚め始める…!!
自転車(ロードレース)に賭ける高校生たちの限界ギリギリの、熱い魂のレースが今スタートする!!
<声の出演>
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦 他
<放送情報>
# 1-#12:7月16日(日)午後6:00~
#13-#25:7月23日(日)午後6:00~
#26-#38:7月30日(日)午後6:00~
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